「アンダルシア」
「アンダルシア」を大久保の「ワーナーマイカル明石」に見に行った。
「黒田康作」のテレビが終了したので、映画を楽しみに待っていた。
これだけコロコロと総理や外務大臣が変わってしまう日本を考えたとき、諸外国にとっては外交的な話はしづらいと思う。
「初めてお目にかかります」と、毎度やられたら周りの周辺国にとってはたまらない。
南沙諸島を中心に、これだけ力比べ、我慢比べやっているときに、厚顔の交渉相手には子供扱いされるに決まっている。
黒田が外交官として適任かどうかはわからないけれど、少なくとも自分の信念を持っていない人に外交や国は任せられない。
確かに信念で行動する黒田に日本の理想的なリーダー像を託しているとも言えるかもしれぬ。
邦人保護を主目的にした、黒田康作は命令に実に忠実であるが、こう言う軸のぶれない人材は今の世情では、立位置によっては扱いに難しいと思われてしまう。よくある話だ。
でも、実に見事に問題を解決してしまうので、尚更、その立位置にいる人にとっては煙たい問題児なのだろう。
だが、結局、黒田康作でなければ問題は解決しない。
それ以外の担当者では、想定外だとか何とか出来ない理由を作り「しょうがないね」となってしまうかもしれない。
最近、日本の世情を反映してか、これに類する映画やテレビが多いし、また、見ていて実に痛快なのだ。
「相棒」、「SP」も面白かった。
みんなは「鞍馬天狗」や「怪傑ハリマオ」を待っている。「月光仮面」も忘れてはいけない。
ヒーローが守ろうとしているのは大げさで観念的な題目ではない。
彼らは、まず日本人の心の中にある「正義心」、それを守ろうとした。その味方であろうとした。
日本人の中にある「正義」を取り戻そうという意図もあるのかもしれない。
「正義」や「正論」を正しく認識することは重要な事だろう、と。
黒田康作は言った。「ちゃんと前をしっかりと見ていないと、正義を見失しなうぞ」と。
一方、外交官の不祥事は掃いて捨てる程新聞やテレビで見たり聞いたりした。
その詳細な内容は、鈴木宗雄の「汚名」、佐藤優の「国家の謀略」、天木直人「さらば外務省」等に見ることができる。
特に、鈴木宗雄著「汚名」の「外務省の生き物の生態」では、具体的な実名まであげて、外務省の内情を記述している。
例えば、怒鳴りつけるとアルマジロのように硬直する。ミスを叱責されるやいなや、ソファに倒れこんで、体をギュッと丸めてピクリともしない等々、本当かと思ってしまう。
一般企業にも、そのような人種はいない事は勿論ないと思うが。
このような資質の人種が国家を代表して、ロシアや中国あるいは米国と交渉しているのだという。
ところで、映画そのものは、類似のアメリカ映画に比べ映像のメリハリやスピード感に乏しいが、それが返って有機的に映り好感がもてた。
それにしても、インターポールの日本人警察官が銃を実際撃ったことがないという設定は、いかにも日本的で寂しい限りだった。
「あらすじ」
スペイン北部に隣接する小国・アンドラで、日本人投資家・川島が殺害された。国際会議の準備でパリを訪れていた外交官・黒田康作は、事態を把握すべく調査を命じられ、
2人の事件関係者と出会った。
遺体の第一発見者、「ビクトル銀行」行員の新藤結花と、事件の担当者、インターポール捜査官・神足誠。何者かに狙われて怯える結花。神足は黒田に捜査情報を隠そうとする。
事件の裏に隠された「国際犯罪の闇」とは何か?そして、巧妙に仕組まれた数々の罠。真相を追う黒田に、最大の危機が訪れる。
「アンダルシア」を大久保の「ワーナーマイカル明石」に見に行った。
「黒田康作」のテレビが終了したので、映画を楽しみに待っていた。
これだけコロコロと総理や外務大臣が変わってしまう日本を考えたとき、諸外国にとっては外交的な話はしづらいと思う。
「初めてお目にかかります」と、毎度やられたら周りの周辺国にとってはたまらない。
南沙諸島を中心に、これだけ力比べ、我慢比べやっているときに、厚顔の交渉相手には子供扱いされるに決まっている。
黒田が外交官として適任かどうかはわからないけれど、少なくとも自分の信念を持っていない人に外交や国は任せられない。
確かに信念で行動する黒田に日本の理想的なリーダー像を託しているとも言えるかもしれぬ。
邦人保護を主目的にした、黒田康作は命令に実に忠実であるが、こう言う軸のぶれない人材は今の世情では、立位置によっては扱いに難しいと思われてしまう。よくある話だ。
でも、実に見事に問題を解決してしまうので、尚更、その立位置にいる人にとっては煙たい問題児なのだろう。
だが、結局、黒田康作でなければ問題は解決しない。
それ以外の担当者では、想定外だとか何とか出来ない理由を作り「しょうがないね」となってしまうかもしれない。
最近、日本の世情を反映してか、これに類する映画やテレビが多いし、また、見ていて実に痛快なのだ。
「相棒」、「SP」も面白かった。
みんなは「鞍馬天狗」や「怪傑ハリマオ」を待っている。「月光仮面」も忘れてはいけない。
ヒーローが守ろうとしているのは大げさで観念的な題目ではない。
彼らは、まず日本人の心の中にある「正義心」、それを守ろうとした。その味方であろうとした。
日本人の中にある「正義」を取り戻そうという意図もあるのかもしれない。
「正義」や「正論」を正しく認識することは重要な事だろう、と。
黒田康作は言った。「ちゃんと前をしっかりと見ていないと、正義を見失しなうぞ」と。
一方、外交官の不祥事は掃いて捨てる程新聞やテレビで見たり聞いたりした。
その詳細な内容は、鈴木宗雄の「汚名」、佐藤優の「国家の謀略」、天木直人「さらば外務省」等に見ることができる。
特に、鈴木宗雄著「汚名」の「外務省の生き物の生態」では、具体的な実名まであげて、外務省の内情を記述している。
例えば、怒鳴りつけるとアルマジロのように硬直する。ミスを叱責されるやいなや、ソファに倒れこんで、体をギュッと丸めてピクリともしない等々、本当かと思ってしまう。
一般企業にも、そのような人種はいない事は勿論ないと思うが。
このような資質の人種が国家を代表して、ロシアや中国あるいは米国と交渉しているのだという。
ところで、映画そのものは、類似のアメリカ映画に比べ映像のメリハリやスピード感に乏しいが、それが返って有機的に映り好感がもてた。
それにしても、インターポールの日本人警察官が銃を実際撃ったことがないという設定は、いかにも日本的で寂しい限りだった。
「あらすじ」
スペイン北部に隣接する小国・アンドラで、日本人投資家・川島が殺害された。国際会議の準備でパリを訪れていた外交官・黒田康作は、事態を把握すべく調査を命じられ、
2人の事件関係者と出会った。
遺体の第一発見者、「ビクトル銀行」行員の新藤結花と、事件の担当者、インターポール捜査官・神足誠。何者かに狙われて怯える結花。神足は黒田に捜査情報を隠そうとする。
事件の裏に隠された「国際犯罪の闇」とは何か?そして、巧妙に仕組まれた数々の罠。真相を追う黒田に、最大の危機が訪れる。