ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「人間的生の二重性」 20200313

2020-03-13 | Weblog

 

たとえば──

権力のふるまいが法に即したものであるか否か──という第一問い。
法そのものが人間的本質に即したものか否か──という第二の問い。

問いをわけること(混同しないこと)。

第一の問いは、権力の正当性、すなわち「法の内側における問い」であり、
第二の問いは、法そのものの正当性、すなわち「法の外から法を照らす問い」である。

ふたつの問いの位相のちがいを明らかにしながら、二つの問いを携えることで、
関係世界(ルール世界)は本質的な自己更新(ありうる)の契機をつかむことができる。

いいかえると、逆向きの二つの思考がそこには展開する。
ゲーム内におけるプレーの正当性、妥当性を問う、客観(間-主観性)に即した思考。
そして、ゲームそのものの正当性、妥当性を問う、人間的実存(主観)に即した思考。

この二つの思考を保持し、二重の記述として交わらせる地点においてはじめて、
人間的生はみずからの刷新と展開を現実化する道を開いてゆく。

 

 

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