マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、平尾水分神社おんだ祭

2007年03月03日 07時26分44秒 | 宇陀市(旧大宇陀町)へ
鍬初めの儀。

祭典時刻を迎えると氏子一同は三社大明神の神殿に登り、暗闇の中で神官の御田植神事が行われます。

おんだ祭の祭事は氏子らが初乙女をおぶられて舞台に登場し始まります。

大当は目出たい言葉が連なる三社大明神を讃える「鍬初め」祝い詞を詠みあげます。

鍬を振り上げて「掛初」「苗代角打」の儀。

次に大当はクワ置いて柄を扇子で三回叩きながら「吉事はこの当所へしっとしっとしっと 悪い事は西の海へずう」っと拍子をとる「苗代しめ」。

拍子といい扇子の所作、台詞は滑稽で非常にユニークなものでつい聞きほれてしまいます。

続いて「水入り」「水戸祭」を経て、「まこよまこよ 福の種をまこよ」の台詞を謡いながら神殿に向かってタネを蒔く「福の種蒔き」。

そして「芋つむぎ」「春田打」「くだまき鳥追」と続き、ようやく初乙女の出番です。

大当は鍬を担ぎ、笠を背にした初乙女は手に苗を持ち小当が続く順で舞台を右回りしながら「若い初乙女をしともみもんだれば」と謡う「苗取」の儀式。

謡い終えると初乙女は苗と笠を持ち換えて今度は左回りしながら謡う「御田植」の儀。


(H19. 1.18 Kiss Digtal N撮影)


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