野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

「伊400」発見

2013-12-07 06:30:51 | その他
4日の産経ニュースに、「旧日本軍の大型潜水艦「伊400」ハワイ沖で発見 高度技術流出恐れ米が破壊」とあった。
 「米ハワイ大の海洋調査研究所は3日までに、旧日本軍の潜水艦の残骸をオアフ島沖の海底で発見したと発表した。
  原子力潜水艦が建造されるまでは世界最大級だった「伊400」で、第2次大戦の終結直後に米軍が押収、高度の技術がソ連の手に渡るのを警戒し、破壊して沈めた。
  オアフ島南西沖の深さ約700メートルの海底で同研究所の有人潜水艇が見つけた。 伊400は全長約120メートルで翼を折り畳んだ攻撃機を3機搭載できた。
  給油無しで地球を1周半連続航行する能力があったとされ、旧日本軍は当時米国が管理していたパナマ運河などへの攻撃に使うことを検討したとみられている。
  現地で調査した米海洋大気局(NOAA)の専門家は「それまでの軍事戦略を変える攻撃能力」を持つ潜水艦だったとしている。」
      

「伊400」が戦時中の世界最大の潜水艦だったとの話しは聞いて知っているが、戦時中の戦闘機や戦艦に比べ余り表舞台に出てくることは少ない。
燃料補給を行わずに世界のどこへでも到達できる能力を持ち、当初は米本土を攻撃することも想定していたという潜水艦で、
800キロあまりの爆弾を搭載できる翼折りたたみ式の水上機3機を格納し、事実上の「潜水母艦」としての性能を持っていたというので驚嘆する。
わずか3機しか搭載できないので、その実用性には疑問符をつける専門家もいるが、航空機搭載潜水艦が世界各国で模索されていた中で、実用にこぎつけたのは旧日本海軍のみ。
「伊400」の開発思想は、戦後、攻撃機搭載は翼を持つ巡航ミサイル搭載に変わり、長距離運航は原子力にかわったものの、潜水艦開発能力においては日本が格段に優れており、
航空機やイージス艦等、米国主導の攻撃兵器に頼らざるを得ない武器調達情況の中にあって、潜水艦は日本が独自に開発能力持つ数少ない兵器だと思う。
海に囲まれた日本の防衛、潜水艦の役割はとてつもなく大きいと考えられているだけに、「伊400」の発見は改めて当時の日本の固有技術力の高さを再認識させられる。
     

   

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