曇りがち。
雨の落ちて来そうな土曜日。
お花見(染井吉野)も、今日明日といったところかな・・・?
明治の文豪・森鴎外の長女で、エッセイスト(或いは、小説家)の森茉莉の著作を読んでいて、『ビスケット』という珠玉の名文がある。
明治期の団子坂の西洋菓子店・青木堂のお菓子で育った著者が、戦後のビスケットは、不味い物ばかり・・・だという。
戦後のお気に入りは、『カルケット』で、これは、現在も明治製菓から販売されている。
乳児用ということで、安心して、食べられる・・・と思っていたのだけれど、原材料名をみると、なんと・・・『ショートニング』を使っている。
真偽のほどは、知らないが、ショートニング(不飽和脂肪酸)の化学組成は、プラスチックを同じで、早い話が、プラスチックを喰っているのと同じらしい。
ゴキブリも食べないものを、乳児用のビスケットに添加している無神経さは、筆舌に尽くしがたい。
厚労省あたりで、規制しないのは、政治とカネの繋がりなのか・・・?
ショートニングが、身体に悪い・・・という認識はないのかもしれない・・・だとしたら、やはり、お役所は、お役所なんだろうな。
ビスケット、クッキーのたぐいに、ショートニングが使われていないモノを探すのが難しい昨今、某国の某宰相夫人が、大手・某菓子メーカーをご実家に持つ方だったなと思いだした。
もちろん、某宰相夫人は、自分のご実家の会社が作った大衆向け菓子なんて、喰いやしないだろう。
今日のティータイムは、フランスのナントカで、ナントカの紅茶・・・。
だから、ショートニングが、含まれたビスケットなんざ、喰わない。
そりゃ、喰わないさ。
ゴキブリだって喰わないものを、宰相夫人が喰う訳がない。
でも、それを庶民に売りつけているあたり(別に宰相夫人が売りつけている訳ではないが)、無神経極まりないな。
この国は、もうとうの昔にイカレテしまったから、今更、何を言っても仕方がないが、食べる人に害を与えるような食品を供してはいけない・・・という基本中の基本が、基本でないところに問題があるようだ。
某スーパーには、原発事故を起こした地域の農産物が、山のように安価な値段で積まれている。
貧乏人(民)は、安価なものしか買えぬのだ。食べなければ餓死だしな・・・。
そう言えば、次期・国母に就任される予定の方のご実家は、あの水俣病の原因となった某・チッソだということも最近知った。
この御方も、カドミウムで汚染された魚なんて、喰いやしないだろう(第一、食卓に供されることない)。
森茉莉のエッセイから大きく脱線してしまったけれど、イカレテ狂った国の指針を正すことは、今更難しいが、税金を払う民が、食により、病人大国となり果てれば、国家は、じきに破綻するだろう・・・カウントダウンまで、あとどれくらいなのだろうか・・・と、ショートニング含有のビスケットを齧りながら、紅茶を飲み、馬鹿なことを考える春の週末。