野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

チュリップも咲き始める、2022

2022-03-30 06:23:23 | 
2022年、3月末、春も本番になり、昼間の気温が20℃近辺まで上がってまことに心地よく感じる日もある一方、14℃くらいまでしか上がらない日もあり、その気温の差が寒く感じる。更に微風でもあると尚更寒い。


庭はチュウリップの季節となった。
庭のチュウリップで一番最初に咲くのはこの黄色のチュウリップで、昨年が3月19日、一昨年は3月20日に咲いたとブログに書いているので、それからすると、今年は寒さのせいで咲くのはやや遅め。これからチュウリップが順次、庭の主役となる。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若隆景 優勝!

2022-03-28 06:32:26 | スポーツ
27日、大相撲春場所千秋楽、関脇若隆景が優勝した。初優勝。
新関脇の優勝は昭和11年の双葉山以来86年ぶりだと、NHKの相撲アナが説明していた。
   「NHK」
で、千秋楽、優勝争いは、14日目を終えて2敗で若隆景と平幕の高安が並ぶ展開となったが、先に取組があった高安が関脇 阿炎に敗れ、若隆景も結びの一番で大関 正代に敗れた。この結果、2人は12勝3敗で並び優勝決定戦が行われた。これが、近来稀にみる好一番で、小さい時分から相撲を見続けてきたが、こんな迫力ある取組みを見られるなんて、久し振りに大満足だ。千秋楽の本割では、高安は阿炎 の押しを真面に受けて後退、あっけなく負けた。これで、若隆景の相手は、この数場所弱くなった大関正代なので、簡単に押し出して勝つだろうと予想したが、体を寄せて攻めた正代に力負けした。これで優勝決定戦となったわけだ。

実は、中日までの相撲をみて、今場所の優勝は高安だろうと個人的には予想していた。高安は馬力のある相撲で初日から順調に白星を重ねて12勝2敗としているし、何と言っても以前の高安と大きく違う点がある。今場所の高安は自分優位の態勢になるまでじっくりと構える相撲が多くなった。以前の高安は、顔を真っ赤にして馬力任せに相手を圧倒する力相撲が多かったが、今場所は我慢の相撲で、これが勝ち続けた勝因の一つだろうと思う。それが、14日目の高安―正代の取組でおかしくなった。立ち合いは互角で高安が先に左で上手を引き、右も差した。一呼吸置いて高安が積極的に寄った。土俵際まで寄った時点で、これは高安の勝ちだと思った。だが、正代が右差し手から苦し紛れのすくい投げを打つと、高安は足を送りきれず、たまらず横転した。高安は勝ちを急いのだ。もったいない相撲で、この相撲が千秋楽も続いた。

実は、先程も書いたが、今場所は高安が優勝するだろうと思い、高安が優勝すると言う前提でブログを纏めていた。それが全部パーになったが、次場所の高安優勝まで保留。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杏子の花、2022

2022-03-26 06:58:15 | 野々池周辺
今日(25日)、朝8時頃には14℃に気温は上がり、予報では20℃近くになるとの予想。朝日が昇ると、疏水沿いの樹に留まった鶯一匹、盛んに鳴いている。それを目で追っ掛けスマホに収めようとする主婦二人に、鶯が留まっている場所を教えてもらう。

毎年、3月のおわり頃には花を咲かせてきた杏子が今年も例年とほぼ同じ時期に咲いた。例年だと枝の数本に花を咲かすのみだが、今年は、どの木の枝にも満遍なく花を付けている。杏子の花は桜のソメイヨシノに似ているが、それよりも更に薄く繊細で少しでも強い風が吹くとすぐに散ってしまう。数年前、梅より小さい実が出来たので口に入れてみたが、そんなに旨いものではなかった。
  
25日からプロ野球が開幕した。
阪神はヤクルトと京セラドームの第一戦、出だしは阪神優位に展開し藤浪は立ち上がりややや不安なるも好投し、解説曰く、「阪神の一方的試合」で8対3で中継ぎに引き継ぐ。それがなんとあれよあれよと追い詰められ8対7の一点差になり、しかも9回表、抑えに登場した今季加入のケリーが大乱闘で打ちこまれ、結局終わってみれば8対10の負け。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野々池貯水池の桜 ①、2022

2022-03-25 06:26:14 | 野々池周辺
3月24日、快晴なるも風冷たく少々寒い。
今年、野々池貯水池の桜で一番早く咲いたのは背丈の小さい、この「枝垂れ桜」。昔のブログを読み返してみると、昨年、一番早く咲いたのは道路沿いの河津桜だったと記録しているが、今年は野々池貯水池の「枝垂れ桜」。毎年、野々池貯水池で一番最初に咲く桜は、この「枝垂れ桜」と町内幹線道路にある「河津桜」が一番を競う。今咲いている「枝垂れ桜」は背丈も2m弱の背丈も小さいので、野々池ジョギングコースを急いで歩くと見落とすくらいだが、じっくり見ると、鮮やかな色合いである。
 
     
        
明石の桜の開花宣言は、昨年は3月23日だったが、今年の予測はやや遅れて26日から28日頃だと報道。同じく神戸の開花宣言予想も25日頃とあるので、今年は年初から寒さが続いたこともあり、その影響があるのかもしれないが、何れにしても数日以内に明石・神戸も桜が開花する。「コロナで花見はできなくとも、変わらず季節は巡り、自然が迎えてくれる」とは昨年の神戸新聞にあったが、コロナやウクライナとロシアの戦闘が続き、暗いニュースが多くとも、桜は変わらず咲く。桜の名所、明石公園に行かなくとも、すぐそばの野々池貯水池周辺の、桜の花の匂いからでも春を感じることができる。今日(24日)は快晴、昼間の気温は14度までしか上がらなかったが、昼間の暖かさにつられて、この桜を見に行った。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Pretty cool

2022-03-23 06:31:49 | モータースポーツ
22日、FBの画面を流していたら、良い写真に出会った。
「Motocross Action」のFBだが、30数年前のUSKawasakIのモトクロスワークスチーム、「Chevy Trucks KawasakI」のピット風景で、当時のNo1選手Ricky Carmichaelのマシン(♯4)整備。ピットと言い、マシンと言い、メカニックと言い、何度みてもまとまりが良く絵になる風景だと思う。Motocross Action記者が” Pretty cool” と言ったのはCarmichael マシンの遠方にあるゼッケン21マシンのこと。それは今年、2022年のUSKawasakIモトクロスワークスライダーJason Anderson 選手と期せずして同じゼッケン番号21だったので、それに気付いた記者が” Pretty cool”と言っただけのことだが、我々当時の思いを共有するファンにとっては、当時の風景そのものを” Pretty cool”と感じた。それほど新鮮に感じた。
「Back in the Team Chevy Trucks #kawasaki days with @rickycarmichael and @ronronmx . Pretty cool to see another 21 under the @racekawasaki rig all these years later with @elhombre21」
 「Motocross Action」
*ちなみに「Motocross Action」誌は1973年6月創刊のアメリカの専門誌で、マシン、テスト、技術的見解については優れた記事を書く事で知られている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

flying Carpet Gyallry 神戸元町店開店

2022-03-18 06:55:00 | その他
 「Flying Carpet Gyallay 神戸元町店正面」
娘夫婦が明石から店を神戸の垂水区海岸通りに移動したのは、2018年の5月の連休。それから4年弱、明石に比べ対象エリアの拡大で、東京や大阪等からの遠来のお客も増え、加えて兵庫県有数の集客エリアである「マリンピア神戸(高級ブランド品を取り扱う有名な商業施設で観光施設でもある)」の直ぐ近くという場所的優位性もありで、対象顧客層や顧客数は圧倒的に増え、順調に推移してきた。

で、この3月21日に、神戸の中心、中央区の元町に新店舗を増設するとのことで、17日にプレ・オープンすると案内があった。「Flying Carpet Gyallay」という、ペルシャ絨毯やギャッベを主にイラン・トルコ雑貨等中近東の雑貨を加えた販売店。世界各国から引き合いがある有名なインテリア商品の販売店だが、ペルシャ絨毯はかっての昔、高額で手の出しようもなくただ眺めるだけだったが、最近は安価になって愛好者も多いと聞いた。また、ギャッベは羊の毛100%で織られ、化学染料を一切使わずに草木から取った100%天然染料の自然素材とかで、アレルギーや敏感肌の子供にとって最適のようで、しかも冬は暖かく、夏は涼しいと言う。値段も手ごろでデザインも品数も豊富なギャッベが注目され、まとめ買いされる愛好者が特に多くなったと聞いた。
    
 

神戸元町店の場所は、神戸大丸店の近く、地下鉄海岸線旧居留地・大丸前駅の出入り口から東へ出てすぐに見える場所にあり、ティファニーブルーの建物だそうだ。垂水店は3階建ての売り場面積も結構広くて多くの商品を並べているが、ここ神戸元町店は2階建てなので売り場面積も制限があるが、集客力は神戸の中心、三宮・元町なので格段の差があるようで楽しみにしている。
 「Flying Carpet Gyallay 神戸元町店」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒマラヤユキノシタ

2022-03-16 06:10:20 | 
「ひと雨降るごとに暖かくなる」とはよく言ったものだ。今週、一日雨が降るも晴れの日が多く総じて暖かかった。
この一週間弱、日中の気温は20度附近迄上昇するので、まことに暖かい。つい先日迄寒い寒いといってはファンヒーターをonしたのとは大違い。野々池を歩いていると、半袖のジョガーが出てきた。3月も中旬も過ぎたのだから暖かくなっていくのは当たり前だが、急に暖かくなると心までソワソワする。咲くのが遅くて、心配していた庭の「ヒマラヤユキノシタ」が咲き始めた。例年だと、クリスマスローズが咲く前に咲いたの覚えているが、4か所でやっと咲き始める。
  
  
暖かいので、庭の桜の小枝に傷んだみかんを刺してメジロの写真を撮ろうと暫らく頑張ってみたが、ミカンのある場所迄降りてこない。メジロの飛び方はすぐわかるので、木陰の枝をあっちこっちと飛びまわって直ぐ近くまで来たなともろわかりだが、二匹のメジロは降りてこない。さてはと近くを見ると、ヒヨトリが一羽、見張っている。ミカンは枝に刺したままなので先にヒヨトリが見つけ突いたあと、他の鳥が来ないように見張っているようだ。暫くしてヒヨトリが降りてくると、二匹のメジロは諦めて飛んで行った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう春か、春場所も始まる

2022-03-14 06:28:17 | スポーツ
13日から大相撲大阪場所、春場所が始まった。
新聞紙上はウクライナ侵略が一面で、つぎがコロナ。スポーツ欄もプロ野球のオープン戦が占め、阪神の藤浪が先発起用だと書いている。そうは言っても、プロ野球が開始される迄の年寄りの楽しみは、何と言っても大相撲の春場所。新聞の大相撲の記事・話題は少ないが、先場所優勝の御嶽海を取り上げるネット誌面も多く、御嶽海本人も”今場所は頑張る”とコメントしている。調子づいた時の御嶽海は確かに上手い相撲をとる、頭のいい力士だと思うが、今迄の相撲への取り組みをテレビ解説で聞く範囲では今一つの評価だったので、そんなに期待はしていない。一方、先場所、盤石と思われていた横綱照ノ富士は弱点が見えてきたので、そこを付かれるのだろう。大関2名は全く評価できず、正代は場所後にコロナに感染している。好調時でも勝てないのに、体調不十分の稽古不足の状態では到底勝てるはずがない。貴景勝も頑固な相撲で少し調子を崩されるとずるずると負ける。と消去法で見ると、やはり、今、絶好調と言われている御嶽海が優勝候補の一番かと思いながらも、頭をかしげてしまう。気にかけているのは、関脇に昇進した阿炎をしっかり見てみようと思っている。

と書きながら、先場所の総括を読み直すと、「今場所の、その初日、照ノ富士の相撲もそうだったが、結構熱戦が続いて面白かった。幕内の後半戦はやっぱり面白い。謹慎が明けて以来、体も大きくなった阿炎は、その突き押しは更に強烈に変った。強い阿炎、先場所同様に大活躍するんではないかと予感がしたがその通りの活躍を見せ、千秋楽まで優勝の可能性すらあった。御嶽海、貴景勝、正代も初日勝ち、強い上位陣に安心したのもつかのま、貴景勝は途中休場、正代も初日勝ったときの場所は勝ち越す確率が高いと言われていたが、結局、正代も負けこしで、2大関は来場所がカド番となる。序盤の相撲を見た印象では、照ノ富士が断然強く、続いて阿炎、そして上手い相撲の御嶽海ぐらいかなと、特に序盤の御嶽海は相撲の上手さが光った。これが来場所、大関で登場する。このところの数場所、大関貴景勝、正代のふがいなさは度を越しており、一度落ちて腕を磨いてくるのもありかと思えるほどで、これが今場所の印象の総括」

で、春場所初日の勝負の結果。
4時過ぎにテレビの前に座り、ジッと見続けた。
先場所12勝と活躍した阿炎だが、阿武咲には突きが効かない。ずるずると後退し果ては引いて完敗。先場所の強さは全くなく、がっかりだ。御嶽海の相手は巨漢の逸ノ城。立ち合い、相手の圧力をいなしたが、逸ノ城に押込まれる。土俵際まで押込まれたがここからが上手い。上手く逸ノ城の懐に入ると、右からはず押しで前に出て押し出しの勝ち。初日の貴景勝は元気だった。潜ろうとする宇良を手で叩き乍ら潜らせず、押し出した。正代の立会は良かったが、その後の大栄翔の押しに負け完敗で、これでは勝ち越しは多分、無理。横綱照ノ富士は完勝。小結に昇進した豊昇龍を全く相手にせず、左上手を引いて組み止めると、そのまま土俵外へ追いやった。初日の印象は、強い横綱照ノ富士が復活し、御嶽海は持ち前の上手相撲をとった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残念

2022-03-11 08:01:35 | モータースポーツ
今日(11日)のアメリカMX専門ネット誌Motocross Action magの「RUMORS, GOSSIP & UNFOUNDED TRUTHS」に「KEN ROCZEN WALKS AWAY FROM THE 2022 AMA SUPERCROSS SERIES」とあった。アメリカンホンダのモトクロスワークスライダーの第一人者KEN ROCZEN選手が体調不良で一時休養すると言う話はデイトナレース後にネットで聞いていたが本当だった。レースシリーズ中盤の真盛りに、第一人者が体調不良による撤退とは、ファンの一人として非常に残念に思っている。

 「KEN ROCZEN 選手:Motocross Action」 
確かに、文面にもあるように、
「アメリカンホンダのワークスチームがKEN ROCZEN 選手の2022年AMAスーパークロス・シリーズからの休養を発表したとき、少しも驚くことはなかった。なぜダメなのか?なぜなら、今シーズン初戦のアナハイム1スーパークロスで優勝した後、KEN ROCZEN らしいライディングができていないからだ。シーズンが進むにつれて、彼の成績は急降下した」
「KEN ROCZEN 選手は、第3戦サンディエゴの後にコロナに感染した。その後、ここまでの9試合のうちトップ5に入ったのは2回だけで、13位という前代未聞のスコアを3回記録している。 ROCZEN 選手は、スーパークロスシリーズから撤退し欧州の医療専門家の治療を受ける事になると言う。2022年のAMA450ナショナルズへの復帰は絶望的な状況にあるようだ」とある。

これまで何年(いや10年以上か)も、何度もホンダワークスチームには奮起してほしいと心から願って、毎年のアメリカモトクロスシリーズを期待して見ていた。と言うのは、30年前後前の大昔、”American HONDA”というワークスチームがアメリカのプロモトクロスを席巻していた時期があった。当時、並いるトップライダーを上位から根こそぎ契約し、他チームは手の打ちようがなかった時代だ。しかし、それも数年の花火として終わり、その後の長い期間、往年の強いホンダを知っているモトクロスファンにとって、ホンダモトクロスの凋落ぶりは大いに落胆させるものだった。そして、2015年、最強のホンダを彷彿させる名がAMAのモトクロスレースに再登場し、「TEAM HONDA RACING」最強の時代、あの最強の時代を肌に染み込ませているはずのHRCが、モトクロスに再参戦すると聞いて、これから強いホンダが登場するとファンの一人として喜んだものだ。しかし、実際は、かっての最強ホンダを再生する事はかなわない状態は続いてしまった。二輪のモータースポーツの世界で、レースこそ我がDNAだと標榜しているホンダが、そのホンダワークスが後方で苦戦している姿を見るに、ファンの一人としては耐えがたいもので、こんな惨めなものはない。世界の二輪業界のリーダーたるホンダワークスは、トップに立ってこそ、その責があると、二輪のモータースポーツファンは誰でもそう思っているはずだと、かってがむしゃらに突き進む強烈に強いホンダのレースチームを世界の二輪業界を牽引する強いリーダーに置き換えて、憧れかつ期待もしてきた。そして二輪業界の一大市場アメリカを代表するオフロード二輪の頂点にいるアメリカンホンダHRCのワークスライダーの、その頂点がKEN ROCZEN 選手だった。だから、なにがなんでも出場して元気な姿を見せてくれと言う期待は大きい。それが、その頂点が体調不良ですごすごと撤退するとは、かっての最強ホンダを知っているファンの一人から見ると、心なしか何かを予感してしまう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BBCニュースはこう解説している

2022-03-09 06:52:20 | その他
ロシアによるウクライナ侵略は止むこともなく、その侵略経路と規模報道が新聞の日時報告となった。
プーチンの停戦条件も当初条件より次第に吊り上がってきているそうだ。これではいつ終わるのか、新聞やネット情報も予想もつかないのか書いていない。 ウクライナからロシアを追い出せとか、プーチンを追い詰めろという論調が多いが、プーチンが突然ウクライナを侵略したように、西側の経済制裁でジリジリと追い詰められたプーチンがやけになって突然核を使う決断をする可能性も否定できず、プーチンだって権力を失った独裁者の末路を知っているはずだから、昨日7日の日経平均もNYダウの急落をみると、遠い日本にいて面白半分には見られない状況になってきた。

で、世界の専門家はどう見ているんだろうと、戦争等の取材では一家言あるので信頼している英国のBBCの解説を探したら、7日、「ウクライナでの戦争の結末は 5つのシナリオ」があった。ウクライナでの戦争結末「5つのシナリオ」を解説している。それによると、シナリオ「①短期決戦」「②長期戦」「③欧州戦争」「④外交的解決」ときて、最後に「⑤プーチン失脚」とあった。

「今、一歩引いて、ウクライナの紛争が今後どうなり得るか、考えてみようと思う。各国の政府幹部や軍部の戦略担当はどのようなシナリオを検討しているのか。自信をもって未来を予言できる人はほとんどいないが、実現可能性のある展開をいくつか並べてみた。そのほとんどの見通しは暗い。
シナリオ① 「短期決戦」
このシナリオでは、ロシアは軍事行動をエスカレートさせる。ウクライナ全土で無差別の砲撃が増える。これまでの作戦では目立たずにいたロシア空軍が、壊滅的な空爆を開始する。国の主要インフラを狙った大規模なサイバー攻撃が、ウクライナ全土に及ぶ。エネルギー供給と通信網が遮断される。市民の犠牲は数千人に達する。首都キーウ(キエフ)は果敢に抵抗するが、数日で陥落。政府はロシアの傀儡(かいらい)政権に取って代わられる。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は暗殺されるか、ウクライナ西部へ脱出。あるいは国外に逃亡し、亡命政権を樹立する。ウラジーミル・プーチン大統領は勝利を宣言し、一部の軍を撤退させるが、一定の支配力維持のための部隊を残す。数千、数万人の難民が引き続き、西へと脱出を続ける。ウクライナはベラルーシ同様、モスクワの従属国家となる」
シナリオ② 「長期戦」
「それよりもこの戦争が長期化する方が、あり得る展開かもしれない。ロシア軍は、士気の低下、兵站(へいたん)の不備、無能な指導者のせいで、泥沼に陥る可能性がある。キーウの攻防は、道路単位で戦われる市街戦になるだろう。そのような都市をロシア軍が確保するには、上記のシナリオよりも時間がかかるかもしれない。そうなれば、長い包囲戦が続く。このシナリオは、1990年代にロシアがチェチェンの首都グロズヌイを制圧しようとして、長く残酷な苦戦を延々と続けた挙句、グロズヌイをほとんど壊滅させたことを連想させる」
シナリオ③ 「欧州戦争」
「この戦争がウクライナ国外にまで波及してしまう可能性はどうだろう。プーチン大統領は、北大西洋条約機構(NATO)非加盟の旧ソヴィエト連邦構成国、たとえばモルドヴァやジョージアなどに部隊を送り込み、かつての「帝国」を取り戻そうとするかもしれない。あるいは、ただ単に誤算とエスカレーションが起こるかもしれない。プーチンは、西側諸国がウクライナ軍へ武器供与するのは、侵略行為であり、反撃が正当化されると宣言するかもしれない。あるいは、ロシア沿岸の飛び地カリーニングラードとの陸上回廊を確立するため、リトアニアなどNATO加盟国のバルト三国に派兵すると、脅すかもしれない」
シナリオ④ 「外交的解決」
「それでもなお、ほかのすべてを置いてでも、外交的な解決はまだ可能なのだろうか。
アントニオ・グテーレス国連事務総長は、「今は銃が話をしているが、対話の道は常に開かれていなくてはならない」と述べた。確かに対話は続いている。フランスのエマニュエル・マクロン大統領はプーチン大統領と電話で話している。各国が外交ルートでたえずロシアに接触を試みていると、外交関係者は言う。加えて、ロシアとウクライナの両政府代表団はすでに2回、ベラルーシ国境沿いで交渉に臨んでいる。交渉による進展は今のところあまりないかもしれない。しかし、交渉に応じたというその一点だけからしても、プーチンは少なくとも交渉による停戦合意の可能性を受け入れているようだ」
シナリオ⑤ 「プーチン氏失脚」
「では、ウラジーミル・プーチン本人はどうなのだろう。侵攻を開始したとき、プーチンは「我々はあらゆる結果に備えている」と宣言した。自分自身の失脚という展開にも備えているのだろうか? まったく考えられないことに思えるかもしれない。しかし、世界はここ数日で変わったし、そういう展開を考える人も増えている。英キングス・コレッジ・ロンドンの名誉教授(戦争研究)、サー・ローレンス・フリードマンはこう書いた。「キーウで政権交代が起きる可能性と同じくらい、モスクワで政権が変わる可能性も出てきた」
結論
「以上のシナリオはそれぞれ、独立したものではない。それぞれのシナリオの一部が組み合わさり、別の結末に至るかもしれない。しかし、今のこの紛争が今後どういう展開になるとしても、世界はすでに変わった。かつて当たり前だった状態には戻らない。ロシアと諸外国との関係は、以前とは違うものになる。安全保障に対する欧州の態度は一変する。そして、国際規範に立脚する自由主義の国際秩序は、そもそも何のためにその秩序が存在するのか、再発見したばかりかもしれない」

ロシアは7日、ウクライナ侵攻を巡り欧米がロシア産原油の輸入を禁止すれば、原油価格が1バレル=300ドルを超える水準に上昇するほか、ドイツに天然ガスを供給するパイプラインを閉鎖する可能性があると警告したと報道にあった。こうなると、ロシアを信用しすぎたドイツは壊滅的打撃をうける。個人的に思うに、今のところプーチンの目論見通りに、核の恫喝をうけたドイツもNATOも報復できないでいる。たぶん数日のうちにキエフは陥落し、ゼレンスキー大統領は亡命するだろう。ロシアは大国のまま北朝鮮のような国家になり、ロシアから恫喝を受けながらも結束していく西側陣営と長期戦になりそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする