本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン Loveless

2009-05-16 06:42:12 | Weblog
■本
39 不透明な時代を見抜く「統計思考力」/神永 正博
40 笑うマーケティング/竹中 雄三
41 マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン Loveless/マイク・マクゴニガル

39 わかりやすくてかつ実用的ですごくよかったです。統計についての基礎やデータの活用方法について学びたい方にお勧めです。恥ずかしながら漠然としか理解していなかった「ポワソン分布」とか「相関係数」といった言葉の意味も初めて理解できました。文系の人間にとって、社会に出てからは、「微分積分」や「代数幾何」よりも、「確率統計」の知識の方が使う機会が多いのに、なぜ高校で必修でなかったのか(センター試験で「確率統計」を選択するマニアックな人もほとんどいなかったような)、と最近よく疑問に思います。点数を取りにくい科目だったんでしょうか? 話が逸れましたが、この本はお勧めです。

40 筆者の高い教養と発想の豊かさが伺える本です。語り口のやわらかさに比べて内容は結構高尚で難解なので読み手を選ぶかも。駄洒落や独特の発想が切れ味鋭く決まった際に、筆者の「どや顔」が見えるような気がします。いい意味でも悪い意味でも、筆者の個性(体臭や息づかいが感じられるほど)がにじみ出ている本です。そういう意味でも読み手を選ぶかも、好きな人は好きだし、嫌いな方はとことん嫌いではないでしょうか?僕は左脳ではすごいなあと感心しつつ、右脳の嫌悪感はかなりのものでした。

41 僕にとって最も好きなCD作品「loveless」の制作秘話を取材した作品。
my bloody valentine(というかフロントマンの「ケヴィン・シールズ」)の偏執的なまでの奇妙な個性が印象的です。まず、半ホームレス状態でこの奇跡的な名作を生み出したという事実に驚きです。制作時のカオス状態を知ると、その後20年近く新作が出ず、長い間活動休止状況になった謎も解けます。「loveless」の、その儚くもどこか底知れぬパワーは、ケヴィン・シールズの過剰なクオリティ・コントロールとその犠牲になった多くの人の生命力(ケヴィン・シールズ自身も含む)や不満、失望を源にしているような気がします。このシリーズに特有の筆者の個人的な思い出がやや多すぎる点が不満ですが、謎の多いバンド、my bloody valentineの実態に迫れる貴重な本です。
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