マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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池之内八幡神社住吉祭り

2010年09月11日 08時46分37秒 | 大和郡山市へ
田んぼの土用干しを間近に控えた池ノ内町の住民。

夕刻の時間に集まってきた。

毎年7月30日は八幡神社の末社になる住吉神社のお祭りだ。

大阪の住吉大社から底筒(そこつつ)、中筒(なかつつ)、表筒(うわつつ)男(お)命(みこと)の三神を勧請したとされる。

同大社はこの日が夏祭りの宵宮だ。

夏祭りの別名に「おはらい」と呼ばれているそうだ。

拝殿に登って拝礼する池ノ内の人たち。

天井にぶら下げていたカブラ提灯を降ろして、一際大きい氏子中提灯のオヒカリからローソクに火を移す。

カブラ提灯はカブラダイコンから名付けられたのか、神楽提灯が訛ったのか、どうも判らないと宮司は話す。

提灯は2週間ほど前に行われた祇園祭りでぶら下げていた各家のものだ。

文様は老松で統一されているが、それぞれには家紋と家名が記されている。

住吉さんの祭りの日は猛暑が続く。

この日も汗がほとばしるぐらいに暑さが増す。

前日までは夕立が降って涼しくなったが、降雨をもたらす雲は現れない。

汗をぬぐいながらの神事が始まり、宮司は住吉神社に向けて祝詞を奏上された。

玉串奉奠のあとは祇園祭と同様に湯立神事が行われる。

浴衣姿の子どもたちも交えて親子連れ4組の参拝者。

氏神さんを呼び出した巫女は神懸かりとなって湯立神事をなされる。



祓い清める湯立ての作法。

笹の葉で飛び散らした御湯は清めの湯。

氏子たち一人一人に「交通安全、家内安全、水難盗難、身体健勝、祓いたまえ、清めたまえ」。



まさにオハライの夏祭りである。

神事を終えたら拝殿で直会。

お下がりのブドウ、スモモにいつも通りの昆布〆とスルメを肴にお神酒をよばれた。

(H22. 7.30 EOS40D撮影)


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