https://www.youtube.com/watch?v=xn4KUN3yfMg
ためらい・迷い・とまどい・はじらい・はにかみ──
自己記述、他者記述、関係記述、世界記述の結審をみずから拒むように、実存の内側に走るゆらぎのさざ波。
しばしばあるいはつねに、情動は走りやすく、理解は行き過ぎやすく、記述は確定に向かいやすい。
しかし情動が湧き上がる位相はさまざまな変数がからみあう複雑系として現象している。
情動が告げる所与の諸相は、ただ一つの〝意味〟に収れんすることを拒むような所与も含んでいる。
明示的なメッセージを読み取れず、記述に収めることができない衝迫があり、
どこに向かうべきかが示されない触発がある。
そのことの意味の本質をたどろうとするなら、少しの間、記述の確定に向かう手を休めなければならない。