サラリーマンの大きな目標、定年退職。イワン・アサノヴィッチは63歳となり、再雇用の期間を終え、3月31日にリタイアとなった。
3年前に60歳で規定の退職はしていたのであるが、この3年間は高齢者雇用安定法の基で再雇用という形で週3日ほど勤務をしていたのである。今回は”完全リタイア”である。
まるで、夏休みになった時の小学生のように、嬉しさがこみ上げて来ることを押さえられない。
イワン・アサノヴィッチは決して自身をナマケモノとは思っていないが、会社や仕事に個人の時間が縛られてしまうことは厭だった。
自分の時間、自由な時間、すなわち”自主と創造”を愛していた。
夏には家族とキャンプに出かけ、少年野球の指導者になって子どもたちと一緒に遊び、農家から畑を借りて野菜を作ったりして来た。
労働組合の役員もした。会社や上層部からのトップダウンだけを受動的に待つ主体性のないサラリーマンになるのが厭だったからである。
あと1回だけ出勤すればリタイアという3月の末に3連休があった。
残された、たった1回の出勤日を愛おしみ、しみじみと3連休を過ごすのかと思っていたが、『あ、3連休だ。嬉しい!』という具合で、最後まで会社人間ではなかった自分に我ながら感心し苦笑いをしてしまった。
週3日勤務という再雇用期間の3年があったせいであろうか、気負いを持つこともなくスンナリとリタイアに突入できた。
3日間ぐらいは、あさ目が覚めると『あ、もう会社に行かなくて良い!』と嬉々とした気持ちになったが今はもう当たり前的な気分で目が覚める。
これからは待ちに待った”個人生活100%”の時代である。決して大きくはないが自分なりの企てもある。有意義に生きて行きたいと思っている。
こちらこそ、さちさんを始めとした皆さんのお陰で楽しく職場生活をおくらせて頂くことが出来ました。改めて感謝いたします。
ところで、去年はサツマイモの保管に失敗し、大損害(ちょっと大袈裟かな)を被りました。今度是非教えてください。転勤されたみたいですね?お元気で。
「本当に、お世話になりました。」
アサノヴィッチさんにお目にかかれた日は、心が軽くなって、
職場でも楽しく過ごせました。
今後とも、ご近所さんとして、どうぞよろしくお願いします。