イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

歓迎!電通違法残業、正式裁判へ 東京簡裁、略式「不相当

2017-07-19 00:14:28 | 社会・経済
 広告大手企業の電通で平成15年5月に新入社員の高橋まつりさんが、違法な長時間残業を苦にして自殺をされた。
イワン・アサノヴィッチは、ニュースを知って同じ労働者として、強い憤りを覚えた。
高橋まつりさんは東京大学を卒業され電通に入社し、夢や希望を抱いて勤務に励んでいたに違いない。
しかし、多くの労働者が経験しているとおり、新入社員のころは業務の全般を理解出来ていないがために円滑な業務処理ができないことがあり、時間を要してしまうことも度々である。尚しかし、職場の直属の上司が大きな目と気持ちで観ていてくれれば、程なくして先輩同僚らと同等の力を得て業務に励むことができるものである。
 イワン・アサノウィッチも30代・現役のころ猛烈な業務量に追われたことがある。ひと月経っても二月経っても業務完成の目途が立たず、日夜の残業に追われた経験がある。一体いつになったら残業と言う暗い「トンネル」を抜け切ることが出来るのか・・・と不安な気持ちになったことも経験している。
 しかし、そんな不安を解消してくれるのは実は直属の上司や管理職者の対応であった。イワン・アサノヴィッチは体力には自信があったが、業務処理が遅れ気味になっている状況を考えると精神的な焦りなどが出て不安感で一杯の日々を送ることになってしまった。
管理職者や直属の上司には様々な人が居た。
『業務処理が少々遅れたからと言って、命までは執られない。ゆっくりやれば良い。』と言ってくれた管理職者。出前の夜食を事前にポケットマネーで注文しておいてくれた管理職者。勇気を貰ったと言えば大げさだが、感謝の念は数十年経ったいま思い出しても忘れはしない。
しかし、これが逆に仕事の遅れを罵ったり苦言をぶつけたり、恰も「能力が無い」みたいな言い回しで叱責する上司・管理職者が居たら悲劇的である。
まして、学歴や出身大学への妬みも加わったような言葉はまさに人権蹂躙である。
電通は過去(1995年)にも全く同様の事件を惹起し、裁判で1憶6千万円の和解金を支払っている。縦割りの巨大な企業では会社自身の過誤を全社員が共有できないのである。そして、官僚主義的な機械的マネージメントに胡坐をかいた職場の管理と運営が問題視されることなく進められて行ってしまう。
 今回、地検が電通を略式起訴でお茶を濁そうとしたが、東京簡裁が待ったをかけて正式裁判の手続きを執らせることにした。
これぞ真の法治国家・民主主義国家と言って胸を張れる。
高橋まつりさんの死を無駄にしたくない。ご冥福をお祈り致します。

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