深夜から、宵の内まで、激しい雨。
気温も25℃に届かず・・・。
そんな大雨の中、相方と隣々市のシネマ・コンプレックスへ『TAP THE LAST SHOW』 を鑑賞に。
テレビ朝日の看板ドラマ『相棒』の主役・水谷豊さん監督・主演の映画。
おお・・・!鑑識の米沢さん、内村刑事部長、中園参事官、小野田官房長、芹沢刑事・・・お馴染みの面々の登場だ!
事故で、TAPダンサー生命を断たれた天才ダンサー・渡と、TAP劇場を手放すことになったオーナーの毛利が、最後の幕引きに向けて、走り始めた。
オーディションに参加した抜きんでた才能を持つ5人のそれぞれの背景を織り交ぜながら、最後のショーの幕が上がった・・・。
TAPダンサーの生命である足を事故で、使えなくなった天才ダンサー役の水谷豊さんの抑え気味の演技が凄い。
相棒の杉下刑事のイメージが微塵もなく・・・。
水谷豊さんと言えば、ショーケンこと萩原健一さんとの共演『傷だらけの天使』に始まり、『熱中時代』の北野先生・・・で、ブレイク。
あの当時は、軽い・・・というか、チャラい・・・というか・・・チャカチャカしたセカセカ感があまり好きではなかったのだけれど。
『相棒』の慇懃無礼な刑事役で、再びのブレイク。
映画を見ていて、水谷さんの過去の役柄を思い出したりした。
映画の中で、脚を引き摺りながら、歩く演技ひとつとってみても・・・。
いい役者になったなぁ・・・。
オーディション・シーンの気迫も、臨場感で、一杯。
映画を見ながら、『コーラスライン』が、真っ先に思い浮かんだ。
コーラスラインより前で出ることができるのは・・・・『主役』だけ。
アンサンブルで終わるか、コーラスラインより前に出ることができるのは、ほんの一握り。
タップダンサーを夢みて、バイトで生活をつなぐ者、ホストに従事するもの、祖母の介護に疲れた姉と暮らす吃音で、コミュ障の若者、病気の発作に脅える資産家令嬢、脂肪のため体形でバレエを諦めたダンサー。
5人のダンサーを主軸に、素直に感動できる作品に仕上がったようだ。