イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

myミユ 可笑しうて やがて哀しき 

2011-12-07 13:49:20 | 日記・エッセイ・コラム

  孫娘は4歳になりました。保育所は年少組ですが、この春から年長さんや年中さんとの混合クラスに編入されています。

1・2歳年上のこどもたちと一緒のクラスになったので、知的刺激が多くなり精神面での発達に大きな変化が現れ始めました。絵の不得意なママは、ミユが絵を上手く描くようになったと言って喜んでいます。

 

たしかに家に遊びに来ても、ジグソーパズルの揃え方が早くなり、色や形の識別能力が一段と発達したなと爺ばばも感心することが多くなりました。

 

去年まではパズルの揃え競争をしても、自分のお気に入りや置き場所を理解しているピースを『ミユちゃんの大事だいじだから』と言って予め自分の所に集めてからヨーイドンだったのです。 

今年は競争していても時に負けそうになり、途中からイワン・アサノヴィッチも大人げなく、孫を相手に勝負にこだわり夢中になったりしてしまいます。()

ママも一緒に入ってトランプのババ抜き遊びをしました。ジョーカーはミユに配られました。ルールをきちんと理解できていないミユはジョーカーは大事なカードだと勝手に理解していました。 

手持ちのカードが段々と少なくなってくると、ジョーカーを大事なカードと誤解していたミユは何とイカサマ賭博師よろしく、取られまいとしてジョーカーを、そっとお尻の下に隠してしまったのです。 

ママは、カードが足りないけれど、このままだとママが勝っちゃうヨとミユに警告しましたがミユのジョーカーは大事にお尻の下に隠したままです。<o:p></o:p>

 次の瞬間、カードをすべて出し切ったママが『上がりー!ママの勝ち!』とバンザイしながら勝利宣言です。え!そんなバカな?という顔付きをしていたミユの驚き顔が、すぐさま泣き顔に変わりました、そして火のついたように泣きだしました。<o:p></o:p>

そんな筈はない、思ってもいなかった事態になりました、しかしどうやら負けたらしいことが分かりました。まことに悔しいやら悲しいやらの涙なのです。<o:p></o:p>

 イカサマまでして勝に行った孫娘の誤解でしたが、そんなこと社会に出れば通用なんかしないヨ、と言うママなりの人生教訓のメッセージなのでしょう。<o:p></o:p>

 孫娘の一方的な誤解と勝ちたいと言う自然な気持ちと、しかし最上と思えたイカサマ策が失敗したこと、そして負けという厳然たる事実を知らされたことなどが一挙にミユの小さな胸に去来したのです。<o:p></o:p>

 4歳の孫娘の複雑な思いは、もう只々泣くしかありません。<o:p></o:p>

 一緒していたイワン・アサノヴィッチは、そんな孫娘の姿が可笑しくあり、愛しくありで、笑いながら…そして、やがて涙してしまいました。<o:p></o:p>

 「可笑しうて やがて哀しき 孫のべそ」<o:p></o:p>

 かなりパクリに近い句ですが、ご容赦のほどを。<o:p></o:p>

 

 


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