マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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参拝、大安寺八幡宮

2016年07月07日 08時35分40秒 | 奈良市へ
心臓リハビリに自宅周辺を歩行訓練していたときに電話が鳴った。

発信者は市内白土町のNさんだ。

大安寺の南方数十メートルの地に八幡神社がある。

そこに来ていて宮司と話している。

社務所に残してあるマツリに奉納した神饌・花御供があるから拝見したらどうかという伝言だ。

八幡神社の鎮座地は奈良市東九条町字宮ノ森。

大同二年(807)、入唐した大安寺僧侶の行教が大安寺旧境内に造営・遷座したと伝わる鎮守社。

当地へは何度か伺ったことがあるがマツリは拝見していない。

体育の日前日は宮座の宵宮。

体育の日は宮座の祭典が行われることは存じている。

マツリに参集する氏子圏は大安寺、東九条、八条垣内。4軒のトウヤ、それぞれが供える花御供も拝見したことがない。

そのマツリを取材したと写真家のNさんが電話で話していた。

トウヤはそれぞれの家である。

判り難い上に車道は狭い。

そういうわけで宮司が運転する車に乗せてもらって取材したと云っていた。

平成20年10月11日、マツリ前日の八幡宮に訪れたときである。

杖をついた宮司さんがおられた。

傍には介助する婦人もおられた。

マツリに伺いたく挨拶をさせていただいたことを覚えているが、多数ある県内行事が重なる日。

優先すべき行事取材に没頭する数年間。

ときは経過して7年も経った。

場の再確認もしておきたくなって訪れた八幡社。

社務所は真新しい。

7年間のあいだに新築されたようだ。

Nさんが云うにはだいたいが社務所に居ると話していたが、不在であった。

社務所内にあるようだがシャッターも玄関も扉は閉まっていた。

あらためて拝観する八幡社。

拝礼を済ませて戻ろうとしたときに婦人が来られた。

拝殿に立って拝礼をされる婦人に声をかけた。

買い物に行く途中にある神社は通りがかる度に参拝をしているという。

孫さんが誕生した際に成長祈願した神社が八幡宮。

東九条に住む婦人はいつもそうして氏神さんに手を合している。

氏子でもある婦人が云うには神社は市が管理しているようだという。

40年前の宮司は社務所に常駐されて住んでいたそうだ。

何年か経って宮司は交替された。

そのときの宮司は常駐でなく通いだった。

杖をついていた宮司は引退されてか、新しく宮司が赴任されたが、短期間でその次の宮司に替わった。

現在の宮司もたぶんに通いだと思うと話していた。

ちなみに奈良県庁文書の『昭和四年大和国神宮神社宮座調査』資料によれば大安寺村東九条(辰市村)の八幡神社に宮座があると書かれていた。

左座・右座からなる十二人衆。

年長の者より一﨟(ろう)、二﨟と呼んでいたようだ。

(H27.10.21 EOS40D撮影)


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