野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

同感

2020-01-31 06:22:12 | スポーツ
初場所終了後、現役引退し年寄武隈親方を襲名した大関豪栄道の記者会見報道が1月30日、あった。
自身9度目のカド番だった初場所で負け越し、関脇への転落が決まっていた。最期の相撲となった初場所を含め、近年の豪栄道の相撲を見続けてきたが、強い時はめっぽう強いが、最近は呆気なく負ける相撲のほうが多くなり、大関相撲とはとても言えないものだった。関脇に陥落後も力士を続けるとばかりと思っていたが、引退だそうだ。新聞等の報道をみると、豪栄道の相撲への取り組みを大きく評価する声が高かった。

一方、先日1月28日の産経新聞ネット"浪速風"に「相撲は驕(おご)りをたしなめるために始まった」と書いてあった。
「数字づくめの歴史的優勝だった。大相撲初場所で史上2度目の幕尻優勝した西前頭17枚目(幕内最下位=幕尻)の徳勝龍は33歳5カ月。日本出身力士では最年長初優勝である。1年前に引退した横綱稀勢の里と同い年という遅咲きで、奈良県出身力士としては98年ぶり2度目の優勝だ。 ▼奈良県(桜井市)には相撲発祥の地とされる相撲神社がある。この地で当(たぎ)麻(まの)蹶(け)速(はや)と野(の)見(みの)宿(すく)禰(ね)に日本初の相撲を取らせたのは11代垂仁天皇。日本に自分ほどの怪力はいないと豪語する蹶速に、出雲国から召し出した宿禰を当てた。宿禰は蹶速を一蹴し、天皇から領地をもらった ▼先々週の当欄で荒技を恥じない横綱白鵬を批判すると、大阪市東住吉区の女性からはがきをもらった。〈白鵬の相撲を見るのが嫌で終了15分くらい前にテレビを消します〉。徳勝龍の相撲には張り手もひじ打ちばりのかち上げもなかった。相撲は驕(おご)りをたしなめるために始まったことを知っておきたい。」と”浪速風”にある。
つまり、豪栄道の引退を惜しみ、豪栄道の相撲への取り組みを評価する世論一般の声がある一方、自分勝手な所作が多くそれを是とする白鵬相撲を見るのが嫌で、好きな大相撲中継観戦中も、白鵬の取組の番になる前にNHKの相撲チャンネルを消すと言う、一般相撲ファンの声を産経新聞は取上げている。この一般の女性相撲ファンの声に全く同感で、私も白鵬の相撲が始まると血圧が上がるのでチャンネルを回している。多分それが多くの健全な相撲ファンの思いだろう。

すると、同日の夕刊フジの記事に、「横綱不在でも…徳勝龍“下克上V”で視聴率20%超え! 居座り白鵬に「不要論」浮上… 横審委員長「自分の身どう処するか期待している」が投稿されている。
記事の中から気になる点を抜粋すると、
『(幕尻優勝と言う)こんな筋書きのないドラマを演出したのは横綱陣のふがいなさともいえる。今場所の白鵬は2、3日目に連敗すると、あっさり休場した。鶴竜も3場所連続で休場し、昨年初場所以降で3度目の横綱不在。さらに大関からの陥落が決まった、豪栄道が引退することになった。 都倉横審委員は「もう世代交代。それは間違いない」とキッパリ。白鵬はただでさえ各所で批判が噴出しているだけに、不在でも場所が盛り上がるなら“不要論”が巻き起こるのは自然なことだ。 横審から再三苦言を呈されている立ち合いの張り手、肘打ちを止めないばかりか、「今、自分がとっている相撲が横綱相撲」「禁じ手ではない」と開き直る始末。もはや、普通の立ち合いでは勝つことができないと感じているのか、なりふり構わぬ取り口で勝ちにいっているように見えることも、横審委員の心証を悪くしている。 矢野弘典横審委員長は「特別な地位を与えられている横綱がこれでは、見ている人が納得しない。民間企業でもルールを守るのは社員誰もが考えていることだけど、社長はもっと重い責任を持っている。そうでないと大会社を引っ張っていくことはできない」と熱弁。これには余程頭にきているのだろう。両横綱の現状について質問されると、言い足りなかったのか、さらに続く。  「ルールに合っていることでも、大関以下がそういう技を使うのとは違い、特別な地位にある人の責任、義務がある。休場しても地位が落ちることがないことを自覚し、自分の身をどう処するかということを期待している」と語気を強めた。 白鵬は東京五輪での土俵入りを熱望し、8月まで現役を続けることを目標に掲げるが、岡本昭委員からも「五輪まではこのままいくと頑張っているみたいだけど。五輪と個人のことは違うからね」と厳しい声が飛んだ』とある。

当ブログの、白鵬の相撲へ取組む姿勢や横綱を張る資格の欠如等々、これらの文面は産経新聞等一般紙の特集であったり、また一般記事として取り上げているものを拾ってきたものだ。他方、白鵬の評価を検索すると、彼の悪評が出るわ出るわで、ここに収まりきらぬほど多く、正直びっくりするぐらいだ。では、仮に、上記の記事にあるように横審も白鵬の所作の悪さにほとほと困っているなら、横綱推薦するのも横審だから、横審が直接面談して白鵬へ注意・指導したらどうかと思うがどうであろうか。

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一口香

2020-01-29 06:27:18 | 故郷
近くの生協で九州物産の販売をしていたのでめぼしいものがないかと暫らく眺めていたが、「一口香(いっこっこう)」が展示してあったので買った。「一口香」は長崎名物、故郷島原でも生産販売していたので、何度も食べたことがある。生協のフロアーには、他にも「黒棒」や「 兵六餅」「ボンタンアメ」「からいも飴」などの好物が並んでいたが、やはり先に手が出るのは「一口香」。

「買ってすぐに半分無くなった一口香」
長崎名物のお菓子と言えば、カステラの次ぐらいに有名なのが「一口香」。福砂屋の「カステラ」などのブランド菓子と違い、極普通に食べられるお菓子で、饅頭のような外見のカリッとした焼き菓子だが、特徴的なのが中身が空洞。今回の製造元をみると、雲仙市の国見町(昔の多比良町)の菓子屋(牧瀬製菓)製造の製品とある。食べてみると、田舎の島原で食べていたものと少し違う。8個入り200円。記憶では大体が10個入り200円だったように覚えているので少し高い。国見町と言えば有名なサッカー選手を輩出した国見高校の地元だが、直径約6.5cmと中くらいの大きさで、外形は平たいけど肉厚で中は本当の中空ではなく食感はソフト。ショウガ味がした。島原で食べていたものは、もうすこし皮が固く、中は本当の中空で表皮がすこし窪んでいた。食べると、少しゴマの香りがしたように記憶している。どちらが美味いかは、食べた記憶だけだけど、どちらも旨い。が、食べた食感と味が少し違うが、好みを言えば中が中空の方が良いかなと言う範囲。

早い話、どうでも良いことなんだが、この時期、生協西明石の展示場ではチョコレートの占拠率が高くなっている。しかし店を見ていると、チョコレートより九州の菓子を見ている買い物客が多い。北海道物産展だと六花亭のチョコに手が出るし、九州物産では大昔、小さい頃に食べた100円前後のお菓子をついつい買う羽目になる。そうは言っても、近くのスーパーでは九州か北海道の物産展が多く他は見ることも少なく、時には名古屋物産の「青柳ういろう」や「あわ雪」も食べて見たい。
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正代って、こんなに強かったのか

2020-01-27 06:34:20 | スポーツ
大相撲初場所、千秋楽の大相撲、幕尻の徳勝龍が大関貴景勝を右上手投げ気味の寄り切りで下し初優勝。
幕尻優勝は2000年春場所、東前頭14枚目の貴闘力が13勝2敗で賜杯を手にした例があると書いてあったが、実質の幕尻ではなかったらしい。今回の徳勝龍は今場所、十両から再入幕した本当の幕尻、それが、千秋楽、大関貴景勝を破っての優勝だ。たまたまではなく、実力で勝ち取った優勝だと思う。貴景勝の一番も、どちらか一方が姑息な立会いをするんではないかと一瞬、思い浮かべたが、そんなこともなく両者立派な相撲で徳勝龍は勝った。力士は気持ちの持ち方ひとつでこうも結果に反映するのかと、よくわかった。

徳勝龍が勝った瞬間、優勝決定戦を待っていた正代。この日の正代は一方的な力相撲で御嶽海に勝ち、決定戦に向けて千秋楽最後の相撲を見ている正代がNHKに大写しになったが、徳勝龍が勝った瞬間、大きく後ろにのぞけり落胆を見せた。その後の三賞受賞のインタビューでも盛んにもう一番取りたかったと話していたが、それなら、平幕2人が1敗で並んでトップを走る優勝争いの直接対決だった14日になぜ敗れたとなる。あの取り組みは正代に勝って欲しいとの協会が期待しての一番だったし、立会も正代優位で押込んだが、徳勝龍を押しきれず突き落としで敗れた。優勝をかけた大一番で徳勝龍は正代を破ったのだ。

徳勝龍の優勝は立派だが、今場所、見違えるほど強い力士に変貌したのは、熊本出身の正代だと思う。
その正代の実力をしっかり確認できたのは、福岡出身の松鳳山との一番に感じた。その一番、立会いで遅れたが、左を差すと右はず押しで松鳳山の体を浮き上がらせ、豪快に寄り切った。押し込まれて不利な状況にあった正代が、右はずを松鳳山の左下に差し込むと、松鳳山が大きく浮き上がった。こんな相撲の正代をみたことがなかったので、一瞬凄いと感じいるほど、いままでの正代の相撲には考えられない力強さがあった。

記憶にある正代の相撲、半開きに口を開け、立会に一瞬遅れ、胸を出しあごを上げる立ち合いで、押されて大きくのぞける。その立会いに相手有利な態勢に持っていかれ、力を発揮できないまま押し出されていた、今迄の正代。体格だけを見るとまさしく横綱級、なのに、これが熊本出身とアナウンスされる度に、何とかならならぬかと、熊本出身で無ければ、立派な体格を持て余すダメな力士をこうも気に掛けることのないのに、何時も気に掛けていた。それがだ、鋭い立ち合いに変化し、これがあの正代かと、とにかく今場所は絶好調だった。

熊本日日新聞をFBのお気に入りにしている。
その熊日に、正代に期待の声援が大きい。正代が9勝目を挙げた際は、打ち上げ花火が上がったとある。正代は熊本県宇土市出身。宇土と言えば、熊本ー島原間フェリーが、今の熊本港に移行する前、宇土半島南端の三角(みすみ)港が往来の港だった時期もあり、よく知って言る。そのため、熊本からJR三角線に乗って宇土半島を南下し三角港から島原外港迄のフェリーに乗船していた。そのこともあって、宇土と聞くと懐かしく、線路沿い右側の殆どが海で、左側はすぐに山、こんな場所から、正代は出てきたのかと、勝てない正代を見ながら、何とかせーよと思い続けての、今場所の正代の変貌は凄かった。

横綱不在の方が結果的に大いに盛り上がった初場所、大相撲って、本当に面白い。
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ひとつだけ咲いた「ヒマラヤユキノシタ」

2020-01-24 06:25:03 | 
例年だと3月中旬に満開となる庭の「ヒマラヤユキノシタ」が昨年末に一個だけ咲いていたので、今年の暖冬に間違って咲いたかと、年を越してもそのままにして眺めていた。
  「1月22日」
しかし、結局、その後は咲くのは続かず、一個だけ咲いた花は、今は枯れ始めている。その横には、多分、3月中旬の時期に合わせて咲くはずの蕾がしっかりと付いている。何故、一個だけ先に咲いたかは不明なるも、今年の暖冬のせいだろうと勝手に思っている。

「ヒマラヤユキノシタ」は耐寒性が非常に強く、冬の寒さにめげずに葉を落とすこともなく、太い茎が地面を横に這う。本来の、丁度今の季節、うちわやしゃもじのように見える光沢のある大きな葉の中心から、花茎を長く伸ばし、今はその蕾の季節。気に入っている庭の花なので、もっと繁殖してほしいのだが、一向に殖える気配なし。庭の仕切りしている石の近く、ぐっと頭を持ちあげて咲くので、生育条件としてはよいとは言えないが、随分とタフな植物だと感じ入っている。
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2025KX250(?)待望論

2020-01-23 06:36:17 | 二輪事業
パソコンのお気に入りに登録している、「Motocross&Supercross」と言うFBに1月21日、投稿された写真がこれ。
「250 KX 2025 ?? 🤩💚
  
「FB"Motocross&Supercross”」

先日(16日)の「motocrossactionmag.com」に投稿された「FORMULA 1 TO SWITCH TO TWO-STROKES IN 2025」に引っ掛けての、「250 KX 2025 ??」の字並びが意味不明なるも、かってに好意的に解釈し、2ストロークモトクロスマシン待望論の表現なんだと、ここ数年の2ストロークマシンを熱望するアメリカのモトクロスユーザーの根強い人気を示すものとしてみると面白い。

2025年と言う、未来の話は置いといても、2ストロークのモトクスマシン待望論の一つに、著名なアフターマーケット会社「Pro Circuit」の社長で「Pro Circuit Race Team」のオーナーでもあり、かつ優秀なエンジンチューナーでもある、Mitch Paytonさんが、数年前の「RacerxOnline」のインタビュー記事に答えて、こう話していた事がある。「Everybody is buying some old two-stroke and they’re fixing them up as a weekend ride bike. I think there is a certain amount of people that love riding motorcycles and they just want to do it for fun. They don’t need a World Superbike to go ride on.”」・・米国では、生活の一部として極普通にバイクを楽しんでいる多くの人々がいる。彼らは古い2サイクルのモトクロスバイクを購入し週末には整備し、こうした人生を楽しんでいる。米国の多くの人々はバイクが好きなんだ。だけど、彼らが欲しいバイクはWorld Superbikeマシンでは決してない。・・・
インタビューは多岐にわたっていたが、その中に、質問者の「Mitchが、バイクマーケットを広げるためには、よりエントリーレベルに適した、格好良くて高性能な2ストロークモトクロスバイクが必要だと日頃から語っている件について」と言う質問に、こう答えている。
「I would love it. I think it’s important. I think the manufacturers, as a whole, have done a pretty good job of trying to keep the minibike classes to two-strokes. I wish Honda would bring out a two-stroke again. I see it in our shop. Our two-stroke pipe sales are fantastic. Everybody is buying some old two-stroke and they’re fixing them up as a weekend ride bike. I think there is a certain amount of people that love riding motorcycles and they just want to do it for fun. They don’t need a World Superbike to go ride on. [Laughs] I almost think—and this sounds crazy, and I’m probably going to get slaughtered for saying it—that we don’t need to have electric start and some of the stuff. We keep pushing the bikes and they keep getting a little bit more sophisticated. Yeah, after a guy has a button, he doesn’t want to go back to kick starting a bike. We had great racing when we just had dumb old two-strokes with a kick start. And the cost was cheaper. (略)」

今、Pro Circuitの2ストローク用のエキゾートパイプはよく売れているそうだ。古い2ストロークエンジンモトクロスバイクを買ってきて、Pro Circuit製のエキゾートパイプを装着し楽しんでいる多くのユーザーがいると、末端市場と常に接点を持ってビジネスを展開してきたPro Circuitは米国の顧客ニーズをこう説明している。されば、世界の半分以上を有する大市場である米国の末端の動きを無視しては通れまい。

個人的に思っていることだが、最近のモトクロスマシンの主流が4ストロークエンジンに移行し、その最新マシンが発表される度に感じたことだが、この開発方向が末端ユーザが本当に望む事なんだろうかとか、ひょっとしたら開発販売企業の都合だけで動いてはいないだろうかと言う疑念を持ってきた。優れたモトクロスマシンとして多くのユーザーに長く支持されてきた2ストロークエンジンの持つ優位性が消され、4ストローク化によってエンジンは複雑化し、それは重量増とも繋がり、それにアルミの車体だ。4ストエンジンの持つ欠点を解消するために、油圧クラッチ採用だ、セルスターター採用だとなると、それらは更にコストに跳ねかえり、結局ユーザー負担。これでは健全スポーツを志向するモトクロスファンが逃げていくような気がしていた。あまりにも技術が複雑化してのコスト増ではユーザ負担が増加する。すると、必然的に原点に帰ると言う作用が発生するのは過去の日本のレーサーレプリカ時代もあったように、世界の多くのモトクロスユーザーは、今、販売価格も維持費も安価で、あの官能的に刺激する排気音の2ストロークエンジンのモトクロスマシンを切に待ち望んでいるんだと思う。
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阿蘇が爆発すると、

2020-01-22 06:27:47 | その他
2020年1月17日、伊方原発の稼働について、広島高裁は2019年3月の山口地裁岩国支部の決定(原発事故後の新規制基準に不合理な点はなく、「基準に適合するとした原子力規制委員会の判断に誤りはない」とした)を取り消し、四国電力に運転差し止めを命じる決定を出した、との神戸新聞を読んで違和感を覚えた。広島高裁は、「四国電力の地震や火山リスクに対する評価や調査は不十分」とし、安全性に問題がないとした原子力規制委員会の判断は誤りであると指摘している。

前回の運転差し止めの際も気になっていたが、熊本県阿蘇山の巨大火山爆発の発生確率と、発生した場合、遠く離れた四国の伊方原発に及ぼす被害状況だ。9万年前と同規模の巨大噴火が発生すると、火砕流による死者は阿蘇山周辺を中心に大分、福岡、宮崎、長崎、四国で700万人、火山灰で日本は壊滅的被害を被り、地球規模の大惨事になる可能性は高いとの報告があるが、その発生確率は地球への隕石衝突に次ぎ極めて低いとされている。しかしその極めて低い確率で発生するかもしれない巨大噴火にも耐える対策を原発は対応すべしとする司法の判断基準に、違和感を感じたのだ。

日本で近年、実際に発生した事例では、生まれ故郷の島原半島中央にある普賢岳が約200年ぶりに大噴火し、発生した火砕流によって40数名が亡くなった事故がある。生まれ故郷での噴火事故だったので事故後纏めた本も数冊読み、帰省時、実際に事故現場を歩いてみた。確かに凄まじい爆発事故だったことは事実で、火山灰は有明海の対岸、福岡、熊本まで飛んだ事実はあるが、火砕流は雲仙岳周辺の一部のみに発生した。火砕流の怖いところは、約800度Cに至る熱風を吸うと瞬時に肺からの内臓がやられ死亡に至ると聞いたことがある。つまり、原発が大被害を被る前に近辺住民の大方は死亡する確率が高いとも予想される。

で、問題の阿蘇山が大爆発を起こすとどうなるかのショミレーションを神戸大が2014年に発表している。その図式が下記で、「巨大カルデラ噴火は、日本という国を消滅させると言っても過言ではありません。死亡者数に発生確率を乗じた災害の「危険度」を比較すると、巨大カルデラ噴火が如何に重大な脅威であるかを理解いただけるでしょう」としている。火砕流での死者は阿蘇山周辺を中心に大分、福岡、宮崎、長崎、四国で700万人。発生確率は地球への隕石衝突に次ぎ極めて確率は低いが、発生すると地球規模の大惨事になる可能性は高いと書いてある。阿蘇山の大爆発が発生する確率は極めて低いとするのは高裁もそう書いているが、9万年前と同じ規模で発生するとすれば伊万里原発に火砕流が到達する可能性があるとした。
      「神戸大学」

これ等の広島高裁の判定に付いて、いろんな意見が、当時、FB上に投稿され、例えば、
『広島高裁も「阿蘇山で9万年前と同じ大噴火が起こったら、周囲100kmが壊滅する」と認める。そういう「噴火の可能性が小さくない」なら、130km離れた伊方原発を止めるより、阿蘇山の周辺住民を退去させるべきだ』
『伊方原発運転差し止め仮処分の直接的原因をざっくり言うと「阿蘇山が噴火したら危ないから止めます」と言う物。阿蘇山から伊方原発までは130km離れている。ハッキリ言えば阿蘇山が伊方原発に影響が出るほどの大噴火をしたら九州は壊滅状態でそれどころじゃない』
『「阿蘇山が噴火した場合の火砕流が原発に到達する可能性が小さいとは言えない」という驚くべき仮処分決定。噴火の確率は「全国で1万年に1度」。原発の寿命は40年』

この高裁裁定は九州、そして九州に近い山口、四国、さらには、火山列島日本など絶対に住むなということなんだろう。阿蘇山の大爆発による火砕流下流地域では一人残らず死に、四国まで到達し伊万里原発に到達すると、火砕流の流れる近辺の住民は殆ど死亡する確率が高い。800℃の熱風を浴びるのだから、普賢岳の例からすると、原発に異常(どんな異常なんだろう)を来す前に原発周辺の住民は殆どは死亡する可能性がある。隕石の地球諸突の確率よりか阿蘇山の巨大爆発の確率は少し高いかもしれないが、我々素人には全く同じ確率にみえる。そんな殆ど起こりえない確率の範疇で、伊万里原発に火砕流が到達する可能性ありで原発稼働は不可とする判例は、如何にもぴんと来ないのだ。しかも原発の寿命は40年とされているのにだ。

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2ストロークは復活するか?

2020-01-20 06:31:26 | モータースポーツ
先日の米国MXネット誌「motocrossactionmag.com」の、RUMORS, GOSSIP & UNFOUNDED TRUTHS欄に 「FORMULA 1 TO SWITCH TO TWO-STROKES IN 2025」として、四輪のF1は2025年から2ストロークエンジン採用を検討中とあった。F1用2025年動力源として、バッテリ式電気モーターではなく、2ストロークエンジンに興味があるとしている。記事はあくまで「検討中」の領域の話ではあるが、二輪にも波及する可能性もあり、一読の価値あり。この文章によると、「According to Motorsport Magazine: Formula 1 is looking for the “engine of the future” for the sport. They don’t seem interested in pursuing electric power. Currently F1 runs V6 hybrid power units, but they want a new formula for 2024 or 2025. Formula 1’s chief technical officer, Pat Symonds, believes that two-stroke engines could be the powerplant of the future. 」だそうだ。

フォーミュラ1の最高技術責任者である Pat Symondsは、こう語っているようだ。
「2025年のF1の動力源として2ストロークエンジンに非常に興味を持っている。2ストロークは非常に効率的なエンジンで、特に対向ピストンエンジン形式の優秀性が見直されて、50%の効率(何の効率性かは明示していないが)となっている。2ストロークエンジンの直噴や新点火システムの進歩で、排気ガスエミッション性も優れており、F1用エンジンとしての可能性がある」と述べた。また、F1用燃料についても言及し、「今後、F1エンジンのルールブックを見直し、水素燃料を採用したい」ともある。「水素燃料の方が、例えばFormula Eに採用されているバッテリ式モーターエンジンよりクリーンで環境に優しい」とも言っている。「現在、市販の四輪エンジンの動力源はバッテリー式モーターが中枢を占めつつあるが、内燃機関もまだまだ捨てたもんじゃないし、全ての四輪エンジンがバッテリ式モーターに置き換わるとも考えていない」ともある。

F1最高技術責任者とは面白い見方をするもんだと関心ながら、現行の4ストロークに代わる2ストロークが"次世代"のF1エンジンになるとすれば、仮にそうだとすれば、MotoGP等の二輪エンジンにも波及する可能性もあるかもしれない(参考:水素燃料の2ストロークエンジンがMotoGPバイクに搭載される?)。バッテリ式モーターより2ストローク+水素燃料のほうがクリーンで環境に優しいとすれば、2002年から4ストローク車が主流となったMotoGPは、それまでの主流であった2ストローク500ccエンジンが、2025年以降、変更され再復活するかもしれない。

仮にそうだとすれば、水素燃料を使う場合、排気バルブの熱残留で水素燃料が異常着火を起こすおそれのある4ストロークよりは、機械的バルブを燃焼室に持たない2ストロークの方が適している。もしもF1が牽引役になって、将来水素ベースのエコ燃料がモータースポーツの標準燃料になったら、2ストロークの復権というのも現実味を帯びてくる可能性もある。水素燃料の問題は、マツダの水素自動車」や「マツダにおける水素エンジン車の開発」の項にも詳しく、「水素内燃機関の実用化においては、水素を吸入する工程で高温部に触れることにより着火するいわゆるバックファイア(過早着火)現象の回避が課題となります。レシプロエンジン(4スト)では吸気、圧縮、膨張(燃焼)、排気をシリンダー内の同じ場所で行うため、燃焼時の熱により点火プラグや排気バルブが高温になり、吸気行程中でバックファイアが起きやすくなります。一方、REは構造的に吸排気バルブを持たず、低温の吸気室と高温の燃焼室が分かれているため、良好な燃焼が実現可能であり、 バックファイアの回避が容易となります」とある。

2ストロークエンジンはロータリーエンジンと同様にエンジンの燃焼室内に高温の排気バルブを持たないと言う類似性があり、水素燃料を使用する場合でも、既存のエンジン設計をそのままま活用できる優位性もあり、フォーミュラ1の最高技術責任者である Pat Symondsが言う2ストロークエンジンに将来性ありと発案は、実現の可能性可否は横に置いても、日本人の発想にはない、なかなか的を得たユニークな提言だと思う。Pat Symondsは、2ストロークエンジンを推奨している理由を、その刺激的なエンジン排気音がF1に合致し興行性があるとしているが、二輪ロードレーサーの元GPチャンピオン V.ロッシが代弁するかのような面白ことを言っている「2ストロークのエンジン音って、僕にとってはちょっと特別なんですよ…まぁ、最高って言っても良いかもね。4ストロークも好きですよ。電動バイクはねぇ…電気自動車もそうなんだけど、僕は好きじゃないかなぁ。モータースポーツと電気との組み合わせはイマイチなんじゃないんですか。」と。
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二輪のモータースポーツ人気

2020-01-17 06:26:35 | モータースポーツ
先日、とある某チームが全日本選手権から撤退し世界選手権レース「WSB」に参戦すると、その陣容が発表された。
変更理由を公表されていないので、全日本選手権から撤退する理由も推し量ることしかできないが、それまで活躍していた全日本は魅力がなく、世界選手権の方が魅力あるレースカテゴリーなのかと、2年ほど前に投稿されていた、「YouTube再生回数で見るモータースポーツ。スマホ時代に人気、影響力を持つレースは?」と言う記事を参考し、それぞれのレースカテゴリーの魅力度を調べてみた。勿論、チームが歴史ある選手権から撤退するのは夫々の理由があるので、単一理由で推し量ることはできぬを承知の上で、魅力度の観点から見てみた。

モータースポーツの魅力度は、企業の開発目的参戦を覗けば、それを推し量る尺度として、サーキットの観客動員数が最も判り易いが、そればかりではなく、メディアの露出度合いも重要で、新聞等に露出した露出面積や字数を自社が広告宣伝として利用した場合、あるいはテレビでの露出時間の価値等で計算することは可能。最近は、テレビでモータースポーツを観戦する、つまり国内の地上波やBS放送でモータースポーツを見る機会は驚くほど少いが、実際は、モータースポーツをYOU TUBEで観戦している人が多くなっているらしい。本記事によると、モータースポーツ観戦はTVによる視聴からデジタルプラットフォームへ移行しているらしく、レース主催者は近年「公式YouTubeアカウント」を開設して多くの公式コンテンツをアップしているとある。「公式YouTubeアカウント」の影響力を示すバロメーターの一つが、動画をフォローしたい人々が登録する「チャンネル登録」の人数だそうだ。確かに、テレビで見るモータースポーツと言えば二輪の「鈴鹿8耐」ぐらいで、四輪のモータースポーツを見ることは殆どない。他方、パソコンでのライブ放送やLIVE TIMINGは頻繁に発信されており、例えば、米国のAMAのスーパークロス(Monster Energy Supercross)レースは非常にエキサイティングで実に面白く、パソコン観戦を楽しみにして見る。

本記事にあった、二輪モータースポーツのチャンネル登録数を2年前(2018年3月)と現在(2020年1月16日)との推移を調べてみた。
 〇二輪ロードレースの最高峰とされる「MotoGP」の視聴登録数は 136万1千人➡255万人で187%の増加率。
 〇二輪の量産車を基本とするレース「WSB」の登録数は 7万1千人➡8.77万人で123%の増加率
 〇モトクロスの世界選手権レースである「MXGP」の登録数は 10万4千人➡21万人で201%の増加率
ちなみに、
 〇米国で人気の「AMASX(Monster Energy Supercross)」の登録者数は現在 25.3万人
 〇MFJ全日本ロードレース選手権「MFJ Liveチャンネル」の登録者数は現在 2.07万人

ここで興味を引くのは、同一プロモーター「DORNA」が運営する二つの世界RR選手権レース「MotoGP」と「WSB」で、YOU TUBEチャンネル登録数に著しく大きな差がある。圧倒的に「MotoGP」の魅力度が高い。25年前後前のデジタルプラットフォームが普及する前、「MotoGP」と「WSB」のサーキット観客動員数を調査したことがある。当時の観客動員数でも「MotoGP」が「WSB」より多いのは確かだが、それは左程の差ではなく、国民性やその国のスター選手の参戦によっては、特定の主催国では「WSB」の観客動員数がむしろ多いという結果だった。だから当時は、量産車ベースによるマシンが基本の「WSB」参戦の意義もあったが、ごく最近のYOU TUBEチャンネル登録数から見ると、その差は著しく大きく乖離し、多くの二輪企業が「MotoGP」に資金をつぎ込む理由も理解できる。

「全日本」と「WSB」の登録者数を比較すると、「MotoGP」と「WSB」にみられるような顕著な差の開きはない。「全日本」は殆どの登録者が国内に限定されることを考慮すると、世界選手権と銘打った割には、「WSB」は多くのユーザーにとっては魅力あるレースカテゴリーではないのかもしれない、と言えそうだ。しかも、世界的にみると、特に欧州では「モトクロスMX」より「ロードレースRR」が人気があるはずと、今までそう思っていたが、実際のYOUTUBE登録数から見ると逆で、「MXGP」の登録者数は21万人、「WSB」の登録者数8.77万人と、その差は歴然としており、「WSB」は思う程人気はないと判断される資料かもしれぬ。

ある記事に、近年、「MotoGP」は東南アジアで若者への訴求という意味でも大きな効果があるとしており、今や二輪企業の主収益源が東南アジアであることを勘案すると、「MotoGP」の東南アジア開催は避けて通れない。2020年の「MotoGP」の開催数は、フィンランドGPが復活し2019年より1戦増加全20戦となり、アジア開催国も従来と同じくタイとマレーシアの2か国で開催される予定だ。一方、「WSB」の2020年開催は昨年と同じ13戦だが、東南アジア国開催が無くなり、欧州開催がメインとなった。これ等を見ても、「WSB」に人気が近年集中してきたとは言い難く、「MotoGP」と比べてもかなり低迷し、全日本より少し良い程度に思えるのだが、どうだろうか。


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面白い相撲解説

2020-01-15 07:57:57 | スポーツ
私は大相撲の大ファンの一人だが、大相撲をテレビ観戦する楽しみは、勿論大相撲のもつ独特の醍醐味だと思うが、加えて相撲を見る楽しみがもうひとつある。 相撲解説者の的を得た解説が結果に付随しておれば、尚更合点がいって面白いのだ。更に言えば、NHKアナウンサーが解説者の説明を巧く引き出すと、尚更楽しい。アナウンサーと解説者の掛け合いを聞いているとあっという間に次の相撲が始まるからだ。例えば、吉田アナや藤井アナと北の富士との掛け合いは面白い。アナウンサーが巧く北の富士の解説を引き出し、間合いもよく、聞いていてアクがなく素晴らしいの一言。聞いて楽しい解説者は北の富士。 気楽に喋っているし、自分に合点がいかないとアナウンサーが仕向けてもそのように話さない。北の富士の解説が一番面白いと思っているが、組むアナウンサーによって北の富士の気分が明らかに違い、吉田、藤井アナの時の北の富士はリラックスして話してくれる。ところが、新人や不慣れなアナウンサーが担当すると、北の富士の解説トーンが明らかに異なる。いくらアナウンサーが仕向けても素っ頓狂な話し方をしたり、全く違う解説をしたり、場合によっては全く話さない事もままある。あまりにも経験不足のアナウンサーにたいし、少し勉強してから来いと促しているように聞こえるし、最初から相性が悪いと思っているのか、的を得た話をしない。そんなときに巡り合うと、テレビ観戦しても、まったく楽しくない。アナウンサーの方が委縮しているのが直ぐわかる。解説者とアナウンサーの呼吸が合ってないのが画面を通じてもろ分かりだが、それでも我慢して相撲観戦するしかない。或る時、向こう正面の解説者が相撲界や力士の事をこうすべきだともっともらしく解説していた。これを聞いた北の富士が「部屋に帰って、そのように指導しなさい」と諭していた。褒めるべき力士は褒めるし、厳しめるべき力士には課題をはっきりと言うし、北の富士以外にこんな辛口批評をする解説者はいないだけに愉快だ。

その北の富士が、昨日の新聞ネット誌に、初場所3日目の模様を投稿していた。読んでて面白い。
活字になると、NHK解説で喋るより多くの言葉が並ぶので、力士の心理状況がよくわかる。[北の富士コラム]がそうだ。その中から、白鵬連敗について、なるほどと思った一説を抜き取って残しておこうと思う。
「白鵬がまた負けた。過去の対戦成績は20勝1敗と負けるはずのない妙義龍に敗れてしまった。勝負事に絶対はないとは言うものの、まさか初日から2連敗の精彩のない妙義龍に引かれて負けたのだから、場内は騒然となる。私はラジオの解説で白鵬がこの相手に負ける訳がないと言い切っていた。場内騒然、私はあぜん。解説者失格である。4日目から、どの面さげて解説すればいいのか恥ずかしい限りである。

こうなったのもみな、白鵬のせいである。最近では一番と言っていいほど絶好調で、初日を先場所、不覚をとった大栄翔を難なく下して評判通り、白鵬強しを見せつけた。それが2日目、遠藤に裏返しに土俵にたたきつけられる屈辱的な負け方を喫した。私はこの負けが尾を引いていると見ている。本来の白鵬は、負けた翌日は厳しい相撲を見せ、2連敗はめったにしないとされている。 しかし、3日目の白鵬は立ち合い、張ることもなく右差しに出る。妙義龍は当然、左からおっつけて右差しを許さない。いつもの白鵬なら、ここで違う戦い方をするのだが、なおも右差しにこだわる。しかも足がそろって腰も高い。それを見て取った妙義龍が左から突き落とすと、白鵬は実にあっけなく前に落ちた。

明らかに白鵬に異変が起きている。体調は問題はないが、遠藤戦のショックが少なからず響いているのではないだろうか。4日目の相手は北勝富士だ。決して楽な相手ではない。おそらくなりふり構わずかち上げ、張り差しを繰り出すだろうが、北勝富士の顔面は頑丈にできている。それに大関、横綱相手に3連勝と元気いっぱい。 十分に波乱も考えられる。はたして白鵬に気力が残っているか? もしも、もしもではあるが、3連敗となったら5日目に姿を消すこともあるだろう。横審総見のあの強さは何だったのか。自信も過剰になると、このような状態になる。つくづく、相撲は難しい。

鶴竜も北勝富士にいいところなく押し出され2敗目。内容が内容だけに立ち直りはかなり難しい。苦しいといえば、豪栄道も苦戦続きである。気力だけで頑張っているのはわかるが、とても相撲がとれる体調ではないようだ。(以下略)」


今場所、「白鵬の時代は終わった」を予感させるような相撲が続いているが、もしそうであれば、次の若手が成長著しいので、大相撲の近い将来は明るい。(追加)そして、今日(15日)の朝、日本相撲協会は初場所4日目の15日、横綱白鵬の休場を発表した。相撲解説の北の富士が予想した通りになった。いつだったか、小指を負傷としたと言って休場した白鵬だが、今度の休場理由はなんなのかまだ発表なし。少し体調が悪くなっては休める、横綱って良いな~。

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遠藤の勝ちに爽快感あり

2020-01-14 06:25:41 | スポーツ
こう言うのを溜飲が下がるということなんだと思う。
13日、大相撲初場所2日目、結び前の一番、白鵬と遠藤の一番。切り返しで遠藤の勝ち。
先場所、因縁の土俵で一歩間違えたら大怪我の立会(九州場所で、白鵬は遠藤と対戦した際、左手で張って、相手の顔面を右腕の方向へ向けさせそこを肘で狙い打ち。さらに強烈な右張り手を食らわせた。あまりの衝撃に、遠藤はその場で崩れるように両手をつき、支度部屋では無言のまま、鼻を覆ったピンクのタオルが真っ赤に染まった)で、多くの評論家や相撲ファンから大ブーイングを喰らい、しかも横綱審議員から注意を受けたにも関わず、それでもなお、何が悪いのかと開き直っていた白鵬を、先場所の借りを、まさに遠藤が返した。負けて渋顔の白鵬、勝ち残りの遠藤に場内から「遠藤コール」が数秒間うなるように響いた。国技館に応援に来た観客も、白鵬の所作の悪さにはうんざりしているのが良く分かった。

 「遠藤、切り返しで勝ち」
立会も先場所同じく、白鵬は左張り手から右カチアゲを遠藤にくらわせたが、遠藤も同じ悪技を喰わない。遠藤はカチアゲ気味の右腕からするりと体を交わすと左下手をとって白鵬にぴったり体を寄せ、白鵬の必死の上手投げを何度も足技でこらえながら、最後は遠藤の切り返す力の方が勝っていた。よくやった遠藤! 土俵に落ちた白鵬をみて、いつも出てくるモヤモヤが吹き飛ぶ爽快感あり。
 
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