みどりの一期一会

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「反省している」「適切でなかった」と福井県が図書撤去の非を認めた!/男女共同参画審で批判続出。

2006-11-04 06:58:51 | 「ジェンダー図書排除」事件
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11月2日、福井県男女共同参画審議会が開かれた。

わたしたちが10月30日に93人で提出した
「男女共同参画審議会の公開を求める申し入れ書」の
回答も福井県知事から届いた。

以下、中身がないほど短い県の回答。
(正本は今日届きました)

                        平成18年11月1日
福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志 様 
                        福井県知事 西川一誠

   男女共同参画審議会の公開を求める申し入れ書に対する回答について

 第5回福井県男女共同参画審議会の開催については、公開で開催するものとし、
一般県民の皆様も傍聴できることとしました。
 また、このことについては、県政記者クラブに対して情報提供したほか、
県のホームページにも掲載し広く県民の皆様にお知らせしました。
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公開での審議会開催を決めたのが10月30日で、
それもわたしたちの申し入れを受けて急遽決めたみたいだし、
新聞やHPに載ったのは31日朝で周知期間はたった1日半だし・・・、
と、いいたいことは多々あるけど、とにもかくにも、
審議会は公開で開かれた。

1日の午後3時までに申しんだのは13人。傍聴は10人。
事務局の担当課が、あみだで『厳正な抽選』をしたとのことだけど、
外れたのが「原告団および有志」のメンバーとオンブズ事務局と聞けば、
「ホンマかいな??」(あみだって不正がやりやすいんだよね)。

「市民オンブズマン福井」の記事(11.4)

フツーなら県がやることだから間違いない、と思うんだろうけど、
事実をねじ曲げたり、その時ばったりの言い逃れやウソは平気、
などなど、この半年のおつきあいで、ここまで
わたしたちは福井県を信用してないんですよ。

審議会当日の2日、はずれた仲間はあきらめきれずに会場へ。
他のふたりの仲間が「当選!」したので3人で交代して傍聴したそうだ。
なんてやさしい人たちなんでしょう。
で、行けなかった人のために必死にメモってきてくれたとのこと。

10時から12時までの審議会では、
前半は「男女共同参画基本計画の改訂について」。
後半が「男女共同参画にかかる県施策への申し出について」ということで、
わたしたち「福井『ジェンダー図書排除』究明原告団」と、
「不適切」な図書の排除を求めた近藤氏がそれぞれ提出した、
県男女共同参画条例に基づく苦情申出が議題となった。

審議会では、まず高田委員長が県に対して厳しい意見を述べ、
他の委員からも図書撤去への批判や疑問が続出した。
いつも態度がデカイと聞いている杉本総務部長は
一時撤去は「適切ではなかった」と認め、
「反省している」と何度も繰り返したそうだ。

審議会で話し合われた内容の詳細はあらためて紹介するとして、
昨日の新聞各紙にもけっこう大きな記事が載った。

審議会当日は、議会があって福井に行けなかった今大地さんが
新聞各紙をFAXしてくれたので、以下に紹介します。
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中日新聞2006.11.3
「一斉移動」を反省
県、男女共同参画本で

 県生活学習館(福井市)の蔵書の一部約150冊が一時撤去された問題で県は2日、「一斉に本を動かし疑念を招いたことは適切ではなかったと反省している」と再発防止に努める考えを示した。
 県庁で開かれた県男女共同参画審議会(会長・高田洋子福井大教授)で、杉本達治総務部長が述べた。審議会では、移動対象となった図書の著者らと、問題のきっかけとなった蔵書リストの提出者を含むグループの両者から、それぞれ県に提出された申し出書について委員から意見を聞いた。
 まず県が、蔵書について「男女共同参画についての考え方にはさまざまなものがあり、学習に必要な図書」と基本的な姿勢を説明。移動については「申し出に関連する図書の内容を知っておく作業が必要であると考え、図書を一時的に書架から移動した。特定の図書を排除する意思はない」とした。
 委員からは「多様な考えがある中で、行政が本を見えなくすることには問題があった」「本を読んでみることは必要だと思うが、一括して書架から動かしたことはデリケートさを欠いていた」など批判が相次いだ。
 これらの発言を受け杉本部長は「資料について精通することは必要で、一度は本を読んでみようと始めた」と撤去の意図を繰り返し否定。その上で「短時間で終えようとの思いもあり、一度に移動したことは適切ではなかった。今後このようなことがないよう努める」と釈明した。
 県は今後、審議会の意見を踏まえ、それぞれの申し出に回答する方針。
(北村剛史)
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性差本撤去 「適切な方法でなかった」
県、審議会委員らに反省の弁

 福井県生活学習館がジェンダー(性差)関係の本を一時撤去した問題で、県は2日、男女共同参画審議会(会長、高田洋子・福井大教授)委員らに、「排除ではないが、内容確認のため、150冊を書架から移動したのは適切なやり方ではなかった」と反省の弁を述べた。
本の撤去を求めた県民と、撤去対象とされた本の著者ら双方から出された苦情の申し出に応じ、同審議会で議論された。
 高田委員長は「県が本の内容を確認し直すということに問題がある。もっと繊細に対応すべきだった」などと指摘した。
 これに対し、県の杉本総務部長は「学習館は女性の自立促進、生涯学習充実のための情報提供の場。できるだけ幅広く、かたよらず図書を設置し、議論の場にしなければいけない」とした上で、「今回の県では、疑念を生み、深く反省している」と語った。【兵頭和行】
(毎日新聞 2006.11.3)
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ジェンダー図書
県、一斉撤去で「反省」
男女共同参画審 図書整備は選定委に 

 県男女共同参画審議会(会長・高田洋子福井大教授)が2日、県庁で開かれた。ユー・アイふくい(県生活学習館)で今春、県男女共同参画関連図書約150冊が書架から一時撤去された問題で、県側は一連の対応が不適切だったことを認めて『反省している」との考えを示した。(畑結樹)

 この問題に対する県の対応について、「福井『ジェンダー図書排除』究明原告団」のメンバーら計80人ほか、”不適切な図書”の排除を求めた男女共同参画推進員の男性や賛同者ら計131人が、県男女共同参画条例に基づいて、県に対して苦情を申し出書ており、それを踏まえて県が審議会に意見を求めた。
 県の一連の対応について高田委員長は「強制して本を出さないようにするのではなく、賛否ある本を読んで考えを固めるようにするのが図書館に準じる学習館の業務」と強調した上で、「(今回は)比較的、安易に(撤去が)行われたのではないか」と指摘した。
 他の委員からも「本は確認すべきだと思うが、一括して確認したのはデリケートな心を欠いていた」「思想は自由であり、敏感に感覚をとぎすませて対処してほしい」「男女共同参画問題の専門性を持った人を選任で置くべきだ」などとの意見が相次いだ。
 これに対し、県の杉本達治部長は、「排除の目的はなかったが、本を一度に(事務所に)持ってきたことは疑念を招き、適切ではなかったと反省している」と回答。今後は、7月に定めた「著者の思想的、宗教的、政治的立場にとらわれて著作を排除しない」などとした整備方針を元に、「選定委員会で審議して図書を整備してしていく方針を示した。
 この日の委員らの意見も踏まえて、県は申し出のあったグループに対して正式に回答する。今回の審議は一般公開された。
(日刊県民福井 2006.11.3)
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ジェンダー本撤去 委員「適切でない」
県共同参画審

 県男女共同参画審議会が2日、県庁で開かれ、県生活学習館の書籍約150冊を一時撤去した問題について論議し「撤去は適切ではなかった」との意見で一致した。
 審議会では、委員から「いろいろな図書を読んで自分の考えを定めていくのが図書の役割」「一括して書架から外したのは配慮を欠いた」など撤去を批判する意見で一致。杉本達治・県総務部長は「撤去する意図はなかったが、配慮するべきだった。不適切で反省している」と話した。
 この問題を巡っては、賛否双方の団体などがそれぞれの立場から県に苦情などを申し立てており、県は審議会の意見も参考に近く見解を双方に伝える予定。
(読売新聞 2006.11.3)
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男女共同参画審議会
県「改善策を徹底」
ジェンダー本の問題で説明 

 県生活学習館(福井市)の書架からジェンダ関連の本約150冊が一時外されていた問題で、県の男女共同参画審議会は2日、県庁で会合を開いた。県側は「排除が目的ではなかったが、誤解を与えてしまった」と延べ、改善策を徹底していくとした。
 問題では、著者の一人の上野千鶴子東大教授らのグループと、書籍のリストを作成した県男女共同参画推進員からそれぞれ、県の対応への苦情申出書が提出されており、今回、県が審議会に意見を求めた。
 審議会で委員からは「150冊の本を一括して書架から出したことは、デリケートさを欠いていた」「教訓を踏まえて男女共同参画を進めてほしい」などの要望が出た。
杉本達治県総務部長は「図書は貸し出しができる状態で、排除が目的ではなかった。今後はこのようなことがないようにしたい」と話した。図書選定の基準見直しや選定委員会設置など、改善策の取り組みを説明し理解を求めた。
 県は審議会の議論を踏まえ、近くそれぞれの苦情申出書に回答したいとしている。この日の審議会は一般公開され、13人の申し込みに対して、抽選で定員10人に傍聴が認められた。
(福井新聞 2006.11.3)
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これだけ読んでも、審議会は県に非があるとの意見で一致して、
県が、正式に非を認めたことがわかる。

とはいえ、福井県は「二度とやらない」ように、
図書選定基準や選定委員会などを作ったそうだけど、
その経過も内容も問題あり。
「深く反省している」といいながら、
「撤去ではない」といい続けているのだから往生際が悪い。
この点については、県の回答を見て、改めて事実関係を検証したい。

傍聴に行った仲間からは、審議会の資料が届いた。
「特に不適切」と名指しされた10冊の本の詳細リストもあるし、
ほかにも、情報公開でも出てこなかった情報がいっぱい。

長くなるので、今日はここまで。
詳細については、次からの記事で紹介します。

ではまた。

  
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