ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「インターミッション」 20190604

2019-06-04 | Weblog

                  https://www.youtube.com/watch?v=ju02Q2dfYDw

 

欲望、すなわち生きんとする意志ゆえの不安、おそれ、希望、まよい、怒り、後悔、かなしみ。

そして生成する関係意識、関係感情が告げる、みずからの意志の所在とフォーメーション。

 

さまざまな記述命題の基底を構成する終わりなき、統合的な一つの経験としての「体験流」──あらゆる感覚、表象、同伴する情動生起、それらがそれ自身の自律性において立ち上がり、交叉し、まじりあい、多重の記述から新たな感覚、表象を次々に生み出していく内なる体験としての〈世界〉。

 

そこに立ち会い、目撃し、まみれるまなざしでありつつ、それらとは異なる位相の所在への気づき、生のあらゆるパフォーマンスの一時停止の位相、心的なものに備わる可能的な〝休戦地帯〟の設営。

 

主体にとって、という〈世界〉の現われからみれば、〝「私」と〈世界〉との戦い〟において、

新たな関係意識──両者を結び合わせる新たな関係パターンがそこからのみ現出する位相。

 

いわば「撃ちかた止めceasefire」の位相──としての「インターミッション」。

 

「転調のエロス」──スコアに書き込まれる〝空白〟。

情感と演奏(プレー)の直列状態、すなわち体験流の自然的流露に挿入される〝休止符〟。

スコアに書き入れられながら、スコアがみずからその指定性を解除する位相。

 

体験流の一時停止──そこからだけ生成する転調のエロス、あるいは拡張のエロスの可能性。

その契機を与える自覚的なインターミッションの挿入。

 

一つの体験流──その自律的な展開性に別の回路を開くように、新たな活性、新たな〝世界の奥行き〟をみちびくように〝思考〟に求め書き込まれる「インターミッション」。

 

 

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