火災が発生し、2歳の幼児が焼死したという新聞記事を読んだ。
その時、シングルマザーはスノボー遊びに出かけていて不在だった。
朝日新聞によると、母親は3年前に結婚し間もなく、妻子をおいて夫は家出。その後は、誰にも頼らず一人で子供を育てていた。
時給が良いので居酒屋の深夜勤務をしていたそうだ。彼女はひとり頑張っていたらしい。
しかし、その日は3年ぶりに、好きなスノボーが出来るとあって、いつものように食事やミルクを用意し、寒いので暖房代わりにコタツに電源を入れて出かけたのである。そのコタツが火元となってしまったらしい。
子供のひとり置きに慣れていたとは言え、軽率だった。”親”とは言うものの、まだまだ若い遊び盛りである。無理もないと思うところもある。
しかし3年ぶりの気晴らしが暗転、実子を失う羽目になってしまった。若きスノボーママは火事の現場で泣き崩れていたという。哀れなことである。
2年間という短い親子愛の終焉に同情する。
この事件でスノボーママは、彼女の人生でこれ以上はないと言う、教訓を悲しいけれど学んだに違いない。
そして、この記事を読んだ多くの人々も、頑張っているシングルマザーを見かけたら『一晩ぐらいなら預かるよ、好きなスノボーにでも行っておいで』と声を掛けるようになるかも知れない。
菩薩は凡夫人間の身代わりになって、仏の道を教えてくれる。
焼死した2歳の幼児は、実は菩薩様だったのです。私にはそう思えて仕方がない。
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