鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『他者と死者:内田樹・著』 運命を感じる時・・・。

2009-07-27 20:35:07 | Weblog
今日も蒸し暑い一日。夕方から雷雨。

久々の書評になりますか・・・。
今日は、哲学書ってことで・・・。この本、そんなにヴォリュームをある訳ではないのですが、読了まで、1週間もかかってしまいました。
・・・難しい・・・特に、寝転んで読んだりすると、忽ちに、眠気が差してくるので、睡眠薬の代りには、充分なりうる・・・ような気がしています。

こんなんじゃ書評じゃないよな・・・(反省)。

いや・・・。でも、ホント、難しいんだわ・・・。一応、読了は、したものの多分、全体の5%も理解できておりませんね。今後、何度か、トライしてみようと思っている一冊です。

頭の良くないワタシ向けの本ではないことは、あきらかなのですが、前々から一度読んでみたいと思っていたんですね。

フランスの哲学者・レヴィナスとラカンを読み解くって御題なんですが・・・。
そもそも、レヴィナスもラカンも読んだことのない身には、かなり難解。
それでも、多分、今、本邦における人気ナンバー・ワンの哲学者:内田樹先生のご本ですからね。とっかかりとして、入門書として、或いは、サワリだけでも読んで、格好つけようかと思ったんですが・・・。

内田先生は、まず冒頭で、レヴィナスとラカンは、難解であると、明言されておられます。
『分かるわけがない!』と・・・。
だから、分からなくていいのだと思います。

いいんですよ。分からなくて・・・。ボク(内田先生)に分からないのに、あなたわかるわけがないでしょ?

まぁ、そう言った類の本だと思ってください。

眠い目をこすりながら、読んで行くうちに、時々、ああ・・・そうなのか・・・と納得できるところが出てくる訳です・・・。もちろん、内田先生が、噛み砕いて、教えてくれているから、ああ・・・そうなの・・・と思えるんですね。

同じ事象が二度続くと、人は、それに意義とか、規則性を感じてしまう。
つまり・・・運命(・・・というか宿命というか・・・)を、感じるということなのでしょうかね。

丁半バクチで、二度続けて勝つか、或いは、負けるかすると、人は、『規則性』を見出そうとする。
『何かが二度繰り返された。』ということに対して、『隠されていて推理するしかない規則性』がひそんでいると信じたものが、『象徴界』に歩を進めることになる・・・。
『謎』の生成ということらしいんですが・・・。

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