──ベイトソン『精神と自然』佐藤良明訳
Creative thoght must always contain a randam component.
ただしそこには、情報のいわば原料として、
ランダムな様相の供給が常になされていなくてはならない。
ランダムさに対応する備えの有無、その違いが、
組織形成─進化─成熟─学習を含む全領域を二分する。
発生とトートロジーが模写(レプリカ作成)の世界を構成する一方で、
創造、芸術、学習、進化から成る世界では、
変化のプロセスが、ランダムなものを糧として進展する。
「ストカスティック」(散乱選択的)とはまず、
ある面でランダムな出来事の流れがあり、加えて、
そのランダムな構成要素のうちから一部を選り抜いて
他より長い間〝生存〟させる、
ランダムならざるプロセスがはたらくということだ。
乱雑さのないところに新たなものは生じない。
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