
NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」は毎回ほとんど代り映えしないので最近はみていないが、先週、今週と2週間連続で放送された内容は訪問先が故郷”島原”とあったので、久しぶりに見た。まず、その出発点は島原鉄道の大三東駅だった。俳優のかたせ梨乃が、この駅をもう一度見たいとの要望で決まったと説明があった。

博多駅から長崎行く途中に諫早駅があり、そこが島原鉄道の起点の駅。改札口を出て、左端隅っこのホームにひっそりと島原鉄道線に黄色いディーゼルカーが乗客を待っている。JR長崎本線諫早駅から島原半島の中心地区島原まで走る島原鉄道で、半島の有明海沿いに走る私鉄の単線。諫早から島原に向かう道中、左手に有明海の遠浅がすぐ目の前に見え、右手が田んぼや畑。上の写真はNHKの画像だが、島原への途中駅にあるのが「大三東(おおみさき)駅」。こんな駅風景が諫早駅から島原まで続く。ホームの後ろに広がる遠浅の有明海は、日によって違う表情を見せて楽しく、開放的なこのホームでしばらく海を眺めるのも良し。この駅は、海に最も近い駅として有名だそうで、黄色いハンカチが駅ホームにはためき、カメラ映えがするとかで、また幾つかのコマーシャルにも登場した駅なので有名。生家のある「三会(みえ)駅」は大三東駅から二つ目の駅で、急行が停車するので神戸に帰る際は、この駅まで車(約15分程)送って貰うこともあり、この駅には何度か来たことがある。
大三東駅から島原方面に向かって島原鉄道の次の駅が松尾駅で、三会駅、島原駅と続き、鉄道を挟んで三会住環道路と国道251号線がある。251号線ができる前は三会住環道路が唯一の幹線道路で、この道路沿いに生家もあるが、その当時はこの道路を島原、長崎間のバスも走っており、すごく狭い道路なのでバスも軒下に当らぬ様にものすごく気を使いながら家の傍を走っていた。今回、鶴瓶は三会住環道路を歩いて松尾駅から三会駅まで歩いて行こうとしていたが、途中の材木屋で時間を潰し、また相当の距離もあるので、途中歩くのを止めて車で三会駅まで行ったようだ。三会駅は駅舎も何にもない無人駅。私の生家は三会駅から諫早方面に海沿いに歩いて約15分弱の距離で有明海のすぐそばにある。


松尾駅方面から三会駅に入る線路の右側はうっそうとした森の崖になっており、ディーゼルカーのすぐ横の上側に実家の共同墓地がある。

島鉄の車体ボディは黄色だが、車体の横に描かているのは「島原の子守歌」。爽快に走る鉄道ではなく、ガタゴトと車体を揺らしながらゆっくりと走り、ディーゼル車らしく音も賑やかで、半島の経済力を表現しているようにも見える、のんびりとした観光列車だ。黄色の車体色に変わる前、我々が知っているのは、赤色の線があったような記憶があるが、今、復古版で昔の赤色の車体カラーが登場したとあった。三会駅と島原駅の間は約4㎞。昔、通った島原高校への通学は毎日雨が降っても自転車通学だったので、当時のディーゼルカーには乗ったことはない。
等々、鶴瓶の島原訪問で田舎を、そしてその言葉を懐かしく思い出したが、放送された島原の田舎の様子は約60年ほど前の街並みとその歩みも何にも変わることなかった。しかしこうして、NHKや民放が時々でも島原を取り上げ今の姿を報道してくれるのは嬉しいものである。
**参考:水辺の物語 大三東(おおみさき)駅(産経新聞)
ちなみに、大三東駅から少し諫早方面に行くと多比良 駅があり、そこにはサッカーで有名な国見高校がある。