Horex VR6 というドイツの二輪車が昨年2010のIntermotoにて公開された。
外観スタイリングは今ひとつだったが、ドイツ人は面白いエンジンを作るものだと感心し、興味を持って見ていた。ところが、最近、Horex VR6の組立を紹介した動画がYou Tubeに投稿されており、それはタンクやシート、フェンダーのない状態であったが、6気筒エンジンで有りながら非常にコンパクトで素晴らしく纏っていた。過去、カワサキやホンダから販売された6気筒バイクより遥かにコンパクトに良く纏まったエンジンのように見えた。
既に、乗用車の分野では、VWパサートに、多分VR型と思うが、W8型エンジンが開発され販売されており、そのコンパクトさは二輪車に向いている印象があったので興味を持って注視していた。新型式の内燃機関が、圧倒的販売シェアを持つ日本の二輪メーカでなく、ドイツのHorexというメーカから登場するとは思ってもいなかったので多少驚いた。最近、BMWも並列6気筒のバイクを登場させ、二輪車のエンジン分野では明らかにドイツ、イタリアが牽引する形となっているようにもみえる。バイクや乗用車でも、エンジン形式という主要部品の先駆的役割は、やっぱり欧州かと思わざるを得なくなった。ハーレィの様に二気筒エンジンのみで高い収益性を確保しているバイクメーカが存在するので、多彩なエンジン形式を持つことが二輪事業には絶対必要だとは思わないが、一方、なぜハーレィやドガッティは二気筒で勝負が出来るのかをじっくり考える事も必要だろう。
米国二輪市場は95万台から44万台に減少し、当面このままで推移するであろうとの「ヤマハ経報」にあった。44万台市場ユーザーのバイク購入マインドの主たる方向はどちらに向いているのであろうか。徹底的に振動の少ない、あるいは燃費の良い、あるいはノイズの少ないエンジンを要求していくのだろうか。
かって、カワサキは1970年代、Z1、H1を開発し市場に投入した。
Z1は4サイクル4気筒DOHC,H1は2サイクル3気筒で、バイクエンジンとしては極めて新規性の高いエンジン形式を採用し、時のバイクユーザーに圧倒的に支持された。二輪事業に参入して間もない時期に、Z1やH1を投入させたカワサキ開発陣のマインドを高く評価すべきで敬意を払うべき技術的出来事だったと今も思っている。ワクワクするようなバイクやエンジンを見たいものだ。
「参考」
1. HOREX VR6 Animation
2.Der neue V6-Vierventilmotor von Volkswagen
外観スタイリングは今ひとつだったが、ドイツ人は面白いエンジンを作るものだと感心し、興味を持って見ていた。ところが、最近、Horex VR6の組立を紹介した動画がYou Tubeに投稿されており、それはタンクやシート、フェンダーのない状態であったが、6気筒エンジンで有りながら非常にコンパクトで素晴らしく纏っていた。過去、カワサキやホンダから販売された6気筒バイクより遥かにコンパクトに良く纏まったエンジンのように見えた。
HOREX_Prototype_Assembly.wmv
既に、乗用車の分野では、VWパサートに、多分VR型と思うが、W8型エンジンが開発され販売されており、そのコンパクトさは二輪車に向いている印象があったので興味を持って注視していた。新型式の内燃機関が、圧倒的販売シェアを持つ日本の二輪メーカでなく、ドイツのHorexというメーカから登場するとは思ってもいなかったので多少驚いた。最近、BMWも並列6気筒のバイクを登場させ、二輪車のエンジン分野では明らかにドイツ、イタリアが牽引する形となっているようにもみえる。バイクや乗用車でも、エンジン形式という主要部品の先駆的役割は、やっぱり欧州かと思わざるを得なくなった。ハーレィの様に二気筒エンジンのみで高い収益性を確保しているバイクメーカが存在するので、多彩なエンジン形式を持つことが二輪事業には絶対必要だとは思わないが、一方、なぜハーレィやドガッティは二気筒で勝負が出来るのかをじっくり考える事も必要だろう。
米国二輪市場は95万台から44万台に減少し、当面このままで推移するであろうとの「ヤマハ経報」にあった。44万台市場ユーザーのバイク購入マインドの主たる方向はどちらに向いているのであろうか。徹底的に振動の少ない、あるいは燃費の良い、あるいはノイズの少ないエンジンを要求していくのだろうか。
かって、カワサキは1970年代、Z1、H1を開発し市場に投入した。
Z1は4サイクル4気筒DOHC,H1は2サイクル3気筒で、バイクエンジンとしては極めて新規性の高いエンジン形式を採用し、時のバイクユーザーに圧倒的に支持された。二輪事業に参入して間もない時期に、Z1やH1を投入させたカワサキ開発陣のマインドを高く評価すべきで敬意を払うべき技術的出来事だったと今も思っている。ワクワクするようなバイクやエンジンを見たいものだ。
「参考」
1. HOREX VR6 Animation
HOREX VR Animation
2.Der neue V6-Vierventilmotor von Volkswagen