イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

歌謡曲は畑の労働歌 山の吊橋

2018-01-07 00:21:55 | 日記・エッセイ・コラム
 山の吊橋ア どなたが通る 
せがれ亡くした 鉄砲撃ちが
話し相手の 犬連れて
熊のオヤジを 土産にすると
鉄砲ひと撫で して通る
ホレ ユーラユラ

山の吊橋ア どなたが通る
遠い都へ 離れた人を
そっと忍びに むら娘
谷の瀬音が 心にしむか
涙ひとふき して通る
ホレ ユーラユラ

山の吊橋ア どなたが通る
酒が切れたか 背中を丸め
のんべエ炭焼き 急ぎ足
月をたよりに 枯れ葉のように
くしゃみ続けて して通る
ホレ ユーラユラ
 
 この歌詞は1959年発表された春日八郎のヒット曲 「山の吊橋」である。
イワン・アサノヴィッチが中学2年生の時の頃である。あれから60年が経過しようとしているが、未だに歌の人気には根強いものがある。
このころの歌謡曲・演歌は抒情的なものが多く、世相はと言えば終戦後まもない社会は、貧しい中にも明日を信じて庶民国民が手を携え共に頑張って生きて行こう!とするスタンスが在り、そんな歌謡曲が流行っていたように思える。
そして、歌の内容はと言えばご覧のとおり短い誌ではあるが、猟師・村娘・炭焼きらがそれぞれの人生を生きていく過程の中で、山の吊り橋というワンシーンではあるが、倅を亡くした・恋人と会えない・酒を切らした者たちが、満たされない情況の中で垣間見せる喜怒哀楽を端的に捉えて歌いあげている曲である。
想像力豊かな脚本家であれば、韻を捉えたオムニバス風のドラマをこの一曲の歌で創り上げることが出来るのではないか・・・などと要らぬ事を考えたりしてしまった。

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