秋場所が終わって、新横綱照ノ富士の横綱らしい相撲をみて、これこそが日本の大相撲だと、改めて認識した、その翌日、秋場所休場の横綱白鵬が引退するとのニュースが流れた。巷では秋場所の始まる前に引退するらしいと噂が一時流れ、部屋のコロナ感染で部屋ごと休場に、これで白鵬も延命だと思っていたが、ひざの故障で引退したいと、相撲協会に連絡したらしい。やっとか、白鵬が引退する。多くの報道が白鵬の記録を盛んに解説しているが、しかしながら、あれだけの記録を残したのに、横審は横綱の一代年寄を拒否したのだ。現在までに大鵬・北の湖・貴乃花の3名が襲名し、千代の富士は辞退している。白鵬は45回の最多優勝をしたのだから、従来なら一代年寄の授与も自然な流れなんだと思われるが、協会の規定に無いとのことで、白鵬の一代年寄を拒否する方向だと報道されている。横綱審議委員も歴史に名を残す名横綱として認めなかった。記録より、過去に取り口や言動が繰り返し批判を集め事を、横綱としても品格の無さを重視したのだ。
白鵬の横綱品格はゼロだと、以前、有る報道に「釈迦に説法、白鵬の耳に念仏、これが横綱だというのだから、世も末、土俵も末だ」とあったが、全く同感で、この取組以降、白鵬の相撲が始まると血圧が上がるのでチャンネルを回している。
2017年夏場所の出来事を、SANSPO.COMは「これが横綱か!白鵬、目潰し&変化…品欠く星で全勝ターン/夏場所」と伝えていた。
『大相撲夏場所中日、横綱白鵬が関脇琴勇輝を押し出し8連勝で勝ち越しを決めた。左で張って変化したように見えた立ち合いに、館内は大ブーイング。同じく初日から8連勝を守った大関稀勢の里とは対照的な荒っぽい内容に、罵声も飛んだ。 歓声は、一瞬でエッという驚きと不満の声に変わった。勝負が決まったあとも、ざわめきが止まらない。ブーイングと、不満を訴える罵声-。そんななかで白鵬が8連勝で、勝ち越しを決めた。「下から攻めようと思っていた。あまり覚えていない」、立ち合い、張り差しのように左手を琴勇輝の顔の前に差し出す。すかさず右腕で相手の左腕に強烈エルボー。はじき飛ばすと体を開き、左右ののど輪で押し出した。最後はダメ押ししそうなところで、両手を挙げて“無罪”をアピール。しっかりとダメ押しを止めた? と問われて「そんな感じですね」とうなずいた。立ち合いの張り手は目つぶしのようで、変化したようにも見えた。場所前に審判部から立ち合いの厳格化が指導され“相撲美”を見直している場所なのに…。NHKで解説を務めた舞の海も「反則ではないんです。ただ、それをしないところに横綱の高い精神性が表れるわけですよ。多くのファンが横綱には勝ち方を求めていますから」と注文をつけた。 先場所の千秋楽は、優勝を決めた結びの一番で横綱日馬富士に対して立ち合いで変化した。「勝ったらなんでもええんか!」とヤジが飛び、優勝インタビューで涙を流したのだが-。そこまでして勝ちたいのか。それとも、そうまでしないと勝てなくなったのか』と書いてあった。
白鵬の伝家の宝刀といえば、その代表的な相撲が、2019年、大相撲九州場所12日目、優勝を意識した横綱白鵬と小結遠藤との取組で、いやなものをまたも見てしまった。立会、遠藤の目の前に左手を付きつけたじろかせると、右顔面をガツンと音がするほど激しく硬いサポーターを装着した肘で直撃強打する。すかさず内出血で鼻血が出てる顔面を更に張り手を繰り出し、たじろいた遠藤を叩き落とす。遠藤は血を滴らせてうずくまりしばし起き上がれなかった。またかと白鵬の大相撲に非常に落胆した。
「スポーツ報知」
2015年前後だと思うが、強烈な張り手や顔面を狙ったエルボーを頻発し、優勝が目に前にぶら下がってくると、あるいは苦手と思う力士との取組になると、幾多の力士に顔面エルボーを繰り出し、過去、ある力士は脳震盪で土俵にうずくまっていた場面をテレビを通して見たことがある。横綱審議委員会からも必要以上の張り手を含む汚い相撲に苦言を呈された暫らく封印していたが、今場所復活。相撲で言う、本来の”かち上げ”とは相手の腹や胸にヒジを押し付け、文字通りかち上げる技で、この技をよく使う力士もいるが、白鵬が使う頭部狙いのそれは相撲技ではなく、ただの危険な肘打ちだろう。
エルボー(肘)による内出血するほどの顔面強打はかち上げではなく、反則ではないのか?
顔面附近を中心に攻撃する所作は卑劣さを通り越して暴行に近い。こんな風格の欠如した醜い横綱はかっていなかった。NHK相撲解説の舞の海は、「白鵬の「かち上げ」を「過去の横綱はこういう立ち合いはしなかった」と話し、「このかち上げというか、肘打ちは見ていて後味悪いですね」とストレートに感情を露わにし、本来相撲の技である「かち上げ」を「肘打ち」と表現した」
遠藤戦と言えば、2017年前の11月九州場所で白鵬が遠藤の取組(目つぶし)とよく似ている。当ブログにこう書き残しているので以下に再稿する。
「2017年九州場所14日目、白鵬と遠藤の立会い」
『九州場所は、平幕2敗がともに負けて白鵬が遠藤に勝ったので、14日目で白鵬が優勝した。
11日目の取組で嘉風に敗れた際、立会いに不服の態度を示したことを審判部に謝罪した白鵬だったが、14日目の白鵬の相撲は場内大ブーイングだった11日目と変わらず、ずーと前から指摘されている白鵬の相撲となんら変わるものではないように感じた。
テレビ観戦しながら、またやったと一瞬思った。白鵬の手つき不十分で相手の眼を狙い、しかも土俵外に出ている相手にダメ押しをする品格無しの横綱を見てしまった。立ち合いの一瞬が速かったので公開されている動画を何度も見て確認しながら、今日(26日)のサンデーモーニングのスポーツコーナーで2度放送されたのを再度じっと見たが、あれが張り手なら左手の甲は見えるはずだが、手の甲は上を向いているので巧妙に目を狙ったようにしか見えない立会いで、そのために遠藤の動きが一瞬静止したすきに、白鵬が遠藤を押し出したようにみえたので、またやったかと思った。
白鵬の横綱相撲にはがっかりする場面が多すぎると感じてきた。例えば、過去の当ブログにこう書いている。
『優勝35回の大横綱が格下の関脇に奇策を繰り出す必要があるのか。相撲ファンが見たいのは、挑戦者の格下に力を出させた上で、圧倒的力量でねじ伏せる横綱だ。その役割を大横綱は宿命的に背負わされており、そのための努力が横綱の責務である。それが出来なくなったら綱を返すべきだと相撲ファンは思っている。白鵬は「相撲は力比べではない」と言う。それは正しいが、下位力士との立会い時の奇襲は単に相撲から逃げた、ごまかしにすぎない。がっちりと受けとめて、そこから相手の力を上手く利用したり、あるいは相手の力を削いで勝ってみせることこそ、「相撲は力比べではない」と言える。我々が大相撲を見るのは、ただ勝つことのみに執着する相撲を横綱に求めるのでは決してない。白鵬には相撲ファンが求める「横綱の品格」が全く感じられない。
加えて言えば、横綱の品格のなさを象徴して書いた、先場所の出来事を再投稿してみるとこうだ。
「観客を興奮の大一番に巻き込む相撲が連続する中、ある場面から急に興ざめで、観客を裏切ってしまう相撲があった。その元凶は何と言って横綱白鵬の相撲二番。 その第一は、何と言っても10日目の白鵬と栃煌山戦。大関や横綱は姑息な手段で相撲を取ってはいけないと思っている。何故なら横綱・大関は協会の象徴であり、 特に横綱は子供たちにとってもヒーローだからだ。格下の対戦相手が奇策に出ても、受けて立つのが横綱である。そんな思いで、毎場所、楽しみにテレビ桟敷で応援しているが、 白鵬・栃煌山の相撲だけはファンの方が苦虫を噛みしめてしまう。納得できない。
好調の栃煌山に前回の対戦で負けていると言っても、勝ちにすがりつくような戦いを見せられたら、誰が喜ぶんだろうか。
強いと言われる横綱に、奇策中の奇策で、相撲漫才でもあるまいし、あっち向いてほいの猫だましをやられたら、高い入場料を払って見に来た桟敷席からも 金返せの声があがるのは自然で、あっけにとられて声も出まい。まさに白鵬の猫だましに大ブーイング。解説の北の富士は「きょうは街に出ないほうがいいよ」と。もう一番は、嘉風をはたきこみで下した白鵬の一番。 先場所は2日目で嘉風に敗れ、翌日から休場していた白鵬。今場所の、この相撲も実にあっけないものだった。白鵬は立ち合い、右を張りながら体を右にずらすと、嘉風は前にばったり崩れ落ちた。決まり手ははたき込みだが、みんなあっけに取られて一瞬空白。 これも解説の北の富士のコメント「まぁ、しかし、受けてほしかったなということでしょう」と。嘉風は取組後、「横綱がまさかという感じだった」と。懸賞を受け取る白鵬から苦笑いが漏れたのをテレビで見て、テレビ桟敷の方が口あんぐりとなってしまう。・・・これが横綱相撲かと。
白鵬は何かと言うと、双葉山の”木鶏の話”や最近は”後の先”をよく使う。だけど、少なくとも、目くらましの奇襲は”後の先”の対極にあるもの。 金星を狙って、あらゆる秘策、奇策を総動員して向かってくる挑戦者に、正面から受けて立つ。相撲ファンが横綱に望むのは、そんな大勝負であるはず。かって朝青龍はヒール性を前面に出し、勝つ事のみが正義だと相撲をとっていた。これはこれで朝青龍の人気要因だし相撲ファンもそう認識していた。白鵬の相撲には朝青龍に似たヒール性が覗き見えるのに、相撲界の至宝である大鵬や双葉山を持ち出すから、ファンには受け入れ難い。今の大相撲界で白鵬は第一人者たる実力を持っているだけに、勝ちたいばかしのこうした拍子抜けの相撲を取るのが残念でならない』
現代の大相撲界に悪評をまき散らした白鵬も、引退する時期となった。
白鵬の横綱品格はゼロだと、以前、有る報道に「釈迦に説法、白鵬の耳に念仏、これが横綱だというのだから、世も末、土俵も末だ」とあったが、全く同感で、この取組以降、白鵬の相撲が始まると血圧が上がるのでチャンネルを回している。
2017年夏場所の出来事を、SANSPO.COMは「これが横綱か!白鵬、目潰し&変化…品欠く星で全勝ターン/夏場所」と伝えていた。
『大相撲夏場所中日、横綱白鵬が関脇琴勇輝を押し出し8連勝で勝ち越しを決めた。左で張って変化したように見えた立ち合いに、館内は大ブーイング。同じく初日から8連勝を守った大関稀勢の里とは対照的な荒っぽい内容に、罵声も飛んだ。 歓声は、一瞬でエッという驚きと不満の声に変わった。勝負が決まったあとも、ざわめきが止まらない。ブーイングと、不満を訴える罵声-。そんななかで白鵬が8連勝で、勝ち越しを決めた。「下から攻めようと思っていた。あまり覚えていない」、立ち合い、張り差しのように左手を琴勇輝の顔の前に差し出す。すかさず右腕で相手の左腕に強烈エルボー。はじき飛ばすと体を開き、左右ののど輪で押し出した。最後はダメ押ししそうなところで、両手を挙げて“無罪”をアピール。しっかりとダメ押しを止めた? と問われて「そんな感じですね」とうなずいた。立ち合いの張り手は目つぶしのようで、変化したようにも見えた。場所前に審判部から立ち合いの厳格化が指導され“相撲美”を見直している場所なのに…。NHKで解説を務めた舞の海も「反則ではないんです。ただ、それをしないところに横綱の高い精神性が表れるわけですよ。多くのファンが横綱には勝ち方を求めていますから」と注文をつけた。 先場所の千秋楽は、優勝を決めた結びの一番で横綱日馬富士に対して立ち合いで変化した。「勝ったらなんでもええんか!」とヤジが飛び、優勝インタビューで涙を流したのだが-。そこまでして勝ちたいのか。それとも、そうまでしないと勝てなくなったのか』と書いてあった。
白鵬の伝家の宝刀といえば、その代表的な相撲が、2019年、大相撲九州場所12日目、優勝を意識した横綱白鵬と小結遠藤との取組で、いやなものをまたも見てしまった。立会、遠藤の目の前に左手を付きつけたじろかせると、右顔面をガツンと音がするほど激しく硬いサポーターを装着した肘で直撃強打する。すかさず内出血で鼻血が出てる顔面を更に張り手を繰り出し、たじろいた遠藤を叩き落とす。遠藤は血を滴らせてうずくまりしばし起き上がれなかった。またかと白鵬の大相撲に非常に落胆した。
「スポーツ報知」
2015年前後だと思うが、強烈な張り手や顔面を狙ったエルボーを頻発し、優勝が目に前にぶら下がってくると、あるいは苦手と思う力士との取組になると、幾多の力士に顔面エルボーを繰り出し、過去、ある力士は脳震盪で土俵にうずくまっていた場面をテレビを通して見たことがある。横綱審議委員会からも必要以上の張り手を含む汚い相撲に苦言を呈された暫らく封印していたが、今場所復活。相撲で言う、本来の”かち上げ”とは相手の腹や胸にヒジを押し付け、文字通りかち上げる技で、この技をよく使う力士もいるが、白鵬が使う頭部狙いのそれは相撲技ではなく、ただの危険な肘打ちだろう。
エルボー(肘)による内出血するほどの顔面強打はかち上げではなく、反則ではないのか?
顔面附近を中心に攻撃する所作は卑劣さを通り越して暴行に近い。こんな風格の欠如した醜い横綱はかっていなかった。NHK相撲解説の舞の海は、「白鵬の「かち上げ」を「過去の横綱はこういう立ち合いはしなかった」と話し、「このかち上げというか、肘打ちは見ていて後味悪いですね」とストレートに感情を露わにし、本来相撲の技である「かち上げ」を「肘打ち」と表現した」
遠藤戦と言えば、2017年前の11月九州場所で白鵬が遠藤の取組(目つぶし)とよく似ている。当ブログにこう書き残しているので以下に再稿する。
「2017年九州場所14日目、白鵬と遠藤の立会い」
『九州場所は、平幕2敗がともに負けて白鵬が遠藤に勝ったので、14日目で白鵬が優勝した。
11日目の取組で嘉風に敗れた際、立会いに不服の態度を示したことを審判部に謝罪した白鵬だったが、14日目の白鵬の相撲は場内大ブーイングだった11日目と変わらず、ずーと前から指摘されている白鵬の相撲となんら変わるものではないように感じた。
テレビ観戦しながら、またやったと一瞬思った。白鵬の手つき不十分で相手の眼を狙い、しかも土俵外に出ている相手にダメ押しをする品格無しの横綱を見てしまった。立ち合いの一瞬が速かったので公開されている動画を何度も見て確認しながら、今日(26日)のサンデーモーニングのスポーツコーナーで2度放送されたのを再度じっと見たが、あれが張り手なら左手の甲は見えるはずだが、手の甲は上を向いているので巧妙に目を狙ったようにしか見えない立会いで、そのために遠藤の動きが一瞬静止したすきに、白鵬が遠藤を押し出したようにみえたので、またやったかと思った。
白鵬の横綱相撲にはがっかりする場面が多すぎると感じてきた。例えば、過去の当ブログにこう書いている。
『優勝35回の大横綱が格下の関脇に奇策を繰り出す必要があるのか。相撲ファンが見たいのは、挑戦者の格下に力を出させた上で、圧倒的力量でねじ伏せる横綱だ。その役割を大横綱は宿命的に背負わされており、そのための努力が横綱の責務である。それが出来なくなったら綱を返すべきだと相撲ファンは思っている。白鵬は「相撲は力比べではない」と言う。それは正しいが、下位力士との立会い時の奇襲は単に相撲から逃げた、ごまかしにすぎない。がっちりと受けとめて、そこから相手の力を上手く利用したり、あるいは相手の力を削いで勝ってみせることこそ、「相撲は力比べではない」と言える。我々が大相撲を見るのは、ただ勝つことのみに執着する相撲を横綱に求めるのでは決してない。白鵬には相撲ファンが求める「横綱の品格」が全く感じられない。
加えて言えば、横綱の品格のなさを象徴して書いた、先場所の出来事を再投稿してみるとこうだ。
「観客を興奮の大一番に巻き込む相撲が連続する中、ある場面から急に興ざめで、観客を裏切ってしまう相撲があった。その元凶は何と言って横綱白鵬の相撲二番。 その第一は、何と言っても10日目の白鵬と栃煌山戦。大関や横綱は姑息な手段で相撲を取ってはいけないと思っている。何故なら横綱・大関は協会の象徴であり、 特に横綱は子供たちにとってもヒーローだからだ。格下の対戦相手が奇策に出ても、受けて立つのが横綱である。そんな思いで、毎場所、楽しみにテレビ桟敷で応援しているが、 白鵬・栃煌山の相撲だけはファンの方が苦虫を噛みしめてしまう。納得できない。
好調の栃煌山に前回の対戦で負けていると言っても、勝ちにすがりつくような戦いを見せられたら、誰が喜ぶんだろうか。
強いと言われる横綱に、奇策中の奇策で、相撲漫才でもあるまいし、あっち向いてほいの猫だましをやられたら、高い入場料を払って見に来た桟敷席からも 金返せの声があがるのは自然で、あっけにとられて声も出まい。まさに白鵬の猫だましに大ブーイング。解説の北の富士は「きょうは街に出ないほうがいいよ」と。もう一番は、嘉風をはたきこみで下した白鵬の一番。 先場所は2日目で嘉風に敗れ、翌日から休場していた白鵬。今場所の、この相撲も実にあっけないものだった。白鵬は立ち合い、右を張りながら体を右にずらすと、嘉風は前にばったり崩れ落ちた。決まり手ははたき込みだが、みんなあっけに取られて一瞬空白。 これも解説の北の富士のコメント「まぁ、しかし、受けてほしかったなということでしょう」と。嘉風は取組後、「横綱がまさかという感じだった」と。懸賞を受け取る白鵬から苦笑いが漏れたのをテレビで見て、テレビ桟敷の方が口あんぐりとなってしまう。・・・これが横綱相撲かと。
白鵬は何かと言うと、双葉山の”木鶏の話”や最近は”後の先”をよく使う。だけど、少なくとも、目くらましの奇襲は”後の先”の対極にあるもの。 金星を狙って、あらゆる秘策、奇策を総動員して向かってくる挑戦者に、正面から受けて立つ。相撲ファンが横綱に望むのは、そんな大勝負であるはず。かって朝青龍はヒール性を前面に出し、勝つ事のみが正義だと相撲をとっていた。これはこれで朝青龍の人気要因だし相撲ファンもそう認識していた。白鵬の相撲には朝青龍に似たヒール性が覗き見えるのに、相撲界の至宝である大鵬や双葉山を持ち出すから、ファンには受け入れ難い。今の大相撲界で白鵬は第一人者たる実力を持っているだけに、勝ちたいばかしのこうした拍子抜けの相撲を取るのが残念でならない』
現代の大相撲界に悪評をまき散らした白鵬も、引退する時期となった。