本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

Amplified

2010-05-02 16:19:39 | Weblog
■本
34 電子書籍の衝撃/佐々木 俊尚
35 得をするマンションの選び方/碓井 民朗

34 キンドルやiPadといった電子ブックリーダーの普及により、読書や出版業界がどのように変化するかということを、ituneが音楽業界に与えた影響をメタファーとしつつ考察した本です。米国の最新事例を中心とした取材力はすばらしいと思いますが、考察の部分が個人的にはあまりしっくりと来ませんでした。言っていることは正しいのかもしれませんが、あまりにもネット企業を賞賛しすぎる一方で、既存出版業界に対して挑発的な表現で、本を売るためにあえて、刺激的な表現にしているのかな、と少し勘繰りたくなります。ものごとには当然よい面と悪い面があると思うので、そのあたりのバランスが若干既存業界にとっては不公平かと。とはいえ、この分野の動きを包括的に知るにはいい本だと思いますし、多作にもかかわらずネット業界の最新トピックを一定以上のクオリティで、次々と執筆し続けている筆者はすごいと素直に思います。新書にしては若干価格が割高ですが。

35 そろそろマンション購入を検討しないといけないので読みました。若干ポイントが細かすぎる気がしますが、経験に裏打ちされた知識で納得感が高く参考になります。ここで指摘されているポイントを全て満たす物件はほとんどないとは思いますが、自分が購入するにあらり優先すべきポイントを見極める意味でも役に立ちます。値段も手ごろですし、マンション購入を検討する際にまず、読む本としてはよいと思います。


■CD
15 As I Am/Alicia Keys
16 Amplified/Q-Tip

 この2作はNapsterのサービス停止に伴い、気に入った作品でかつ安価になっていたものを購入しました。

15 Alicia Keys の作品の中でもっとも押しの強い作品。個人的には、若干落ち着いた雰囲気の2、4作目の方が好きですが、外れ曲なく才能の高さを感じさせます。

16 A Tribe Called Questフロントマンの初ソロ作。いろんな意味での「やった、やられた」しか語っていないラッパーと違って、知性とセンスを感じる素晴らしい作品です。ラップに対する認識が変わりました。「Kamaal the Abstract」という作品とともに最近聴きまくっています。


■映画
14 シャッター アイランド/監督 マーティン・スコセッシ

 マーティン・スコセッシ監督の巨匠らしい重厚な演出とそれに応えるレオナルド・ディカプリオの熱演で悪くはない映画だと思いますが、上映時間が長い割には主人公にフォーカスしすぎていて、ストーリーが単調な印象が残りました。主人公だけでなくその妻のトラウマの背景をもっと丁寧に描いていたら、さらに深みがでたのではないでしょうか? 多くの人がコメントされていますが、日本の配給会社の宣伝方法はあざと過ぎです。決して謎解き映画ではありません。でも、そうしないと日本ではヒットしない映画というのもまた事実で、ビジネスとしては間違っていないやり方だとも思います。
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