東京ドームでの阪神/巨人首位攻防3連戦、この試合結果次第で阪神浮上の芽がどちらに向くかの分かれ目だけに興味あり。
その3連戦、解説者の広澤さんの解説(「
セV争い、最初に脱落するのは巨人!?阪神、逆転優勝の可能性と巨人の不安要素」)では、
「最低でも2勝1敗、あわよくば3連勝して首位に。それができれば一気に流れが阪神に傾くはず!」と、しかも阪神やや優位とある。
昨年、阪神は巨人との首位攻防戦で3連敗し、そこから一気に急失速した記憶があるだけに、阪神優位との解説には自然と笑みがこぼれ、
いつの間にか自分なりの納得をしてしまった。
3連戦初戦の阪神ピッチャーはメッセンジャー。広澤克実オフィシャルブログ「トラさんのちょっと虎話」を見ると、
「さて、今日から巨人との3連戦です。初戦はメッセンジャーですので100パーセント勝てますが、問題は2戦目の岩田と3戦目の藤浪です。
本日現在の巨人のチーム打率は2割5分ちょっと。阪神の選手で言えば坂が9人並んでいるような打線なのです!」、とある。
ここまで書かれると阪神が勝つ事に疑いがなくなった。
★で、26日の初戦はどうだったか。
8回までのメッセンジャーは凄かった。阿部に2ランを打たれはしたが、広澤解説者の言う通りの展開で、8回も橋本の大飛球を福留が好捕、
この回を3人で斬りメッセンジャーの勝ちは大きく近づいたかに思えた。それで9回もメッセンジャーの続投かと予想したが、抑えの呉に代わる。
結果は最悪の逆転サヨナラ負け。高橋由伸が抹消、長野がスタメンにいない、ロペスは低打率で8番の巨人打線、だけど、これと言う時の
巨人の選手は凄い。 その典型が阿部選手。阿部に打たれた後の呉、動揺が隠せない。暴投、暴投で自滅し4:3で負けた。
目の前にぶらさがっていた「勝利」をつかみ損なった。逆転サヨナラ負けで、阪神としては痛い黒星となった。残り2戦、どうなることやら。
★それで、27日の第2戦目は、阪神5-4巨人
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「10回表、阪神ゴメスの2ランで勝つ」
阪神が延長10回、4番ゴメスの21号2ランで執念の逆転勝ち。前日、逆転サヨナラ負けを喫した屈辱、その返答がこれだ。
昨日と酷似した展開で、3点リードしたほうが終盤逆転される。まさに何が起きるか分からない試合だった。
10回裏、ここでBS142が中断したので、そばのパソコンに合わせると、なんと阿部のホームランで一点差となった。
いやな予感がしたが、呉が1点差をきちんと守り切り阪神の勝ち。 今日も見ていてただただ疲れが出る試合だった。
この試合で痛切に感じたことがある。それは野球の試合そのものではないが、プロ野球をTV観戦する面白さの大きな一つに、
アナンサーと解説者の呼吸の重要さがある。第2戦目はBS日テレだったと思うが、アナウンサーの実況放送にはへきへきした。
選手紹介時の修飾語がいやに多い上に、解説者金本の意見を上手にくみ取り視聴者に紹介することの工夫が全くない。
独りよがりにアナウンサーの絶叫の声が耳に付く。 金本をもって「阪神の代打の切り札」として紹介するくだり、
あわてて金本が「私は代打の切り札でない。代打の経験は少ない」と修正したのは、このアナウンサーの力量が甚だ低い
事を見せつけてしまった。金本は阪神の4番バッターで球界を代表するバッターだ。それを「代打の切り札の金本さん」と
言うくだり、この放送局のアナウンサーの実力はしれている。 金本はよく我慢したもんだ。
幾多のプロ野球解説者の中で、金本、小久保の両解説者は群を抜いて説得力があり、好きな解説者だと個人的に思っている。
野球を見る楽しみと言うのは、勿論野球選手の息詰まるプレーが最も大事だと思うが、解説者の的をえた解説が結果に付随しておれば、
尚更合点がいって面白い。加えて、アナウンサーが解説者の説明を巧く引き出す会話は楽しい。アナウンサーと解説者の掛け合いを
聞きながら、次の展開が来るのをわくわくしながら待っている。 解説者もアナウンサーとの掛け合いでしゃべるので、
下手なアナウンサーに当たると、それこそ悲劇。 今回はそのように聞こえてきた。
やっぱり、阪神の野球は大阪の局の方が安心して視聴できる。今回の試合で実感。
★で、第3戦目。
巨人澤村投手の力に屈し、完敗。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c4/71a0b8e5eb289b09f902d7fd62a31712.jpg)
前半、用事があって車内のラジオで聞いていたが、ラジオ放送ではとても阪神が勝てる雰囲気が伝わってこない。
しきりに広島とヤクルトの試合結果がどうだとアナウンサーが言っていたが、まだ残り試合がかなりあるのに、2位争いを気にするようでは駄目だろう。
阪神ファンは、たぶん2位を望んでいるわけではない。3年もやって一度も巨人を打ち負かし上に立てない監督が早々と続投とは、本当に正しい判断だろうか。