明日17日、米国務次官補のキャンベルが日・韓を訪れる。
普天間基地と小沢一郎を道連れにして”心中”した鳩山の後に登場した菅政権誕生直後の時期である。キャンベルの訪日目的は菅と鳩山を褒めにやって来るのである。
この間の普天間基地をめぐる前政権の迷走を一番心配していたのは他でもないアメリカであった。辺野古移設がご破算になり、移設先がグアムにお鉢が回って来ることを恐れていた訳では決してない。否むしろ場合によってはアメリカはグアム移設も選択肢の中に入れて覚悟していたはずだ。
アメリカが最も恐れていたことは日本に米軍基地問題を契機に反米気運が生まれることを警戒していたはずだ。しかし、アメリカの思惑どおり沖縄の”抑止力”を振りかざして、基地なき安保を提唱していた鳩山を押さえ込むことが出来たのである。
鳩山の良心は後年になって、沖縄のみならず日本の対米従属外交全体の反省の弁をきっと語るはずだ。
それはさておき、アメリカにとって鳩山と菅の最大の功績はこの普天間基地問題を”国内問題”に矮小化したことである。
この間の北東アジアに関する問題を中長期的観点でリー・カンユー元シンガポール首相や冷泉彰彦らが、「日本は中国を含めた観点を取り入れた対米外交を進めるべき」と述べている。両氏ともアメリカに少し遠慮をしながらのことではあるが。
しかし、アメリカは日本を今後も忠実な”ポチ”として手なづけておきたいのである。しかし、中国の台頭はアメリカをこよなく心配させている。
反米・親中は最悪のシナリオであり、その意味では小沢一郎もいま一歩までアメリカに詰め寄ったのである。しかし小沢というより保守政権の限界である。
イワン・アサノヴィッチは反米ではない。日米・日中対等論者である。
さておき、キャンベルは菅の頭を撫でに来なくて良いから沖縄に行け!そして、言えるものなら今回の日米合意をアメリカは称賛していると言ってこい!
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