イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

外れた”憶測” 鳩山総務相辞任

2009-06-17 16:48:58 | 国際・政治

 日本郵政(株)の社長人事を巡って西川現社長の続投を認めない鳩山総務相が辞任に追い込まれた。

日本郵政(株)とは小泉前首相が強行突破して民営化された”会社”である。かんぽの宿不正売却問題やら中央郵便局無断取り壊し、偽装障害者団体への割引き制度の見逃しなどなど、この1・2年の間、日本中を揺るがす不祥事を連発している会社の社長である。

圧倒的な国民の顰蹙(ひんしゅく)をかっているその社長の人事問題がこじれたのである。

鳩山邦夫総務大臣は終始、国民感情・国民目線で西川現社長の続投に明確に反対してきた。国会の集中審議等でもブレずに正義のためにと一貫していた態度に国民の多くは遠山の金さんを目の当たりにしている感銘・共感を覚えたに違いない。

しかし、日を追うごとに、またぞろ正義とは無縁の守旧派が蠢動し始めたのである。2羽の鳩(兄は民主党党首の鳩山由紀夫)が麻生首相を襲っているとか、郵政民営化を戻そうとしているとか、規制緩和に逆行することだとかのネガテイブ宣伝がまことしやかに自民党内に流された。

鳩山総務相は民営化・新党戦略・衆院選挙・規制強化などひと言も言ってはいない。ただただ国民のための”正義”を言っていたのである。

鳩山総務相は辞任後、地元に帰り後援会挨拶で『政府に尋問の筋これあり』と西郷隆盛の言葉を引用し『裏で財界の強い意向があった。これ以上くわしいことは言えないが…』と明言した。

やはりである。ここが自民党の限界点である。佐藤内閣時代、参議院議員だった故・青島幸男が国会で『自民党は財界の男メカケだ』と喝破した。

党内にネガテイブキャンペーンを張り、鳩山総務相のありもしない憶測を潰した積もりの自民党守旧派(財界の男メカケ)は、14日の千葉市長選挙で負け、16日の麻生内閣支持率が19%(朝日新聞)に急落した事実を何と見るのか?

財界からの見限りがよほど怖いと見えるらしい、こうなれば致し方がない、国民から見限るしかないのだろう。


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