野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

庭のモミジアオイ

2012-07-30 06:49:57 | 

29日、神戸西区から明石方面に運転していると、外気温は35.5~36度。
車内はクーラーしているから快適だが、3時ごろ帰宅し室温をみると33度。この温度を見た途端に・・・暑い!!
室内で熱中症にならぬように、しこたま水やアクエリアスを飲んでいる。
室内温度が32度を超えて暑いので、クーラーの試運転を兼ねて動かしたが、他の部屋との温度差があり過ぎて不評、すぐにスイッチOFF。
パソコン部屋とテレビの部屋に扇風機を2個つけて、部屋の外には簾、室内はブランドを下ろし、窓は開けっぱなしにしている。
こうしておくと、外の風が結構流れてきて、何とか過ごせる。外は蝉の鳴く声が止むこともなし。

テレビでオリンピックを、パソコンで鈴鹿8耐の経緯を眺めている。
今年の8耐はタイミングモニターしか流れていないが、ツイッターも同時に流れるので大きな事象は分かる。
鶴田さんのチーム「EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STAR」の動きもFacebookに流れており、走行概略は理解できる。
やっぱり、8耐は大変過酷なレースだと再認識した。
トップ10トライヤルで2分6秒845の驚異的ラップを出した、優勝候補最右翼のヤマハファクトリーチームの中須賀選手、
10周を過ぎるとトップに飛び出し徐々に差を付け始めたが、18周目の130Rで転倒!

ワー!! 「EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STAR」 8時間まで残り6分、3位争い中に帰ってこない。・・・どうした。
 
「庭のモミジアオイ」

何時もの事だが、8耐の時期に決まって咲くのがモミジアオイ。
この花が咲くと、一気に夏になった気分になる。

ハイビスカスと同属の植物なので花姿はよく似ているが、此方の方がシャンとしていて凛々しい感じがする。
モミジアオイは育てやすいし、この神戸の気候にも合っているのか、宿根草なので同じ場所に芽を出し、この季節に立派な花を咲かせる。
5枚の花びらを持ち大きさは径15cm~20cm、色は鮮やかな緋色、表面に光沢がある。
朝咲いてその日の夕方にはしぼんでしまう一日花だが、蕾が多くつくのでシーズン中は休みなく次々に咲く。

モミジアオイには、実は虫の幼虫がよく住み着き易い。
葉に糸を蒔きつけては丸めて枯す、蕾に住み着いては花芽をポトンと落とすが、今年は何故か一度も虫の幼虫はこなかった。
だから、結構大型の花が咲いている。

庭に植えているモミジアオイは、故郷 島原の生家にあった根を分けてもらったもので、彼此20数年以上になる。
冬場を過ぎて春先の芽が出始めた頃のモミジアオイを郵送してもらい、庭に移植したもの。
その後に出来た種を近所に配ったので、咲いている花をよく見かける。










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今週気になった事

2012-07-28 06:47:23 | その他

★イチロー ヤンキースに緊急移籍
 7月20日のYAHOO! SPORTSにイチローに関する記事が既にあった。
 それによると、「シアトルに留まるか判らないイチロー 」と言うものだが、
 かつてのチームメイト、J・ビューナーが「シアトルがイチローと高額の複数年契約を結ぶなら”吐き気がする”」と17日のシアトルのラジオ番組で発言したことから、
 この記事に発展したもので、既に、イチローはマリナーズでの居場所の悪さを自覚していたようだ。

 ここ10年間、万年最下位のマリナーズ、若手に移行する時期にあったマリナーズでのイチローの存在価値をどう評価されたのだろう。
 「今年39歳になる打率2割6分台の男に1800万ドル(約14億4000万円)は高すぎる」など、地元の関心事となっていたし、
 成績が上向かないシーズン途中には地元メディアの批判的な意見は日増しに強くなっていたとの報道もある。
 マリナーズのウエッジ監督もチームが再建途上にある中で、「やる気のないベテランはいらない」と名指しで批判したとの記事もある。
 イチローは次第に追い詰められていた。そして、24日のヤンキースへの電撃移籍。

 これは、勝ち負けがビジネスに直結するアメリカのスポーツビジネスにとって、別に不思議なことでも何でもない。
 今年の残り3ヵ月、イチローはヤンキースで試合ができるだけの話で、来年のイチローは確約されていない。
  *参考:「ヤンキース、大物助っ人の運命|2012MLBペナントレース

 こんな情報もある。
 『ヤンキースGM「イチローはNYYの条件をすべて飲んだ」と。守備位置の変更、下位打順での起用、左投手の時は控え…だという。
  会見では「若い選手の多いチームに自分がいてはいけないと思った」と話したが、ここまで切羽詰まっていたんだね。』
 マリナーズのトップ・レベルからヤンキースに仕掛けたトレードだということも明らかになってきた。



★横綱 白鵬 横綱審議委員会からの苦情
 7月24日、横綱審議委員会が白鵬に苦言したと報道があった。
 「鶴田委員長は14日目の稀勢の里戦での立ち合いの変化に「あれはよくない。負けてもがっちりと受け止めないと。変わってはいけない」と苦言を呈した。
  さらに「ピークは過ぎている。前はどこからでも来いという感じだった」と厳しい言葉を並べた。」・・・ さもありなん!

 14日目、大関稀勢の里を左に変化して引いて勝った相撲、見ていて情けなかった、あの相撲、「興ざめだよ、興ざめ」。
 既に、白鵬と周囲との距離は縮まっている。
 千秋楽日の全勝者同士のの相撲は、完全な気迫負け。日馬富士にダメ押しまでされ、土俵下に転落した。
 
 朝日山審判部副部長「全盛期は過ぎたってことですよ。最近、指とか、ひじとか、小さなけがが増えてきた。それがその証拠です。
 全盛期には少々無理してもけがはしないもの。対戦する力士たちがもっと敏感に感じているんじゃないの。
 以前は闘う前にあきらめていたのに、最近は“もしかしたらイケるんじゃないか”という気でぶつかっていっている。この違いは大きいよ」

 白鵬の時代は終盤に向いつつある。次の横綱の登場を待つ、いい機会になった。


★オスプレイ
 日本経済新聞によると、オスプレイの飛行時間10万時間当たりの重大事故件数は1.93件で、海兵隊全体の事故率2.45件を下回るという。
 しかも、いま使われているヘリコプターCH-53Dの4.15回より少ない。古いヘリをオスプレイに代えることで、安全性は上がる。
 オスプレイに限らず、機械が、それも軍が運用するような状況で、「絶対に」トラブルを起こさないと証明することなどできないのに、
 絶対に墜落しないことになれば、そんな飛行機は世の中に存在しないし、兵器に「ゼロリスク」を求めるのはナンセンス。
 
 全てが、というわけではないだろうが、オスプレイは日本を守る目的のためにも配備されるのだと考えられるのだから、
 日本政府の課題は、いかに上手くプレゼンテーションするかだと思うが、しかし、
 「安全性の確認」という無意味な言葉で絶対的な安全性を求めると言う事はどのように証明するのだろう。

 日経の記事によると、オスプレイの配備によって米国海兵隊の行動半径が現在の4倍に拡がり、この海兵隊の能力向上が配備の目的だという。
 尖閣諸島も中国が絡んで騒がしい。問題が発生すれば、オスプレイなら尖閣諸島まで1時間で飛ぶことができ、抑止力として重要だと思うのだが。
 配備をやめたら代わりの装備はどうするのかという対案なしに「いやなものはいやだ」と駄々をこねる・・・どうするんだろう。


 「強まるオスプレイ配備への反発 現実離れした日本の要求」と言う、アメリカ側からみた日本人の分析がある。
 これは、オスプレイに関する日米両国の思いを上手く分析している点で参考になる。

    「オスプレイ」


★ナデシコ 初戦を制す !!
 悲願の五輪初の金メダルへ、世界女王は白星スタート。 ロンドン五輪は27日の開幕に先立ってサッカー女子の競技が25日に始まり、
 ナデシコジャパンは1次リーグF組初戦で、同7位のカナダに2-1で勝ち、白星発進した。
 
 正直、ほっとした試合結果だった。
 世界選手権での金メダル、その後の熱狂ぶりをみて、オリンピック初戦は気になっていた。
 イレヴンの意思統一が見事でそのまま逃げ切った。しかしさすがは澤、やっぱり必要な素晴らしい選手。


★鈴鹿8耐・・・EVA RT TEST TYPE-01TRICK☆STARを応援している。
-以下は鶴田竜二さんのFacebookからの転載。
 「千人作戦 遂行中」現在95%以上到達!
いよいよ本日から、鈴鹿8時間耐久ロードレース 公式スケジュールが始まります。
芹沢選手、出口選手、井筒選手、ライダー達のコンディションも良く最高のレースが出来るようチーム「エヴァRT初号機TRICK STAR」一丸となって取り組みます!
... お陰様で、千人作戦の方も、25日現在、応援席があと30席あまりのところまで埋まりました。誠にありがとうございます。

はじめは、内心では「我々プライベートチームにそんな事ができるのだろうか」と不安でしたが、募集を開始してから皆さんの「我々のチームを応援しよう!一緒に戦おうと!」いう、
熱い思い 気持の現れが、今回このような喜ばしい結果に繋がったとのだと思います。
本当に沢山の方が、北は北海道、東北、関東、北陸、信越、東海、近畿、中国、四国、南は九州まで、日本全国からご参加下さいます。 感謝しております。

皆さんの期待にお応え出来るよう頑張って参ります!
決勝日のゴールを受けるまで、引き続き
「8時間、心、重ねて」サポートをよろしくお願い致します。    エヴァRT初号機TRICK STAR   チーム代表 鶴田竜二
 」

鶴田竜二、すごい思考と行動力の持ち主が二輪業界に出現した。
8耐で勝った負けたより、もっと楽しめることが8耐にはある。それを提供し、そして皆で楽しもうと言うのが「千人作戦」の主旨だろう。
本来、二輪企業がこぞって企画立案し実行すべきを、一販売店が実行している。
しかも支援する賛同者の多い事に驚嘆した。

「TRICK STAR」・・・応援しよう!!

    「エヴァRT初号機TRICK STAR・・千人作戦」


  
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在る時期に担当したロードレース

2012-07-27 06:23:29 | 二輪事業
  「玄関脇に、昨年の落ちた種から咲いた朝顔-26日の朝」


★26日のrfuruyaさんのブログ「雑感日記」に、カワサキが鈴鹿8耐で初優勝した件を取上げておられたので、少し書き添えておきたい。
 ’93年、私はオフロード開発とレース運営に加えロードレースも担当するようになったので、’93年~’97年まではレース開発全般を総括することになった。

 ’93年初頭、技術部の中でも数少ないレース担当経験者でもあった上月副技術部長がふらりと席に来られ、ロードも見てくれと指示された。 それで急遽担当することになり、その最初の大仕事が鈴鹿8耐だった。 カワサキ本体は鈴鹿8耐に何度も挑戦するも表情台には遠く、推測であるが、多分これが問題視されたのだろう。 オフロードは何とか順調に伸びてきたので、「8耐をなんとかしろ」と理解した。 近くで観察していて、ロードレースの問題はある程度理解していたが、とにかく早急に解決するしかないと考えていた。

下記は、’98年8月の事業部報に寄稿した私の文章の中からの抜粋。
『’93年からロードレースの開発も関与することになったが、10年前のモトクロスチームと同じ状態だった。
ところが、その8耐で、本場前までは混乱しまくっていたのが、ホンダとヤマハの相次ぐ転倒やマシントラブルで幸運にも優勝した。  これが、逆にローレースチームの改革を遅らすことになったのだが、一方、これが5年連続8耐表彰台の初年度であったことも間違いない。ライダーの引き抜き等、この世界の非情さを再認識させられつつも、8耐に照準をあてたライダー構成を考え、社内、医科学研究所、  岐阜工場やスポンサーの協力を得て、組織的なバックアップ体制を構築した。  おそらく8耐レースのマシン/ライダーを取り巻くソフト分野では我々が最も充実していたと思う。  この5年間の中で、これで勝てると思える状態までに組織化できたのは’95以降だが、’96年、’97年は雨にやられて等々で2,3位に終わった。  この間、ホンダのみに照準をあて作戦を練った時期だった。』

 ’96年はホンダが脱落し、ヤマハの若手ライダー二人との勝負になって、勝てる寸前まで追い詰めたが、 経験の乏しいヤマハライダーは転倒しそうにもなりながらも必死に堪え最後まで持ちこたえ、残念ながら我々は2位となった。 この5年間で、それまでは一度も経験のなかった表彰台を常に確保するレベルまでに成長し、10倍強の予算を駆使したチームと対等に対峙できたことは、 良い経験となったし、この時期以降ロードレースチームも格段に成長した。

   ホンダ8耐記録から(参考)。
  ’93年:
   「レースはドライ路面で始まり、ラッセル、武石、ローソンが首位争いを展開。
    しかし、ローソンが逆バンクで転倒し、再スタートするものの順位を落とす。
    そして首位に立ったドゥーハンだったが、88周目に転倒して脱落し、
    代わって、ラッセルがトップとなり、武石、藤原/永井が追うが、その後、武石、藤原/永井ともにマシントラブルが発生し、
    ラッセル/スライトのカワサキが初めて8耐の勝者となった」
  ’96年:
   「4台のワークスマシンを投入し、必勝体制を築いたホンダだったが、なんと各チームが1回の転倒を喫する誤算が生じ、
    ホンダ勢の最上位はフォガティ/青木拓磨の3位だった。
    一方、トップを快走したのはエドワーズ/芳賀のヤングペアで、両カワサキ組の柳川/武石、ゴバート/クラファーが
    これに続く。
    しかし、レース終盤で柳川/武石はマシントラブルに見舞われてポジションダウン。
    ゴバート/クラファーは、夜間走行になってもまったくスピードが落ちない芳賀の走りについていけずに2位。
    優勝したエドワーズ/芳賀は史上最年少ペアでの優勝記録を樹立し、同時に214周の最多ラップ記録をも打ち立てた」


★同じく、rfuruyaさんのブログ「雑感日記」の中に、2サイクルロードレースについても記載があった。
2サイクルロードレーサー開発には直接は関与していなかったが、これも寄稿文にのせた文章を転記しておこう。
2サイクルロードレースから撤退時、上月さんが席にふらりと来られ、ロードレースの幕引きをしたいが、幕引きを手伝えとの事だった。つまり、カワサキの2サイクルエンジンの出力は限界なのか、これ以上の出力向上はできぬか確認せよとの事だったと思う。当時の2サイクルロードレーサーの出力馬力は他社に比べ劣り、レース車にとって重要な車体以前の問題があった。で、その回答として下記のように寄稿している。
 『2サイクルGPレーサーエンジンの可能性を追求する機会を得、最終的に400から450ps/Lに近い出力馬力を確保し十分に競合可能レベルとなったが、  再参戦には、一芸に優れた職人の養成と相当な資金が必要であり、かなりの覚悟いると痛感した。収支に合うロードレース活動が出来たら最高だが、技術を磨き続けることが生きる道だと思う』

他社と十分に競える出力を絞り出すことは可能であると報告し、だが再参戦は相当の覚悟がいると回答した。
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野々池貯水池 - オニユリ

2012-07-26 06:17:33 | 野々池周辺
 「野々池貯水池 のオニユリ」

7月中旬も過ぎると、このところ31度を超す日が続いている。 暑い!!
昼間は窓を開け広げ、野々池貯水池や南側からの風の通り道になっている事もあって、今のところクーラーは付けずに済んでいるが、
特に、雨戸を閉め寝に入って暫くしてからの暑さにはほとほとまいってしまう。その度毎に扇風機をON。

極力、昼間は汗をかこうと野々池ジョギングコースに出るようにしている。
さすがに、真昼間は暑いので部屋の中でパソコンの記事を読んで過ごすが、3時前後にジョギングコースにでる。
この時間帯、野々池ジョギングコースに出てくるメンバーは、何時も略同じ人達で、夫々にウォーキングしたり、体操をしたりで汗を流す。
皆汗びっしょりだ。


今の時期の野々池貯水池には、夾竹桃が咲いているものの、花の勢いは流石に無くなったが、
蝉の鳴き声が大きくなるにつれて、野々池貯水池の土手にオニユリが一斉に咲き始めた。
ちょうどヤブカンゾウと入れ替わりにオニユリが咲いている。
数年前には、一か所だけだったのが、今は数カ所で咲いているのを見かける。
沢山のムカゴが出来ているので、次第に広がったものだろう。


橙赤色の花びらは外側にくるりと反りかえり、暗褐色の斑点が特徴的なオニユリ。
茎の上半部には腺毛があって、葉の脇に黒紫色のムカゴを作る。

花粉は赤褐色で衣類などにつくと、なかなか落ちない。
写真を撮った後、腕やズボンにをみたら赤く染まっていて、洗っても簡単にも取れない。


まだ閉じている花弁に指を突っ込んで中の花粉を集め、別の堅い葉の中に閉じ込め2~3日発酵させ、これを指先につけると、マニュキュアみたいに爪が紅く染まる。
この遊びを子供時代に興じていたとは女房の昔話だが、今日も車の中でその話をしていた。
ホウセンカの赤い花も集めて丸くして絞り出すと爪を赤く染めることが出来るそうだ。










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もうすぐ鈴鹿8耐

2012-07-22 06:32:37 | モータースポーツ
「エヴァンゲリオンレーシングを応援しよう!」


7月29日(日)は日本最大級二輪モータースポーツイベント「鈴鹿8耐」の開催日。
盛り上がりにかけると言っても、出場台数は60台。全盛期でも70台強ぐらいだったから、台数だけみるとそんな悲観するほどの事もない。全盛期の二輪業界挙げてのビッグイベントに比較すれば、確かに人気度は落ちたと言えど、6万人/日も集客する二輪モータースポーツはないのだから、二輪業界や二輪ファンにとっては興味を引き付けるイベントであることに間違いない。ややもすると、二輪レース等に元々興味など無い人たちにとっては、全盛期に比べ低下した鈴鹿8耐を見て然もありなんと思うだろうけど、鈴鹿8耐、これが日本最大級の二輪モータースポーツに変りは無いし、無視して通り過ぎようとしても、業界にとっては相当に気になるものだ。そして、二輪文化の頂点の一つであることに疑いはないのだから、要は二輪企業が鈴鹿8耐をどう捉え、どう活用するかだ。


ところで、21日の神戸新聞地域経済欄に、「本田宗一郎の指導力に学べ」とする神商議の経営セミナーが報道されていた。
講演内容は、「東日本大震災後の日本の経営者に求められる資質として、本田宗一郎のようなリーダシップが必要であり、経営危機の時に世界一のレースへの参戦と経営方針を発表し、未来志向の熾烈なまでのリーダーシップがあった。このようなリーダーが増えれば、激しい経営環境は乗り越えられる」と強調したとある。

今の時代、本田宗一郎みたいな資質のあるリーダーは居ないのかと思いながら、ホンダの鈴鹿8耐に関する資料を読んでいた。
本田宗一郎、希代の変人・奇人の部類の人だが、日本の二輪業界を牽引して来たことは事実で、その時代前後の二輪業界には類似の奇人変人が時代を闊歩し活躍していた。いつの間にか奇人変人は嫌われ疎遠な存在となって、平均的な思考が次第に評価され続けてきた。結果的に、「夢の世界を描くときには奇怪とも言えるほど、ものすごく豊かな発想をするのに、現実には面白くもなんとも無い製品を開発する行動パターンを続けている。そして、それをおかしいとも思わず普通にやってしまっている違和感。そのあたりを何とかするだけで次の時代はきっとずいぶん違うと思う。」と、あるブログにあったが、その通りだと思う。

ホンダ以上の思考や行動を採らないとホンダには勝てないのに、戦う前からホンダという存在、いや「ホンダと言うブランド」に恐れを抱いてしまう。こんな場面に何度も遭遇した。

★そこで、本題の鈴鹿8耐だが、「2012鈴鹿8耐ホンダ公式サイト」に、「8耐の本質」という節がある。 その中から、成程なーと感心しながら、全く同意だと思った内容を抜粋してみた。
「ワンチャンスにすべてを賭ける一発勝負のレースである。そう考えると、不確定要素と運だけが支配するギャンブルのような勝負に思えるが、そうではない。  レースに関わるすべての要素で「100%の完ぺき」を実現することで、不確定要素やリスクを排除すれば、勝利の可能性は限りなく100%に近づく。 これこそが、レースまでに達成すべき目標であり、そこで行われる試行や努力こそがレースで勝つためのすべてである。

「レースとは、それまでに積み重ねてきた成果の発表の場に過ぎない」かつて世界GPで活躍した、とあるチームのエンジニアはこう言った。  この言葉は、レースの本質を端的に現しているのではないだろうか。それまでの研究開発で得たマシンのベストパフォーマンスや、準備期間に培った(ライダーも含んだ)チームスタッフの完ぺきな作業スキルを、レース現場で忠実に再現することがレースの本質なのだ。そして8耐こそは、年に1回しかない“成果発表の場”であるからこそ、他のどんなレースよりもすべてを“完ぺき”に遂行することが要求され、どんなレースよりもそれまで行ってきた作業の結果がダイレクトに勝敗に結びつくという、ある意味で極限のレースなのだ。つまり勝敗の行方はライバルの存在よりもむしろ、自らの“完ぺき”によって決まる部分が大きい。」

「『失敗したら、どこが悪いのか徹底的に調べる。ここが一番大切。過去の失敗の“泥”の中に未来を拓くカギがある。 先ばかり見ていては駄目だ。失敗して酷い目にあって、思い出すのも嫌なことの中にカギがある』『敗因の分析が重要なことを思い出せ。その中にたくさんの答えがある。答えをたくさん出せば、それが強みだ。その強みが自信につながる。一つひとつの計画に対して実行できたか否か、そこでの差は何が理由で生じたのか、ミスを再発させないためには何をしなければならないのか、きちんと整理することだ』この記録ノートの持ち主は、80年代の中頃から約20年にわたって、チーム監督を始めとした立場で8耐における勝利と敗北を経験してきた。8耐で負けるということが、Hondaにとって何をもたらしてきたのかを考えてみたい。」

★レースを単に美化しているだけとの声も聞こえてきそうだが、数年に渡り8耐を戦ってきた経験から言えば、ホンダの「8耐の本質」には頷く事ばかりで、企業にとって最も重要な競争力学を重視したことがわかる。 かつ、ホンダの優れている点は、戦いのなかで蓄積された人的・物的な知識・技能の伝承が組織の中に脈々と受け継がれているという点であろう。 それが、昨年の東京モーターショーにおける社長挨拶に込められていると思う。これが、本田宗一郎のDNAだろう。

加えて言えば、「失敗の本質」と言う本にも記述されているが、 「技術には兵器体系というハードウェアのみならず、組織が蓄積した知識・技能等のソフトウェアの体系の構築が必要と指摘している。  組織の知識・技能は、軍事組織でいえば、組織が蓄積してきた戦闘に関するノウハウと言っても良い。  組織としての行動は個人間の相互作用から生まれてくるとある。」

この指摘から言えば、戦いのなかで蓄積された人的・物的な知識・技能の伝承が最も必要なレース運営組織は経験的に企業グループ内で実質運営されるべきであり、 レース運営を外部団体に委託すること等は組織技術ソフトウェアの蓄積から言えば絶対に避けるべき事であろう。 こうして見ると、結果的に旧日本軍の敗因分析とホンダの8耐敗因分析が適合している点は興味を引き付ける。

本田宗一郎は、ミカン箱の上に立って従業員の前で世界一になる宣言した。
世界一、それは世界グランプリレースの頂点に立つと言う、具体的に目標を設定し、しかも達成した。この本田宗一郎の思いは、伝承と言う形で現在のホンダの企業体質の中に受け続けられており、それが、「Hondaにとってモータースポーツ活動は、チャレンジングスピリットの象徴であり、 創業当時から世界の頂点を目指してさまざまなレースカテゴリーに挑戦してきました。 これまでに培ったノウハウとチャレンジングスピリットで、2012年もより多くのお客様の期待に応え、 共感していただけるモータースポーツ活動を展開します」となった。これが、世界の多くの顧客や株主からも支持されている原点であり、「ホンダというブランド」を端的に表している。

★ところで、「大西 宏のマーケティングエッセンス」に面白い記事がある。
「ビジネスの世界の競争は、奪い合う戦闘だけではありません。もちろん局面では戦闘も起こってきます。しかし、戦闘は競争の本質ではありません。 戦闘でしか競争を考えられない企業は今日ではむしろ激しい価格競争に巻き込まれ、やがて敗者になっていくのです。 競争でもっと重要なのは、どれだけ広く、また深くお客様に好かれたか、信頼されたか、感動や共感を感じてもらえたかです。 つまりどれだけ価値を認められたかの競争です。それはコンテストというほうが分かりやすいのです。 市場のコンテストで、どれだけ顧客を引きつけるかを企業は競い合っている、だからより魅力ある価値を提供するために進化しようとするのです。」

「実務をやっていると、あまりにももろもろのビジネス環境の変化が激しく、スキルや能力また知識も書き換えが求められることが多くなり、 ほんとうに役に立つものは次第に限られてきていることを痛感します。 一方では、仕事は現場を通じて学ぶことがほとんどだというのも紛れもない事実です。 現代では現場からも新しいスキルや能力、また知識が生まれてくることのほうが必要になってきているのでしょう。」

これ等の記事から読みとれることは、戦闘という競走媒体を通じて、企業の取組を顧客に正確にアピールし信頼を得るかと言う事であって、いわゆる顧客の囲い込みの重要性を力説している。そして、それらは現場で実際に発生した事柄から学び得ることが非常に多い事と、これを確実に伝承して後輩に伝えていく事の重要性が語られていることに興味を惹かれる。

★長くなったが、鈴鹿8耐は、二輪企業にとって参加すべき価値は十二分にある。
 そして、閉塞した日本の二輪業界をもっと明るく照らす指標になるに十分な価値もあると思うし、一歩前に進むべきだと思う。
 レース好きな人達が単に参加しているだけという声を聞かぬでもなかったが、鈴鹿8耐はそんな低次元の話ではない。

★8耐に向けての最後の事前走行テストが始まった。
 それによると、8耐仕様では、
 ・ホンダの秋吉選手が2分07秒772をマークしトップ
 ・ヨシムラはジョシュ・ウォーターズが2分07秒797で2番目
 ・3番目は、ホンダハルク・プロの清成選手で2分09秒025
 ・ホンダ青山選手は2分09秒4
 ・以下、スズキ加賀山選手、カワサキを駆るトリックスターの出口選手が2分09秒台で続いたとある。

 ヨシムラがホンダに肉薄し、まだ8耐仕様で走行していないヤマハの中須賀選手や芳賀選手の8耐マシンの戦闘力も期待できる。
 ヤマハの中須賀選手は全日本JSBレースでも飛び向けて早い選手だから、8耐最右翼であることに間違いない。
 ホンダ、ヨシムラ、ヤマハのトップライダーの激突で、面白くなりそうだ。
 また、アジアの選手が8耐に出場するようになったことは今後のレース界を考えると非常に興味を引く。

★鈴鹿8耐に直接関与していた時期からもう16年が過ぎた。
今は、パソコンでレース経過を追っかけるだけの楽しみだが、側で女房から「カワサキは何処を走っている」と言われる時ほど辛いものはない。 この一声は某会社の株価下落より胸に響く。

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茗荷とゴーヤ  ・・・夏の食材

2012-07-20 06:24:28 | 

「茗荷」

一週間程前に、茗荷の花芽がほんの少しだけ出てきたが、その後見た目に余り大きくならないまま。
もう良いだろうと思って、今日、何本かの花芽を摘んでみた。しかし、未だ小さいままだった。
それでも食べれるだろうと思って、冷やしうどんに添えて食してみた。
庭の其処辺に芽をだしている青紫蘇の葉っぱと一緒に食べたが、どちらも香味が強い野菜だったこともあり、
やや茗荷の香味が足りないかなと言う程度だったが、今年一番の茗荷の味はマーマー。

昨年もそうだったが、夏本番になっていくと茗荷の花芽の数も段々増え大きくなっていく。
 


やっと、「ゴーヤ」が食べれるほどに成長した。

台所の西日防止用に植えていたが、梅雨時の雨を得てこれも見る間に大きくなっていく。
もう、西日対策には十分ほどになった。
ゴーヤは水がなくなると途端に萎れてくるので、梅雨時の雨水は重宝した。
ゴーヤには、ビタミンCをはじめミネラルが多く含まれていて、夏バテ予防や食欲増進に効果があるらしく、
さらに、果皮に含まれる苦味の素の成分に血糖値を下げる効果があることがわかっている。
同じ水のみで成長するキョウリがギネスブックに載るぐらいの栄養の無さに比べると雲泥の差だ。
まさに、良薬は口に苦し。
 


何と言われようとも気にせず勢いよく上に横にと伸びて成長する、ゴーヤとキョウリ。
            
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台所の蛇口から水が止まらない

2012-07-18 06:33:32 | 日常生活
その兆候は前々からあったようだが、突然水が止まらなくなった。
どの位置に設定しても水が止まらないので、仕方なく蛇口の元栓を閉めてから、やおら調べてみた。実は5,6年ほど前にも、昨日ほどでもないがチョロチョロ流れていたので、節水キャップを取り付けたら治まった。その後、そのまま放置していたのだが、昨日突然止まらなくなった。もう20年以上も使用し続けているから、故障しても良い時期なんだろう。

ちょうど夕食支度前だったが、修理することもままならず、昨日の夕方は簡単な「冷やしうどん」となった。

通常の蛇口ならコマのパッキン取替えで修理した経験もあるが、シングルレバー式の水道蛇口の構造が分からない。それで、チェックしてみようとアチコチ外してみるが、何処に異常があるのか分からない。そうこうしているうちに、劣化したプラスチックの部品が破損したので、全バラする羽目になったが、それでもシール構造が分からない。これでは蛇口一式交換かと思案しながら、ネットで蛇口一式の値段を調べると、25,000円~から色々あるものの幾らなんでも高い。

DIYで修理の項を調べてみると、シングルレバー式の蛇口シール構造はカートリッジ方式となっているとの事。問題の蛇口は正面に「TOTO」の文字、蛇口側面に「TKG30UX」の型番プレートが貼ってある。で、この「TKG30UX」から、シール部品は「THY582N」であることが分かった。

ネットで調べていると、「Enjoy DIY♪ TOTO シングルハンド 水漏れを解消せよ!」があった。実に分かり易いし、交換が実に簡単! カートリッジ単体Assyとその下にある、ばね式シール2個を交換するだけだ。てっきり、カートリッジ内部の部品を交換要だと思っていただけに、これで問題解決が俄然簡単になった。

それはそうと、ホームセンターに目的のカートリッジAssyを販売しているかどうかだ。早速、別の用事で出かけたついでに川重近くの「コメリ」で探すもTOTOの部品が無い。少し不安になってきたが、その足で「ダイキ」に出かけて探したら、TOTOの「THY582N」を見つけた。2個しか在庫がなく、そのうちの1個を早速購入し、修理し始めた。注意書きには「工事店さま用」と書いてあるので一瞬躊躇したが、結局、修理は至って簡単だった。



上下させるハンドルを上方向に引き抜き、白いプラスチックストッパーを外し、カートリッジを包んでいるケースを緩める。ケースが外した後は、カートリッジを上に引き抜き、古いシールリングとばねを外し、新しいものを入れ替えるだけ。次に、先ほどの手順の逆に行えば、非常に簡単に交換完了・・・約10分ぐらいで済んだ。ネットで調べる前は、これは大仕事になると案じていただけに、あっけない程の作業だった。



蛇口一式交換に比べ、随分と節約になった。今日の部品代はダイキ価格で5,480円(税込)。ちなみに、ダイキに部品が無い場合に備えて、ネットで価格を調べたら、定価6,720円(税込)が4,715円~5,480円(送料別)の範囲だったので、ダイキ価格も妥当なところか。




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阪神ファンの分析

2012-07-16 06:30:46 | スポーツ
 「熱くなれ!!」

6月16日のブログ、どうした!阪神には、阪神の株主総会時における阪神ファンの発言について書いた。
それは、「今年の株主総会でも、昨年以上の辛辣な意見が相次ぎ、場内から賛同の拍手が起こったと報道され、
 これに対して、南信男球団社長は「ふがいない戦いぶりで申し訳なく思っている」と謝罪した上で、
 「新人をじっくり育ててチームをつくるというのは十分承知している」と育成の重要性を強調したとある」

さて、その後どうなったかと言うと、14日ヤクルト戦もヒヤホヤものだった。
ホームランで追いつかれた時など「今日も負けか」とテレビから立って暫くすると、鳥谷が打っての逆転勝利。 
「勝った!!」  こんな勝ち方など忘れていた。

それはさておいても、交流戦後の阪神の戦績は目を覆うばかりに悪い。
交流戦終了後の阪神の戦績(6月26日から7月15日):
●●●●○●●●●●●○●-○● 

それでも、勝っても負けても「今日は楽しかったな」と言って一日を過ごす、阪神ファン。
そのために、阪神ファンは、監督やコーチばかりでなく、勝てないとオーナーの責任をも追求してきた。
選手のエラーや怠慢プレーを見逃がさない。・・・阪神と言う媒体を通して浮世の事を忘れて楽しんでいるように思える。
裏を返せば、今日の仕事の腹いせや憂さを阪神の選手や監督そしてオーナーにぶつけて自己満足に至る。
この繰り返しで、阪神はファンに支持され続けているのだろう。


一方、現実的に厳しい目で阪神を観察している野球ファンも尚健在である。
その中から、二つのブログを紹介したい。
この分析の特徴は、阪神と言う言葉を「○○」に置き換えて読んでも論説が非常に上手く繋がるので、
野球論説と言うより、ビジネス解説やスポーツ論説に置き換えて読んでも良いほどに上手く記述されている。
だから、赤字経営続きの企業や勝てないスポーツ団体に置き換えても適応できると思って、日頃愛読している。

「組織は一生懸命に努力している」とか、「各自がやれることをやっている」を全く否定しているわけでもない。
でも、赤字経営を計上し続ける結果責任あるいはチームが敗戦続きの結果ではどんな言い訳も通用しない。・・・勝たないと!


★「阪神、精神論で勝てるならだれも苦労はしない

 デイリースポーツ 坂井信也球団オーナー緊急補強を否定。「やるしかない」
 サンスポ 坂井オーナー「原点に戻ってイチから頑張ってもらいたい」

 精神論で成績が上がれば、誰も苦労はしない。
 阪神がここまで不振に陥ったのは選手が「やるべきことをやっていない」からでも「原点を忘れていた」からでもないと思う。
 中心選手の加齢が進む中で、オフに全く補強をしなかったことが最大の要因だ。
 他球団が大型補強や、若手の伸長がある中で、阪神は若手が伸び悩んでいたにもかかわらず、何もしなかったのである。
 その結果として、チームは低迷したのだ。

 本音を言えば阪神経営陣は年俸を抑制したい。ファンから嫌われることも避けたいと思っている。
 フロントの責任を果たす気は、さらさらないのだ。
 ただ、阪神甲子園という日本最大の観客動員を誇る球場のメリットを享受したいと思っているだけなのだ。
 これがオーナーの「精神論」の中身だと思う。


★「素人トラ番評論家

7月8日:● 対巨人
 東京ドーム3連戦も完全に力負け。やりたい放題された。
 どん底チームと充実しきって絶好調のチーム。
 負けは仕方がない。実力の差だった。また甲子園から続けることはしっかり続けていくしかない。
 明日に希望の持てるように選手を動かさないと・・・。

7月6日:● 対巨人
 投打のバランスが一挙に崩れ歯車が狂い出した。その大きな要因は、負け方が悪すぎてダメージが大きく、チーム全体が意気消沈したことにある。
 ベテランが多いチームほどこの傾向は顕著。先を読んでしまうから。
 悪い負け方がこうも続くというのは、あらゆる面で弱いのは当然だが、それよりも重く見ないといけないのが、考え方の甘さであると思う。
 球団の体質そのものが選手コーチにまで澱んできてしまった結果とは思いたくないが・・・

 後半戦突入にあたり監督に要望したいのは、もうよそ行きの野球はやめろということ。
 今までと同じ野球で勝ちたいと思っても同じ結果でしかかえってこない。やり方を変えなければ何も変わらない。これだけは明らか。

 育てるということはそういうことだと思うが・・・。この育成を12球団で一番やってないのはタイガースである。
 金本やブラゼル、マートンを出すなといっているわけではない。必要な戦力である。
 ただ、出し続けても勝率はあがらず、今日で借金7にまで膨れ上がったのは事実である。

7月3日:● 対広島
 神様が試練を与えていると思いたい。筋書きを書けと言われても、ここまで落ち込むような展開は描けないだろう。
 長い間タイガースを見てきたが、ここまで重たい負けゲームが続くのはおそらく初めてだ。
 試練と言うよりも野球を舐めるなという忠告を与えられているのかもしれない。

 リードしたら途端に安心して雑な野球になる。
 これは何を示しているか? 私には、先発投手から点を取り、安心しきった気の緩み、そして野球を舐めているとしか思えない。
 野球は9回守りきらなければ勝てない。小学生でも知っているこの事実を、監督もコーチも選手もスコアラーもみんな見つめ直すべきだ。

 野球を舐めてはいけない。きっと神様がそう感じて天罰を与えている。
 暗黒時代は戦力がなく負けた。これはある意味仕方がない。しかし、戦力があってこんな無様な負け方をするのは罪。

7月1日:● 対ヤクルト
 はっきり言って100%ベンチの継投ミス。まだ試合は継続しているが、昨日の秋山に続きこんなバカげた継投ミスは初めて見た。
 何を根拠に6回も安藤なのか全く理解不能。 でも替えなかったベンチの目は寄ってたかって節穴か。全く信じ難い光景に唖然。

 勝利投手の権利とか、次の回の打席とかを優先的に考えるような首脳陣なら、1年限りで雁首揃えて辞表を用意しておいた方がいい。 
 負けは濃厚。負ければ100%ベンチの責任。選手がいい流れを作ったゲームをベンチが全て台無し。負けたら和田は何とコメントするか?
 自分の継投ミスを認め、選手たちに謝るぐらいでなければもう救いようがない。

6月28日:● 対中日 
 老いぼれ爺さんだと思っていた高木守道だが、落合よりも非情な男かもしれない。森野7番などはタイガースでは考えられないこと。
 野球は昔の名前でやるのではないことを、相手ベンチを見て反面教師にしてもらいたいもの。

 ナゴヤドーム3連戦。
 相手はホームで圧倒的に強い中日。こっちは名古屋での勝率が全くあがらない。初戦の相手はエースの吉見。
 これだけ悪い条件がそろっていながらワンパターンの打順で臨むのが果たして最善策なんだろうか?違うような気がする。
 強いチームは打順が変わらないと言うが、まさか強いチームだとは思ってはいまい。
 すべての数字が弱いチームであると示している。ならば弱いチームらしく、相手投手に合わせて打順も考えて工夫して組むべきではないだろうか。例えば・・・

 一昔前のオリックス、仰木さんが日替わりで打順を組み替えた時があった。
 一貫性がないような印象を受けていたが、仰木さんなりに相手投手の特徴や対戦成績を考えながら苦慮して打線を組み替えていたのだろう。

 首脳陣よ、いつまで誤解している? 弱いことを自覚しないといけない。これが開幕直後ならいい。
 強いチームを相手にして、弱いチームが強いチームもどきの戦術で向かって行っても勝てるわけがない。
 まずは首脳陣が自軍の実力をしっかり把握すること。思いたくはないだろうけど弱いチームなんだと認識することだ。
 それができなければ何ら変わらない。同じことを繰り返すだけ。

 この3連戦で両チームの力の差をはっきり見た。


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熊本 「経験したことのないような大雨」

2012-07-14 06:31:51 | 故郷
      「白川の氾濫、熊本市北区龍田付近」

7月12日、「水の都 熊本」が濁流にのまれた。
「経験したことがないような大雨」と言う、統計的には全国で年3回程度起きると想定される表現が、今回初めて適用された。切迫した危険を伝えるのが目的とされたようで、始めて聞く表現だが、まさにその通りの大濁流。

熊本の白川は度々水害に見舞われた事実は知っているが、今回のは昭和28年6月に発生した白川の大水害に匹敵するものだろう。この時の大水害は伝承されているので、聞いた事はある。テレビでは、白川の氾濫はこれで4回目だと言う。

阿蘇に降った雨水は、熊本市内を流れる白川を通って有明海に流れ込む。
しかも、白川は熊本市内に入る竜田口附近から熊本大学近辺までの間、大きく数度に渡って蛇のように蛇行しているので、大学近くの子飼橋附近では度々水害が発生していた。今回も、この蛇行した白川が氾濫し、近くの住宅街に多量の土砂を引き連れて流れ込んだようだ。

白川水系流域占める阿蘇地域は、阿蘇山の熔岩を主体とする岩盤の上に火山灰を多く含む土壌が堆積している。
全日本モトクロス選手権が毎年開催されているホンダ熊本工場内のHSR九州は、火山灰土壌のために雨が降るとどうしようもない程にぬかるんだ。全日本に参戦すると分かるが、雨が降ったHSR九州では長靴が土砂に獲られ、抜けなくなってしまう程に深くて粘っこい。この土砂が市街地に流れ込んだら、後の処置が如何に大変かは十分理解できる。

「島原の雲仙から流れる雲が有明海上を通過し阿蘇山にぶつかり上昇し雨雲を発達させ、阿蘇に大雨を降らせた」とは、テレビの解説だった。ちょうど、長崎と島原に掛けての雨雲が熊本~阿蘇にズーット伸びている。しかも相当に強い雨量のようだ。生家のある島原は大雨なるも被害報告はない。女房の里、人吉盆地は一部地区に避難勧告が出され峠は越えたものの、氾濫注意水位を超えて田畑もずいぶん浸かっている様子だそうだ。このまま治まってくれたら良いが。
         

熊本市は、古くから「水の都」とも呼ばれ、水環境に恵まれた都市で、好きな街だ。
政令都市に認定された都市の中で、上水道に使う水の全てを地下水でまかなっているのは全国でも珍しく、湧き水も多い。豊富な水のお陰もあって、熊本市内には緑に囲まれた素晴らしい風景が何処にも見られ、目を洗うほどに奇麗な街なので気にいっている。昔から学生に寛容で多少の事は大目に見てくれる土地柄で、また軍都でもある。

阿蘇を源流とする白川が街の中心を流れる熊本市、市内を蛇行しながら流れる白川には多くの橋が掛かる。
加藤清正公の時代から、白川と熊本城を囲む坪井川は治水工事が続けられてきた。国道3号線が通る橋である「長六橋」は建造当時木造で、西南戦争のときは薩摩軍がこの橋を渡り侵攻してきた歴史的な橋。熊本を代表する橋で、今はコンクリート桁橋となっているが、何度も通った。最近、政令都市になったので、中央区とか北区とかに呼ばれてもピンとこないが、黒髪町とか竜田口と言った方がすぐに場所を特定し易い。旧制五高のあった、熊本大学法学部の裏に昔下宿していて、法学部と工学部の間に阿蘇までに続く57号線が走っている。工学部の裏手すぐに白川が蛇行しながら流れていて、今は白川黒髪緑地となっている場所には草ぼうぼうの空き地があったが堤防の記憶が無い昭和28年の大水害時は、白川の濁流が工学部内を水浸しして、国道57号線まで来たそうだ。

普段の白川は清流で、竜田口付近で良く釣りをした。紅サシでハヤが良く釣れた。
川の中には大きな石がごろごろしていた事を記憶しているが、多分昔の洪水の名残だと思う。しかし、川辺は一面緑で爽やかな気分で過ごせる良い環境である。気晴らしに自転車でこの近辺まで良く訪ねたし、一時期在部していた馬術部の厩舎も近くにあった。

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庭の花

2012-07-12 06:33:58 | 
7月11日、昨日の暑さから一変し、朝は過ごし易いくらいだったが、昼前ぐらいからパラパラと小雨模様。
テレビの天気予報では、近畿地方はこれから大雨の予報。

MLBのオールスターにダルビッシュが選出されたとの報道だったので、9:00からNHKにスイッチON。
さすが、セレモニーは雰囲気たっぷりだった。
国歌斉唱のあとの球場上空に、なにが飛来するかの楽しみにしていたが、今回はB2爆撃機1機が飛来した。
B2爆撃機が実際飛んでいる姿を始めてみたので、非常に得した気分になった。
(余談だが、B2一機の値段は約2,000億円で、イージス艦一隻より高価な爆撃機と言われている)

試合そのものは一回にナショナルリーグが5点入れて、後は単調な試合運び。
ダルビッシュが投げる雰囲気もなく、試合観戦はそこそこに切り上げ、庭の少し変った花を撮った。

今の時期、薔薇の二番花が咲いているものの今一つで、ペチュニヤの赤、ピンクの二種が勢いよく咲いている。
昨年落ちた種から芽が出て咲いている、インパチェンスは小さいままだが奇麗で良く目立つ。
咲き終ったとばかりに思っていた、ゼヒランサスのピンクの花が再び奇麗に咲きだした。
このゼヒランサス、雨が強く降り出す前ぐらいから急に咲きだす特性でもあるのかな。梅雨時前もそうだった。
オレンジのヤブカンゾウが咲いているが、昨年程には目立っておらず、いつの間にか花も落ちた。

昨年落ちたホーセンカの種からたくさん出芽し、今が見ごろで、その横には今年始めて紫のアガパンサスも咲いた。


そんな花の中で、気になっている庭の花を紹介しておこう。

★「花みょうが」
 昨年、花茗荷が一本だけ花を付けたが、今年は3本に増えた。
 隣のお茶な先生の家からの種が飛んできて出芽したものだと思っているが、葉っぱだけを見ると、食用の茗荷と見間違うほどに似通っている。
 光沢や葉の色の濃さが少し異なるので一応の見分けはつく。
 緑の茗荷の葉の中から、ポツンと丸く白い球状のスーット伸びた花は如何にも寂しそうでもある。

        


★「ヒメヒオウギズイセン」
 玄関の横、バベの木の根元で、2月中旬には福寿草、4月頃に春蘭が咲く個所と同じ場所に、7月には「ヒメヒオウギズイセン」が咲く。
 ヒメヒオウギズイセンは「スイセン」の一種ではなくアヤメ科だからこの季節に咲く。
 スーットのびた花茎に穂状にオレンジの花をつけ、蕾のときは花序が丸く弧を描き、南京玉簾のようだ。
 この花も気にいっている。

        


★蛍ブクロ
 6月の始めに、ピンクの次は白の蛍ブクロにと順番に咲いていた。
 ところで、ピンクの蛍ブクロには、一番花、二番花があると今回始めて知った。
 6月初めから、それこそ丸提灯の袋を一杯吊り下げたように咲いていた花は上から順番に凋んで小さくなるが、
 一番花が凋み落ちると、其の同じ処から二番花が既に花芽を準備している。
 下の写真で、左側の緑の小さい花蕾は一番花が凋んだ同じ場所からでた二番花の蕾で、右は二番花の蕾に色が付いてピンクの花に既に変った。
 二番花の次がどうなるかは、次の観察事項だが。


        


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