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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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極楽寺松明荷五人衆振上

2007年04月07日 07時54分15秒 | もっと遠くへ(三重編)
一ノ井松明講の重要な役割を担うのは達陀(だったん)松明を担ぐ五人衆。

寄進法要を終えたあとの夕刻間近、講衆は再び極楽寺の庫裡(こり)に集まってきます。

一同が揃うと講長、住職を前にして翌年の松明担ぎを決めるクジ引きが行われます。

50人の講衆名が記された名札クジを茶碗に入れて小さく穴が開けた半紙でふたをします。

茶碗くじを振るのは年預(ねんにょ)と呼ばれる二人。

この年預(ねんにょ)は松明調進行で清めの水を入れる洒水(しゃすい)器を持つ重要な役目を担う。

一振りで一番役の松明担ぎ。

二振り、三振りを振り上げられ、その都度名を呼び出し確認が入る。

五人のクジが引かれて年番と呼ばれるい五人衆が決まった。

この振上クジの所作は奈良市水間町八幡神社で拝見させていただいたものと同じ形式。

名張市東部では見られないというがどうなんだろう。

(H19. 3.10 Kiss Digtal N撮影)

道観塚松明法要

2007年04月06日 09時21分48秒 | もっと遠くへ(三重編)
灯明に火を燈して塚の前に達陀松明を供えて、昨年の二月堂修二会参拝のときに授けられた洒水(しゃすい)水向けを与えて僧侶の報告法要が始まります。

講長は祭文を広げて謂れを朗読し、道観長者の言いつけを守り無事に届けますと報告していくなか講衆らは次々と調進行の安全を祈願します。

法要を終えると灯明の火を火鉢に入れた杉葉に着け、大松明に着火させます。

還幸渡御は再び法螺貝吹きを先頭に火をつけた大松明とともに、後方に竹松明衆が行列を組んで同じ道を還っていきます。

この火は同寺前で行われる大護摩法要の点火として使われます。

(H19. 3.10 Kiss Digtal N撮影)

道観塚お練り渡御

2007年04月05日 07時53分26秒 | もっと遠くへ(三重編)
地元に古くから伝わる「私有地を二月堂に寄進しその作得で松明を作り二月堂修二会に献上せよ。」と道観長者の遺言からはじまったとされている松明寄進。

法要を終えた一行は法螺貝吹きを先頭に、幟、還幸松明、僧侶、荷い松明、観音講の順で300mほど離れた道観塚へお練り渡御。

(H19. 3.10 Kiss Digtal N撮影)

極楽寺松明寄進法要

2007年04月04日 09時10分44秒 | もっと遠くへ(三重編)
平安・鎌倉期に東大寺所領の黒田荘として長くその支配下にあった名張市赤目町一ノ井。

大和に春を呼ぶ行事」とされる東大寺二月堂の修二会行事のお水取り。

なかでも躍動的なのが二月堂内で大きな松明を持った練行衆が火天に化身して走り回る達陀(だったん)行。

この達陀(だったん)に使われる松明を12日に運ぶ前々日、寄進松明の前に一ノ井松明講衆、ご詠歌観音講ら関係者が極楽寺堂内に上り、松明を無事に寄進されるようにと東大寺長老を迎えて極楽寺堂内で法要が営まれます。

(H19. 3.10 Kiss Digtal N撮影)