野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

RACERS vol14 の記事は面白い

2012-03-31 06:38:50 | モータースポーツ
 「RACERS vol14」

天気が良かったので西明石駅まで歩いた。
時には、車の多い歩道や遊歩道を歩くのも気分転換になるので、西明石駅までウォーキングして二階の書店で立ち読みした。雑誌「RACERS」をぱらっとめくっていると、「やって来た部長はレース素人」、これは面白い表題。早速購入した。

企業でモータースポーツを担当すると、社内から色んな声が聞こえてくるのが普通で、「レース参戦するなら勝って当たり前だろう」とか「何故勝てないんだ」言う声だ。別に不思議なことでも何でも無く、素直な発言だろうと思う。その声は、モータースポーツを一度も担当していないか、あるいは遊びでレースをやった経験のある人から聞こえてくることの方が多い。下位の企業が収益トップの大企業に何故勝てないんだとの質問と同じ言質なんだが、回答するのに窮することがある。資金力や技術力の蓄積そして経験値をもった企業が参戦目的を明確にして戦えば、同じ戦場で下位企業が勝つのは至難の事。昔はどうか知らないが、現在のモータースポーツ界ではレース戦績と掛ける資金力は比例するので、資金力のない弱小企業が勝つには、戦う土俵を選ばないと、何時もトップ企業の後塵を浴び、引き立て役を担う事になる。大東亜戦争と同じで、その場の空気とか精神力だけではレースに勝てない。

RACERS vol14では、自らを弱小チームと称するヤマハMotoGP開発母体であるMS開発部が、失われた苦節10年を取り返して勝利を掴む物語。ヤマハ50周年の記念の年に、グランプリ最高峰のレースで勝つ事を目的として、チャンピオン獲得命題に取り組んだ策の一つが「レース素人のMS部長」だった。結果的にヤマハは目的を達成するのだが、素人MS部長が玄人レース集団をどのように纏めてきたかは、ものすごく興味を惹かれた。レース界は単なる設計開発作業と異なり、色んな職種の人が社内人脈との絡みもあって複雑なので、泥臭い人間模様が一般的にはある。そこを期待して読んでみたが、この雑誌はハードウエアに主眼をおいているのか、期待していた部分はあっさりと纏めてあった。その中から、ヤマハもそうなんだと思わせている部分を転載してみた。

『「ヤマハはマシンを無償で貸与し、チームサポート要員を派遣する」と言うスタイルでグランプリを’83年以来実施してきた。 この事は、マシンの開発だけをしていればいいから、仕事はやり易い面もあったが、問題も大きかった。 スポンサーも、メカニックも、ライダーも、皆チームオーナーに帰属していて、我々は単なる御用聞きだった。 「ピストンは足りてますか」程度のメッセンジャーボーイに成り下がっていた。』

『マシン開発を進めねばという使命感を強く持っても、チーム側のクルーチーフやエンジニア達には「ヤマハは何を言っているんだ」と鼻であしらわれ、 「勝てばチームとライダーのお陰、負ければヤマハのせい」そういうジレンマを常に抱えていた。 使う予算の多さや実績から肩で風を切る開発部門の花形、MS開発部は社内で孤立していた』

『’99年、ヤマハは自社チームを立ち上げ、直接グランプリチームを運営した。 スタッフの衣食住を含めて、一から十まで自分たちでやらねばならない。』

『ヤマハにとって、勝つことは「社員としての仕事」であって、それ以上でもそれ以下でもない。 会社は、より精度の高い情報を、より多く蓄積せねばならない。 それはあくまでもヤマハの資産であって、個人のものではない。 それは、ヤマハと言う後ろ盾があっての引出であって、連綿と続く数字の蓄積、ノウハウの塊が困難解決のための確認材料となる。 その資料はヤマハのものであって、自分のものではない。 一方、ヨーロッパのエンジニアは経験を積むと独立するケースが多い。』

『レース経験など皆無の素人部長は、先行技術開発とレース部門を統括するMS開発部を統合した。 従来の経験に頼るのではなく、レースを科学的、技術的の視点からリニューアルした。』

『当時のMS開発部は実戦機と違う形式のプロジェクトを同時進行していたが、迷走状態の職場環境であった。 100人以上いたスタッフを適正人数までに削減し、「勝つために何が必要か」を問うた。 結果、勝つために当時最高レベルライダーだったV・ロッシ獲得を目指した。』

『足りなかったの技術ではなく、適正で明確な指針と理念。  先端技術に賭けるのでなく、実績と経験を基本にマシンの再見直しを行った。』
 
『勝つための算出予算は75億円。 天才ライダーV・ロッシの獲得を含めた運営や開発の総費用だが、営業担当重役(後の社長)が後押ししてくれた。』 等々・・・・・。


あのヤマハですら、勝つための葛藤があったのか。
素人部長の素晴らしいさは勿論ながら、総費用80億前後に近い費用で体制を再構築し、最高峰ライダーのバレンチーノ・ロッシを獲得出来たことも大きな主因ではあるが、それに加えて、ヤマハという組織にロイヤリティを高くもつ経験豊富な技術者が残っていたこと、そして彼らを組織内に集約化できたことが勝利に結びついた。往々にして、レースの玄人集団が、それが過去の栄光を引きずっている集団だと尚更、自我意識が強烈にでてくる可能性もあって、レースを知らない素人部長が来ると、組織を纏め上げるのは至難のことだろうなと邪推しているが、素人部長だから可能だったとするのは一寸賛同しかねるも、逆に面白い。再びヤマハの栄光を復活させるために、他チームにレース運営を外部委託する御用聞き開発部から脱却し、MS開発部自らレースを運営することで蓄積したノウハウを社内に残し、歴史として後輩に伝えるという記述はおおいに共感できるものがあった。

V・ロッシは、ヤマハでチャンピオンを獲得した後、イタリヤのドゥガティに移籍したが、レース戦績は散々なる結果に終始している。ハードウエアの完成度が勝敗に大きな影響を持っている証左でもあり、失われた10年と言えどヤマハマシンの完成度は既に高いレベルに達していて、切っ掛けさえあれば爆発する状態にあったことかもしれない。


ところで、「往年の河島(ホンダ)・長谷川(ヤマハ)・清水(スズキ)監督の座談会」を読むと面白い。日本の二輪企業黎明期、世界に打って出たホンダ、ヤマハ、スズキの世界選手権レース参戦時の苦労話が記載されている。これを読むと、本社社長の強い思いが後押したこともそうだが、ホンダ、ヤマハ、スズキの技術者の心意気には感服させられる。ホンダやヤマハには、それぞれの時代に合せて若干のふら付きもあったのかもしれぬが、基本軸はぶれず、先人達の培った歴史を守り伝える伝統があるようだ。

一方、以前のブログに、MotoGP参戦についての個人的雑感を書いたのを思い出したので参考までに再記載しておきたい。
『MotoGpに参戦することによって、技術の引き出しが増え将来の技術開発に勝利することが可能と判断されるなら、是非とも参戦すべきであろうし、 開発部門は強力に参戦要求をすべきだと思うが、余りも費用対効果が高いように判断される可能性もある。従って、MotoGpは資金的に弱小メーカが参戦するには二輪事業トップの強い意志と覚悟が必要とされる。 レース参戦は、二輪事業トップがレース好きだからとか、優れたマシンを開発する技術力があると言う単純な図式ではない。 二輪企業にとって、「MotoGpレース参戦は経営的効果がある、だからレースに勝利する事を目指す」と成らねばならないと思う。 その意志が明確でないと、レース費用は年毎に増加する一方で、しかも勝てないことが続くことになる。 経営的勘定で企業のレース活動を決断すべきだろう。そうしないと、レースに勝つ事を目的として多額の費用を掛ける競争相手に勝つことは困難であるし、レース担当者にも無益な負担が常に掛ってくるので、ますます負の連鎖となっていく事例も多い。』

『技術レベルの高さの優劣を、勝負として競争するのがレースであり、過去、日本企業はレースで勝つことで優秀性をアピールし企業自体が発展してきた歴史がある。 二輪ユーザーが求めるものは多様化しつつあるが、最も技術力を誇示できる場がレースであることは現在も何等変わらない。 ましてや、一般二輪市場で誰もが購入できる車でレースを競い、誰が一番早いか、どの車が一番早いかを決めることは、これからも続くはずである。 欧米のレース場での観客の駐車場をみていると、観客の関心度合いが良く分かる。』

『もう一点、「失敗の本質」の中で指摘された「ゼロ戦」、「ゼロ戦」の戦闘能力は世界最強水準であることに疑いはない。「失敗の本質」では、「ゼロ戦」は日本の技術陣の独創というよりか、それまでに開発された固有技術を極限まで追求することによって生まれたイノベーションであると分析され評価されている。この分析は、戦時中に纏められた冨塚清著の「航空発動機」にも通じ、 「制空権獲得という国家の生存目的に追求がある以上、最大の目的は「必勝」の追求である。  具体的にいえば、公知の性能工夫の向上を図り、質を落とすことなく多量に生産すること。  従って、新規の発明・考案の採用は十分なる実証による確認を得ずに採用すべきでは無い」とある。

この事象は、レースマシンの開発にも通じ、レースに勝利するためと称して新規の発明や考案を優先して走ることを諫めている。その「ゼロ戦」も、量産体制で生み出された米軍の「ヘルキャット」の二機編成に、多大な資金を投入して育成したパイロットと機体を消耗させてしまった。 戦争は消耗戦であるので、大きな経済的バックアップ(資金力)がないと全面戦争(全面競争)などすべきではない。更に加えるなら、技術には兵器体系というハードウェアのみならず、組織が蓄積した知識・技能等のソフトウェアの体系の構築が必要と指摘している。 組織の知識・技能は、軍事組織でいえば、組織が蓄積してきた戦闘に関するノウハウと言っても良い。 組織としての行動は個人間の相互作用から生まれてくるとある。

この指摘から言えば、戦いのなかで蓄積された人的・物的な知識・技能の伝承が最も必要なレース運営組織は経験的に企業グループ内で実質運営されるべきであり、 レース運営を外部団体に委託すること等は組織技術ソフトウェアの蓄積から言えば絶対に避けるべき事であろう。 往々にして、マシンの開発まではするが、実際の戦いの場であるレース運営を外部委託し、勝てない理由を相互に非難する事例を雑誌等でよく見受ける。』

ところで、丁度この時期に、「優秀な技術者と無能な経営者」と題したブログが投稿してあった。日本の半導体がだめになった原因は技術ではなく無能な経営者だという話であるが、ヤマハの事例とは逆に失敗した事例だったので、参考にすると面白い。

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庭の椿2種

2012-03-29 06:30:10 | 
自慢の椿が咲き始めた。
たくさんあった椿はもう2本だけになった。
一本は玄関入口に、もう一本は道路側のヒイラギの横にある。

道路沿いの椿は「姫椿」の一種だと思うが、とにかく沢山の花弁を付けて、しかも同時に咲くので、
道路から見ると本当に華やかに見える。
しかも、この椿、一面に蕾が付き、一斉に花が開くので道路を通る人の興味を引いて、たいていの人が眺めて通る。
さし木にするので枝を分けてくれと言うのであげたら根はついたとのことだったが、その後上手く成長しなかったらしい。


   一週間前(左)には全くの蕾が、咲き始めと一瞬に華やかになる(右)
   小さい花弁が沢山つくと緑の葉が隠れて全体がピンク一色に染まる。
   ただ、花弁が落ち始めると一斉に落ちるので、溝が落ちた花弁で隠れてしまうほど。
   雨があがって、溝には水たまり。
   黒い溝に残った雨水の上に落ちた花弁、キラキラ光る雨水とピンクの椿は良く似合う。
  







   玄関脇の椿は花弁が多彩で豪華に見える。
   花弁はピンク基調に赤い筋が入った色だが、中には赤一色に染まった花弁も数は少ないが同じ木から出てくる。
   色合いの豪華さはバラに決して劣るものではないと思う。






二本ともこの季節に咲くお気に入りの椿。
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AMA スーパークロスレース 第12戦

2012-03-27 06:55:35 | モータースポーツ
AMAスーパークロスレース 第12戦 トロント カナダ 
 (観客動員数:47,010人)

17戦中12戦が終了した、AMAスーパークロスレースはカワサキファクトリー Ryan Villopoto が7回優勝し依然首位を独走中。
今回もベストラップタイム47.174秒に迫るライダーは居らず、まさに独走。ゴール時、2位とは9秒差であったが、かなり余裕のゴールと見えた。
シリーズ2位とのポイント差を79と広げ、残り5戦を残すのみとなって、チャンピン獲得に更に近づいた。

Supercross Class レース結果(第12戦 トロント)
1. Ryan Villopoto (Kaw)
2. Justin Brayton (Hon)
3. Kevin Windham (Hon)

Supercross Class Season Standings(12戦終了時点)
1.Ryan Villopoto, Kawasaki  271ポイント
2.Ryan Dungey, KTM     192(負傷中)
3.James Stewart, Yamaha  177(負傷中)
4.Davi Millsaps, Yamaha     169
5.Kevin Windham, Honda     166


カワサキファンの一人としてみれば、カワサキが十分余裕を持って勝ち進むことは嬉しいが、最近のレースには物足りなさを感じる。
と言うのは、Villopoto を脅かす有力ライダーの戦線離脱が余りにも大きいからだ。
シリーズポイントを争っている2、3番目の選手が負傷のためにレースを欠場し、Villopoto に迫る選手がいないため、レース展開が有る程度容易に読めてしまう。

シリーズ初戦から数戦の間は、上位5名程度の有力ライダーが覇を競っていたので、レースが終了した途端に観ている当方も緊張が解けてホットする安ど感もあった。
今は、レーススタートから数周の展開で先が読めてしまう。

「無事之名馬」とはハードなトレーニングを要し怪我の危険性が常につきまとうアスリート達の強い選手がもつべき条件でもある。
ところが、こんなに多くの負傷リタイア選手が続出すると、レースへの興味が凋んでしまうのを否めない。
シリーズが終了すると問題点としてクローズUPされるだろうから、議論の対象になるのを期待したい。



先日終了した大相撲大阪場所は白熱した取組が続き非常に面白かった。終盤戦、大関同士の取組に白鵬が絡むと俄然相撲が面白くなる。
調子が出ずじまいだった稀勢の里が白鵬に勝った相撲など思わず拍手。
来場所、鶴竜が大関になると、更に実力伯仲した相撲が増えてくると予想され、テレビの前で汗握る展開が期待できる。

しかし仮に、もし全大関が負傷欠場し、白鵬と関脇以下の相撲取りだけだったら、相撲は見なかっただろう。
今年のスーパークロスレースは、大相撲でいうと全大関が途中休場し横綱一人が勝ち誇っている状況に似る。



ところで、先日、用事で西江井ヶ島に行った際、ノーリツ明石工場の看板が見えたので、その工場前にある「ビートルミッキー」を訪問した。
ノーリツ明石工場には数度仕事で打合わせに行った事もあり、工場駐車場の横が元カワサキワークスの立脇選手が経営する「ビートルミッキー」。
今は、VWのビンテージビートルを主に取り扱っている。

その立脇君と小一時間程、昔話をして来た。
色んな話が出てきた中に、AMAスーパークロス出場選手の転倒がらみ負傷が多いと話題になった。

ビジネスとしてのスーパークロスを、よりエキサイティングな興行として成功させるために、趣向をこらしたレーストラックが設定された結果、
コースに適用すべくレースマシンは毎年改良され続け格段の進歩を遂げ、ライダーにもより高度な技量を要求するようになった。
それ自体は問題ないのだが、20名のライダーが一斉にスタートし勝負をかけた時のライダーとマシンの許容度の深さが問われてきている。
結果、転倒負傷事故の多さに繋がっている可能性もあるようだ。

モトクロスレースに転倒はつきものであるが、転倒に至るまでの状況や転倒時のリカバリーの容易さが以前にくらべ複雑化しているかもしれない。
同じレーストラックを走る250ccクラスよりも、450ccを使用するレースに負傷事故が多い現実も見ると、レースの過酷さもさることながら、
250ccと450ccとの差、特にマシン重量や出力特性等が不可抗力発生時に高いコントロール性をライダーに要求している可能性があるかもしれないと、
立脇君があくまで推測ではあるがと言って説明してくれた。

また、国内のモトクロス人口の減少要因等、健全なモータースポーツを継続させていくには課題も多いようだ。
立脇君と話しながら、モトクロスレース参戦は余りも費用が掛り過ぎると言う問題などの国内環境を聞いた。



さてどうする。


参考:主なライダーの負傷情報( 「DirtNP」より転載)
1.James Stewart(#7_Yam)…第11戦インディアナポリスのクラッシュで頭を強打し、古傷も再発。翌週のヒューストンには出走する予定。
2.Nick Wey(#27_Kaw)…第11戦インディアナポリスのクラッシュで若干の挫傷を負い欠場。翌週のヒューストンには出走する予定。
3.Joshua Hansen(#100_Kaw)…第11戦インディアナポリスのプラクティスで膝を挫く。
4.Ryan Dungey(#5_KTM)…鎖骨骨折が判明し、手術。4~6週間の離脱。終盤に復帰するかどうかは未定。
5.Chad Reed(#22_Hon)…第7戦アーリントン(ダラス)の決勝で肋骨、腓骨、脊柱(T6)などの骨折と靭帯損傷。アウトドア終盤戦の出場を目指す。
6.Austin Stroupe(#56_Yam)…第7戦アーリントン(ダラス)のプラクティスで鎖骨を骨折。第13戦ヒューストンからの復帰を予定。
7.Andrew Short(#29_Hon)…第6戦サンディエゴのヒートで肩を負傷。4週間前後の離脱。
8.Trey Canard(#41_Hon)…第3戦ロサンゼルス決勝のクラッシュで脊柱(T10,T12)を骨折。既に元気に歩き回っているが、復帰は来季から。
9.Ryan Morais(#65_Yam)…第3戦ロサンゼルス決勝のクラッシュで顎、肋骨、脊柱の骨折と、肺を損傷。アウトドアからの復帰を目指す。
10.Ivan Tedesco(#9_Kaw)…第3戦ロサンゼルス決勝で#33に着弾され、薬指を骨折。第13戦ヒューストンからの復帰を予定。
11.Chris Blose(#47_Kaw)…第3戦ロサンゼルスLCQで肩を負傷。6~8週間の離脱。
12.Tommy Hahn(#32_Hon)…第2戦フェニックスの決勝で左の腓骨を骨折。第15戦シアトルから復帰予定。
13.Josh Hill(#75_Kaw)…開幕戦アナハイムで左の脛骨(下脚)を骨折。第13戦ヒューストンからの復帰を予定。
14.Michael Byrne(#26_Suz)…開幕から欠場中(鼻と首C-6の骨折治療中)。終盤の出場を目指す
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ヒマラヤユキノシタ

2012-03-25 05:22:56 | 
「庭のヒマラヤユキノシタ」

庭のクリスマスローズの近くに植えているヒマラヤユキノシタが遅れて咲いた。
毎年咲いてくれるのだが、茎が太いことが災いして庭の手入れ中に茎を折ってしまうことがある。
成長速度は遅いせいもあってか、なかなか繁殖しないのだが、この時期に決まって咲く。
しかし、この太い茎を見ると、色と言い、途中からの枝分かれと言い、二輪のメインハーネスの束を思い出す。


耐寒性が強いせいか、冬の寒さにめげず葉を落とすこともなく、太い茎が地面を横に這う。
春になると花茎を長く伸ばして、その先に淡いピンクの花をまとめて咲かせる。

花を眺めていると、どこがユキノシタ科なのかわかりにくいが、
小粒の花の寄合や、分厚そうな葉を見るとベゴニアに似ていて逞しそうに見えて、庭の仕切にしている石との相性もよい。










 ******************

「ひと雨降るごとに暖かくなる」とはNHK大相撲のアナウンサーが言っていた。
NHKもたまには好い事言うなと感じながら大相撲を見ている。
大阪場所、テレビ観戦しながら声を出す取組が多くなった。
緊迫した面白い取組が続くから、大関が多いのは良いことだ。

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野々池貯水池・・・NTT携帯中継タワー

2012-03-23 06:31:27 | 野々池周辺


野々池貯水池南側登り口階段近傍にNTTドコモ無線中継タワーが設置された。
数日前から基礎工事を施工していたので何かを立てるのか思っていたら、21から22日にかけて鉄塔が建った。
工事担当者に聞くと、元々は近くの神戸ファッション造形大学の構内にあったものを同大学の閉学に伴い無線タワーを移動するとの事。

無線から出る電磁波による問題はないのかな。
住宅地の近くに無線基地が設置されると、家の電源が勝手にONしたり、その他にも極端な話も出てくるが、
大学から約200mの場所に移動したに過ぎないし、いままでも何等問題を聞いていないので多分問題無いのだろう。
でも、今まで無かった場所に、アンテナが建つと何となく違和感を感じるが、慣れるのは時間の問題か。









ところで、神戸ファッション造形大学は平成22年度より学生の募集を停止し、学生が学業を修了する平成25年3月に閉学する予定だそうだ。
ファッション性のありそうな服装を着用した学生と西明石までの道ですれ違うこともあったが、最近少ないなと思っていたら閉学予定との事。
同学の寮やテニスコートは既に宅地分譲に変わった。
立派な建屋はどのように活用されるのだろう。

「野々池貯水池から見た神戸ファッション造形大学」




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暴走族激減

2012-03-22 11:27:34 | その他
21日付けの「rfuruyaさんの雑感日記」を読んでいたら、下記記載があった。
 「二輪業界というのは、・・・(略)・・・
  間違いなく世界一の商品でありながら、国内では特に学校が『三ナイ運動』などを展開して、二輪車は学生にとっては永く『悪』の存在であったし
  『暴走族』など実際は四輪の方が数は多かったのだろうが、『暴走族』に代表されるのは、バイクであったりしたのである。
  確かに、『暴走族』が乗る大型バイクにはカワサキも多くて、安全運転や『二輪のイメージ改善』に私自身も永く関係してきたのである。」

確かにそうだったねと昔を思い出しながら、かっての暴走族と称する若者愛用の二輪車はカワサキが多かったような気もする。
暴走族が愛用する理由があったはずだが、なぜかカワサキが多かった。

で、最近の「毎日新聞記事」をめくっていたら、下記記事に巡り合った。
 「暴走族が激減している。
  東京都内の場合、ピークだった1980年には5379人だったが、今年1月に警視庁が把握したのは50分の1の119人。
  グループ内での厳しい上下関係が若者に敬遠されるようになったことに加え、長引く不景気でオートバイの改造などにかける金が不足しているのも減少に拍車をかけたとみられる。

  ・・・・捜査関係者は「若者の上下関係の意識が希薄になったことに加え、パソコン、ゲームなど娯楽の多様化が背景にある」と分析する。
  共同危険行為の違反点数は81年に9点から15点に、02年には25点に引き上げられた。
  また、同年の改正で違反すれば2年間免許を取れなくなるなど厳罰化も影響しているとみられる。

  メンバーの外見も様変わりした。かつては、派手な刺しゅうを施した「特攻服」で改造バイクに乗るスタイルが一般的だったが、現在はほとんどが普段着。
  バイクも改造するのはマフラーなど一部だけで、捜査幹部は「バブル期に比べ、かけられる金が少なくなった」と推測する
  ・・・・警視庁幹部は「80年代の若者は、そろいの特攻服で社会に抵抗することへのあこがれもあったが、今は『格好悪い』と感じるようになった」


この記事によると、最近の暴走族は殆どが普段着で、不景気のため金がないので単車改造はせいぜい消音マフラーまでだそうだ。
私は、何も暴走族を持ち上げるわけでもないし、彼らは世間の嫌われ者と考えているが、警察に此処まで言われると、「何故かさみしい! 」気分になった。

60年代末期~70年代のかけての学生運動と同一に並べると全共闘あがりの政治家に非難されるかもしれぬが、
当時の若者が社会に抵抗する手段の一つでもあった暴走族は元気がよかった。
普段着で未改造に近いバイクで走っている『暴走族』は見たくもないが、若者がこのような事しか出来ない日本の経済環境を見る方が、「さみしいの極み! 」と思う。


一方翻って、アメリカのデイトナウィークも終了した。
雨で泥んこだったスーパークロスレースは大変だったが、日本のワークスメーカーが撤退したロードレースは欧州のメーカーにとって変わった。
ネットでしか知らないデイトナになって久しいが、デイトナというと「ハーレイダビットソン」戦略の成功を感じざるを得ない。
無頼者達の象徴的存在として、ハーレー本体の意図とは裏腹に不逞の薫りをもつバイカーカルチャーをハーレーは上手く利用し、アウトロー達に歩み寄った。
アメリカのアウトロウの象徴でもあった「ハーレイダビットソン」は今や社会的ステータスのある人達に完全に支持されて久しい。


何となく複雑な思いで毎日新聞のネット記事を読んだ。


      「ハーレイダビットソン」



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瓦礫処理

2012-03-21 06:33:13 | その他
東北の瓦礫は受け入れたくないという市町村はまだまだ多いようだ。
「放射能が検出されなくても、遠く離れた被災地から大災害の証拠とも言うべき瓦礫が運ばれてくることに、できれば遠ざけたい」というのが現実にあり、
放射能と瓦礫処理が混然としている。

日本は広島と長崎が原爆投下によって甚大な被害を被ったので、放射能に対する過敏な反応は致しかたないが、
長崎には知合いも多いし、原爆の威力も知っているが、長崎が危険な街のままで誰も寄りつかなかったとは一度たりとも聞いた事はない。
昨日(20日)には、世界最大級のクルーズ客船「クイーン・メリー2(QM2)」号が長崎観光に訪れている素晴らしい街だ。


そこで、今問題となっている低線量の被爆程度についての知識がなかったので、
放射能の危険性について長い経験と研究を継続してきた長崎大学の公表資料から調べてみた。
長崎大学は東京電力の寄付口座申し出を拒否した大学である。

低線量被爆危険性の度合いについて、長崎大学の「国際被爆者医療センターの福島原発に関するQ&A」では、
100ミリシーベルト以下の放射量についての危険性は殆ど見られないと意見(専門家の意見では一致していないと但し書きはあるが)があった。

また、同大学の「原爆後障害医療研究施設の放射能Q&A」では、
「地球上に住んでいる以上、だれでも年間2.4ミリシーベルトの放射線を被ばくします。
 といっても、だれもこの自然放射線で害を受けてはいません。
 500ミリシーベルトを超えると放射線の影響があり、発がんの心配が出てきます。
 ちなみに、科学技術庁が決めた年間許容量は50ミリシーベルトです。これは、放射線の害から守るために、法的に定められた値です。」

一方、このQ&Aには、温泉と放射能との効用について、このようにも記述している。
「ラドン温泉をご存じでしょうか。鳥取県の三朝温泉、兵庫の有馬温泉などが有名です。
 これらの温泉には放射性物質が含まれていますが、放射線が出ているから体に悪いかと言うと、そんなことはありません。
 逆に有馬温泉などは病気を治す湯治で有名です。
 実際、三朝温泉の住人とその他の地域の住人とでがんの発生率を比べた研究者がいますが、
 その結果は、三朝温泉の住人の方ががんになる人が少なかったということでした。
 このことから、「少ない量の放射線は体にいいんだ」と早急に決めつけることはできませんが、
 少なくともある程度の量の放射線ならば、体に悪くない、ということが分かっていただけるでしょう。」


「遠く離れた被災地から大災害の証拠とも言うべき瓦礫が運ばれてくることに、できれば遠ざけたいという人がいる」という現実もあって、
放射能がもたらした風評被害はとてつもなく大きい。
そこで、福島原発の低線量放射能に関して、日頃から注視している論説家のブログ投稿意見を若干読んでみた(以下抜粋)。

●「低線量被爆は調べてみると健康に良かった?・・・大西 宏のマーケティング・エッセンス」

「年間100ミリシーベルト以下の低線量被爆については、広島、長崎の被爆者では、むしろ一般よりも発ガン率も低いという結果が得られているのですが、
 統計的な誤差を加味すると、必ずしもそうだと断定できません。そのことが、低線量被爆の影響について、さまざまな議論を呼び起こし、混乱が生じています。
 それらの議論はすべてデータをどう見るかの仮説にもとづくものであり、いわば抽象的な世界での議論で、なにかの根拠があるわけではありません。」

「不幸なことに、原子力安全委員会、また電力ムラへの不信感や批判が重なってしまい、
 その影響もあって、どちらかというと、たとえ低線量被曝でも危ないとする一方の考えが報道の基調となってしまいました。
 とくにNHKの偏りが気になるところです。」

「こういった論争に一石を投じそうなコラムが、ウォール・ストリート・ジャーナルにでています。
 1980年代初め、台湾の鉄鋼会社が誤って放射性元素コバルト60を鉄筋に混入させ、それを使って1700棟のアパートがつくられてしまったのです。
 それが発覚したのが15年後。住民は、その間、最大で自然環境の30倍の放射線、福島の避難区域の10倍もの放射線を浴び続けて暮らしていたのですが、
 慌てた当局が当時と過去のアパートの住人について健康調査健康調査を実施すると、意外な結果だったのです。

 一般的なガンの発症率からいうと、住人1万人に対しガン患者は160人と推定されていたのですが、
 しかし、実際には、ガンの症例はそれを上回るどころか、わずか5件しかなかったのです。
 この研究結果は、2004年の米医学誌ジャーナル・オブ・アメリカン・フィジシャン・アンド・サージョンズに発表されているそうです。
 この台湾の事例だけではにわかに信じがたいのかもしれませんが、広島・長崎のケースとまったく同じなのです。」

「それが真実だとするとこういえます。低線量被曝は健康にいいとまでは断定できなくとも、少なくとも有害とはいえない」

「黒砂ビーチで保養地として人気の高いブラジルのガラパリは年間で平均5ミリシーベルト、最高値では35ミリシーベルトですから、日本ならパニックが起こりそうです。
 またこういった世界の高線量地域の人たちを対象とした疫学研究でも、まったく健康への悪影響は認められなかったといいます。」

「低線量被爆でも健康被害があると考える人のなかには、健康に害があるという証拠を探し、確信を高めようとします。
 おそらくいくらこういった事例がでてきても、広島・長崎のデータは原爆を投下した占領軍がデータを捏造していると主張するように、おそらく信用しないのでしょう。」

「こういった混乱も福島第一原発事故後遺症として、時の流れを待つしかないのかもしれません。
 しかし、うまくこの後遺症から抜けださないと、そのために除染などにも何兆円もの膨大な費用をかけ、
 事の次第によってはもっと多くの費用負担になってしまいかねません。それが本当に必要だという根拠もないのにです。
 しかもそれでも放射線被爆の恐怖は消え去らないのです。」


●「チェルノブイリ原発事故で最大の被害をもたらしたのは放射能ではない。・・・池田信夫(Newsweek誌 エコノMIX異論正論)」

「ロシア政府の報告書は次のように結論している。
 「事故に続く25年の状況分析によって、放射能という要因と比較した場合、精神的ストレス、慣れ親しんだ生活様式の破壊、
  経済活動の制限、事故に関連した物質的損失といったチェルノブイリ事故による社会的・経済的影響のほうが
  はるかに大きな被害をもたらしていることが明らかになった。」
 福島で起こっていることも同じである。放射線量はチェルノブイリよりはるかに低く、年間20ミリシーベルトを上回る地域はもうないのに、
 政府は住民の反発を恐れて避難民を帰宅させない。「除染してから帰宅させろ」という要望に応じる財源も要員もなく、
 除去した土を移動させる場所もないため、11万人以上が10ヶ月近く不安な避難生活を強いられている。

 ロシア政府は「チェルノブイリ事故の主な教訓の一つは、社会的・精神的要因の重要性が十分に評価されなかったことである」と指摘し、
 「この教訓は福島第一発電所の事故にとっても今日的なものだ」と述べている。事故対策の最終目的は放射能を減らすことではなく、
 人々の被害を減らすことである。微量の放射線にこだわって、これ以上彼らを隔離したままにすることは人道上ゆるされない。」


長崎大学原爆後障害医療研究施設の放射能Q&Aの中に、下記コメントもあった。
「大切なことは寺田寅彦の言葉にもあるように「ものを怖がらな過ぎたり、怖がり過ぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることがむずかしい」ということです。
「正当に怖がる」ために、まず正確な知識を得て、どのように対処すれば安全なのかを知ることが重要だと思います。」

国際基準は50mシーベルトに安全基準を設定しているが、瓦礫処分の当初基準値は確か20mシーベルトだったと記憶している。
それがいつの間にか一般的に日本国内で受ける平均値1mシーベルト以下の瓦礫受け入れをも拒否されている現実は、放射能をうつると冗談を言った大臣や
放射能安全基準の敷居値を何回も変更したこと等が風評被害を助長しているように思えるのだが・・・・。



総理の「国は一歩も二歩も前に出て行かなければならない。日本人の国民性が試されている」というセリフ、言われなくとも大多数の国民は瓦礫処理に賛成である。
ただ、瓦礫受入判断を国民性に求める前に、国の瓦礫処理に関する安全対処基準が明確に公表されていないことが住民の不安を一掃出来ずにいる主因だと思う。

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野々池貯水池 ・・・早春の オオイヌノフグリ

2012-03-19 06:33:56 | 野々池周辺
 「オオイヌノフグリ・・写真の駅より」

野々池貯水池のジョギングコースにも春の気配。
今の時期、野々池貯水池のジョギングコース脇の土手は一面枯れ草だらけだったが、ようやく春の気配。
一面枯れ草の中に、気をつけねば見落とすほど少しだけだが「オオイヌノフグリ」の小さい青い花が散らばるように咲いているのを見つけた。

そして18日の午後、小雨上がりの曇り空、野々池貯水池をウォーキング後、黒星池を廻り近傍の田んぼに降りて行った。
稲刈りの後の田んぼは耕す時期にかかり、その土手にもオオイヌノフグリが一面に広がっている。
曇り空だったので、残念ながら花弁を閉じていた。

どこにでもある有りふれた花だが、早春から青い色の花を咲かせ、春の訪れを実感することが出来る嬉しい野の花。


●野々池貯水池ジョギングコース一面は枯草だが、野々池貯水池登り口にポツンと一か所に咲いていたオオイヌノフグリ
    
  
●野々池貯水池すぐ下にある田んぼにあった沢山のオオイヌノフグリ。
 この日は雨上がりの曇りだったので花弁は閉じたまま。
    


●「NHK for School」が早春のオオイヌノフグリの生態を取上げていたが、これは面白かった。
 こんなテレビ画像で放送されると、何でもない山野草の花に引き込まれてしまう。

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クリスマスローズが咲いた

2012-03-17 06:34:36 | 
「クリスマスローズ」

地中海沿岸原産のキンポウゲ科の多年草。
名前の由来になった12~2月咲きのニゲル種と、3~4月咲きのオリエンタリス種があるとの事。
今咲いているのは、オリエンタリス種で春咲きクリスマスローズと呼ばれ、ギリシャ、トルコ原産と図鑑にあった。

何故かうつ向き気味に咲いているが、伝説や迷信も多い花らしい。
この花は毒草にも薬草にもなるようで、古代ギリシャ時代には、狂気を治す薬と信じられていたとの事。
更に、中世では魔女や悪霊を破る効果がある植物としても知られていた。
根に毒を持っているとある。











また、キリスト降誕劇では、ある田舎娘が冬なので花さえなく、神聖な乳飲み児であるキリストに捧げるものを何ひとつ持っていないと嘆いていると、
天使が現れ暗い夜の冷たい土に触れた途端、クリスマスローズが花を咲かせたと言う。
だから、クリスマスローズは伝説の花と言われると図鑑に書いてあった。

Samさん宅に「クリスマスローズ」が咲いたと有ったが、うちの家の花は咲き始めたばかり。
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最近見たDVD その2: 3:10 to Yuma

2012-03-15 06:37:02 | 映画
「牧場経営者ダン・エヴァンスと無法者ベン・ウェイド」

この映画は面白い。
もともと西部劇自体は好きな映画なんだが、「3:10 to Yuma」は久し振りに見た面白い西部劇だった。
「L.A.コンフィデンシャル」の味のあるラッセル・クロウを期待してDVDを借りたが、期待通り。

ストーリー:
「南北戦争が終わってまだ間もないアリゾナ。北軍の一員として従軍し、片足を失って退役した牧場経営者ダン・エヴァンス。
 彼の牧場は、その土地に鉄道を敷きたいと思う町の有力者によって様々な嫌がらせを受け、借金してしまった。
 ひょんな縁から、ダンは駅馬車強盗で捕まった無法者ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)を駅のあるコンテンションの町まで護送する役を買って出た。
 その報酬で借金が返済できるのだ。
 コンテンションから明後日の「ユマ行き3時10分発」の列車にベン・ウェイドを乗せなくてはならない。
 しかし、ベン・ウェイドの仲間が彼を奪い返そうと執拗に追ってくる。
 道中で何人も犠牲者を出しつつも、ダンは何とかベン・ウェイドを連れてコンテンションの町に到着する。

 だが護送団のメンバーを次々と失い、追ってきたベンの手下たちに、コンテンションのホテルに追いつめられる。
 しかも、強盗団の副頭目が護送団に懸賞金をかけ群衆を扇動したので、町中のならず者たちがダン達を殺そうとする。
 「報酬は払うから逃げろ」、と説得する護送団の鉄道会社の役員にもダンは首を縦に振らず、ベン・ウェイドを列車に乗せようとする。
 それには理由があった。
 ダンの思いを悟ったべン・ウェイドはダンを射殺した仲間全員を逆に撃ち殺し、自ら護送列車に乗る。
 そして、その一部始終を目撃したダンの息子。
 列車が走りだして間もなくベンが口笛を吹くと、死角にいた彼の愛馬が列車に近づく」

昔の西部劇を観た時に感じる印象と似ていて、人間ドラマが中心であり、それを盛り上げるための銃撃戦がある。
また、この映画は面白いだけでなく、南部アメリカに広がるデザートの中で、ブッシュから見る映像の場面も美しく撮れていて素晴らしい。


興味をそそった場面:

 ★悪党ベン・ウェイドを狂信的に崇拝する強盗団の副頭目は、一行が籠もるホテルを包囲、更にダンたちを殺害した者に報奨金を出すと群衆を扇動してまでベンを奪い返そうとする。
  そこまでにベン・ウェイドを慕う仲間を、ダンを撃った仲間のはずの面々をウェイドが撃ち殺していく場面。
  強盗団仲間はベン・ウェイドの事を信頼していて、必死に助けに行こうとしていたのに、最後は逆にベン・ウェイドに無残に撃ち殺される。

 ★途中から勝手にやってきたダンの息子、一緒に残ると言う彼にダンが別れを告げる場面。そしてベン・ウェイドを列車に乗せる役目を最後までやり遂げて撃たれたダンは死に際、
  詰め寄ってきた息子に「町に帰って、この事を皆に報告しろ。立派に成長したな。お前は俺の誇りだ」と告げる。

 ★残虐性と寛容さ、正確な射撃の腕前と深い教養という相反する要素を併せ持つ男ベン・ウェイドは、幼年の頃捨てた母親を待つ間に聖書を完読し教養を身に付けた。
  暇さえあれば絵を描いている場面。


3:10 to Yuma - Trailer

コメント (2)
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