野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

高安に期待

2017-05-31 06:19:15 | スポーツ
このブログは前日(30日)に書いているが、投稿する日(31日)の高安は大関に推挙されている。
このところの日曜日、夜の面白いテレビ番組と言えば「小さな巨人」。いかにもわざとらしい筋書きだが結構面白いので毎日曜日の放映を楽しみにしている。28日日曜日は「小さな巨人」が終了した暫く後に、これも見るのを楽しみにしているNHK「サンデースポーツ」にチャンネルを合わせると、大相撲の高安が出演していた。5月場所の優勝者は白鵬なのでてっきり白鵬が出演していると思っていたので10時過ぎにNHKに回すと、高安が出演ししかも高安とのインタビュー時間が長い。高安が出演するんだったらもっと早くNHKにチャンネル合わせるべきだったかと一瞬後悔した。今場所11勝し大関昇進の目安である33勝+1に到達したと言え、まだ大関に推挙されてもいない高安を、なぜこんなに早く取り上げるのだろうかと不思議に思った。加えてしかも翌月曜日の神戸新聞のスポーツ紙面でも、優勝した白鵬より高安を大きく取り上げている。稀勢の里が休場した後、今や、国内スポーツの最大の関心事は高安の大関昇進だと言うことだろうか。
 「29日の神戸新聞」
今場所の高安、立会いの当たりが抜群に強く、琴奨菊や豪栄道と言った大関クラスの力士でさえも一瞬の当たりで態勢を崩してしまう。そのめっぽう強い当たりにはびっくりしたが、それ以上に横綱日馬富士との一戦が高安の強さを証明したと思う。11日目、高安の立合いはカチ上げではなく左差し、右の上手が速かった。日馬富士の鋭い立ち合いにも負けず劣らずで互角、高安の強烈な突っ張りから体をかわされた日馬富士は呆気なく土俵を割った。スピード相撲が身上の小形力士との相撲に勝った高安の力強さに感心したものだ。この相撲の取り方が大関推挙を確実にしたのだと思えるほどだった。

新聞紙上には『先代師匠の故・鳴戸親方(元横綱隆の里)は「悔いを残すな。後ろ指をさされるようなことをするな。日々稽古するのが我々の仕事だ」とまな弟子に繰り返し説いてきた。師匠の教えを守り、高安は再び稽古場で地力と自信をつけた。覚悟が実った大関昇進だった』と書いてある。同じ部屋の横綱稀勢の里とともに元横綱隆の里から中学卒業と同時に指導をうけた両力士の体形はよく似ているが、相撲運びは必ずしも同じには見えない。遇直なまでのひたむきさ、頑固さが信条の稀勢の里の相撲ではなく、高安には稀勢の里とは異なる強い大関になってほしいと思っている。その強さとは、張り差しやカチ上げなどの有無を言わせぬ打撃技、立ち合いの駆け引き等、荒い相撲を、相撲の美学からすると真逆のとんでもない相撲を高安には期待している。それを大いに期待すると言っても、稀勢の里とおなじ教育・指導を受けた高安ができるのか多少疑問には思うが、高安がこんな相撲を取りきれば数場所で横綱を張れる。気は優しくて力持ち、真面目で潔い金太郎のような相撲取りは稀勢の里一人で十分だ。勝つことへのどん欲さ、稀勢の里からは決して期待できない、良くも悪くも狡さを高安が身に付けたら、我々相撲ファンが期待する勝って憎たらしい程に強い日本人横綱が遠からず誕生するはずで、モンゴル力士なんのそのと思えるほどに強さがあふれ出る大関、横綱と昇進し続け、相撲人気は不動のものになるはずだと一相撲ファンは信じている。
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ツクシイバラ、今満開!

2017-05-29 06:21:48 | 
「今年はツクシイバラ公式発見100年目の年」
ところで、庭の一番花は5月23日に咲き、それから5日経って、2本あるツクシイバラの一本がほぼ満開となった。
今日28日は良く晴れているが、心持ち肌寒い。昼間の外気温は23℃までしか上がらず、
天気予報の27℃よりかなり下で、下着を一枚着込んだ。
明日明後日はかなり気温が上昇するとの予報。
 
 
 
 
毎年、6、7匹のクマンバチがツクシイバラの花周りを乱舞して、暫く見続けられるほどに花から花へと飛び交う姿は面白ろかった。
今年はどうしたのか、1匹しか見当たらない。ところで、あの羽根が小さく図体だけが大きいクマンバチは何故飛べるのか謎だったらしい。
その解答は、クマバチは航空力学的には飛べないのになぜ飛べるのか?によると、
「レイノルズ数(空気の粘度)という、流体の粘性に関する法則が発見されたおかげで
 小さい虫にとっての空気は、人間や大きな鳥にとっての空気よりもずっとねばねばしたものである、ということが解った。
 この「ねばねばした」空気中という条件で計算すればちゃんと飛行可能という結論が出るとのこと」
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庭のツクシイバラが咲き始める

2017-05-27 07:31:55 | 
   「庭のツクシイバラ」
熊本・人吉球磨川のツクシイバラの群生地では、5月5日の子供の日にツクシイバラが咲いたとFBにあった。
そのFBによると、「今年はツクシイバラ公式発見100年目の年」だそうで、毎日発信されるFBの写真を眺めては、庭のツクシイバラは何時咲くかと心待ちにしていた。で、今年の庭の一番花は5月23日だった。朝、雨戸をあけて庭を見ると、4個ほど咲いている。2,3日前に小さな蕾から赤い花弁が顔を覗かせていたので、明日か明後日かと心待ちしていたが、あっけなく咲いた。昨年の当ブログでの開花日は21日だったので、ほぼ毎年同じ時期に咲いたことになる。
 
 
昨年末、うどんこ病に掛かっているツクシイバラを根元を残して大きく剪定したこともあり、どのように成長してくるかを懸念していたが、なんのその、見る見るうちに茎を延ばし花芽を沢山つけた。ただ、今年は、一番花も含めツクシイバラの特長である濃いピンクの花弁は乏しく、やや白みが強く表れている。濃いピンクの時の1個一個のツクシイバラの花の芳香は甘い香りがしていたが、白さが強い花弁の芳香はそんなに鋭くない。これから徐々に咲く花の数も増えて全面的に花が咲きだした時、庭一面にあまい香りが漂ってくるものか、どうだろうか。

「ツクシイバラ wikipedia」
●希少種としての価値
バラ栽培の土台として適していたため、盗掘や河川環境の変化に伴い減少傾向にあった。 そのため県では2004年に熊本県レッドデータブックに絶滅危惧種II類として登録し保全を図っている。現在自生している場所は少なく熊本県球磨郡錦町の球磨川河川敷で唯一、群生したツクシイバラを見ることができる。
●発見の経緯
1917年 - 前原勘次郎氏が現あさぎり町上にて「ツクシサクラバラ」として標本を採取
1918年 - 小泉源一氏がRosa adenochaeta Koidz.と命名する
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休場は正解だと思う

2017-05-26 06:21:10 | スポーツ
24日の朝、ネット記事に「稀勢の里休場」とあった。
やはりそうか、11日目に休場するのが遅いくらいだった。10日目、用事があって、車のラジオで相撲放送を聞いていた。アナウンサーの声が頼りだが、稀勢の里があっけなく琴奨菊に寄り切られ、前日の栃煌山戦も同じく呆気なく負けて、二日続けてのぶざまな負け方に本人も観念したんだろう。

その前の相撲記事には、二敗でもまだ優勝の可能性ありと盛んに書き立てているが、相撲運びは最悪の状態に近く、上半身に全く力が入らない体で何とか下位には勝ちはしたが、その勝ち方は下半身だけで勝ったようなもの。上位にあたってくると時間を掛ければ勝てるものでもない。ましてや、今場所の白鵬、日馬富士の力の入ったスピード感のある相撲をみると、とてもじゃないが、優勝どころか何故休場しなんだろうとずーっと思っていた。

体調が万全には程遠いと感じたのは、今場所の初日、苦手としている嘉風との一番。
「稽古場同様に左上腕と左胸にテーピングで固めた稀勢の里。得意の右上手が取れず立ち合いから防戦一方で、先場所前半で見せた無理やり左手を押込む事ができず、あっけなく押し出され、初日から黒星を喫した。初日がこうだと、後残り14番、出場できるだろうか。やっぱり今場所、稀勢の里は休んだ方が良いよ!」と、嘉風との一番をみて、相撲に全く力が入らず負けたので、今場所休場し怪我を直して来場所にかけるべしと当ブログにも書いた事があるが、多くの相撲ファンの声がそれを許さなかったのだろうか。と言うのは、前場所の稀勢の里優勝以来、まだ稀勢の里フィーバーが続いていた。報道によると、稀勢の里への今場所指定懸賞数は、300本だった春場所の2倍以上となる608本だそうだ。15年初場所で白鵬が獲得した545本を超えて史上最多となる可能性が出てきたとある。久しぶりの日本人横綱で、しかも前場所は大怪我を押して右腕一本で優勝した稀勢の里を見てしまった、我々多くのファンは稀勢の里の休場を認めたくなかったのは事実だが。

我々相撲ファンはすべからく横綱の責任という概念で横綱の相撲をみていない。
正直、強い横綱を見たいだけで、怪我を背負ったまま出場し何度も負ける横綱の相撲等は決して見たくもない。確かに、先場所の終盤の照ノ富士との一番は素晴らしい相撲であったことは事実だが、あの相撲で、前日、琴奨菊との相撲に変化で勝ち、優勝に執念を持っていた照ノ富士が何故二番も稀勢の里に負けたのか、今もって不思議でしようがない。あの相撲で稀勢の里が負けていたら、本場所は休場だったはずだろう。そして怪我を回復した稀勢の里を次の名古屋場所ですぐに見れたはずだ。怪我を押して出場することが横綱の責任なのだろうか。たまたま、今場所5日目、怪我の鶴竜が休場するタイミングで、ある横審の一人が綱の責任を果たしていないとしたコメントを新聞で見たが、鶴竜は怪我を押して出場することが横綱の責任だとは思っていないはずだ。

稀勢の里には、大関魁皇(浅香山親方)を横綱にしたような力士になってほしいと思っている。
魁皇の人柄を端的に表現するのに『気は優しくて力持ち、真面目で努力家、潔い-金太郎のような「お相撲さん」』と常に言われてきた。ごく普通の日本人が強い相撲取りに求める、「日本人の道義の基本を示してくれた力士」になって欲しいとも思っている。それはまた、みんな大好きお相撲さんと言う意味でもある。初めて優勝杯を抱きながら一筋の涙が稀勢の里の心情のつらさを物語り、真っ向勝負を貫き、跳んだりはねたりは決してしない。そのあくまで頑固一徹で遇直な取り口に、我々ファンは何度期待しては諦め、場所が始まる度に期待し、また下位に負ける、この繰り返し。それでも、ファンを引き付ける魅力を稀勢の里は持っていた。モンゴル力士のように変化技を、奇襲を掛ければとっくの昔に横綱になったであろうに、それを決してしない稀勢の里の相撲は、遇直なまでのひたむきさを感じられるが、その頑固さが横綱まであと一歩を遠ざけていただけに、稀勢の里には強い日本人横綱相撲を取ってほしいと心から熱望している。
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舞子・多聞寺のカキツバタ

2017-05-24 06:13:52 | 
「こうべ、花の名所50選」
神戸新聞の「神戸・多聞寺のカキツバタ」情報が一向に発信されてこないので、気になって見に行った。
19日の金曜だったが、カキツバタは満開をやや過ぎ、咲いた花弁が縮んでいるのもあるが、全体的にみると、なお満開を維持して見える。朝から快晴で、暑くなりそうなので朝9時頃に出かける。家から高速に乗れば30分弱で到着する近場で、多聞寺の周りは西神と垂水の主要交通路で喧騒としているが、主幹道路から一歩中に入るとそれはお寺の中、打って変わって静かだった。平日金曜日なので駐車場はかなり空いている。写生をしている人10数名、写真を撮っている人5~6名で、にぎわっている。多聞寺は杜若が有名だが、街中にあるお寺の中にあってとても静か、新緑のもみじが特に見事で、鶯も鳴いている。
      
 
 

実は、この日、別件の用事、昔の開発仲間の社長が経営している「カワサキ・マイスター」を訪問する目的もあった。
カワサキモトクロスOB会では毎年顔を合わせていたが、ここ数年、お互いにOB会を留守にすることもあったので久しぶりに顔を見ようと思った次第。第二神明の大蔵谷を降りて側道を下ると「マイスター」があるので、多聞寺の帰り道に寄ってみた。残念ながら、昔の仲間である社長は留守で、奥さんと息子が在店だった。殆どのカワサキ系販売店が他社二輪も販売せざるを得ない環境下で、「マイスター」はカワサキ車のみを取扱っている数少ないカワサキ専売店で、毎年の販売量も多く経営も安定しているのは、森田社長の人柄を慕っているユーザーが多いと言う証左だろう。

3年ほど前の雑談でも当時のニ輪国内販売状況等を色々教えてもらったが、その当時は「KTMは脅威ですよ」と教えてくれた。KTMは本ブログでも取上げている欧州の二輪企業で、国内でのKTMの販売戦略が好評で昔のカワサキの販売戦略とよく似かよっているとの説明だった。当時、この話を開発の前線担当者に話すと歯牙にもかけなかったが、現実の世界は、KTMはモトクロスやオフロード界における世界の頂点に立つ名門企業に成長した。このように、販売の最前戦で顧客と接しながら体一つで経営している経営者の耳目は確かなものがある。で、最近の話題と言えば、今回のカワサキ国内販売会社の販売方針は聞きしに勝る難題の様で、相当な投資を要することもあり、将来の採算性や政策そのものを含め危機感を持っていた。カワサキ二輪専売店で優良販売店でもあるアンテナショップですらこうだから、ほとんどのカワサキ販売店も大変なんだろうと思った。しかし、この政策が末端ユーザーのためであり、国内の二輪離れが少しづつでも回復する方策であれば販売店の大きな懸念もなくなり経営の安定も見込めるが、販売の前線では今だ十分に腑に落ちるまでには至っておらずで、さてどうなるのだろう。
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庭の夏野菜

2017-05-20 06:21:25 | 
庭の空き地に、春先に種まきし直植えしたものが順調に育ち、ほぼ毎日食べるまでになった。
一番の成長は水菜で次は小松菜。店頭に並んだものとほぼ同程度にまで育っている。やはり、種まきの時期が重要の様だ。
だが、成長に連れて葉っぱが大きくなるに従い、どこからともなく幼虫が来て、葉に穴が空いている。
消毒する事も出来ず、毎日の日課は幼虫を見つけ潰すことから始まる。不満と言えば野菜の発芽率は高いので、
小さい菜園には一袋の種の量は不要につき、数量を半分に値段も半分のものがあると良いと何時も思っている。
結局、毎年、時期が過ぎた種袋を捨てている。
   
   

ゴーヤとシシトウはホームセンターから4本づつ苗を買ってきた。せいぜい家で消化するにはこのくらいで適。
ゴーヤはもう暫くすると、去年の種から芽が出るはずだから苗は倍にはなるし、梅雨時になるともっと成長が早くなるだろう。
 

茗荷も、5月に入って雨が降り出してからは葉の伸びが著しく早い。茗荷はほっとくと隣地まで地下根を延ばすので、
定期的に間引く必要があり、今年は水菜の面積を増やしたので、その分の茗荷の専用部分を減らした。
   

また、毎年、種を蒔かなくとも前年落ちた種から芽が出てくるのは青紫蘇、赤紫蘇と紫ツユクサだがまだ芽はでていない。
女房が刈り込んでいたので初めて知ったが、ニラが育っている。ニラは今迄プランターに植えていたが、食べるのに刈り込むと
直ぐに成長して毎年助かっていたが、だんだん成長しなくなった。その代り、種が飛散して芽を出し食べれるまでになったようだ。

近所に、貸農園を借りて本格的に野菜つくりに精を出している人もいる。この季節、野菜が取れすぎるのだろうか、
お裾分けを分けを頂くが、これもまた嬉しい季節となった。
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庭の芍薬

2017-05-19 06:16:31 | 
今年の芍薬も奇麗に咲いた。
毎年、一重のピンクの芍薬が先に咲き、赤い花弁の八重が後に咲く。早めの消毒で蕾が幼虫に食べられずで今年も良かった。
 
 
 
宿根だから、春先に赤茶色の芽が出てきて、あれよあれよと言うまに茎が伸びる。
赤茶色の茎はそのままの色で伸び、葉も同じ赤茶け色だったのが、気付かぬうちに濃い緑に変化し、次第に丸い堅い蕾を付ける。
咲き初めの花弁は太陽がさすと開き、夕方になると閉じるが、花持ちは良くなく、八重の方の花姿は2日で開ききってしまった。
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KTMの燃料噴射2サイクルエンジン登場

2017-05-17 06:25:42 | 二輪事業
去る3月、MotocrossActionネット誌が「RUMORS ARE TRUE! KTM ANNOUNCES TWO-STROKE FUEL INJECTION MODELS」を報道していたが、その続報が5月16日のMotocrossActionネット誌に「INSIDE LOOK AT THE 2018 KTM 250 FUEL-INJECTED TWO-STROKE ENGINE」として紹介されている。新エンジンは2018年モデル250XC-W TPIオフロードモデルの1台に搭載されるそうだ。
「TPI 」とは 「Transfer Port Injection」の略称で、2サイクルエンジンの掃気孔に燃料を噴射する機構だとある。TPIの燃料供給システムは、掃気孔壁に取り付けられた2個のインジェクターが左右の後方掃気孔(多分主掃気と副掃気があると思われる)夫々に燃料を噴射する。結果、燃料消費量を大幅に削減し、欧州の最新の排ガス規制である「新 Euro-4 emission standards」に合格すべく計画されているとも書いてある。
 

吸入空気と吸入圧、スロットル位置、オイル温度と水温を検知する5個のセンサーを読みこんで最適な点火時期と燃料制御をECUがコントロールする。シリンダー内の潤滑方式は、従来の燃料・オイル混合供給ではなく、別体の700㏄の潤滑油タンクから電気式オイル給油ポンプでエンジンに分離供給される。シリンダー排気口は排気タイミングを制御する排気バルブを装着し、外観から見ると排気バルブ固着対策も講じられている模様。また、TPIエンジンの電力供給用フライホイールはオルタネータの一部として機能する。


ごく最近、ホンダから2018年モデルの4スト450㏄モトクロッサー量産車がネット誌上に発表された。その改良点の一つにセルスタータが装備されている。4ストエンジンの欠陥の一つである暖気後のエンジン再始動の悪さは致命的で、しかもレースの勝敗を決する極めて重要な場面でエンジンがストールし、再始動に何度キックを繰り返すと益々再始動が困難となって、勝負に負けて涙を飲む場面をしばしば見ることがある。これがトップ走行中に発生するとライダーに責任がないだけに泣くに泣けない。この改良点としてセルスタータ装着は正解だろうが、2サイクルエンジンの再始動性は極めて良好なのでこのような問題はなかった。このように近年、モトクロス用エンジンが従来の主流であった2ストロークから4ストロークエンジンに代わり、2サイクルエンジンの持つ優位性だったものが、4スト化によってエンジンは複雑化し、それは重量増と繋がった。4ストエンジンの持つ欠点を解消するために、油圧クラッチ採用だ、セルスターター採用だとなると、それらは更にコストに跳ねかえり、結局ユーザー負担。これでは健全スポーツを志向するモトクロスファンが逃げていくような気がしてならなかった。加えて、AMAのSXレースの動画を見ていると、最近、著名なライダーの転倒シーンが頓に目立つようにもなっており、その転倒シーンを何度も繰り返し見ると、ライダーの意思とエンジンの挙動が必ずしも一致していないように思える場面が見えて気になっていた。

ところで、世界のモトクロスレース規則をみると、最近、オーストラリア、カナダ、デンマークそして米国のアマチュアレースに続いて、欧州を主戦勝とするEMX GPサポートシリーズが250㏄クラス(EMX250クラスはモトクロスグランプリレースのサポートレースで、欧州では最重要なクラス)を、従来の4ストローク250㏄エンジンに加え、2ストローク250㏄エンジンエンジンでの出場を許可する結論となった。従来は、このクラスに出場する2サイクルエンジンは排気量半分の125㏄のみが許可されていたが、排気量の差別化を撤廃すると言うもの。やっと、4ストエンジンが2ストエンジンと同等に競合できるレベルにまで競争力が向上したので、エンジンの差別化をする必要性が無くなった言う事だろう。ルールは企業のためにあるのでないのだから、やっとエンドユーザーの要求にルールが近づいる。

その理由の一つが2ストロークエンジンのメンテナンスの簡便さやコストパフォーマンスの優位性によるもので、末端ユーザーは2ストロークエンジンの利便性を評価し、2ストローク待望論が根強くあっただけに、至極自然な決定だと思う。10年ほど前のルールブックはエンジンストロークによる差別化はなかったが、4ストロークエンジンがモトクロスに適用される従い、性能的に劣っていた4ストロークエンジンを救済するためにエンジン排気量を差別化していた。やっと4ストロークエンジンのエンジン性能が2ストロークエンジンと同等に戦えるレベルになったので、エンジンストロークに排気量の差別をなくそうと言う動き、これはエンドユーザーの強い要求によるものだろう。そして、2ストロークエンジンの欠点の一つであった、燃料消費量や排ガス規制の課題が改良された250XC-W TPIエンジンの供給が現実化すれば、更に末端ユーザーの要求を満足させるもので歓迎されると思う。

KTMは欧州オーストリアの二輪企業だが、ここ数年、世界最高峰モトクロスレースである、世界モトクロス選手権や米国のスーパークロスレースでチャンピオンを獲得しつづけている、名実ともに世界のオフロード市場の頂点に立つ名門企業。しかもUSKTM「Orange Brigade」の草の根活動は、米国のアマチュアモトクロスユーザーを支援しつつ、更に戦闘力のある多くのミニバイクを開発提供しながら米国のオフロード市場においても絶対的な信頼性を構築してきた。更に言えば、ここ数年の本格的モトクロッサー450、250クラスの量産車分野においても、雑誌評価(Motocross Action 、Cycle News)によると日本車を完全に凌駕しており、常に最上位の評価を獲得し続けている。その名実とも世界トップに君臨するKTMが発表した「新2サイクルエンジン」には大いに興味がある。

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今日の一日、スポーツ観戦

2017-05-15 06:10:18 | スポーツ
5月14日、母の日、快晴で気持ちいい。今日もプロスポーツをパソコンとテレビ観戦で忙しかった。

★昨日の雨はよく降った。
おかげで横浜球場での阪神:横浜はキャンセル。広島球場の広島:巨人は広島の圧勝で、広島は昨年同様に粘り強い。さてさて、今のところの阪神はシリーズ首位にいる。昨年の今頃は、首位広島とのゲーム差4で4位にいた。今年はどうだ。好調広島を抑えて阪神が首位。今のところ、金本監督の采配が功を発揮、若手が大活躍し、ベテラン鳥谷は時々エラーをするも打撃が良い。3番糸井、4番福留も好調で、今の阪神の信頼性は高い。昨年の阪神は9回が鬼門で阪神の抑えが打たれ逆転負けが多かったが、今年の阪神は9回で逆転勝ちが多くなった。こんな阪神の強さは久しぶりだ。気の早い阪神ファンは優勝までのマジックを数え出したらしい。・・いつまで続く好調阪神。

で、今日の横浜との試合はどうだったろう。
阪神は2-2で迎えた9回に2点を勝ち越し勝利。貯金を3年ぶりに10とした。 同点の9回阪神は先頭の大和が安打で出塁、続く糸井が四球。その後、4番福留がライトへ見事なタイムリーで勝ち越し。更に代打糸原がタイムリーを撃ち2点を加えて、貯金を10にした。このところ、金本監督の采配的中で立派。
    セリーグ順位表(5月14日現在)
    

★全日本スーパーバイク選手権第3戦、菅生大会
3週間前の鈴鹿大会では、優勝候補のヤマハファクトリーチーム中須賀、野佐根の2ワークスライダーがハイサイド転倒敗退で残念な結果に終わり、優勝したのはホンダワークスサポートのムサシハルクプロの高橋選手だった。WSBでは見る影もなく遅いホンダマシンだが、鈴鹿ではマシンのセッティングが功を奏し非常に速いマシンに仕上がり、あのWSBの低迷原因はなんだろうかと思うほどだった。WSBでのホンダやヤマハ、スズキ勢は低迷しカワサキとドゥカティの独断上に見えるが、全日本選手権に参戦しているチームは、最重要レースである鈴鹿8耐参戦に照準を当ててマシン開発しているのががよくわかる。今回の菅生120マイル耐久レースは耐久レースの代名詞「鈴鹿8耐」が第40回記念大会への出場選抜レースとして開催する事になっており、鈴鹿8耐への前哨戦でもあり野放しにはできないのだろう。

雨は上がるも霧が出た菅生レースは120マイル耐久レースなので面白くパソコン観戦した。
路面はマシンから大きく水飛沫が上がる中、第2戦に続いて清成選手に加えヤマハワークス中須賀選手も11週目に転倒リタイヤ。その後、転倒者続出でペースカー入る。ペースカーが入ることで、不運にもピットインしていたヨシムラの津田選手はコースに戻れず一周遅れで大きくロス。結局、ホンダ系のムサシハルクプロの高橋選手が鈴鹿に続いて圧勝し2連勝。これで中須賀選手の今年度チャンピオンは遠のく。それにしても、WSBでのホンダマシンはボロボロなのに基本仕様が良いのかセッティングがうまいのか、全日本のホンダマシンは早い。ヤマハの野佐根選手は大きく遅れて2位、3位はカワサキの渡辺選手が入った。鈴鹿、菅生をパソコン観戦する範囲でのマシン評価は、ヤマハとホンダが同等か、続いてヨシムラが上手く纏まって、次にカワサキというところだろうか。ただ、残念なのは、120マイルと言う耐久レースにも拘わらずピットエリヤが画面に出てこない。耐久レースでは重要で且つ非常に面白いピットイン作業が見られず、何が映っているのかよくわからんパソコン画像を漠然と見ているだけで、画面に流れるソーシャルストリームのコメントを見ながら女性アナウンサーの説明を聞きながら、これで全体の状況を想像しながらの菅生第2戦パソコン観戦だった。絶好調の今年のホンダマシンは、昨年の全日本のホンダマシンが非力で見ていて可哀想なぐらい遅い鈍亀マシンから大きく変貌を遂げ、強い。今年の鈴鹿8耐はヤマハ対ホンダの戦いになるだろうか、そうであれば非常にエキサイティングな鈴鹿8耐が期待できる。

★大相撲夏場所
昨場所の稀勢の里優勝以来、まだ稀勢の里フィーバーが続いている。
大相撲を取り上げるTV番組はなるべく見るようにしているが、その殆どは稀勢の里特集と弟弟子の高安の大関とりだ。報道によると、稀勢の里への今場所指定懸賞数は、300本だった春場所の2倍以上となる608本だそうだ。15年初場所で白鵬が獲得した545本を超えて史上最多となる可能性が出てきたとある。だが、昨場所の日馬富士戦で痛めた左肩はまだ治りきっておらず、テレビで場所前稽古をみても左押し付けは殆ど使えず、昨年場所と同じく右を多用する傾向にあるように見えた。

さて、初日は苦手としている嘉風との一番だ。
稽古場同様に左上腕と左胸にテーピングで固めた稀勢の里。得意の右上手が取れず立ち合いから防戦一方で、先場所前半で見せた無理やり左手を押込む事ができず、あっけなく押し出され、初日から黒星を喫した。初日がこうだと、後残り14番、出場できるだろうか。
やっぱり今場所、稀勢の里は休んだ方が良いよ!
   「yahooニュース」
  
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5月中旬の野々池貯水池

2017-05-13 06:24:12 | 野々池周辺
「野々池のツツジ」
雨模様が一日、その前後間は23度ほどの晴天続きで殆ど半袖の日が続く。
庭の花を見ると、散り始めるもの、もうすぐ咲きそうな花と日替わりで楽しめる。
野々池貯水池に出ると、今、枯れ草だった土手は一面緑色に変わり、クスノキ等の若葉の新緑がまぶしい。
山野草のチガヤが白い猫じゃらしみたいな穂を一面に付けて風に揺れている。
そんな野々池貯水池にも初夏の花が咲き始めている。南側の土手ノリ面には「紫蘭」
一時は乱獲がたたって花数は少なくなっていたが、大分回復し今は6部咲きで、もうすぐ一面に見られるはず。
 
 
紫蘭の花を過ぎると「ニセアカシヤ」が花を下げていて、一面に咲く場面は見応えがある。
「ニセアカシヤ」の樹を数えると10本近くあり、そのいずれも今満開で、風に揺れている。
 
「イキシヤ」が少しだが、咲いている。
針金のように細くしなやかな茎に、優美な花がびっしりと咲き、明るく華やいだ雰囲気をもつ。
花は夜間や雨天には閉じていて、日中は大きく開く。何気なく通り過ぎてしまう場所だが、
降りて行くと、群生までとは言わないまでも草より頭一つ出て一面に咲いている。束にすると微かに香る。
 
「スイカズラ」
スイカズラの花が夾竹桃に巻き付いて咲き始めた。
2個並んで咲いた花弁は始めは白色で、その後、淡黄褐色に変化するが、現実は白い花と古い黄色い花が一緒に残っている。
女房が言うには、人吉では、その花の蜜を吸っていた言うが、実際吸って見ても、椿ほどの甘さは無い。
 


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