1月25日行われた山形県知事選で、自民党が丸抱えで支援した現職候補が敗れた。
当選者は女性で、公認政党はないものの民主党・社民党や共産党も支援に回った。そこに自民党の一部も加わったと報じられている。
保守王国・自民王国と言われていた東北地方の一角がいとも簡単に崩れたのである。
票差は僅か1万余であったが、意味合いは大差であると言える。
知名度のない新人女性が、自民王国のただ中での立候補であったことを考慮すると票差は僅少と言えども政治的意義は甚大と言える。
翌日のマスコミは早速に自民と民主の党首にカメラを向け選挙の結果を問うた。
面白かったのは自民党の麻生首相の『自民敗北の今後の影響は?』とするインタヴィユーへの回答である。
例の”ヘ”の字に曲がった口で『影響はないよ、マスコミのみんなはもっと得票結果を分析してよ』と気楽な調子である。(麻生の”気楽節”はつとに有名で、自民党にとって困難な政局の中で、日々よくも気楽でいられるものとイワン・アサノヴィッチも感心している。)
得票結果の分析をしてみると、確かに民主党・社民党・共産党だけの票では当選は難しく、自民党の一部の票が流れたから現職が負けたのだ、と麻生は言っているのであろう。
昨秋、わが街の市長選挙で同じようなことが起きた。
現職(2期)に対抗して、イワン・アサノヴィッチも応援した、無名の普通のお爺さんが告示1ヶ月前に立候補して見事に当選したのである。
相手陣営は自民・民主・公明が支援に回り、当方は草の根で、強いていえば、自民・民主の反主流派と市民ネット・共産党であったが、票差が150票という僅差と言うところも酷似していた。
わが街と山形県で自民党の票が何故ゆえに流れたのか?その分析が麻生には出来ていない。
時代の大きな流れは自民党崩壊を、わが街や山形で予告しているのである。
”分析”すべきは、木を見て森を見ようとしない麻生クンの方だよ!
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