孫娘のミイは3歳になった。同年配の子に比較して少し遅れていた会話力も徐々に付いて来た。心配したものではない。
言葉・会話力が着いてくれば着いてきたで、これまた厄介なことや気を付けなければならないことも増えてくる。
嫁がイワン・アサノヴィッチのことを「お義父さん」と言えば、『オトウサンじゃないよ、じィじだよ。』といちいち訂正を迫る。ミイにとってみれば当然のことである。『そうかそうか!じィじだよね』と応ずるものの少し厄介なことではある。
最近は携帯電話でもちゃんと話しが出来るようになってきた。
夕食が終わったひととき時に携帯電話の着信音が鳴る。家族割引が効くとかで嫁が掛けてくるのであるが、電話口には必ずミイがいる。
『じィじ!みーたんですよ。』と可愛い第一声だ。
『みーたんね、ゴハン食べたの。納豆ゴハンとお肉とサラダとアップル。』『良かったね、おいしかった?』と言うイワン・アサノヴィッチの言葉もそこそこに、今度はばぁばと替われという。
妻に携帯を渡す。ミイはイワン・アサノヴィッチに報せたことと同じことを喋っている。ミイから我々が夕食になにを食べたかの質問がでた。
連日の猛暑日つづきで、そうめんと精進揚げにビールとつまみで済ませたところである。妻は孫娘が理解しやすいように『じィじとばぁばはね、チュルチュル食べたの。』と端的に応えた。
暑いので簡単に済ませたのであるが、細々とした惣菜のいちいちの説明はミイに対して厄介なことである。
『チュルチュルだけ!かわいそー。』とミイの返事。『いいの!じィじはビール飲んでいるのだから!』と妻の言葉は、3歳の孫を相手に妙にムキになっていた。
一緒に受話器に耳を当てていた嫁は電話の向こうで盗み笑いをしていたに違いない。
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