野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

死者32万人超・・・南海トラフ巨大地震

2012-08-31 06:30:51 | その他
8月30日、神戸新聞の一面は「南海トラフ死者32万人」、「県内は最大7,400人の犠牲者」の見出し。
兵庫県は津波による死者が約4,100人、建物倒壊によるものが約1,400人等々で合計7,400人。
建物の全壊数は約54,800棟と予想されている。
淡路島や大阪湾沿いにある尼崎、西宮、芦屋、神戸の海沿いの津波高さが現行の2倍に想定されたので、従来予想より被害想定値が高くなった。

内閣府が3月に津波高の暫定数値を公表した際、あまりの巨大さや到達時間の短さなどから、地元で対策をあきらめる声が出た。
だが今回、内閣府は「発生確率は極めて低く、対策を取れば被害を減らせる」として冷静に受け止めるよう強調しているとも書いてある。 

また、新聞紙上では、兵庫県は本年度中に、防波堤の整備や補強等を織り込む「津波防災インフラ5カ年計画」を取りまとめるとある。
河田”人と防災未来センター長”の談話によると、「こう言う千年に一度しか起きないような対策は、国全体をどうするかの視野をいれて考える」とか
「いざという時に何処に逃げるかなどの対応を話あって欲しい」、「想定を生かし細かな対策を」と書いてある。



★等々と、他人事のように話しているが、千年と言う単位がいつから数えて千年なのかであって、明日発生するかも知れぬと言う前提で従来は報道されてきた。
今回の内閣府の発表は「津波発生率は極めて低い」と今さらながらコメントしているが、民主党がそう言うと、余計に心配になってくるではないか。
だからこそ、政府の具体的な対応を皆は聞きたいはずだ。
家族単位で対策を考えろと他人事のようなコメントは要らない。防災センター長も少しは心に響く発言を考えるべきではないのか。


★防災対策で9割近くは救える可能性があるとも書いてあった。

福島の原発も大津波が来なかったら問題なかったが、南海トラフ巨大地震が明日発生すれば原発反対の声など雲散霧消し32万が犠牲になる。
ならば、原発対策の燃料費3兆円規模の費用を毎年防波堤工事等に回せば津波対策はある程度可能となるのでは単純に思う。
日本で想定されている原発事故は地震・津波の二次災害だとは明白だから、大津波32万犠牲者対策を原発対策より優先すべき。

それなのに1400億円もかけて原発だけの防災工事をしているのは費用対効果が見合わない。
原発の停止によって昨年と今年で5兆円以上の富が失われるが、これによって日本国民が得るものは何もない。
原発デモより大津波デモを優先すべきに賛成。
原発を騒ぐより、大津波が来ると騒いでくれ!


★「津波が来たら何処に逃げる」「食事等の日常生活の対応は個人ベースでどれだけ用意せよ」等のより具体的な対策や説明が必要だ。
日頃から、各自治会単位の指導も行政が中心になって対応すべきこと。

例えば、イスラエルが実施している、近隣諸国との戦争に備えての全国民避難訓練は大いに参考となる。
イスラエルの避難訓練は地震でも津波でもなく戦争関係のみを対象にしており、一日2回サイレンが鳴ったら最寄りのシェルターか安全な場所に身を隠す。
各地で、軍や警察救急関係は、それぞれの最悪の状態を予測したさまざまな訓練をしている。
32万に一挙に犠牲になる事態は戦争以外にあり得ない事だから、戦時対応と同等な事前想定策を実施するに値すると思う。


本ブログでも、「島の言い伝え、命救った」=「1142年前の大津波-石碑建て継承」に書いたが、
最悪を想定し、且つ伝承していく試みを南海トラフ巨大地震対象地域では今から必要だ。

「両岸から大津波が押し寄せ、島の中央でぶつかった。日本三景「松島」の東端にある宮城県東松島市の宮戸島。
平安時代の869年(貞観11年)に東北地方太平洋岸で起きた大地震「貞観地震」をめぐり、島民の間にはこんな言い伝えが残されている。
ぶつかったとされる場所(標高約10メートル)には石碑が建っており、そこより下は危険とされていた。
東日本大震災で約1000人の島民は石碑より高台にある市立宮戸小学校などに一斉に避難。
津波は浜辺の集落の大半をのみこんだが、石碑の手前でとどまり、犠牲者は数人にとどまった。「先人の言い伝えが命を救った」。
近くに住む観音寺住職の渡辺照悟さん(80)はしみじみと語った。
複数の島民によると、貞観地震では津波で多くの人が命を落としたとみられ、言い伝えは島民の間に浸透。
大きな地震が起きると高台に逃げる習慣が身に付いていた。」


★死者32万人超・・・南海トラフ巨大地震の被害想定発表(12/08/29)

         
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加古川 浜の宮

2012-08-29 06:30:16 | その他
   「浜の宮公園」

孫の夏休み最後の日曜日、加古川の「浜の宮市民プール」に行った。
アチコチの市民プールに行ったけど、ここ加古川の「浜の宮市民プール」が最も取っ付き易かったので、ここ数年は此処と決めている。なにせ、周りの環境が抜群に良い。 高速を使うと20分ぐらいで加古川東を降り、そこから直なのも便利だから重宝している。広い駐車場は無料だし、一番良いのはプールの敷地内にベンダーマシン以外の売店がないこと。この日は、夏休み最後の日曜日だからだろうか、少し早めに家を出たが着いた時は既に駐車場は満車、戻って違う駐車場に移動した。それでも同敷地内なので、ほんの少し歩くだけ。 とにかく場所が素晴らしい。

ここを気に入っている理由は、浜の宮公園一面に見事な黒松が群生し落ち着いた環境にあり、プールがもつ独特の喧騒さがないこと。静かな環境のなかにある散歩道をウォーキングしている人も少なくない。ランニングコース、バレーボールコ-ト、ローンボールスコート、市民プール等のスポーツ施設が整い好評なんだろう。駐車場近くで犬の散歩をしていた叔母さんに尋ねたら、近くには菅原道真公を祀る浜宮天神社があり、その境内には菅公お手植の「加古の浜松」があるとのこと。また、周囲には小中学校もあって、黒松からみる風景は実に落ち着いた雰囲気が漂い気にいった。

「浜の宮公園」をネットで調べてたら、此処は昔の加古の松原と言われていたとある。公園内を散策していると、建物の基礎だけを残している所がほぼ公園の中央付近にあった。残念ながら写真を撮り損ねたが、基礎部分は神社の跡かなと思っていたら、実はかって日本陸軍の通信学校の跡地だそうだ。昭和初期、陸軍加古川飛行場が完成し、戦争激化とともに陸軍航空通信学校が開設され、浜の宮公園付近に多数の兵舎が建てられた。終戦後に全てが取り壊されたが、戦争遺産として門柱や基礎などの遺構が保存されていると、ネット記事にあった。

この一角だけは喧騒をのがれ静かな佇まいをみせて、一面黒松の公園は奇麗で素晴らしい。戦争の名残もあるが陸軍の通信教育設備が設置されるほどに静かな環境に昔からあったということだろう。こんなに黒松を一面に敷き占めた公園は見たことがなかったので興味が惹かれる場所でもある。
また、来年もここのプールに決めよう。

 
 
 
 

sam-wd3さんのブログ:播州松めぐり
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陸自 富士総合火力演習

2012-08-27 06:38:29 | その他


8月25日、26日に陸上自衛隊東富士演習場で、「平成24年度年富士総合火力演習」が行われた。
演習を通じて、自衛隊の学生に対し、火力の効果や戦闘の様相を認識してもらうほか、陸上自衛隊に対する国民の理解と信頼向上が目的とある。 
演習では、陸上自衛隊の主要装備を性能とともに紹介する前段と、敵国が日本領域に侵入したと仮定しての作戦実施の様子を見る後段の二部構成で行われる。
その紹介記事であった。

26日のNHKNews WEBは、今年の大規模な火力演習は初めて離島が攻撃されたという想定が取り入れられたと報道した。
「この「富士総合火力演習」は、静岡県にある東富士演習場で毎年行われているもので、陸上自衛隊の実弾を使った演習としては最大規模のものです。
 演習は例年、陸上での戦闘を想定して行われていますが、ことしは初めて、艦艇で接近してきた部隊に離島が攻撃されたという想定が取り入れられました。
 演習場の上空には日頃、日本周辺の海域の警戒監視に当たっている海上自衛隊のP3C哨戒機が飛来し、地上に展開した陸上自衛隊の部隊と情報交換を行いました。
 さらに相手の部隊の一部が上陸してきたという想定で、陸上自衛隊の戦車や大砲の部隊が、実弾を使った射撃訓練を行いました。」

 
折りも折、竹島、尖閣諸島、北方四島、中国の防衛線などの近隣諸国との領土や海の問題がこじれている時期なだけに、
陸上自衛隊の訓練は如何なるものかとニュースを見ていたが、今回は離島防衛も想定しての演習だったのは興味深い。

外交の基本は「力」で、それらは「軍事力」、「経済力」そして「歴史」だというのは周知のことだと思っている。
まず、日本は力を持たないと外国と対抗することはできないし、その存在を常にアピールし続ける必要もある。
外交の有効手段の一つは「口先」の効用だと思うが、常に日本の正当性と近隣諸国との親善を言い続けておくべきで、
尖閣諸島も竹島も北方四島も歴史的に日本の領土だから、それを常に国際社会に対して訴え続ける必要があると思う。

中国は近隣諸国との領土トラブルメーカー、例えばフィリピンやベトナムしかり、だから近隣諸国はアジアの大国日本がどのような対応をするか常に注視しているはずで
弱腰外交ではなく、外交政策は「力」を背景に「口先」をもって国際社会にしっかりと訴え、常に「国際親善」を強調した平和外交を展開することだ。
軍事力を高める事は平和外交の最も重要な要素だから、外交でも激憤することなく、冷静に、しかも力を背景にして口先で優位に立つ政策を採るべきだろう。
「日本は強い国だ」そして「日本はあくまで国際親善だ」ということを明確にすれば国際社会からの信任を味方にできる。

平和外交の後ろ盾は、あくまで「力」だ。



 「平成24年度富士総合火力演習 輸送ヘリCH-47Jからの兵員降下&離脱」
 「平成24年度富士総合火力演習 AH-64D アパッチ」

        



  「Apache Longbow」:世界最強の戦闘へり(AH64D アパッチ)を保有する意味は非常に大きい。
        
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くまもん焼酎

2012-08-25 06:29:14 | 故郷
  「パソコンの前において繁々と眺めた「くまもん焼酎」」

先日、女房の里人吉から焼酎が送られてきた。 「くまもん焼酎」とある。
「めずらしか!」と思いながら、めったに手に入ることもないだろうから写真をとって試飲する事とした。
撮った写真を Facebook に早速投稿すると、くまもんの人気にあやかってか沢山のレスポンスが返ってきた。

人吉の球磨焼酎は米焼酎とばかり思ってしげしげと眺めていると、芋、麦、米の三本が詰めてある。
「エー 球磨焼酎に米以外の焼酎もあったと!」と思い、じっくりラベルを観察するも、どこにも球磨焼酎だとは書いてない。

これは「くまもん焼酎」で、球磨焼酎とは銘打っていないけど、
「くまもん焼酎」は房の露酒造製とあるから、れっきとした球磨地方の焼酎に間違いはないはず。
房の露酒造は球磨28蔵の一つに数えられているので、てっきり米焼酎専門の蔵と思っていたが、米、芋、麦も生産しているとの事。
房の露酒造は球磨郡多良木町にあって、木上やあさぎり町のすぐ近くにあり、女房の実家にも近く球磨川近傍でもある。

ラベルには3つの球磨弁が書いてあった。
「どぎゃんだったな また 来てはいよ」・・どのようなあんばいでしたか? また来てくださいね。
「うまかもんば くいさらきに いこばいた」・・美味しいものを食べに何処かいきましょうか?
「ようきたな たいぎゃな まっといたばいた」・・よくおいでくださいました。待ってましたよ。
球磨地方でよく使われる「・・ほっ」「そぎゃんたい」等のあいづちをイントネーションを加えてしゃべればよか球磨弁になっとよ。

       

熊本に住んでいる時に良く飲んだ酒は基本的に球磨焼酎だったので、他県にどんな焼酎がどの位あるのかも知ることもなかった。
だけど、神戸に来てからは米焼酎を酒店でみることは殆どなく、芋か麦焼酎の方がポピュラーな品だ。
だから、米は時たま送付されてくる「繊月」をいそしんで飲むぐらいで、普段購入する焼酎は「麦」か「芋」そして「そば」が多かった。

飲み味の違い等に能書きつけて言えるほどに舌は肥えていないし、飲み進めればどの焼酎も美味しい事に変りはない。
つまり、どこの焼酎も旨い事に差は無い。
知っているブランドで、少し値段が安くなっていればその商品を買うだけの話。
高級ブランド焼酎で有名な「森伊蔵」「摩王」「百年の孤独」や長期熟成の球磨焼酎も友人から誘われて試飲に参加することも何度かあったが、
確かに最初の口当たりはまろやかなるも、飲み進めばそんなに違いが判るはずもなく、そのくらいの舌しか持ち合わせていない。

でも、焼酎の良いところと言えば、自分の体調や気分に合わせてお湯とのブレンド率を調整出来るのが良い。
普段は焼酎4:お湯6の割合だが、3:7の比率も焼酎の甘味がでて良いな~と最近思っている。

前にも書いたが、球磨焼酎を飲む時に使う「ガラ」と「チョク」。
「ガラ」も「チョク」も有田焼の白色陶器が好まれ、有田でこれを焼くのは球磨人吉地方専用とどこかで読んだ。
「チョク」にいったん焼酎を注がれたら飲み干すまで下には置けないので、一気に飲み干してから「チョク」の下に手を添えて返杯する。
飲み干しては返杯を繰り返すので、何処で区切って良いのか迷うのが球磨人吉流だが、確かに「チョク」は日本酒の猪口にくらべ
一回り小さいものの、返杯を繰り返していると、必ず酔いつぶれる。・・・こんな苦い経験があるので、熊本人と酒席で根を詰めて飲むのは要注意。


ちなみに、帝国データバンクが2010年度焼酎売上を昨年公表した値が下記。
やはり、全国展開している大分の三和酒類が強い。
米焼酎は焼酎メーカ50社のうち2社しかランクされていないので、米焼酎はマイナーなのかな?。 
近隣の店でも手に入る「しろ」を生産している「高橋酒造」が第7位で、好きな「繊月酒造」は第27位にランクされている。
50社を占めている殆どが芋を主とする鹿児島と宮崎、そして麦焼酎が上位にランクされていて全国展開している酒造屋がやはり強い。
球磨焼酎は人吉に行って球磨川のアユや鯉の洗いを肴に飲めと言う事なんだろうか。

        「2010年度焼酎売上:帝国データバンク」


球磨焼酎28蔵のうちの好きな2蔵:
           「繊月酒造」 「高橋酒造」

参考:球磨焼酎 繊月
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三木ガーネット 、 久し振りのゴルフ練習

2012-08-23 06:30:23 | スポーツ
前回、剪定バサミを砥いでから3年ほど経ったので購入した三木金物センターで砥ぐべく三木まで出かけた。
三木ガーネットゴルフ練習場のすぐ近くで、三木以北のゴルフの時は何時も通る道筋だから、剪定バサミや鋸などは同じ店で購入してきた。
一見高そうに見えるのだが、値引きしてくれるので何時もここで購入している。

今年の夏も暑くて、とてもじゃないが植木の剪定などする気も起きなかったが、
野々池貯水池の草刈りが終わるまでには何とか庭の植木の剪定を終了しようと剪定バサミの刃砥ぎから始めた。
刃砥が終了するのは一週間後。


   「三木 ガーネットゴルフクラブ」

刃砥ぎに出してついでに、直近くにあるガーネットゴルフクラブで久し振りに練習してきた。
ちょうど3:30頃だったが、練習場は既に日陰になっており扇風機を回すとちょうど良い温度。
何人かのゴルファーが練習しておられ、子供連れも数組いて母親が盛んに教授している。
若いゴルファーも結構多い。勿論、年配者が半分以上だが。

三木は公式トナーメントが開催されるコースも多く、ガーネットから30分以内に行ける処にコースが点在していることもあって、
女子ゴルフ(LPGA)が開催される日の早朝にガーネットに行くと、女子プロが練習している場面に出来わすことが度々あった。
練習時から服装もカラフルでフォームも安定しているので、一見すると直に女子プロと分かる。
テレビで見ると良く分からないが、近くで見ていると流石に上手い。
体を上手くしならせて打っている側でアドバイザーがフォームを修正している。
高校生の大会が三木で開催された時も同じく早朝に高校生ゴルファーと一緒になったが、父親が同伴し指導していた。
関東の学生だったが、ものすごく上手かったと言う記憶がある。


実験を担当していた時、当時のエンジン担当の片岡君にガーネットの場所を教えてもらった。
当時、実験部ではライダーが中心となってゴルフの会「飛球会」を構成し定期的に大会を開催していた。
また、谷田部の自動車試験場でのテスト合間に皆で練習もしていた。そんなこともあって、ゴルフを始めた。

もう13年程も前の話しだが、当時の実験仲間には色々ゴルフを教えてもらった。
今は全日本ロードレースの監督をやっている釈迦堂君は抜群に上手で、昼休みは段ボールを引いてその上で教えてくれたりもした。
コースでは、キャブ担当の河野君やライダーの衣笠君に手取り教えて貰ったが、私は根が下手なので中々上達せずじまいだった。
その後、ジェットスキー担当だった石田さんがガーネットに練習に来ていたので、休日、同じ時間帯に練習したときはスウイングを見て貰った。

ガーネットでは2000円打ち放題を利用していたが、今考え得ると打ち放題は必ずしも練習に向いているとは思えない。
失敗しても何回も打ち直しが利くので、集中して真面目に練習していない。
何回も打てば誰だってそのうちに奇麗に打てるようになるのだが、打てたことで自己満足して終了してしまう。
だからと言うわけでもないが、最近は100球も打つことは無い。

今日は86球打ったが、そのうちシャンクが3球あった。
しかもドライバーが飛ばない、230ヤードぐらいまでしか飛ばない。
練習場にきたのは約半年ぶりだったが、まーそれでも良い汗をかいたので、ぼちぼち練習しに行くとするか。


       


ガーネットの待合室にあった、酸素プラスカプセル。
気圧が高めのカプセルに入ると、通常より血液中に酸素が溶けやすくなり、体内の乳酸値を下げて疲労回復やリフレッシュ効果が見込めるとあった。
       

★帰りに175号線神出の「ほうらく饅頭」で土産を買おうと思ったが、行きも帰りも店の入口前に長蛇の列。
夏休みのせいだろうか子供連れが多く、寄らずじまいになった。


★最近はご無沙汰だが、何時もは西神戸ウェストで練習することが多い。
朝早く8時前ぐらいに行く事が多いが、打席もあいているので好きな場所を選ぶ。
近くにあるMXパーク神戸から聞こえるモトクロスマシンの音を聞きながらのゴルフ練習も心地よいし、
ゴルフの練習が終わって、パーク神戸に行って知っているライダーに合うとなお嬉しくなるから楽しい。
家から高速を使ってホンの15分で来れるのもよい。
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夏の野々池貯水池

2012-08-21 06:27:39 | 野々池周辺
8月も盆を過ぎると涼しくなる。
ここ2,3日、夜もクーラーをつける時間が短くなったし、寝るときも扇風機のお世話にならない。
このままの過ごし易さが続いてくれたら最高なんだが。


夏の野々池は、空の色が美しい。
野々池貯水池の水面から巻き上げる風が何時も適当に吹いていて、ウォーキングしていると涼しくて気持ち良い。

この時期、朝早くから散歩やウォーキングする人達の賑やかな話声で起きる時間を知ることなる。
毎年同じだが、朝9時頃になると、野々池中学運動部の女子生徒が「イチニサンシ、イチニサンシ・・」のランニングが始まる。
そして昼前後にウォーキングしていると、野々池中や明石南高の吹奏楽部の練習音が聞こえてくる。
朝から夕方まで練習しているようだ。

何時もは野々池貯水池の外周路を歩くのだが、今ちょうど盆明けの野々池草刈りを再開したところなので、一部が走行不可。
その部分のみは外周路から内周路に向うが、内周路から見た貯水池は空の青さが写って奇麗だ。

野々池貯水池には亀や鯉が結構沢山住んでいて、貯水池の金網の側に立ち止まると甲羅干ししていた亀がノコノコと近づいてくる。
多分家庭で飼育された亀が放流されたものだろうけど、餌に有り付けると思ったんだろう。

    


    


    
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気になった事件記事

2012-08-19 06:58:49 | その他

最近気になっている事件記事について、全く同感と思った意見があるので引用した
★尖閣、竹島問題:
尖閣、竹島問題について、元外務官僚の佐藤 優氏が「眼光紙背」に下記の様に書いている。
尖閣問題と竹島問題についての日本政府のダブルスタンダードを止め、国際世論を日本に引き寄せる外交戦略を政治主導で構築せよという意見だが、全く同感!!

「竹島問題に関しては、日本は領土問題が存在すると主張し、韓国は領土問題が存在しないと主張している現状を、第三者が客観的に見る場合、領土問題が存在することになる。
 それだから、ICJ(国際司法裁判所)への提訴を含む外交交渉を日韓両国が行うべきである。
 このような日本の主張は、国際的に説得力を持つ」

「尖閣問題に関し、日本は領土問題が存在しないと主張し、中国と台湾は領土問題が存在すると主張している。
 客観的に見れば、国際社会から、日本が竹島問題と尖閣問題でダブルスタンダード(二重基準)を用いていると認識され、日本の誠実さが疑われる危険が存在する。
 この危険を回避するための外交戦略を外務省が考えているとは思えない」

「結果として、尖閣の主権を維持し、竹島の主権回復を図る外交戦略を政治主導で構築する必要がある。
 中国が、尖閣諸島の領有権を主張してきた場合、日本は恐れることなく交渉に応じるという方針に転換すべきだ。
 そして外交交渉の場で日本が中国に対して、「歴史的にも国際法的にも尖閣諸島が日本領である」と毅然と主張し、
 これを国際社会に対して発表すべきだ。尖閣を巡っては、逃げ腰の姿勢ではなく、外交交渉の場で日本の立場を理路整然かつ毅然と主張することがわが国益に適う」

   

今日(18日)の神戸新聞に、中国は共産党大会が終わる秋以降にも200~300隻規模の大漁船団を送り込む可能性があるという。
それは、領土ナショナリズムの「ガス抜き」の目的とあるが、別の報道では汚染海域に取り囲まれた中国沿岸漁民は、漁獲量が減ってあえいでいるとの記事もある。
遠洋の尖閣周辺に出ると魚は豊富だが、今度は漁船の燃料が足りない。今回の船も、資金が集まらず、燃料が買えず、台湾からこっそり提供されたという。
強行上陸した抗議船の舵は破損、燃料もないが、日本政府を脅させば、うまくいくと修理してくれ、その上燃料も水も食料品もいただける。
帰国すれば英雄だし、どんどん金も集まってくるので、後に続く漁民と活動家は激増する。
とにかく彼らは金がほしいということらしい。

ここ最近、中国関連の本を数冊読んでいるが、その考察から言えば、尖閣諸島の領有権問題は中国にとっては格好の金の稼ぎ場所になるようだ。
彼らは尖閣諸島領有を遠大な時間をかけて攻めてくるだろう。中国の歴史の一部だけを読み解いてみても、こんな事例はごまんとある。
とにかく、日本国の領有として示すならば早急に日本人の居住を設置し、国際的に領有権を主張し続けて既成事実化する以外に方法は無いように思う。

尖閣は日本の固有の領土といくら言っても、中国も同じ主張を繰り返している限りにおいては、国際的に領土問題があるとしか認知されない。
木の下で坐して落ちてこいと願うだけではリンゴは手元には落ちてこないし、先に中国が手を伸ばせばリンゴは中国のもの。



★慰安婦問題:
韓国の慰安婦問題について、池田信夫ブログに慰安婦問題の起こりが記載されている。 判り易い!!

そもそも問題の発端は吉田清治のフィクションで、これが全くの嘘(本人も嘘と認めた)だった。
この話を聞いて賠償金を取ろうと画策したのが社民党の福島瑞穂弁護士。

秦氏の本によると、慰安婦訴訟の原告だった文玉珠は3年で25000円(今なら1億円以上)の貯金をしたが、
軍票が紙屑になったので返せというのが当初の訴訟だった。しかし一審で負けたので「強制連行」で脅すことにした
(慰安婦の月収は今でいうと200万円ぐらい。「強制連行」してきた労働者にそんな賃金を払うはずがない。
 旧陸軍の年俸6600円(大将)、二等兵月13円。昭和10年代後半で、戦地で月収400円の従軍慰安婦は将官の収入。
 韓国の慰安婦募集ビラ(韓国政府のウェブサイトにあったが削除された)によれば「月収300円以上」。
 これは今の物価で150万円ぐらい。こんな高給の「強制労働者」がいるだろうか。・・・池田信夫ツイッター )

池田信夫ブログ:「慰安婦問題の「主犯」は福島瑞穂弁護士
 「要するに戦争をネタにもうけようとたくらんだ旧軍人が「軍の性奴隷」という猟奇的な話をでっち上げ、
  それを政治的に利用しようとした日本の弁護士が韓国人をけしかけ、朝日新聞がそれに乗せられたという構図だ。
  したがって主犯は福島氏で、朝日は問題を拡大した共犯である」

 「この騒動で福島氏は「人権派弁護士」としてマスコミにデビューし、国会議員にもなったが、彼女のおかげで日韓関係はめちゃくちゃになった。
  今回の慰安婦騒動に彼女が沈黙を守っているのは、ここまで嘘がばれてしまうと取り繕いようがないからだろう。
  朝日新聞とともに彼女にも説明責任がある。国会で説明すべきだ」


★「小野田寛郎さん従軍慰安婦を語る」:
小野田さんが話すと真実だと聞こえてくる。
若い兵隊の性問題解決のための慰安所があったの事実だが、軍隊が朝鮮人等を強制的に連れてきて慰安所に押し込んだと言う事実は無い。 
      



★浜田幸一が書いた「日本をダメにした九人の政治家」を読み終わった。
浜田元議員は指摘された八人を何れも職を利用して利権を貪り国民を顧みなかったと糾弾している。
色々な理由があってマスコミもこれ以上に追求しなかったので、ハマコーが書に書いて糾弾したものだが、実に判り易く面白く書けていた。

「ハマコー」と言う政治家は暴れん坊とのイメージが先行してしまったが、根は非常にまじめな政治家のはずだと思っていたら、
石破茂衆議院議員が自身のブログに「ハマコーの人柄」を書いている。

「さる8月5日、元自民党衆議院議員 浜田幸一先生が逝去されました。享年83。
 昭和58年、夏の暑い日だったと思うのですが、私が田中派木曜クラブの派閥秘書を務めていた頃、
 目白のご自宅で田中角栄先生が「キミも政治家になりたいのだったらハマコーの演説だけは聞きに行って勉強して来い。
 聴衆を笑わせ、泣かせ、その気にさせる。あれが演説というものだ。他のヤツの話は聞かなくてもよい。」と仰ったことを鮮明に覚えています。
 その後何度か浜田幸一先生のお話を聞く機会がありましたが、確かにあの演説は一種の「芸」の域に達していたと思います。
 計算ずくだ、やらせだなどとの批判はありましょうが、やはり政治家の原点は演説にあると思わされました。
 私などとてもその足元にも及びませんが、あの田中先生の教えはとても有り難かったと感謝しております」
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司馬 懿、天下の道をつける

2012-08-17 06:25:31 | その他
 「三国志 最後の勝利者:司馬 懿」

BSフジ「三国志」は8月13日、第95話(最終話) 「司馬氏、天下を統一す」で終了した。
月曜から金曜日の午後5時から45分の放送だったが、十分に楽しめた。
三国志は吉川英治の本や横山光輝の漫画である程度の事までは知っているが、
中国歴史に燦然と輝く三国の成り立ちを、中国人の世界観でどの様に組立てられるのかを楽しみに見てきた。
しかも、全95話、何処の部分に焦点が当てられ編集されてくるかも期待していた。

三国志は過去2回ブログ、「荊州を争う」ともう一つは「最近良く見るテレビ番組」に印象記を投稿してきたが、今回で3回目となる。


放送では、序盤から最後までを通じて、魏の「曹操」と魏から政権を奪った「司馬 懿」の2名が、格別に配慮された英雄として設定されているように、私には思えた。
初期の段では、曹操の性格や知力そして思想が丁寧に描かれており、曹操の知力と高い戦略性や義理堅さを劉備の仁徳より遥かに高く評価している。
特に、「官渡の戦い」は格段に面白く、曹操軍7万が袁紹軍70余万の兵を打ち破り、曹操の地位を揺るぎなきものにした中国歴史上で有名な戦いだが、
曹操軍の10倍にも優る敵を、軍事戦略と政治・外交戦略を駆使し、さらに権謀術数に長けた策をフルに活用して勝った場面は面白い。
逆に、赤壁の戦いでは、江東の周瑜指揮下の孫権・劉備連合軍5万に曹操軍83万が火計をもって惨敗した場面は、こうも簡単に負けるのかと不思議な思いだった。
殆どが戦闘に明け暮れた人生だが、曹操を実に注意深くそして執念深さをもちあわせた知謀に優れた士として描かれている。

いずれにしても、曹操は三国第一のスケールの大きいリーダーだが、三国志演技では悪役として扱われている。だが知れば知る程に、
曹操は人間を見抜く眼力も持ち、能力本位の人材登用を心掛け、私生活では贅沢に淫する事を排し、自らの進退も激しく律したとある。
この点においては、「官渡の戦い」での敵将袁紹(仲良しクラブ優先)とは比べる物がないほどに優れた逸材であった。
最終的に、曹操の子の曹丕が後漢の皇帝から禅譲という形で魏王朝を創始したのは曹操の死後10カ月後のことだが、しかし
その魏も曹操の部下の司馬 懿に簒奪されることになる。


一方、曹操に忠実に仕えてきた司馬 懿は、キャスティングが実にうまくマッティングし、司馬 懿とはこんな人物だったと容易に思わせる。
曹操は死に際に、後継者の曹丕に向って「最も注意すべきは司馬 懿なり」と遺言したほどの人物であるが、曹丕は若かりし頃から司馬 懿の知略を充てに成長してきた。
曹丕が早くに死去すると、曹一族は司馬 懿を警戒するものの、戦闘や謀略の才にたけた司馬 懿を切ることができない。

また、司馬懿を曹操に仕えた時期から国家簒奪の意思があった様に描かれ、その計画は遠大で孫の代で完成するように後からみると思える。
曹操が存命中、曹操は危険を嗅ぎわけ、司馬懿の重用を控え、また司馬懿も用心に用心を重ね、能ある鷹は爪も嘴も隠しているようだ。
ただ、あくまでもお互い冷酷な面があり、用心深く猜疑心も強い、ある種同じようなタイプだったから、お互いが腹の探りあいをしていただけで、
司馬懿としては、自分の代では曹操とは対等に渡り合うことはできないと察していたのだろう。
後漢の献帝を退位させる計画を奏上し、献帝の最後を見届けたのも司馬 懿であったことから、権力禅譲時の予行演習を行っているように感じられた。
つまり、息子またはその孫の代までには、何とか魏を乗っ取ることが出来ると言う算段で力を溜めておけば、何とかなると考えていたのだろう。

司馬懿の頭脳と用意周到さ、ある意味狡賢さは計画的に魏の簒奪を図り、クーデターも司馬懿のシナリオ通りと容易に類測できた。


司馬懿の死から12年後、孔明の死から数えれば29年後の263年、大都督の地位を継いだ息子の司馬昭は蜀を攻め滅ぼす。
成都に迫られた劉禅が降伏し、三国鼎立の形は崩れて魏と呉が残り、その2年後、こんどは魏が滅亡。
司馬昭の跡を継いだ司馬炎が、魏の5代目皇帝・曹奐から帝位を奪い、晋という新しい国を建てる。


  「老いた曹操」


★「アジア三国志」(ビル・エモット著)を読みかかった。
現在のアジアを代表する「中国」「日本」「インド」をアジアの新パワーゲームと捉え、それぞれの国の動き方を描いている。
その中にあって、中国を世界の中心の国だが問題の中心、日本をパワフルだが脆弱と老齢化、インドは数が多く、ごたまぜで、勢いに乗っていると捉えている。
そこに歴史問題が絡んでくる。この本も面白そうだ。


★散りゆく桜の花びらの下で散り際を心得る桜のように、日本人は富めると貧しきの区別なく、豊かなひとときを感受することを良しとした。
一方、三国志を見終わってみると、三国志で活躍した人物の考えや行動は、およそ桜をめでる日本人とは相いれないものと感じざるを得ない。
三国志に描かれた英雄たちの生きざまは、生に対して実に執念深く、権謀術数に長けた策をフルに活用しても最後まで生き続けるのを良しとしている。
これが、何度も異民族に占領されながらも漢民族の文化の中に異民族を取り込むことで、しぶとく生き延びた漢民族のDNAの生き様だろうか。

BSフジの「三国志」には、よい勉強をさせてもらった。

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その時の空気で戦争に突入した

2012-08-15 06:43:35 | その他
     「猪瀬直樹著:空気と戦争」

孫が夏休に入ったので、久し振りに一緒に明石市立図書館で5冊の本を借りてきた。
太平洋戦争開始に至る本2冊と中国に関する物が3冊だが、「猪瀬直樹著:空気と戦争」はページ数が少ない分早く読み終わった。

著者は「なぜ日本は負ける確率が極めて高いアメリカとの戦争を始めてしまったんだろう」と思っていたそうで、
現在も経済的、物資的、生産力、軍事力で見ても、どうやってアメリカと直接戦争しても勝てる確率は極めて少ない。
それは太平洋戦争が始まる前も現在と同じだったようで、勝てる材料はほとんどなかったのに、日本はアメリカとの戦争に突入してしまった。
その本質は何かを、当時陸軍の燃料課で、燃料について調査していた高橋中尉の回顧録や直接面談を基本に、戦争突入要因を分析している。

アメリカの「国防強化促進法」が発行されて以降、日本は石油とクズ鉄の輸入に不都合が生じ、
実質的禁輸処置である「石油製品輸出許可制」が完全実施されると、日本には一滴の石油も入手出来なくなった。
当時の東條陸軍大臣は、日本の「人造石油開発」がドイツと同じように既に実績をあげているはずだから、アメリカが石油を禁輸してもじたばたしなくとも良い、
と楽観的に信じていたが、実際はそうでなくアメリカの禁輸によって石油貯蓄量が日増しに少ない状況になりつつあった。

記述したように、東條陸相は石炭から油を作る「人造石油開発」が上手くいっていると思っていたらしいが、実は、 
官僚が提示する数字にかなりの嘘があって、人造石油はほとんど使い物にならなかった事を知らなかったようだと書いてある。
結局、南下してオランダ領インドネシアを占領し石油を確保するしか方法はない状況に日本は既に置かれていた。
「石油を泥棒するしかない」と、それはABCD包囲網を突き破る事を意味し、戦争に突入することを意味する。


一方、昭和16年4月に、官僚・軍部・民間から30代の若手エリートを結集した総力戦研究所が設立された。
この研究所では、日米が戦った場合の考えられるだけの想定のもと、シミュレーションを行い、結果として、日本はアメリカに必ず負けると結論付けた。
驚くべきことにこのシミュレーションは、実際の太平洋戦争に照らしてみて、原爆投下以外ほとんど正確であったとある。
戦争に負けるとシュミレーションした中で最も重要な要素は、戦闘より石油輸送用の船舶不足だった。
インドネシアの石油基地を仮に確保できても、日本の輸送船が本国に石油を無事運べる方法がなく、戦闘より補給路が絶たれることで戦争に敗北するとした。
アメリカ軍の潜水艦で輸送船が迎撃されるので船舶の絶対量が不足する。・・・これが戦争に負けるシュミレーションの結果だった。
しかも、最終的にはロシアが南下することもシュミレーションされていた。


少ない石油量を基とする短期決戦志向は、補給・兵站の軽視にもつながり、これは太平洋戦争を一貫して流れる考え方であった。
そして、日本軍の戦略策定は一定の原理や論理に基づくものと言うよりも、多分に情緒や空気が支配する傾向があったと、
22年前に刊行された「失敗の本質」にも書いてある。


東條は陸軍大臣としてこの模擬戦争の結果を聞き、「机上の空論」と断定したものの東條の判定も同じだったろうと推論している。
昭和16年10月に第3次近衛内閣が総辞職したあと、大方の予想に反して東條に天皇から組閣の大命が下った。
その理由は、陸軍に睨みのきく東條ならば、日米戦争を回避できるのではないかと、天皇がひそかに思ったからだ。
天皇はあきらかに日米が戦うことを嫌った。
天皇の勅旨を遇直なまでに守るべしとする東條首相は陸軍大臣、総務大臣を兼務しながら、如何に戦争を回避するべくか悩んだ。
陸軍の満州からの撤退が日米戦争回避の外交手段と考えられていたが、陸軍は「中国に散った死者10万を犬死させて良いのか」、
その10万も日露戦争当時からの戦死者の大雑把の数を盾に戦争止むなしと主張し続けた。
(結局、10万にこだわり太平洋戦争では300万の戦死者を出したのだが)


東條首相は戦争回避のための決断材料として石油確保量の「数字」にこだわり、戦争をやるかやらないかもう一度議論をすることになった。
その数字というのが実際は大変な「くせ者」で、日本が戦争突入に有利になるような数字が次第に出てくるようになった。
周囲の空気で、そう言った数字を出さざるを得ず、戦争を回避しようと苦慮していた東條首相は周囲の戦争ムードを押し切ることができない。
昭和天皇の元へ戦争決定の報告を行った時に、天皇の戦争回避を守ることが出来ず途中で泣き出してしまったそうだ。
 
数字を出してきた部署も、議論をしていた政治家も、「戦争をする」という空気の中で話し合いをしているので、データに現実感がなくなっていた。
その場の空気に従わざるを得ないデータを出すしかなかったと書かれている。

その辺あたりを、その数字を提出した当時の企画院総裁が戦後、インタビューで次に様に話している。
「僕は腹のなかでは、アメリカと戦争をやって勝てるとは思っていなかった。・・・(略) 
 実際アメリカと戦争するのは海軍、陸軍は自分でやるんじゃなから腹は痛まない。・・・(略)
 やるかやらんかはと言えば、もうやることに決まっている。やるためにつじつま合わせのために数字を出した。
 海軍は一年もすると石油がなくなり戦争はできなくなる。今なら勝てるかもしれないとほのめかすので仕方ない」

 
勝てると思っていたのは、何も知らない一般市民だけだった。
東條は天皇の臣下として、天皇の意向は絶対であったが、天皇の意向を無視しても東條は戦争を決断しなければならなかった。
なぜか。空気が戦争回避を許さなかったとある。
結果的に、日米開戦は日本人ほとんど全員の総意に変り、何人たりとも、戦争を回避できなかった。
太平洋戦争を振り返る場合、この空気が何よりも重要であったと著書は繰返し述べている。
太平洋戦争は軍部が独裁的に推進し、国民は被害者であったと教えられてきたが、日米戦争やむなしの空気を醸しだしたのはほかならぬ日本国民である。
朝日新聞をふくむメディアは雪崩式に戦争支持にまわり、ほとんどの日本人は日米戦争を望んでいたと結論づけられている。



★評論家の山本七平という人が、「空気」のことを次のように説明しているのをネットに見つけた。・・けだし判り易い。
「『空気』とはまことにおおきな絶対権をもった妖怪である。 一種の『超能力』かも知れない。
 何しろ、専門家ぞろいの海軍の首脳に、『作戦として形をなさない』ことが『明白な事実』であることを、強行させ、
 後になると、その最高責任者が、なぜそれを行ったかをひと言も説明出来ないような状態に落とし込んでしまうのだから、スプーンが曲がるの比ではない。」

「こうなると、統計も資料も分析も、またそれに類する科学的手段や論理的論証も、一切は無駄であって、そういうものをいかに精密に組み立てておいても、
 いざというときは、それらが一切消し飛んで、すべてが『空気』に決定されることになるかも知れぬ」
 
「つまり、データ上は絶対に戦争は回避しなければならない、と出ているのに、戦争をするのだ、という「空気」だったため、
 データはとことん無視され、戦争へ突き進んでしまった」

 
 
★こんな空気の存在は日本人のみに蔓延ったものではなく外国にもあるらしいが、我々は日常的にその場の空気に左右される事が多い。
本来、プロジェクトは合理的な判断に基づいて運営されるべきはずであるが、ゴルフ場や飲み屋の一角で既に方向性は決まっていて、
会議の席では自由闊達な意見を求めながらも、実は反対意見者のあぶり出しに使われる場合もあって、逆に空気を読めない奴と評価されるのを恐れ、
結局さしたる議論も出ずじまいになり、不本意なままズルズルと進んでしまいがちになる例もあると聞く。

そして、かの戦争で日本が破滅的な最期を迎えたように、こうしたごまかしは必ず顕在化してプロジェクトを危機的状況に陥れることなる。

「失敗の本質」では、アメリカ軍将校の人事掌握が記載されている。
例えば、「何時参謀と散歩しながら長時間に渡って議論を重ね、相互の価値観の統一を計った」
あるいは、「能力主義に基づいて思い切った抜擢人事を慣行した」等、物事が合理的に実施されていたようだ。

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人生と経営に役立つ名言・格言・いい言葉:Facebook

2012-08-13 06:39:30 | その他
Facebookに加入して3ヵ月が過ぎた。
多くのFacebook友達も出来て今でもポツポツと友達が増えているが、Facebookが何より良いのはレスポンスの良さだろう。

また、「いいね」をクリックすると「お気に入り」に登録されて、「お気にいり」から都度自分のウォールに表示される。
その「お気に入り」の「人生と経営に役立つ名言・格言・いい言葉」に、ロンドンオリンピックに出場した選手の「いい言葉」があった。
その中から、自分の波長とピッタリあった幾つかの「いい言葉」を紹介したい。
メダルを獲った選手からの何気ない「いい言葉」は、言葉として表示されると意味深く感じてしまうから不思議なものだな。

 
★ 「水泳:北島康介」
   「何も犠牲にしてません。何かを犠牲にしてたら、続けることなんて無理です。
    ただ泳ぐのが好きだから、できただけです」
          


★ 「卓球:福原愛」
   「天才少女?天才って便利な言葉だよね。
    だって、天才っていったら、努力もしないで、持って生まれたものだけでやってきたように思われるんじゃないかなぁ。
    私、誰よりも練習してるよ。他の子がみんな帰っても、ひとりで練習してるよ」
         

 
★ 「ハンマー投げ:室伏広治」
   「周りを見ながら余裕を持って取り組む。それが「集中」だと思うんです。
    集中というと、ひとつのモノにギューっと入り込んでいく姿を考えがちですが、そうじゃない。
    視野を広く持って、のびのびしている状態。それが理想的です」
         
 

★ 「なでしこ:宮間あや」 
   「金メダルのような銀メダル。もちろん金メダルを獲りたかったと思っていますけど、
    この銀メダルを獲れたのも、このステキな仲間たちとだったからですし、すごく誇りに思います」
         


★ 「レスリング:伊調馨」 
   「もちろん金メダルを獲ります。でも、金メダル以上に「私のレスリング」で金メダルを獲りたい。
    そちらの方が大事だし、内容まで注目してもらえれば嬉しいです」
         


★ 「女子バレーボール:木村沙織」 
   「苦しいときに決めなければいけないポジションだから、決めなければいけません。やっぱり勝たないとダメですね」
         
  


オリンピック選手ではないが、この人の一言一言は面白いから好きだ。
★ 「ヤンキース:イチロー」 
   「苦悩というものは、前進したいって思いがあって、それを乗り越えられる可能性のある人にしか訪れない。
    だから、苦悩とは、飛躍なんです」
   「「できなくてもしょうがない」は、終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら、絶対に達成できません」
        
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