「神戸新聞。年収は夏冬の賞与を含む」
先日から近くの明石市市長と議員選挙が始まったので、野々池貯水池を介してマイクの音が良く聞こえる。
神戸市会議員時は選挙カーが自宅近辺までなかなか回って来なかったこともあるが、明石市の選挙の方が地方議員選挙が近いと言う実感はある。
ところで、先日の神戸新聞に、地方議員がもらう給料の2014年度年収が、兵庫県内42自治体の最高額と最低額の間に約4.8倍の格差があると報道されていた。
年収が最高だったのは、神戸市議で約1568万円。兵庫県議の約1404万円が続き、人口規模の大きい市を中心に計8自治体が1千万円超となっており、
一方、最低は市川町議の約326万円。300万円台が5町、400万円台が7町だったとあるが、こんな資料を初めてみたので正直驚いた。
何故、地方議員の年収は地域によってこんなに違うのか、全国でみるとこんな資料に出合った。
全国・全地域の議員報酬ランキング」によると、議員給与削減に取り組んだ大阪市や名古屋市を押しのけて、神戸市議員は横浜市に次いで2番目の高給。
特筆すべきは名古屋市で、政令指定都市の市議報酬としては最低水準にあるようだ。しかも、
名古屋市の注目すべき点は、議員報酬の決定に民意を反映させることで全会派が合意したと書いてある。
なぜこうも議員給与に差が出てくるのだろうと、議員給与の根拠を少し調べてみると、「地方議会議員は非常勤の特別職公務員と解されており、 地方自治法には
「普通地方公共団体の議会の議員は、職務を行うため要する費用の弁償を受けることができる」 とされている。その意味は「 地方議会議員は、 非常勤職員に対しての給付、
すなわち生活給ではなく、 勤務量の反対給付、
任務の遂行に対する対価としての 「報酬」が支給される」と解説されている。
だとすれば、同じ規模の政令都市でこうも議員給与が異なるものだろうか。単純に察すれば、神戸市会議員は名古屋市や大阪市に比べ著しい成果を挙げている事ことになる。
神戸市は他の政令都市に比べ良い財務状態にあるようには決して見えないだけに、大きく差異がある事に不自然さを感じた。
兵庫県の地方議員をめぐっては昨年、政務活動費の不適切支出など不祥事が相次いで発覚し、「政治とカネ」の問題は我々有権者の関心事となった。
世界的に兵庫県を有名にした「号泣県議」やカメラに追われて全力疾走で逃げる姿の「マラソン県議」等、ネット上でからかわれた議員を輩出した兵庫県だったが、
こんな議員に約1500万+政務活動費を支払っていたことを思うと県民として情けない。しかし、神戸市民も県民も黙ってはいなかった。
今回の選挙で、県議選では9議席に、神戸市議選では10人全員当選した維新の会に、大阪のように「身を切る議会改革」を議論してほしいと言う県民や市民の声が
反映された結果だと思う。「身を切る議会改革」を旗印とする維新の会には、批判を恐れず改革の声を、大いに期待せざるを得ない。