本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

ちょいデキ!

2010-08-09 05:37:36 | Weblog
■本
59 AR-拡張現実/小林 啓倫
60 ちょいデキ!/青野 慶久

59 AR(Augmented Reality)についてまとめられた本。あいまいになりがちなARの概念を筆者自身の観点から整理されていて、ARがセカイカメラ以上の可能性を持っていることが理解できます。箱根のエヴァンゲリオンの企画の関係者のインタビューも掲載されており、現場でどのようなことに配慮しながらプランニングされているのか、ということの参考にもなります。ARの入門書としては適切だと思います。

60 サイボウズの青野社長によるちょっと変わった自己啓発本。「北斗神拳のごとき達人仕事術より、誰でもできる太極拳的仕事術を」というキャッチ通りの、ちょっとユルいけど本質をついた内容で、気軽にすぐにでも始められる内容が満載です。これまでに読んだこの種の自己啓発本の中で最も僕自身に合っていると思います。「自分を変えたい」と少しでも思っている人に始めの一歩を踏み出させてくれる良書です。僕はとりあえずは、相手の発言や態度の「拡大解釈」をやめて、「怒られたら降伏できる」ようになりたいと思いました。でも、この本の一番の教訓は、これらのちょっとした一つ一つの「ちょいデキ!」TIPSよりも、一風変わった自分なりの仕事のスタイルを自分自身の頭と身体で見つけ出していくことの重要性だと思います。もちろん、それらを見つける過程で他人の方法論はどんどん参考にしていくべきですが。


■映画
18 HACHI/監督 ラッセ・ハルストレム
19 ザ・シューター/監督 アントワーン・フークア

18 おそらく面白くないんだろうな、と思っていたのですが、大好きな監督なので一応観ておくか、という感じで気楽に観て、予想通りひどい内容の映画でした。この監督の特徴である「シンプルに泣かせる話」の悪いところが全て出たかのような作品です。犬の飼い主に対する忠誠心をダイレクトに伝えたいっという思いは理解できなくもないのですが、ちょっとベタで平板すぎて、あざとさが見えすぎです。「ギルバート・グレイプ」や「サイダーハウス・ルール」も同種の危険性をはらむ「シンプルに泣かせる話」でしたが、俳優人の好演と一風トリッキーなサイドストーリーで深みが出ていたのとは対象的です。このまま監督のキャリアが終わらないことを祈るのみです。

19 シンプルに面白いアクション映画です。凄腕スナイパーが主人公というところもありそうで、これまでにそう多くはない設定で新鮮でした。悪役の大佐や政治家も実に憎らしく、主人公がこれらの悪役をやっつける、ラストの爽快感はかなりのものです。ビッグネームではないですが、良質のアクション映画を観たいという方にはお勧めです。
コメント
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