マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

民俗探訪・尾曽の毘沙門会式

2019年08月18日 10時27分13秒 | 楽しみにしておこうっと
明日香村の大字尾曽に毘沙門会式があると教えてもらった上(かむら)の住民

会式が行われる寺院は真言宗豊山派威徳院。

ご本尊は毘沙門天であるが、同寺では秘仏につき入堂不可とされる。

この日に伺ったのは4月15日が毘沙門さんの縁日にあたるらしく会式に大般若経転読法要をされると知ってやってきた。

4月15日の毘沙門会式。

尾曽ではレンゾと呼んでいた会式。

そのことについて書かれていた史料は昭和62年3月、飛鳥民俗調査会によって編集・発刊された『飛鳥の民俗 調査研究報告第一輯(集)』である。

記事は短文。「4月15日に尾曽で毘沙門会式が執り行われる。大般若経の転読をし、ゴクマキをする。この日はレンゾでもあるという。」

呼び鈴を押してみるが反応はない。

何度もしてみたがないものはない。

そのまま帰るわけにもいかず、ここまで来たら村の人に教えを乞うのが一番だと思って向かいのお家に声をかけてみた。

話しを伺えば、本来は4月15日。

昨今はその日に近い日曜日辺りに会式をしている。

その案内も早くに聞いていたが、直前になって一週間も遅らせた翌週の日曜日に移ったという。

今年は15日が日曜日。

丁度、日が重なってよかったと思っていたが、日にちを変更された。その訳は・・。

西国三十三所霊場草創千三百年祭にあたる平成30年。

それを記念して長谷寺で法要を営まれる。

その法要の応援に出かけたということだった。

住職とはお会いできなかったが、来年に寄せていただきたく、檀家でもあるN夫妻によろしくお願いさせてもらった。

なお、Nさんの話しではお焚き上げをされて大般若転読法要、最後にゴクマキをされるということであった。

(H30. 4.15 EOS40D撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。