ロシアがウクライナに侵攻後、特に欧州ではエネルギー再考の動きが大きくなった。つまり、欧州各国が石炭火発温存に舵を切っている。あの融通の利かないドイツでさえ、石炭の活用や原子力活用も再考していると報道されている。ずっと昔、ある自動車関係者から聞いた話だが、ドイツの自動車メーカーの融通性は悪さはどうしようもなく、頑固一徹で決めてことに徹底して固守するらしい。日本のメーカーは理屈と実験で新しい解が見つかると、その理屈を実行するが、ドイツはそうではないらしい。ドイツで交通違反(交差点進行中に黄色に切り替わり)でもしようものなら、レンタカーの借り主を調べ上げ、日本に帰国しても住所を追っ掛け違反金を請求するんだと聞いた事もある。そのドイツは原発や石炭の使用は田舎者だとロシアのガスに依存していたが、ウクライナ戦争後、
石炭の再活用を検討中らしいとあったのでビックリした。今世界の流れは、あのドイツでさえ、石炭火力に回帰しているのに、日本は石炭火力発電の世界最先端技術を有し、かつその技術、CO2排出が極めて少ない技術を、バングラデシュとインドネシアに提供することになっていたが、つい最近、外務省は石炭火力発電所建設への
円借款供与を中止すると発表とあった。 一体全体日本は何をやってるんだろうか。
産経抄がバングラデシュの石炭火力発電計画への援助中止を非難すると、オーストラリアの野北和宏教授の怒りを紹介している。岸田政権の節電協力2千円ポイント付与策にも「再エネ賦課金”を廃止すれば平均家庭で1万数千円安くなる」と紹介している。
25日の産経抄は「ニュースが参院選公示関連で埋め尽くされた22日、外務省がひっそりと、バングラデシュの石炭火力発電計画への援助中止を発表した。クリーンで効率的で同国の発電需要の1割を賄う発電所を建設する予定だったが、石炭火力に批判的な国際世論に屈したのだった。
▼「石炭の有効利用という世界の流れに逆行する、目を疑う最悪のニュース」。反論の連続ツイートを行ったのが、豪州・クイーンズランド大学の野北和宏教授である。二酸化炭素排出を削減でき、世界に貢献できる日本発のイノベーション「超々臨界圧発電方式」を自らつぶすのかと。
▼ロシアのウクライナ侵略によるエネルギー供給不安から、欧州はもう石炭火力回帰にかじを切った。ドイツ、オランダ、イタリア…と相次いで石炭火力発電の利用増を決め始めた。脱炭素よりも低炭素という動きが広がる中で、日本の対応の硬直性が目立つ。
▼24日付日経新聞朝刊は、石炭や天然ガスの主要な輸出国である豪州が、「電力需給の逼迫(ひっぱく)による危機に陥っている」と報じた。記事は「背景には同国でも進む脱炭素の機運がある」と分析する。資源小国のわが国での脱炭素一本やりはさらに危うい。
▼木原誠二官房副長官は24日の記者会見で、電気代負担軽減策として、節電取り組みに参加する家庭に一律2千円相当のポイントを付与すると明らかにした。そのうえで節電分に応じてポイントを上乗せするというが、弥縫(びほう)策にすぎる。
▼それより、国民に負担を強いた菅直人内閣の負の遺産と決別するのがよい。電力会社が、太陽光などの再生可能エネルギー発電の義務買い取り分の費用を電気代に上乗せする「 再エネ賦課金」制度を廃止すれば、平均的な家庭で年間1万数千円は安くなる。」
産経抄に全くの賛成だが、知らぬ内に再生エネ賦課金の単価がまた上がった。
今の岸田政権は今一つだな。・・とぶつぶつ独り言を言いながらテレビ観戦した、26日の甲子園の阪神:中日3連戦の3戦目。一回の裏の阪神の猛攻に、今日も阪神の勝ちだと喜んだが、その後は鳴かず飛ばずの阪神をしり目に中日が俄然元気になる。中日が5対3で勝ち越したので、今日は負けかとそんな日もあるさと思っていたが、何と8回に5:5の同点に、加えて延長10回2死一、二塁で、中日・石橋の右前打を右翼・佐藤がワンバウンドで捕球し、すぐさまボールを握り替え、ノーバウンドで捕手・梅野に返球、ホームに滑り込んだ 中日の石岡 を殺し追加点を許さず。さらには5:5で迎えた11回、熊谷が右中間にタイムリーを放ち、阪神がサヨナラ で勝った。こういう阪神の粘りを今年初めて見て、選挙の事はどうでもよくなった。すると夜遅くのFBラインに、国民民主党が 再エネ賦課金の一時中止を公約に発表した。この党、維新と一緒になればもっと飛躍するだろう。