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みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「福井県男女共同参画審議会音声記録非公開処分取消請求事件」-提訴3

2007-02-20 08:08:02 | 「ジェンダー図書排除」事件
ちょっと見ないうちに、しだれ梅(桃花)が咲いていました。
  

 昨日に続いて、福井県の「情報非公開処分取消訴訟」の提訴関連。

今日は、訴訟の概要の説明と訴状をアップします。
この訴訟は、福井県知事が、原告13人で情報公開請求した
「福井県男女共同参画審議会の音声記録(電磁的データ)について、
「非公開」(不存在)処分を決定したので、これを全面公開するよう、
裁判所に前記公文書非公開(不存在)決定「男女県第313号」
の取消命令をするよう求めるものです。

かたい内容ですが、関心のある方はお読みください。

--------------------------------------------------------------------------
(1)「福井県情報非公開処分取消訴訟」について

【提訴日】2007年2月17日(土)

【情報公開請求に係る公文書の名称または内容】
「2006年11月2日開催の福井県男女共同参画審議会の
  会議の記録(電磁的データ・テープなど)」

【情報公開請求日】
 2006年11月6日(請求人13名。請求代表者・寺町みどり)

【福井県の決定】
 2006年11月20日 公文書非公開決定通知書
 (公開しない理由)不存在

(2)訴訟の概要(訴状等)     
【事件番号】福井地方裁判所 平成19年(行ウ)第2号 
「福井県男女共同参画審議会音声記録非公開処分取消請求事件」

【原 告 】上野千鶴子 ほか12名

【被 告 】福井県 同代表者知事 西川一誠

【選定当事者】原告 寺 町 知 正

【請 求 の 趣 旨】
被告が、原告らに対して、2006年11月20日付で行った公文書非公開決定
「男女県第313号」を取り消すとの判決を求める。

【訴状・証拠説明書・原告代表意見書(転載転送歓迎)】

訴状の全文(PDF版・361KB)  
  テキスト版 45KB
 
証拠説明書テキスト版(リンク付き)
  証拠説明書(PDF版92KB)   

原告代表・上野千鶴子さんの意見書(PDF版・118KB)  
  テキスト版 6KB

(3)【訴訟にいたる経緯】(記者会見配布資料)
2006年
3月 下旬、ジェンダー関連図書153冊が「福井県生活学習館」の書架から撤去。
5月 2日、「事件に関するすべての文書」を福井県に情報公開請求した。
5月11日、福井県に対して「住民監査請求」と「抗議文」(2団体44名)を提出。
5月16日、153冊のジェンダー関連図書は書架に戻る。
5月18日、福井県から「抗議文に対する回答書」。
6月12日、書籍リストは「非公開」。関連文書は「一部公開」および「不存在」。
      直後に処分変更し、書籍リストの「非公開」が「一部公開」に。
      関連文書は、「不存在」の取消なしで10枚が「一部公開」に。
6月26日、原告ら「書籍リスト」のみを情報公開請求。
7月 7日、書籍リストの「一部公開」処分(黒塗りで公開)決定。
7月27日、書籍リストの「情報非公開処分取消訴訟」提起を公表。
8月11日、福井県は突然、書籍リストを「一部公開」処分変更、「全面公開」処分に。
      福井県に対して「抗議文」と「公開質問状」提出。
8月25日、公開質問状に対する「福井県知事」回答。
      37冊の書籍リストと図書選定基準が任意公開される。
8月26日、「ジェンダー図書排除を問う抗議集会」開催。
8月29日、「福井県男女共同推進条例」第20条第2項に基づく「苦情申出」書を
        原告ら80名(42人は福井県民)で提出。
10月30日、「男女共同参画審議会の公開を求める申し入れ書」(92名)提出。
11月 1日、福井県から「審議会公開」の回答書。
11月 2日、「苦情申出」を議題とする「福井県男女共同参画審議会」開催。
11月 6日、男女共同参画審議会の会議の記録(電磁的データ)」情報公開請求。
11月 9日、「苦情申出」に対する福井県の回答書。
11月20日、被告は、音声記録の「公文書非公開(不存在)決定」をした。
11月21日、「音声記録」非公開に対する「異議申し立て」。
      「『ジェンダー図書排除』苦情申出への福井県知事回答に対する声明」公表。
2007年
1月17日、福井県知事に「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」提出。
1月18日、「異議申立」が「福井県公文書公開審査会」に諮問される。
1月23日、「福井県公文書公開審査会」から「意見書について(県の理由書)」届く。
2月 9日、公開質問状に対する知事回答。
2月13日、知事回答に対するコメントおよび提訴の公表。
2月17日、「情報非公開処分取消訴訟」提訴。

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白梅も満開近し。

今年は表年。梅の実がどっさりとれるかなぁ。


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提訴レポート&カニと温泉つきの福井の旅-提訴2

2007-02-19 09:33:05 | 「ジェンダー図書排除」事件
やってきました福井県。

2月17日、いよいよ福井地方裁判所に、
「福井県男女共同参画審議会」の「音声記録」の
「非公開(不存在)処分」取消を求めて提訴する日。

この日のために、訴状や書証や意見書の準備をすすめ、
記者会見もセッティングした。

交代で運転して2時間、PAからの敦賀湾はあいにくの曇り。


福井市に早めに到着して、裁判所と県民会館を下見。
今回の訴訟で被告になるのは「福井県」。
ということで、
福井城址のお堀のなかにあって「権威の象徴」と、
評判のわるい福井県庁もついでに見に行った。
うわっ、県庁舎と県警本部と議事堂がほんとに、お城のなかにある。
 
「殿様商法」という言葉があるけど「殿様行政」。
この1年を思い返し・・・本庁職員が威張るはずだと妙にナットク。

原告の13人のうち今日の提訴に参加できる5人が、
12時に到着する上野さんに合わせて福井駅で待ち合わせ。
おろしそばを食べながら、簡単な打ち合わせ。

  

福井地裁には、福井の支援者の女性たちと
NHKをはじめ3台のTVカメラが待っていた。


裁判所に入るところの絵を取って、休日なので、
地下の夜間受付に訴状の提出(いわゆる提訴)。

 
 
「福井県男女共同参画審議会音声記録非公開処分取消請求事件」
という漢字ばかり27字のながーい事件名。

訴状など詳細は「提訴3」の記事でご覧ください

事件番号は決まらないので、訴状の控えに、
受付印を押してもらって記者会見会場の福井県民会館に。

2時からの記者会見に参加した原告は、
代表の上野千鶴子さん、選定当事者の寺町知正さん、
敦賀市議の今大地晴美さんと菅井純子さんと事務局のわたし。
ほかに、福井の女性たち6人が参加してくださった。

TVカメラがすでにお待ちかねで、会場の設営を手伝ってもらった。
記者会見に参加したメディアはNHK、福井放送などのTVと、
朝日、毎日、中日、県民福井、福井、産経、読売、共同通信の新聞記者。

記者会見の準備をしていたらコソコソと背広の二人が後ろのほうにいる。
福井のかたから「県職員がきてるよ」と耳打ちされたのでお尋ねすると、
提訴の記者会見を聞きにきたという。
記者クラブには案内をしたけれど、被告側はご招待していない。
今まで何度も提訴の記者会見をしたが、被告側がきたのは初めてでビックリ。
いずれにしても、「記者会見」はオープンの集会ではないのだが、
原告で相談して聞いていただくことにした。
(ほかにも男性がひとり様子を見に来たらしい)

「だめなら出ていきます」と繰り返すので、
「ちゃんと名乗って、代表に名刺をいただけませんか」と言ったら、
ひとりは「名刺は持ってきてない」という白崎さん。
「一昨日、電話で話した井上です」と井上さんには名刺をもらった。
生活学習館副館長の白崎さんと、男女共同参画・県民活動課の
井上さんなら、今まで話したことはあり、知らない人ではない。
「どのような立場でここにいらっしゃるのですか・」と尋ねると、
「休日なので私用で・・・」と白崎さん。私用でその辺のオヤジ二人が
記者会見場にもぐりこんだのなら、聞いていただく理由はないよ(笑)。
マスコミに配った資料と同じものがほしいというので、
「ということは、被告・福井県側として受け取っていただけるのですね」
というと、「じゃあいいです」ということで、資料はお断りした。
結局、こそこそしないでしっかり聞いてくださいね、ということになった。
会見中、聞き漏らすまいと必死にメモ(テープも?)をとっていたので、
まちがいなく、「被告・福井県」の職員としての職務だろう。
休日にとった私的メモは「職務」のときに仕事場にもちこまないのだろうか??

まさに訴訟の争点である「会議の録音(メモ)は職務か私的なものか」の区別が
ここでもついていない。「公私混同」の福井県ならではの出来事だった。

記者会見は、最初に事務局のわたしから、訴訟にいたる経過説明。
次に、代表の上野さんから「本件訴訟の意義」。
上野さんが話し始めたら、いっせいに記者が立ち上がりTVカメラが回る。
今大地さんと菅井さんが、福井県に住む原告としての経過と思いを語り、
今回の訴訟の内容を選定当事者の知正さんが「マスコミレクチャー」した。

訴状の立論構成は骨太の正攻法、水ももらさぬ万全なもの。
情報公開訴訟では最高裁で何度も勝訴している選定当事者の知正さんが
つくった力作で、勝訴を確信している。
電磁媒体の「音声記録」が公文書と認められれば、初めての司法判断となり、
全国の電磁データの公開がすすむだろう。


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
一期一会のクリックを

ここからは、オフタイム。

記者会見もぶじおわって、原告4人で三国温泉「望洋楼」へ。
日程がきゅうきょ決まったので、予約はぎりぎりでセーフ。
  

温泉とカニがたのしみで、痛い肩をこらえながら、
この日のためにがんばってきたんだもの(笑)、
どかーんと、特大献上カニ(ゆで)。


  
焼きカニと蟹サシ
  

宿についてまで訴訟の取材に追っかけられてたけど、
5月から一緒にやってきた仲間と味わう温泉とカニは極上。
至福の一夜を過ごした。

おまけは、ちょっと遅め?のバレンタイン。
お二人からチョコをプレゼントされてともちゃん<うれしそう!
 
チョコに目がない、わたしのこと。
帰ってから、はやくチョコあけてみてよー、とせかして、
ふたりで食べた(ごちになりました・笑)。


裁判は、弁護士を立てない本人訴訟。
原告13人は、選定当事者のともちゃんに全権委任。
第一回口頭弁論は、ともちゃんの好きな日本海のお魚の季節だろうか。

また、おいしいお魚食べに福井に行こうね(わたしは温泉・・・)。


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「音声記録の非公開は違法」福井県を提訴しました!原告は上野千鶴子さんを代表とする13人-提訴1

2007-02-18 15:23:24 | 「ジェンダー図書排除」事件

昨日午後、「福井県男女共同参画審議会音声記録」の
「情報非公開処分取消請求事件」を福井地裁で提訴して、
先ほど、帰ってきました。
帰りに、福井駅で昨日取材にきていた新聞社の七紙を買いました。
福井県は夕刊がないとのことで、写真入の(カラーも)で大きな記事。
(NHKと福井放送ほか1社のTVカメラも来ていました)

提訴と記者会見の詳細、その後のことなど・・・・は、
ちょっと落ち着いたら、次の記事にアップするとして、
ひとまず、各紙の新聞報道記事を紹介します。

 =================================================================
福井県を教授ら提訴
本撤去問題で審議記録公開求め

ジェンダー審議会記録 「音声非公開取消を」
上野教授ら県を訴える 福井地裁

 福井市のユー・アイふくい(県生活学習館)で昨年3月に上野千鶴子・東大教授らのジェンダー問題の著書など約150冊の蔵書が書架から一時撤去された問題で、同年11月に開かれた県男女共同参画審議会の音声記録(電磁的データ)を県が非公開にしたのは不当だとして、上野教授ら13人が17日、県を相手取り、非公開決定を取り消すよう福井地裁に提訴した。

 訴状によると、ジェンダー本撤去問題などが議題と昨年11月の審議会について、原告が記録の情報公開を請求したところ、県は「単に備忘録的なもの」として、音声記録を非公開とした。上野教授は「非公開決定は情報公開の流れに逆行し、県の隠ぺい体質から出たもの」と県の対応を批判した。県は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
 この問題では昨夏、撤去された本のリストの公開を求めて上野教授らが提訴の準備を進めていたが、直前になって県がリストを公開。一連の対応について、審議会の中で県側は「不適切で反省している」と述べた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「この訴訟は、県民にとって情報公開が進むかどうかの要となる。他の自治体にとっても非常に重要な訴訟だ」。原告代表の上野千鶴子・東大教授は、提訴の会見でこう訴えた。
 昨年11月の県男女共同参画審議会で県総務部長から書籍の撤去が「不適切だった」と反省の意が示されたが、その審議会の音声記録は「職員の備忘録的メモ」として非公開になった。
 原告側は「公的備品を使って公務中に審議会委員らの許可のもとに職員が録音したものは、私的で備忘録的メモとはいえない。福井県情報公開条例では当然、公開対象だ」と主張している。
 上野教授は「音声記録の公開を求める一見ささいな問題だが、情報公開は民主主義の根幹。特に公的な意思決定のプロセスである審議会の過程を知ることは市民にとって、当然の権利」と強調した。原告団のメンバーは「自分が聴講して取ったメモと、職員が音声記録をまとめ、県のホームページで公開した議事録では、ニュアンスが違う」と語った。
 会見に同席した原告の今大地晴美敦賀市議は「テープを聞いて審議内容を正しく知りたい。県の隠ぺい体質や事なかれ主義などを改善するきっかけにしたい」と言葉に力をこめた。
(2007.2.18 日刊県民福井新聞)
===========================================================================
「録音記録非公開は違法」上野・東大教授ら13人
地裁提訴 処分取り消し求める 
ジェンダー関係図書一時撤去・県審議会議論

 福井県生活学習館(福井市下六条町)がジェンダー(性差)関係の本
を一時撤去した問題で、この問題を議論した県男女共同参画審議会の録
音記録を県が非公開としたことは違法だとして、社会学者の東大教授、
上野千鶴子さんら13人が17日、県を相手取り、非公開処分の取り消
しを求める訴訟を福井地裁に起こした。
 訴状などによると、同審議会は昨年11月2日開催。原告らは同6
日、審議会の録音記録の情報公開請求をしたが、県は同20日、「非公
開決定(不存在)」処分とした。原告側によると、議事録は県のホーム
ページ上でも公開されているが、実際の発言を意訳・要約したものに
なっているという。一方、県男女参画・県民活動課は「審議会は公開さ
れており、録音記録も職員が議事録作成のために用いるメモ的なもので
あって公文書とは言えない」としている。
 この日、福井市内で記者会見した上野さんは「民主主義の基本は情報
公開。福井県民にとって情報公開が促進されるか重要な訴訟だ。勝訴を
確信している」と話した。【大久保陽一】
(2007.2.18 毎日新聞)
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福井県を教授ら提訴 本撤去問題で審議記録公開求め
ジェンダー本撤去 審議会記録公開を求める
福井地裁

 福井県生活学習館で昨年3月に上野千鶴子・東大教授らのジェンダー問題の著書など約150冊の蔵書が書架から一時撤去された問題で、昨年11月に開かれた同県男女共同参画審議会の音声記録(電磁的データ)を県が非公開としたのは不当だとして、上野教授ら13人が17日、同県を相手取り、非公開決定を取り消すよう福井地裁に提訴した。
 訴状によると、ジェンダー本撤去問題などが議題になった昨年11月の審議会について、原告が記録の情報公開を請求したところ、県は「単に職員の備忘録的なもの」として、音声記録を非公開とした。
 福井市内で会見した上野教授は「非公開決定は情報公開の流れに逆行し、県の隠ぺい体質から出たもの」と県の対応を批判した。
 県は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
 この問題では昨夏、撤去された本のリストの公開を求めて、上野教授らが提訴の準備を進めていたが、直前になって県がリストを公開した。一連の対応について、審議会の中で県側は「不適切で反省している」と述べた。

(2007.2.18 中日新聞)
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上野教授らが福井県を提訴
審議会の記録 公開を求め

 福井県の施設で昨年3月に上野千鶴子・東大大学院教授らの図書約150冊の蔵書が一時撤去された問題でこの問題を議論した「県男女共同参画審議会」の録音記録を非公開としたのは情報公開請求者の権利を侵害しているとして、上野教授らが17日、同県を相手取り、非公開決定を取り消しを求める訴訟を福井地裁に起こした。
 訴状などによると、同県生活学習館(福井市)は昨年3月、上野教授の著書を含む性などに関する図書約150冊の蔵書を書架から撤去。
(2007.2.18 産経新聞)
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市民団体 「音声データは公文書」
図書撤去問題議事の録音 県の公開求め提訴

県生活学習館(福井市)がジェンダーに関する図書約150冊を書架から一時撤去した問題を議論した県の審議会で、県が議事録作成用に録音した音声データーを非公開したのは違法だとして、市民団体が17日、県を相手取って非公開処分を取り消すよう求める訴訟を福井地裁に起こした。
提訴したのは、「福井『ジェンダー図書排除』究明原告団および有志」のメンバー13人。代表は撤去された図書のうち17冊の著者である上野千鶴子・東大大学院教授。訴状などによると、昨年11月にあった県男女共同参画審議会で、県の担当者が録音した音声の電磁データを原告が情報公開請求したところ、県は「あくまで個人的なメモであり、公文書には当たらない」として非公開(不存在)決定をした。審議会の議事録は公開されているが、原告は「公開が原則の審議会を録音したものであり、電磁データも議事録と同じく公文書である」としている。
提訴後、会見した上野教授は「県の隠蔽体質はいまだ改善されていない。今回の訴訟は今後の情報公開請求の上で大きな意味をもつ」と話した。

(2007.2.18 朝日新聞)
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会議の音声の公開求め提訴 著作撤去で上野東大教授ら
ジェンダー本撤去問題
上野教授ら県提訴
記録非公開取り消し求め

県生活学習館の書架からジェンダー関連の本約15冊が一時外された問題で、県男女共同参画審議会の音声記録が非公開とされたことを受け、上野千鶴子東大教授らのグループは十七日、県を相手に非公開決定の取り消しを求める訴訟を福井地裁に起こした。
訴状や原告によると、審議会は昨年十一月二日に同問題などを議題に開かれ、定員十人で一般公開もされた。原告は同六日に電磁的データやテープなどの音声記録を公開請求したところ、県は「公文書不存在」との理由で非公開とした。
原告によると、県は「音声記録は議事録作成のための県職員の個人的なメモのようなもので、公文書でない」と説明しているという。原告は音声記録は公文書に当たり、公開すべきと主張している。
県は「審議会のテープを公開してほしいというが、公文書として管理しているものではない。訴状をよく見て、県の考え方を伝えていきたい」としている。
(2007.2.18福井新聞)
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ジェンダー本撤去 上野教授ら県提訴
審議会録音データ 非公開取り消しを

 県生活学習館(福井市下六条町)がフェミニズム関係の書籍約150冊を一時撤去した問題で、著書が含まれていた上野千鶴子・東京大教授らが17日、県を相手取り、問題を論議した審議会の録音データの非公開決定を取り消すよう求める訴えを地裁に起こした。
 原告は上野教授のほか、福井市の女性ら9都道府県の13人。
 訴状によると、原告側は昨年8月末、撤去をめぐって県男女共同参画推進条例に基づく苦情申し出を行い、県は11月、問題を論議する審議会を開催。原告側は同月、審議を記録した録音データを情報公開請求したが、県は「職員が備忘的に所持しているもので、公文書としては不存在」との理由で非公開とした。
 原告側は「県情報公開条例で、電磁的記録は公文書と定義されている。録音データも議事録と一体と位置づけて保管されるべきで、非公開決定は違法」と主張している。
 上野教授は提訴後の記者会見で「大半の記録が電磁媒体で行われる時代に、実際に存在する録音データを非公開とするのは時代錯誤で、行政の怠慢。情報公開が促進される契機になればと提訴に踏み切った」と述べた。
 県男女参画・県民活動課は「条例に照らして適切に処理されたと考えているが、訴状を見ていないので、コメントできない」としている。

(2007年2月18日 読売新聞)
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以下は、web上で見つけた「共同通信社」の配信記事。
全国の地方紙、17社にも載っています。
その中のいくつかを紹介します。 

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 会議の音声記録、公開求め提訴・著作撤去で上野教授ら  
上野千鶴子東大教授らのジェンダー関連の著作約150冊が福井県の施設から昨年、一時撤去された問題で、上野教授や9都道府県の市民団体メンバーら13人が17日、県男女共同参画審議会の音声記録の公開を求め、福井地裁に提訴した。
 訴状によると、著作の撤去を受けて上野教授らは昨年8月、条例に基づく苦情申し出書を県に提出。県は苦情を議題とする審議会を同11月2日に開催した。上野教授らは審議会の音声記録の情報公開を請求したが、県は公開対象でないとして非公開とした。〔共同〕
(2007.2.18 日本経済新聞)
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会議の音声の公開求め提訴 著作撤去で上野東大教授ら '07/2/17

 上野千鶴子東大教授らのジェンダー関連の著作約百五十冊が福井県の施設から昨年、一時撤去された問題で、上野教授や九都道府県の市民団体メンバーら十三人が十七日、県男女共同参画審議会の音声記録の公開を求め、福井地裁に提訴した。
 訴状によると、著作の撤去を受けて上野教授らは昨年八月、条例に基づく苦情申し出書を県に提出。県は苦情を議題とする審議会を同十一月二日に開催した。上野教授らは審議会の音声記録の情報公開を請求したが、県は公開対象でないとして非公開とした。
 原告側は「音声記録も公文書で公開されるべきだ。県が公開した議事録は原告が傍聴した記録と照らし合わせても違いがあり、検証の必要がある」と主張している。
 上野教授は提訴後の記者会見で「文字記録だけを公開対象とするのは情報公開の流れに逆行している」と指摘した。
 県男女参画・県民活動課は「訴状を見ていないのでコメントは差し控える。音声記録は議事録を作るための補助的なもので、公開の対象ではないと考える」と話した。
 県は昨年三月、男女共同参画推進委員の男性から「内容が不適切」との指摘を受け、上野教授の「スカートの下の劇場」など百五十三冊を生活学習館の書架から撤去。同五月、市民団体の抗議を受けて戻した。
(2007.2.18 中国新聞)
=======================================================================

ではまた。

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審議会の「音声記録」公開を求めて、2月17日、「情報非公開処分取消訴訟」提訴へ。

2007-02-14 08:05:11 | 「ジェンダー図書排除」事件

1月17日付で、わたしたちが提出した
「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」に対して、
2月10日、福井県知事より回答(2月9日付、男女第21号)が届きました。

「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状に対する回答」(2/10)

昨日、この回答に対するコメントを代表の上野千鶴子さんが公表。
県の回答は、近藤氏がブログで明らかにした事実関係を裏付けたもので、
県は回答書のなかで公式に「議員が関与していた」ということを認めています。

コメントでは同時に、11月に2日に「非公開処分(不存在)」を受けた、
「福井県男女共同参画審議会の会議の音声記録(電磁的データ)」について、
2月17日、福井地方裁判所に「情報非公開処分取消訴訟」の提訴も公表。
この音声記録(電磁的データ)は、昨年11月9日に13人で情報公開請求、
1月20日に「非公開決定(不存在)」処分を受けたものです。

以下に、福井県知事回答に対する上野千鶴子さんのコメント、
および、2月17日の提訴に至る経緯、記者会見日程を紹介します。

-----------------------------------------------------------------------
                            2007年2月13日
ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状に対する福井県知事回答に対する
コメントおよび「情報非公開処分取消訴訟」の提起について 
             
                   福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志
                     代表・上野千鶴子

1.「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状に対する回答」に対するコメント
2007年1月17日付で、わたしたちが提出した「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」に対して、2月10日、福井県知事より回答書(2月9日付、男女第21号)が届いた。
福井県の回答は、近藤氏がブログで明らかにした事実関係を正式に裏付けたものだ。
1)近藤氏と「ある議員」とのあいだに連携があった事実
2)「本庁担当課長」宇野氏が「ある議員」と接触した事実
3)図書の「移動」は、「本庁担当課長」宇野氏の指示によって行われた事実 
さらにそれに加えて、こちらの要求しない事実関係まで明らかにした。
4)「本庁担当課長」宇野氏が、図書の「移動」を「ある議員」に報告した事実

NHK/ETV特集政治家介入事件をめぐる訴訟でも明らかになったとおり、 これだけの事実では「介入があったと判断するに十分ではない」が、なかったことを証明するにも十分ではない。
事実関係から見て、「本庁担当課長」宇野氏の「ある議員」に対する対応は、NHK裁判同様、「ある議員」の意思の「忖度」にもとづく「自主規制」と疑われてもしかたのないものであり、行政の中立性を守るべき公務員としていちじるしく不適切な行動であると断ぜざるをえない。
このように明確な指示を与えたわけではないが、相手に自分の意思にしたがう行動をとらせる力のことを、通常「影響力」と呼ぶ。「ある議員」は、NHK裁判における政治家、安倍晋三氏と同様、「影響力」を行使した事実は否定できない。議会での公務を離れて、直接公務員に接触し、自分の意向を伝えるというかたちの「影響力の行使」は、 「口利き」と同じと見なされる。したがって「ある議員」の行動も、いちじるしく不適切な行動であり、この「議員」の姓名を明らかにし、責任を問うべきである。
 
2.「情報非公開処分取消訴訟」の提起について
 2006年11月9日、情報公開請求した「福井県男女共同参画審議会の会議の記録(電磁的データ)」について、11月20日、「公文書非公開決定(不存在)」処分を受けた。(非公開処分の取消しを求めて、11月21日、福井県知事に「異議申立」。2007年1月18日、「異議申立」は福井県公文書公開審査会に諮問された)。

音声記録(電磁的データ)不存在の決定でも福井県の隠蔽体質が出た。一連の出来事(撤去本リストをいったん非公開とし、後になってその決定を覆したこと)に「反省」の意を示したにもかかわらず、県はその経験から学んでいないようである。
この件(電磁的データの不存在を争う)はささいなことがらに見えるかもしれないが、徹底した情報公開へ向けて、福井県の決定が他の自治体の悪しき前例とならないようにするため、異議を申し立て、裁判で争いたい。
                                 以 上
-----------------------------------------------------------------------


「情報非公開処分取消訴訟」の概要は、以下のようです。

 【訴訟にいたる経緯】
2006年
3月下旬、ジェンダー関連図書153冊が「福井県生活学習館」の書架から撤去。
5月 2日「事件に関するすべての文書」を福井県に情報公開請求した。
5月11日、福井県に対して「住民監査請求」と「抗議文」(2団体44名)を提出。
5月16日、153冊のジェンダー関連図書は書架に戻る。
5月18日、福井県から「抗議文に対する回答書」。
6月12日、書籍リストは「非公開」。関連文書は「一部公開」および「不存在」。
      直後に処分変更し、書籍リストの「非公開」が「一部公開」に
        関連文書は、「不存在」の取消なしで10枚が「一部公開」に。
6月26日、原告ら「書籍リスト」のみを情報公開請求。  
7月 7日、書籍リストの「一部公開」処分(黒塗りで公開)決定。
7月27日、書籍リストの「情報非公開処分取消訴訟」提起を公表。
8月11日、福井県は突然、書籍リストを「一部公開」処分変更、「全面公開」処分に。
      福井県に対して「抗議文」と「公開質問状」提出。 
8月25日、公開質問状に対する「福井県知事」回答。
      37冊の書籍リストと図書選定基準が任意公開される。
8月26日、「ジェンダー図書排除を問う抗議集会」開催。
8月29日、「福井県男女共同推進条例」第20条第2項に基づく
       「苦情申出」書を原告ら80名(42人は福井県民)で提出。 
10月30日、「男女共同参画審議会の公開を求める申し入れ書」(92名1団体)提出。
11月 1日、福井県から「審議会公開」の回答書。
11月 2日、「苦情申出」を議題とする「福井県男女共同参画審議会」開催。
11月 6日、審議会の会議の記録(電磁的データ)」情報公開請求。
11月 9日、「苦情申出」に対する福井県の回答書。
11月20日、被告は、音声記録の「公文書非公開(不存在)決定」をした。
11月21日、「音声記録」非公開に対する「異議申し立て」。
       「『ジェンダー図書排除』苦情申出への福井県知事回答に対する声明」公表。 
2007年
1月17日、福井県知事に「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」提出。 
1月18日、「異議申立」が「福井県公文書公開審査会」に諮問される。
1月23日、「福井県公文書公開審査会」から「意見書について(県の理由書)」届く。 
2月 9日、公開質問状に対する知事回答。 
2月13日、知事回答に対するコメントおよび提訴の公表。
2月17日、「情報非公開処分取消訴訟」提訴予定。

【情報公開請求日】 
 2006年11月6日(請求人13名。請求代表者・寺町みどり)

【情報公開請求に係る公文書の名称または内容】
●「2006年11月2日開催の福井県男女共同参画審議会の
  会議の記録(電磁的データ・テープなど)」

●公文書非公開決定通知書(2006年11月20日)
(公開しない理由)不存在
 
◎訴訟は、福井県知事が「非公開」(不存在)という処分を決定したので、
 これを全面公開するよう、裁判所に前記公文書非公開(不存在)決定
 「男女県第313号」(別紙-1)の取消命令をするよう求めるものです。

【提訴予定日】
2月17日(土)午後 福井地方裁判所に
        「情報非公開処分取消訴訟」提訴。

         原告13名(原告代表・上野千鶴子) 
         選定当事者・寺町知正
     提訴後、「記者会見」を設定(福井県民会館) 
         経過説明  寺町みどり 
         訴訟の意義  上野千鶴子 
         訴訟の内容説明 寺町知正
         質疑応答    
 


原告以外の関係者および支援者で、提訴に参加したい方は、
事前に事務局・寺町みどりまで、メール(midori@kenmin.net)、
またはお電話(0581-22-4989)でご連絡ください。

--------------------------------
「情報非公開処分取消訴訟」のカンパは、
郵便振替 00880-5-35806
「市民派議員アクションフォーラム」へ
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----------------------------------------------
会議音声記録 公開を
蔵書撤去問題 提訴へ

 県生活学習館で2006年3月に上野千鶴子・東大教授らの著書など役150冊の蔵書が撤去された問題で、同11月に開かれた県男女共同参画審議会の会議の音声記録を県が非公開としたのはおかいしいとして、上野教授らは13日、知事を相手取り、非公開決定を取り消すよう17日にも福井地裁に提訴する考えをあきらかにした。
 上野教授らは「県は情報公開条例の解釈・適用を誤っている」と主張。「徹底した情報公開に向け、裁判で争いたい」としている。
 上野教授らの公開請求に対し県は昨年11月20日付で、音声記録の不存在を理由に非公開を決定。上野教授らはよく21日に異議申し立てをした。対象の審議会は一般に公開され、席上で県側は「疑念を招いたことは不適切で反省している」と述べ、議事録は県のホームページでも閲覧できる。県は「音声記録は議事録作成のための補助的なもので、公文書として管理していない」と説明している。
(2007.2.14 日刊県民福井)
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県生活学習館図書撤去問題 
議事の録音非公開
公開を求め提訴へ 市民団体

 県生活学習館(福井市)がジェンダーや性教育に関する図書150冊を書架から一時撤去した問題を議論した県の審議会で、県が議事録作成に録音したテープを市民団体に非公開としたことについて、市民団体は13日、県を相手取って非公開処分を取り消すように求める訴訟を17日に福井地裁へ起こす、と発表した。
 提訴するのは、一時撤去された図書の著者である上野千鶴子・東大大学院教授が代表を務める「福井『ジェンダー図排除』究明原告団および有志」。
 同会によると、昨年11月にあった男女共同参画審議会で、県の担当者が録音したテープを同会が県情報公開条例に基づいて公開請求したところ、非公開(不存在)決定となった。
 田島和子県男女参画・県民活動課長は朝日新聞の取材に対し、録音テープの存在を認めた上で、「担当者があくまで議事録を作成するため補助的に記録したもので、公開すべき文書に当たらない」としている。
 同会は「県は撤去した図書のリストをいったんは非公開とし、その後公開して反省の意を示したにもかかわらず、この経験から学んでいないようだ。あしき前例にならないためにも裁判で争う」としている。
(2007.2.14 朝日新聞)
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「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」に対する福井県知事回答

2007-02-10 08:33:44 | 「ジェンダー図書排除」事件
ボルタレンが効かなくて、暗いうちに痛みで目が醒める。
で、朝はやくから、二つ目の記事を書いている。

昨日、福井県男女参画・県民活動課から、
「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状に対する回答について」
という福井県知事名の文書がFAXで届きました。



回答は、1月31日を期限としていたのですが
「上層部の決済に時間がかかるから」と延期になっていたものです。
時間がかかったわりには、簡単なものです。
事実関係の「調整」に手間どったのでしょうか?(笑)

回答は、質問と対照表になっているのですが、
回答部分(表になっている右)だけ、アップしておきます。

 --------------------------------------------------------------
「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状について」
回答:

1 153冊の図書一覧表については、18年1~2月に生活学習館の担当課長がが受け取りました。
 生活学習館の担当課長への申し入れはこの1回だけですが、本庁の担当課長は複数回図書のことで申出者と話をしました。
 また、4月にさらに37冊の図書一覧表が生活学習館に出されました。

2 公開した図書一覧表は、申出者が生活学習館に出したものです。

3 153冊の図書一覧表、37冊の図書一覧表は生活学習館にあります。
 37冊の図書一覧表については。図書を移動しておらず情報公開請求の対象に該当していませんが、既に18年8月に公表しています。

4 申出者が移動した図書を点検したとすることについて、県は関わっておりません。


5 2月上旬に、ある議員から申出者が指摘している図書に関する県の考え方について本庁の担当課長に話しがあり、「男女共同参画に関する考え方は様々なものがあり、それらに関する情報の提供は学習するうえで必要である。」との県の考えを伝えました。その際、その議員から図書の撤去要請等はありませんでした。
 その後、引き続き申出者からの図書の撤去要請があり、その図書の内容を了知しておくため読んでみることとし、3月下旬に移動しました。
 また、その頃、本庁の担当課長がその議員に会う機会があり、以前に話があった図書について、移動して読んでみることを伝えました。

6 図書を撤去した事実はありません。
 なお、図書の移動については、本庁の担当課長が生活学習館の担当課長に対して、申出のあった図書を移動して読んでみるように話し、生活学習館の職員が行いました。
 この決定については、申出者の要請によるもので議員の介入によるものではありません。
----------------------------------------------------------------------------
 

注目すべきは(5)の質問と回答。

わたしたちが最も知りたかった議員の関与に関して、回答には、
「2月上旬に、ある議員から申出者が指摘している図書に関する
県の考え方について本庁の担当課長に話しがあり」・・・・・
「本庁の担当課長がその議員に会う機会があり、以前に話があった
図書について、移動して読んでみることを伝えました。」という記載がある。
議員の本庁の課長への関与を、公式回答で引き出したのは大収穫だ。

回答では、議員の関与を認めながら、
「決定は、申出者の要請によるもので議員の介入によるものではない」というが、
議員が公務以外で、支持者に頼まれて、職員に対し、
「○○についていかがなものか」ということ自体が、
じゅうぶんに圧力であり、政治介入である。
いくらなんでも「図書を排除せよ」などと直接的に圧力をかける
「アホな議員」は、「口利き」が問題視されている今、いないだろう。

NHK「ETV特集」の「問われる戦時性暴力」(2001年1月30日放送)
への政治家介入事件をめぐる「女性国際戦犯民衆法廷問題控訴審」は、
1月29日 、東京高裁で、原告逆転勝訴の判決があったばかり。
この判決で、南敏文裁判長は、
「NHKは国会議員などの『番組作りは公平・中立であるように』との発言を
必要以上に重く受け止め、その意図を忖度(そんたく)し、
当たり障りのないように番組を改編した」と認定し、
民間団体側の期待と信頼を侵害したとして、
NHKと制作会社2社に計200万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

判決でも明らかになったとおり、現場の職員は
議員の言葉を「必要以上に重く受け取め」、「その意図を忖度し、
当たり障りのないように」状況をかえるものである。
福井県の場合、近藤氏は議員にリストを渡して図書の排除を頼んでおり、
その結果の「図書の排除」というべきで「議員の政治介入」である。

2,3についての、近藤氏の言い分と県の回答ついても疑問が残る。
県は「190冊のリストはどこにあるのか」という質問に答えていない。
近藤氏が提出したというリストが190冊、
生活学習館が受け取ったとするリストが153冊。
ということは、どちらかが「うそ」をついていることになる。
153冊の排除本リストと、残り37冊のリストに分割したのは、
近藤氏なのか? 福井県なのか?
福井県の回答では、「近藤氏が嘘つき」ということになる。

他にも疑問はあるし、言いたいことは多々あるけれど、とりあえずここまで。

一期一会のクリックを

以下に、公開質問状を貼り付けましたので、参考にしてください。
---------------------------------------------------------------------------
「公開質問状』提出の詳細はこちら(2007.1.17)
2007年1月17日
福井県知事 西川一誠様
               福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志
                             代表・上野千鶴子

          ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状

 2006年11月2日、「福井県男女共同参画審議会」が開催され、わたしたちが提出
した「男女共同参画にかかる県施策への申し出」と図書の排除を求めた近藤氏側が提出し
た「苦情申出」が議題となりました。その後、審議会での議論を受け、福井県知事からの
回答が届きました。回答には、「一括して図書を移動し作業を行ったことについては誤解
を与える結果となり、十分な配慮に欠けていたものと反省しているところ」とあり、わた
したちは11月21日、「『ジェンダー図書排除』苦情申出への福井県知事回答に対する
声明」を公表しました。
 またこの回答には、「近藤氏」の名前が明示されていたものの、事実経過については
「その後も同様の申出が口頭で相当回数あったため、申出にかかる図書の内容を了知して
おく作業が必要であると考え、一覧表に掲載されている図書を一時的に書架から移動した
ものであり・・・・」とあるだけで、説明責任が果たされていない、きわめて不十分なも
のです。
 12月になって、わたしたちが情報公開請求していた「男女共同参画審議会」資料およ
び図書選定基準に関する公文書が公開されました。そのなかの審議会資料2-3「生活学
習館の図書の移動に関する経緯について」の説明には、「H18年1~2月。近藤氏よ
り、不適切とする図書の一覧が提示される等、県に対し、数回の排除の申出がなされた。
3月下旬。生活学習館では、近藤氏の申し入れに対し図書の内容を一切知らずに対応する
ことができないことから、一覧表に記載されて約150冊の図書を情報ルームの書架から
事務室に一時的に移動し図書の内容を知るための作業を行う・・・・」(資料1)とありま
す。
 この経緯説明にも、近藤氏の申出を受けて、いつ、どこで、だれが意思決定をし、じっ
さいの作業を、いつ、だれが、どのようにしたのかについての記載は一切ありません。ま
た、この審議会資料は、いままでのわたしたちへの説明や新聞報道等との矛盾点もたくさ
んあります。
 さらに12月末、リストを提出した近藤氏が、審議会に提出された「生活学習館の図書
の移動に関する経緯について」の文書は虚偽であると、あらたな事実をインターネット上
で公表しています(資料2)。
 リストを提出した本人である近藤氏が、県の事実経過の説明は事実とは違うと主張して
いる以上、ジェンダー図書排除をめぐる県の経過説明文書には強い疑義が生じてきまし
た。
 わたしたちは、福井県知事に対し、以下の質問について、当時の関係職員の聴き取りに
もとづく真相究明をおこなったうえで、具体的かつ納得できる説明を求めます。
 なお、回答は1月31日(水)を期限として、文書によるものとします。

                     記
1)近藤氏から図書リストが提出されたのは、いつか。
 それを受け取ったのは県のどの担当部局のだれか。
 また、近藤氏からのリストの提出、および働きかけは何度にわたったのか。

2)近藤氏は190冊分の図書リストを提出したと主張するが、県から情報公開によって
得られた図書リストは、その一部の153冊分しかない。
 県が公開したリストは、近藤氏が提出したものと同一か。
 もしそうでないとすれば、公開された153冊のリストを作成・提出したのはだれか。
 そしてその選別は、どういう基準でおこなったのか。

3)近藤氏が提出したと主張する190冊の図書リストはどこにあるか。
  なぜそのもともとのリストが情報公開請求にあたって公開されなかったのか。

4)近藤氏は、3月25日ごろ「議員」から図書が撤去されたことを聞き「数日後生活学
習館に行って、本当に排除されたのかを、私のお渡しした書籍一覧表に沿って、一冊ずつ
確認した」という。近藤氏の記述は、153冊のリストのうち3冊は見当たらず、実際に
排除されたのは150冊である、と詳細なものであり、当初150冊を移動したとする県
の説明とも合致する。
 近藤氏は撤去された図書の現物を点検する機会を持ったのか。
 そうだとすれば、それを許可したのはだれか。

5)近藤氏は、「保守系の議員さんに、1月18日、書籍一覧表(その1~その5)をお
渡しし、県へ働きかけていただけるようお願いした」としている。8月21日の新聞報道
(資料3)には、「前館長の政野さんは、異例の書籍撤去につながったのは複数方面から
の『圧力』が原因とみる」とあり、「圧力」の存在を裏付ける。もしこれが事実だとする
なら、今回の事件は、一市民単独の行為を越えた、行政機関に対する自治体議員の政治介
入という、社会的にも政治的にも許されない、重大な事件であることになる。またそのよ
うな政治介入を許した行政職員の責任も重大である。
 そのような、議員からの介入はあったのか。
 その「保守系の議員」とはだれか。

6)近藤氏は、「今回の図書撤去は、私の申し出というよりは、議員さんの力によるもの
だったのです。・・・・議員さんが良識にもとづき依頼したことに対して、U課長(ある
いはその上司かも知れません)が決済されたということです」としている。また、新聞報
道(資料3)には、「撤去作業は政野さんが出張中の3月、本庁の直接指示で県職員が
行ったという。事前・事後報告はなく、政野さんが知ったのは館長退任後の四月だった。
撤去を指示したのは本庁の総務部男女参画・県民活動課の前課長(女性)」とされ、いず
れも図書撤去に関して、当時の本庁の宇野課長の関与を示唆している。
 図書撤去を決定し、現場の職員に指示したのはだれか。
 じっさい図書を撤去したのはだれか。
 とりわけその決定に、議員の介入があったかどうかについて、撤去当時の担当者である
宇野前課長および関係職員への聴き取りを実施したうえでの回答を求める。

7)以上、近藤氏本人の主張と福井県の公式見解とのあいだには、矛盾がいちじるしく、
いずれかが虚偽を主張していることになる。
 県が責任ある回答をしてきたと主張するなら、近藤氏に反論できるだけの根拠にもとづ
く、具体的かつ詳細な事実関係の説明を求める。         
                                 以 上
----------------------------------------------------------------------------
 

  

  
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録音テープ「不存在」への「異議申し立て」、福井県公文書公開審査会に諮問される

2007-01-29 07:40:26 | 「ジェンダー図書排除」事件
『む・しの音通信』59号の編集・校正をおわって、
きょうは朝から印刷・発行の予定・・・と思って、
昨夜までに調整済みのゲラをプリントアウトしよう思ったら、
プリンタートラブルで
データが送れなくて「エラー」ばかり。

PC関連のメカには弱いのでお手上げ状態・・・
見かねたともちゃんが「見てあげるから、先にブログでもやってたら」
と言ってくれた(うわっ感謝!感激!)。

腕を酷使しているので、左肩と上腕の痛みはピークで、
ここ数日、痛み止めを飲まないと眠れない。
バッファリンでは効かないので、ボルタレンを使うっきゃないか。
朝から使えば、もっと楽に仕事ができるかもしれない。

待っているうちに、
福井「焚書坑儒」事件関連で、数日前に
「福井県公文書公開審査会」から届いた
「『意見書』の提出について」かんたんに状況説明。

-------------------------------------------------------
11月20日付けで福井県知事に「異議申し立て」した
「審議会記録のテープの不存在処分」について
福井県知事は処分変更(公開)せず、
「福井県公文書公開審査会」に諮問しました。
数日前、「福井県公文書公開審査会」から「『意見書』の提出について」
という文書が届きました。
内容は、実施機関の「理由説明書」に対する意見があれば、
2月23日までに審査会に提出、意見陳述もできる、という趣旨。
福井県は「不存在処分」について、公開審査会に「理由説明書」
を提出し全面的に争う姿勢です。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
一期一会のクリックを



以下は、「福井県公文書公開審査会』から届いた全文です。

  

  

------------------------------------------------------------------------
                             福公審第 4 号
                            平成19年1月23日
 異議申立人 寺町知正他12名
  総 代  寺 町 知 正  様
                         福井県公文書公開審査会
                             会長 円居 愛一郎
          「意見書」の提出について
 2006年11月21日付けで提起されました下記の異議申立てについて、平成19年1月18日付けで福井県知事(以下「実施機関」という。)から別紙の「理由説明書」を添えて諮問を受けました。 
 つきましては、実施機関の「理由説明書」に対する意見があれば、平成19年2月23日(金)までに「意見書」を当審査会あて提出してください。
 「意見書」を提出する場合は、「理由説明書」に対する反論にとどまらず、必要があれば、異議申立ての理由の内容を補充してさらに明確にしてください。
 なお、提出された「意見書」は、当審査会での審議の資料とするとともに、実施機関へ写しを送付することとしていますが、実施機関へ送付することが不都合な場合には、その旨を付記してください。
 また、当審査会に対して口頭で意見を述べることができますので(意見陳述の必要がないと当審査会が認めるときを除きます。)希望される場合はその旨を付記してください。

                     記
   公文書非公開決定(平成18年11月20日付け男女県第313号)に対する異議申立て
                 送付先(審査会事務局)
                   〒910-8580 福井市大手3丁目17-1
                 福井県総務部情報公開・法制課
                    情報公開グループTEL O776-20-0249

理 由 説 明 書
1 異議申立人が公開を請求した文書について
異議申立人(以下「申立人」という。)が公開を請求した文書は、「2006年11月2日開催の福井県男女共同参画審議会の会議の記録(電磁的データ・テープなど)」である。

2 本件・公文書に係る県の処分について
 実施機関は、平成18年11月20日付け男女県第313号で、公文書不存在を理由として非公開決定を行った。

3異議申立ての内容
  申立人は、平成18年11月20日付け男女県第313号による非公開決定に不服があり、以下のとおり主張し、非公開決定処分の取り消しを求めている。

(異議申立人の主張)
 申立人は、「福井県情報公開条例(以下、「条例」という)に基づく公文書非公開(不存在)決定は、公開請求のあった対象公文書(録音テープ及び電磁的データ)が存在しないのでなく、条例の対象の文書ではないとの判断でなされたものである。しかし、本件情報公開請求にかかる録音テープ及び電磁的データは、条例上の意味において、「作成、取得」し「管理」に該当するものであり、実施機関は条例第2条第2項の解釈を誤ったものである。」と主張し、以下のとおり理由を述べている。

(1)「公文書」について、「実施機関の職員が職務上作成し、または取得した文書、図画および電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。以下同じ。)であって、当該実施機関が管理しているもの(条例第2条)」である。
 また、本件で問題とするのは、「職務上作成し、または取得した」と、「実施機関が管理しているもの」の意味である。
 「職務上作成し、または取得した」とは、実施機関の職員が自己の職務の範囲内において事実上作成し、又は取得した場合をいい、文書等に関して法律上の作成権限又は取得権限を有するか否かを問わない。つまり、当該文書の作成名義人が誰かは問題でなく、例えば、私人が作成した文書でも前記要件を満たす限り情報公開請求の対象である「公文書」に該当する。
「職務」には、国等が法律又はこれに基づく政令による知事その他の実施機関に委任した事務(機関委任事務)及び地方自治法第180条の2又は第180条の7の規定により他の実施機関から委任を受け、又は他の実施機関の補助執行として処理している事務等を含む、と理解されている。
「実施機関が管理しているもの」とは、各実施機関において定めている公文書管理規定等の定めるところにより保管し、又は保存することにより、公的に支配している公文書をいう、と理解されている。
これを本件に当てはめると、テープの録音者がだれであろうと、テープ及びテープ起こしの内容を記録した電磁的データについて、県(の職員)が管理していれば、本件条例の対象となる公文書にあたる。

(2)会議録が作成された場合に、福井県がその正当性を立証し、住民が真偽あるいは間違いの有無を確認するためにも、録音の記録はきわめて重要である。本件において、テープが公開される意義はきわめて高い。福井県行政が公正、公平に事務事業を執行していることが公知されるためには、これら公文書が公開されることが必要で、県政への理解と信頼が高まることは明らかである。本件情報が公開されることは、本件条例の解釈、運用として正当なものである。

4 異議申立人の主張に対する反論
上記申立人の主張に対し、以下のとおり反論する。
(1)申立人が主張する「電磁的データ」については、平成18年11月2日開催の福井県男女共同参画審議会の議事録を作成するために、会義の内容を担当職員が録音した「録音データ」を示すものと考えられる。
 福井県男女共同参画審議会の議事録については、通例として、平成15年3月に初めて同審議会が開催されて以来、審議内容の記録と県民への周知を目的に作成し、県のホームページで公表してきている。
 本件録音データは、担当職員が審議会議事録の作成を行うに当たり、議事録の補充、補完をするために録音したものに過ぎない。これまでに開催された同審議会においても、同様に会議内容を録音し、補助的に利用しながら態事録を作成してきたが、作成後には録音データを消去し、書面、および、県ホームページ上での文書ファイル(電磁的データ)を、議事録として保存している。
 条例第2条第2項後段に明記されている「実施機関が管理しているもの」とは、作成または取得に関与した職員個人が保有している段階のものでなく、実施機関が業務上の必要から組織として管理している状態にあるものをいうのであって、当該審議会の録音テープは、職員が備忘的に録音したものであって、福井県文書規程に基づく管理や保存もしておらず、県が組織として管理しているものではない。
 また、平成14年(行ウ)第17号「議事録テープ非公開決定処分取消請求事件」(平成15年9月16日 岡山地裁判決)において、「会議録が、議会会議規則等による記載要件を備えていなかったり、記載内容の判読のために、補充的機能を果たすものあるいは説明資料として、議事経過を録音したテープを利用するしかないような場合には、会議録と一体化すべき行政文書として、当該録音テープを位置づける余地があるが、上記のような特段の事情のない限り、議事経過を録音したテープ等は、会議録作成に向けて、その、正確性等を担保するための補助的手段に過ぎないものというほかなく、それ自体では、「実施機関の職員が組織的に用いるものとして、実施機関が保有する行政文書」とはいえない。」と判示している。
  本件にかかる議事録については、審議のやりとりなど会議内容を詳細に、記載したものを作成しており、また、当該審議会の説明資料については、報道関係者や一般の傍聴人に提供するとともに公文書としても管理され、これらを合わせることによって、本件録音データを利用しなくても、会議内容を十分に把握できる。ゆえに、本件録音データは、作成した議事録と一体化すべき行政文書として位置づけるものではないと判断している。
 よって、本件録音データは、条例第2条第2項後段に規定する「実施機関が管理しているもの」に該当しないと考える。

(2)本件にかかる審議会については、公開とし、報道機関および一般の傍聴を認め、全員に審議会資料を配布している。また、審議会会長の許可を得ることで、会議場内における写真撮影、録音等を認めていた。実際に、本件申立人の一部は、当該審議会を傍聴しており、議事録を見ることで真偽等を十分確認できるものと理解している。なお、当該審議会の議事録は、既に、県ホームページにおいて公表している。
  よって、条例前文に明記する県民に対する説明責任を全うし、県民の「知る権利」の実現の寄与に努めているものであり、条例の趣旨に従った対応を行っていると考えている。

(3)なお、公文書として保管しているところの審議会議事録の書面および文書ファイル(電磁的データ)は、請求後に作成したものである。

 以上のことから、該当する公文書は不存在であるので非公開が相当であり、申立てを棄却することが相当である。
-----------------------------------------------------------------------------

同じ条文でテープがすんなり公開されている自治体は多いというのに、
どこまでも、福井県の体質は、変わってないなとあきれた。

「福井県公文書公開審査会」の審議は迅速ではなく
結論を出すのに数年かかると聞いている。
1月31日は「公開質問状」の期日だし、
県の回答を待って、今後の対応を考えたい。


おまけは、
昨日の『市民派議員になるための本』のつづき。
 _________________________________________________________________________________
『市民派議員になるための本』(寺町みどり著/上野千鶴子プロデュース/学陽書房)
 第5章 立候補をどう決めるか?
5‐1 出したい人より出たい人を
 

 「出たい人より出したい人を」というコトバを聞いたことがある人からは、エッ逆じゃないのと言われます。そのとおり。まったく逆の発想です。このコトバには、当選したら議会で、だれがどのように議員としてはたらくか、の決定的なちがいがあらわれています。わたしの意見を持ち、わたしの意思と判断で議員としてはたらくには、まず出たい思いの強い人であることが不可欠です。 
 往々にして「だれかを出したい」「まちを変えたい」と走りまわる人が、もっとも思いが強い人です。だったらだれかを探すより自分で出たほうが話がはやい。やっと見つけた「出したい人」が当選したら体制に取りこまれていくケースは、残念ながら多いようです。ヒトからたのまれて出た候補者は、自己決定の連続の議会で、なかなか、よい無党派・市民派議員にはなれません。
 「市民型選挙はお祭りだ」と書きましたが、無党派・市民派候補者はミコシの上には乗りません。候補者は、先頭でミコシをかつぐ人。候補者が、ミコシの上であぐらをかいている選挙は、市民型選挙ではありません。みずから情報を収集し、考え判断し、行動するのが市民型選挙の候補者です。選挙で当選し、翌日から議員としてはたらくのは、候補者自身です。だから候補者は、仲間や市民とおなじ平場で、候補者自身がカナメとなり、いちばんさきを歩き、状況をよく知ることが大切です。
 仲間のなかから候補者を選ぶとき、もっとも信頼され、リーダーシップのある人が、候補者になるのがいちばんです。でも、もしその人がまったく政治に興味がないなら、説得するのは「時間のムダ」。内心、立候補してもよいと思っているのに「だれかに推されて出たいわ」と、自己決定もせず、ヒトに責任を転嫁する人はロンガイ。
 多くの選挙を見てきた経験から言うと、政治を変えたいという思いの強い人が候補者になるのがベストです。
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730日目の記事は「ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状」提出です。

2007-01-17 20:24:50 | 「ジェンダー図書排除」事件
写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大


あの朝、わたしはゴーっという地鳴りにとびおきて、
それから一日中、テレビから流れる映像を見ていた。
3日目めにはいても立ってもいられない思いで、
西宮から東灘まで、救援物資を詰めたリュックをしょって歩いた。
その後、救援車両の特別許可証をもらい、半年くらいの間に、
十数回、岐阜と神戸を行き来して、被災者を受け入れた。
阪神大震災から12年目の朝、おなじころに目が醒めて、
ひとしきり、あの日のことを考えていた。



昨日からかかっりきりでやってたお仕事というのは、
昨年、ジェンダー図書が生活学習館から撤去された「焚書坑儒」事件関連。

12月に男女共同参画審議会資料が全面公開されて、
年末に今大地さんから公文書をどっさりと受け取ってきたのだけど、
お正月に読もうと思っていたまま、どさっと積んであった。
そんな重いおしりに火がついたのは、近藤氏のブログのおかげか(笑)。

なんと、リストを提出した当事者である近藤氏本人が、
「県が作成した審議会の経過説明文書は嘘である、
図書の撤去は自分が依頼した県議の介入によるもの」、
とインターネット上で公表していた。
近藤氏は「1月に提出したのは190冊のリスト。
そのうちの153冊を選別して排除したのは県の意思、
排除は自分の働きかけではなく保守系議員の力によって行われた」
と主張している。そういえば、前にも同じようなコメントを書いてた。
これが、ほんとなら重大な問題である。
県が一貫して「一県民の声に真摯に対応した」といってきたのはウソであり、
図書撤去に「議員が政治介入していた」なんて、見過ごすことはできない。

わたしも今までの公文書の山を片っ端から読み込んでみたけど、
県の説明には矛盾が多いし、本人が事実と違うと言っている以上
県の経過説明資料には強い疑義が生じてきた。

ということで、「ジェンダー図書排除」究明原告団で相談して、
福井県知事に「公開質問状」を出すことにした。
県の説明の矛盾点を聞きたいことは山ほどあるんだけど、
とりあえず、質問を精選して文案の調整役は事務局のわたしが引き受けて、
朝からは大詰めで、上野さんと文章の修正やすりあわせをして、
やっと今日の午前中の提出にこぎつけた。

核心にせまる、けっこうよいものになったと思うのだけど、
詳細については、以下の質問状と、資料をお読みください。
------------------------------------------------------------------
 
  
                                 2007年1月17日
福井県知事 西川一誠様
                  福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志
                                 代表・上野千鶴子

          ジェンダー図書排除の経緯に関する公開質問状

 2006年11月2日、「福井県男女共同参画審議会」が開催され、わたしたちが提出した「男女共同参画にかかる県施策への申し出」と図書の排除を求めた近藤氏側が提出した「苦情申出」が議題となりました。その後、審議会での議論を受け、福井県知事からの回答が届きました。回答には、「一括して図書を移動し作業を行ったことについては誤解を与える結果となり、十分な配慮に欠けていたものと反省しているところ」とあり、わたしたちは11月21日、「『ジェンダー図書排除』苦情申出への福井県知事回答に対する声明」を公表しました。
 またこの回答には、「近藤氏」の名前が明示されていたものの、事実経過については「その後も同様の申出が口頭で相当回数あったため、申出にかかる図書の内容を了知しておく作業が必要であると考え、一覧表に掲載されている図書を一時的に書架から移動したものであり・・・・」とあるだけで、説明責任が果たされていない、きわめて不十分なものです。
 12月になって、わたしたちが情報公開請求していた「男女共同参画審議会」資料および図書選定基準に関する公文書が公開されました。そのなかの審議会資料2-3「生活学習館の図書の移動に関する経緯について」の説明には、「H18年1~2月。近藤氏より、不適切とする図書の一覧が提示される等、県に対し、数回の排除の申出がなされた。3月下旬。生活学習館では、近藤氏の申し入れに対し図書の内容を一切知らずに対応することができないことから、一覧表に記載されて約150冊の図書を情報ルームの書架から事務室に一時的に移動し図書の内容を知るための作業を行う・・・・」(資料1)とあります。
 この経緯説明にも、近藤氏の申出を受けて、いつ、どこで、だれが意思決定をし、じっさいの作業を、いつ、だれが、どのようにしたのかについての記載は一切ありません。また、この審議会資料は、いままでのわたしたちへの説明や新聞報道等との矛盾点もたくさんあります。
 さらに12月末、リストを提出した近藤氏が、審議会に提出された「生活学習館の図書の移動に関する経緯について」の文書は虚偽であると、あらたな事実をインターネット上で公表しています(資料2)。
 リストを提出した本人である近藤氏が、県の事実経過の説明は事実とは違うと主張している以上、ジェンダー図書排除をめぐる県の経過説明文書には強い疑義が生じてきました。
 わたしたちは、福井県知事に対し、以下の質問について、当時の関係職員の聴き取りにもとづく真相究明をおこなったうえで、具体的かつ納得できる説明を求めます。
 なお、回答は1月31日(水)を期限として、文書によるものとします。

                     記
1)近藤氏から図書リストが提出されたのは、いつか。
 それを受け取ったのは県のどの担当部局のだれか。
 また、近藤氏からのリストの提出、および働きかけは何度にわたったのか。

2)近藤氏は190冊分の図書リストを提出したと主張するが、県から情報公開によって得られた図書リストは、その一部の153冊分しかない。
 県が公開したリストは、近藤氏が提出したものと同一か。
 もしそうでないとすれば、公開された153冊のリストを作成・提出したのはだれか。
 そしてその選別は、どういう基準でおこなったのか。

3)近藤氏が提出したと主張する190冊の図書リストはどこにあるか。
  なぜそのもともとのリストが情報公開請求にあたって公開されなかったのか。

4)近藤氏は、3月25日ごろ「議員」から図書が撤去されたことを聞き「数日後生活学習館に行って、本当に排除されたのかを、私のお渡しした書籍一覧表に沿って、一冊ずつ確認した」という。近藤氏の記述は、153冊のリストのうち3冊は見当たらず、実際に排除されたのは150冊である、と詳細なものであり、当初150冊を移動したとする県の説明とも合致する。
 近藤氏は撤去された図書の現物を点検する機会を持ったのか。
 そうだとすれば、それを許可したのはだれか。

5)近藤氏は、「保守系の議員さんに、1月18日、書籍一覧表(その1~その5)をお渡しし、県へ働きかけていただけるようお願いした」としている。8月21日の新聞報道(資料3)には、「前館長の政野さんは、異例の書籍撤去につながったのは複数方面からの『圧力』が原因とみる」とあり、「圧力」の存在を裏付ける。もしこれが事実だとするなら、今回の事件は、一市民単独の行為を越えた、行政機関に対する自治体議員の政治介入という、社会的にも政治的にも許されない、重大な事件であることになる。またそのような政治介入を許した行政職員の責任も重大である。
 そのような、議員からの介入はあったのか。
 その「保守系の議員」とはだれか。

6)近藤氏は、「今回の図書撤去は、私の申し出というよりは、議員さんの力によるものだったのです。・・・・議員さんが良識にもとづき依頼したことに対して、U課長(あるいはその上司かも知れません)が決済されたということです」としている。また、新聞報道(資料3)には、「撤去作業は政野さんが出張中の3月、本庁の直接指示で県職員が行ったという。事前・事後報告はなく、政野さんが知ったのは館長退任後の四月だった。撤去を指示したのは本庁の総務部男女参画・県民活動課の前課長(女性)」とされ、いずれも図書撤去に関して、当時の本庁の宇野課長の関与を示唆している。
 図書撤去を決定し、現場の職員に指示したのはだれか。
 じっさい図書を撤去したのはだれか。
 とりわけその決定に、議員の介入があったかどうかについて、撤去当時の担当者である宇野前課長および関係職員への聴き取りを実施したうえでの回答を求める。

7)以上、近藤氏本人の主張と福井県の公式見解とのあいだには、矛盾がいちじるしく、いずれかが虚偽を主張していることになる。
 県が責任ある回答をしてきたと主張するなら、近藤氏に反論できるだけの根拠にもとづく、具体的かつ詳細な事実関係の説明を求める。         
                                 以 上
----------------------------------------------------------------------------



(資料-1)県の審議会資料2-3
「生活学習館の図書の移動に関する経緯について」
「H18年1~2月。近藤氏より、不適切とする図書の一覧が提示される等、県に対し、数回の排除の申出がなされた。3月下旬。生活学習館では、近藤氏の申し入れに対し図書の内容を一切知らずに対応することができないことから、一覧表に記載されて約150冊の図書を情報ルームの書架から事務室に一時的に移動し図書の内容を知るための作業を行う・・・・」。



(資料2)
インターネット上の近藤氏の主張
『健全な男女共同参画を考える』楽天ブログから引用 

(資料3)福井・共同参画本撤去の背景(中日新聞2006.8.21)
 ・・・・・「知っていれば、絶対にさせなかった」。今年三月まで生活学習館館長を務めた政野澄子さんは悔しがる。牧野さんは元県連合婦人会長で「県庁外」からの登用。″外様″の政野さんの関与を避けようとしたかのように、撤去作業は政野さんが出張中の三月、本庁の直接指示で県職員が行ったという。事前・事後報告はなく、政野さんが知ったのは館長退任後の四月だった。 撤去を指示したのは本庁の総務部男女参画・県民活動課の前課長(女性)。上司にあたる杉本達治県総務部長は会見で「(推進員が)本の内容が問題だと何度も繰り返し訴えてきた、と聞いている」と釈明。「撤去ではなく(指摘された本の)内容確認だけだった」と苦しい弁明に終始した。
 前館長の政野さんは、異例の書籍撤去につながったのは複数方面からの「圧力」が原因とみる。推進員が最初の撤去要請をする一カ月前の昨年十月、県議会で自民党の有力議員が生活学習館にある上野教授の著書を名指しで批判した。こうした圧力が重なり、今回の事件を引き起こしたとみられる。
 事情を知る県職員は「推進員からの再三の撤去要求に担当課が音を上げ、影響を深く考えずに応じた。まずい対応だった」と明かす。・・・・・・(中日新聞2006.8.21)
-------------------------------------------------------------------
 
とりあえず、公開質問状と資料一式を福井県知事の秘書室と
県政記者クラブにFAXして、一段落。
1月31日に県からどんな回答が届くのか、いずれにしても、
県か、近藤氏か、どちらがウソをついているのかハッキリするだろう。

正本を福井県知事に速達で出しにいきがてら、
ひさしぶりの「トン汁うどん」。
一味をいっぱい入れて、ふうふう汗をかきながら食べた。

 
帰ってきたら、白と黄色のチューリップと
  
季節はずれのバラも一輪、咲いていた。。 
  


 (少し気が緩んだら、朝からのいそがしさで紛れていた
肩のいたみがどっとぶり返してきた。
今日は2005年1月18日から丸2年連投730日目の記念日。
明日でブログ2周年なんだけど休養日にした-い。笑)


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ジェンダー論当たり年に、「後戻り」の危機感で連帯&「安倍新保守政権の読み方・処し方」/上野千鶴子さん

2006-12-27 10:27:43 | 「ジェンダー図書排除」事件
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やはり暖冬なのでしょうか。
今シーズン初の「蝋梅(ロウバイ)」の花を見つけました。


  

「朝倉サザンカ」も青空に映えてきれいです。


  

24日に続いて、上野さん関連記事です。

上野さんの記事ターシャの記事にアクセスが増えています。
同じ人が読んでくださっているのかは分かりませんが、
硬軟とりまぜて、書くほうもいそがしいです(笑)。

共同通信の配信で、山梨日々新聞に上野さんの記事が載りました。
福井事件のことにも言及されていますので紹介します。
___________________________
 (山梨日々新聞200.12.23)
「後戻り」の危機感で連帯 
ジェンダー論当たり年に
             上野千鶴子

 今年は安倍政権が成立したせいで、「ジェンダーフリー」のみならず「ジェンダー」までが政治的争点となった奇妙な1年だった。
 1月には、国分寺市の人権講座の講師に上野が候補となったことに、東京都が「ジェンダーフリーを使うかも」と介入して、企画が中止になったことが発覚、広範な抗議の運動が起きた。
 3月には千葉県議会で男女共同参画センター設置条例が否決、4月からの事業中断に追い込まれた。5月には福井県の生活学習館でジェンダー関連の書籍153冊が「過激で不適切」という理由で撤去されていたことが判明、ただちに関係者が抗議をして本はもとの書架にもどった。福井県は迷走のあげく、「反省」するに至った。11月には市川市で男女平等基本条例の改廃の動きがあり、現在もせめぎあいが続いている。
 いずれも「行き過ぎたジェンダーフリーを是正するため」というバックラッシュ(ゆりもどし)だが、こんなに女が働きにくい、出産しにくい世の中が続いているのに、後戻りしてもらっては困る。

 ブロガーも分析
 バックラッシュのおかげで、ジェンダー関係者の連帯が強まったのが思いがけない成果。そのなかから収穫と言えるものをいくつか。
 若桑みどりさんたち(皆川満寿美・加藤秀一・赤石千衣子編著)の『「ジェンダー」の危機を超える!』 は、国分寺市事件をきっかけに研究者、教育・行政関係者、アクティビストが一堂に会した熱気あふれるシンポジウムの記録。
 宮台真司さんら『バックラッシュ!』(双風舎)の書き手は若手のネットユーザー、ブロガー(ブログの書き手)の世代が中心。 バックラッシュ派の分析をもとに、弱点を衝(つ)く。
 加藤秀一さんの『ジェンダー入門』(朝日新聞社)は「知らないと恥ずかしい」ジェンダー論の基本からていねいに説く。批判するなら勉強してから出直してきてもらいたい。そのためにはうってつけの入門書だ。沼崎一郎さんの『ジェンダー論の教え方ガイド』(フェミックス)は、性暴力被害者予備軍こと女子大生への愛にあふれた実践ガイドだ。「避妊なきセックス」は性暴力だ、とか、男性学が生んださまざまな卓見に満ちている。

 世界の笑い者
  「ジェンダー」は国際的に確立した学術用語、これを不使用にすれば日本は世界の笑いものになると、日本学術会議でも会員のあいだに危機感が拡がり、学術とジェンダー委員会の対外報告書『提言:ジェンダー視点が拓く学術と社会の未来』(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t29.pdf)が出た。コンパクトだが密度の濃い、第一線の研究者による学際的なアプローチの成果。
 あとになってふりかえれば、バックラッシュのおかげで2006年はジェンダー論刊行の当たり年だった、と言えるだろう。予期せぬ効果というべきか。
(山梨日々新聞200.12.23)
______________________________________________________________________

今年は「ジェンダー論刊行の当たり年だった」のはうれしい誤算?
どの本も内容が充実しています。

記事中の本、前にも紹介しましたが、再掲しますね。

2006.8.21記事
『「ジェンダー」の危機を超える!』 
若桑みどり・皆川満寿美・加藤秀一・赤石千衣子篇/青弓社/2006

2006.7.9記事 
『バックラッシュ!~なぜジェンダーフリーは叩かれたのか』
 宮台真司・上野千鶴子他/双風舎/2006



ところで、
季刊『ピープルズ・プラン』36号(ピープルズ・プラン研究所)の、
特集「安倍的ナショナリズム・その脆弱さ」の冒頭には
「安倍新保守政権の読み方・処し方」という上野さんの
ロングインタビューも掲載されています。
インタビュアーは、ピープルズ・プラン研究所共同代表の青山薫さんです。

  

長いので、全部は紹介できませんが、
とってもいい記事で、興味深く読みました。
ぜひ買い求めてお読みください。

オマケの、椿3種
  


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イエロー連帯&公的な手続きと手法を駆使して「福井発・焚書坑儒事件」でたたかう/寺町みどり    

2006-12-07 08:52:55 | 「ジェンダー図書排除」事件

いつものように、朝PCのスイッチを入れて、
ブログの編集画面を見ておどろいた。

なんと、昨日一日で、
閲覧数3952pv/アクセス数888IP!

最近アクセスが増えてはいたのですが、
教育基本法改正反対の「イエロー連帯」効果か、
はたまた、上野さんの記事を成城トラカレさんが
リンクしてくださったからか、いずれにしてもうれしいです。
chikiさん、ありがとうございます。

気をよくして、今日も黄色いお花で「イエロー連帯」。
  
球根ベゴニア
  
黄色のバラ
  
畑の野の花たち

イエロー連帯
してもらえるとうれしいな。

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ところで、
今日は「岐阜県裏金問題」の裏金全額返還を求めての
住民訴訟を、岐阜地裁に提訴する日です。
約5000人で提出した住民監査請求人のうち、
原告は325人。で、昨夜は遅くまで委任状の整理でした。

それやこれやで、
11月25日発行の『む・しの音通信』58号をHPにアップしないと
いけないんだけど、なかなか余裕がありません。

とりあえず、
今月は、福井「焚書坑儒」事件の<特集>号なので、
ブログに順次アップしているのですが、12月4日の
女たちの未来 明日へのメッセージ~
上野千鶴子さん発「闘って得たものは闘って守り抜く」

に続いて、今日は、恥ずかしながら(笑)、
『インパクション』154号の特集《反撃するフェミニズム》に
から転載したわたしの記事です。

------------------------------------------------------------------
公的な手続きと手法を駆使して
       「福井発・焚書坑儒事件」でたたかう
                       寺町みどり

 5月1日「ジェンダー関連の図書約150冊が『福井県生活学習館』の書架から排除された」という情報が飛びこんできた。「ひとごとではない」と強いいきどおりを感じた。
 著書10数冊が排除本に入っているとされた上野千鶴子さんからもメールが届き、福井県敦賀市議の今大地はるみさんと、行政手続きに詳しいつれあいの知正さんと対応を相談した。療養中の今大地さんは「問題をみすごすことはできない」と抗議行動を起こす決意をしていた。わたしは、彼女と行動をともにすると心に決めた。
 5月2日、まずは事実関係をおさえようと、「図書排除に関連するすべての文書」を情報公開請求した。同時に、当面の目標を「図書を書架に戻させる」と定めた。そうとなれば話しは早い。「住民監査請求と抗議文」提出のダブルアクションを起こすため賛同者を呼びかけた。
 5月11日、今大地さんが福井県に対して「住民監査請求」と「抗議文」(2団体44名)を提出した。「図書代金の全額返還もしくは書架への復帰」を求めた監査請求は職員にはかなりのショックのはず。これで図書は戻るだろうと思っていたら「本は元に戻す方針」と翌日の新聞に載った。わたしたちが行動を起こさなければ、図書はひそかに処分されていただろう。5月16日、図書はぶじ書架に戻った。
 5月18日、わたしたちの抗議文に対し、福井県知事から「個人に対する誹謗中傷や他人の人権の侵害等公益を著しく阻害するような内容がないかなど再確認を行いましたが、著者の思想的、宗教的、政治的活動について確認したわけではありません。・・・現在は、当該図書の確認作業を終了し、全ての書籍を元の書架に戻しております。・・・」と図書の排除を正当化する回答が文書で届いた。一連の「公権力の検査=本の内容を確認する行為」自体が、憲法で禁止されている「検閲」にあたる。図書の排除は、思想・表現の自由の侵害である。
 公文書の公開決定は1カ月延期され、6月16日、404枚の公文書が届いた。内訳は「書籍リスト」は「非公開」。意思決定文書や検討文書などはすべて「不存在」。「不存在は納得できない」と抗議すると、「文書はある」という。書籍リストの「非公開」も取り消され、「一部公開決定通知書」と経過が分かる公文書10枚、「黒塗りリスト」5枚が届いた。当事者の上野さんにも150冊の図書リストの非公開を伝え、訴訟を前提に4人の連名で呼びかけて、6月26日、著者や編集者、議員など21人で「約150冊の書籍リスト」を情報公開請求した。
 7月7日、「書籍リスト」は「黒塗り」で公開された。(公開しない理由)は、「公にすることにより、個人の権利利益を害するおそれがあるため」「公にすることにより、事業を営む個人の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあるため」。非公開は著者の権利を侵害する。決定を不服とするわたしたちは訴訟の準備をはじめた。
 7月27日、図書リストの公開を求めて「情報非公開処分取消訴訟」を、1カ月後の8月26日に提起することを公表した。原告は上野千鶴子さんを代表とする20人。
 8月11日、福井県からとつぜん電話があり「153冊の図書リストを公開する」という。リストは、当事者の請求人に公開する前に公表する予定というので強く抗議。福井県の唐突でイレギュラーな処分変更に対し、即日「抗議文」と「公開質問状」を送付した。「153冊の図書リスト」が公開された時点で、勝てると確信していた提訴は「まぼろしの訴訟」となった。処分の違法性を、司法の場で争えなかったのは残念だが「所期の目的は達成できた」。変更理由は、本来なら「県の条例解釈に間違いがあったから非公開処分を取り消す」となるはずだが、理由はうやむや。訴訟を回避したいというのが本音だったのだろう。
 集会前日の8月25日午後、福井県から、公開質問状の回答と、37冊のあらたな排除リストと「図書選定基準」がFAXで届いた。リストは4月に推進員が排除せよと持ち込んだもので、要求したら任意提供された。このリストが任意公開できるなら、そもそも153冊の「非公開」もなかったはずだ。
 8月26日、「提訴集会」を変更して、福井市内で「ジェンダー図書排除問題を問う」と題して抗議集会を開催した。今大地はるみさん、知正さん、わたしの3人が事件の経過と問題点を報告し、原告団代表の上野千鶴子さんが「わたしたちの勝利」と宣言。福井県内外から参加した180人のあつい思いが結集した3時間。ほんとうにやってよかった。
 8月29日、福井県知事に対し、集会で提案した「福井県男女共同推進条例」20条2項に基づく「苦情申出書」を「『ジェンダー図書排除』究明原告団および有志」80名(42人は福井県民)で提出した。
 公開された公文書を精査すると、以下の事実が浮かぶ。
 「昨年11月1日、男女共同参画推進員からの『生活学習館のすべての図書について内容を確認し、不適切なものは排除するように』との苦情申出に、県は28日『情報の提供は学習する上で必要である』と文書回答し、申出を却下。その後、推進員は190冊の書籍リストを作成。今年1月に153冊分のリストを持参し、その後何度も排除の申し入れをくり返した。県は3月下旬になって、153冊の図書を書架から撤去した。4月にはさらに37冊の排除も求められたが拒否。5月に図書排除への抗議を受けると、153冊の内容を『個人への誹謗や中傷や人権侵害、暴力的表現などの公益を著しく阻害するものがないか』検閲し、5月15日、問題がないとしてすべての本を書架に戻した」。
    *   *   *
 法律は、どのような理由であれ、蔵書を公的施設から撤去することを認めていない。この事件が起きて以来、わたしは情報公開請求の当事者として、県職員と話し合いを続けてきたが、場あたり的な対応と無責任さにあきれている。図書排除は、一推進員の圧力に屈したというよりは、むしろその場のがれの行政の事なかれ主義と隠蔽体質が引き起こしたというべきだろう。国と自治体は、法的には対等な関係で、福井県の政策は「条例」が根拠であり、図書の選定に国の権限は及ばない。「国の方針変更に従った」というのは、福井県の失態である。そもそも、現場の職員が、法令を遵守して、勇気を持って毅然とした対応をしていれば事件は起きなかった。
 わたしたちは今回の事件に「福井発・焚書坑儒事件」となづけ、迷走する福井県に対して、有効な手法を選択しながらたたかってきた。勝因は、メンバーの役割分担とチームワークのよさ、合意形成がはやかったこと、制度を熟知してタイムリーに動けたことだと思う。MLやブロクを駆使しての情報発信も役だった。現行制度は、表現の自由や基本的人権を守り、「男女共同参画」政策を推進するものだ。数はあるに越したことはないけど、バックラッシュ派のやり口は法に抵触している場合が多いので、制度を味方につければ、少数の市民でもできることは多い。
 国や地方の権力に抵抗するには、まず「わたしがノーということ」。情報公開制度を使って、なにが起きたか事実関係を精査し、問題を特定することによって、有効な解決方法を選択することが可能になる。
 図書排除事件は福井県だけの問題ではない。図書や講師の選定に対する圧力は、全国どこでも起こりうることだ。事件はいつも、わたしたちの足元で起きる。バックラッシュに対抗するには、わたしたち市民が「行政監視の手法」を身につけて、公的な手続きを駆使して、自治体(行政や議会)にはたらきかけることが不可欠だと思う。
 わたしは行政のカベにぶつかり続け、いま「政治を変える」運動にかかわっている。市民運動は、あらゆる政策において、権力に対峙し「バックラッシュ」や声高に叫ぶものに対し、着実に「正攻法」の異議申し立ての運動と経験を積み重ねてきた。現行の法や制度には限界もある。けれど、力を持たない市民として、制度を熟知し有効な手法を選択しながら一つひとつの出来事にていねいに対応していきたいと思っている。 
 「わたしの(まちの)ことはわたしが決める」。直接民主主義の法や制度をつかった個人のネットワークが、上意下達の中央集権的な動きに対抗できることを女たちに伝えたい。
 わたしは未来に対して楽観も悲観もしていない。仲間とともに「いまここで」わたしにできることを実践していくだけだ。いままでも、そして、これからも。
 (『インパクション』154号・特集《反撃するフェミニズム》より転載)
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明日へのメッセージ~上野千鶴子さん発「闘って得たものは闘って守り抜く」

2006-12-04 11:25:32 | 「ジェンダー図書排除」事件
ここ数日の寒波で、紅葉も散りはじめた。

  

日いち日と寒くなるこの時季に、
ひときわあざやかに咲くサザンカの花。
  
季節は、もう冬・・・・
  

冬に咲くサザンカが好きだ。

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福井「焚書坑儒」事件の<特集>の『む・しの音通信』58号。
やっぱり、
『福井『ジェンダー図書排除」究明原告団および有志」の
代表の上野さんの記事がないとサマになりません。
で、「なにか特集号に転載できる記事を」とお願いしました。

届いた記事は、『女性情報』2006年10月号の
「連載 女たちの未来 明日へのメッセージ」。

そうだ、そうだと共感しながら読みました。
とっても元気の出るメッセージです。

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  女たちの未来  
明日へのメッセージ         上野千鶴子さん発
       闘って得たものは闘って守り抜く
                
 日本のフェミニズムは行政主導型フェミニズムだ、という人がいる。とんでもない。歴史を歪曲してはならない。
 1985年に国連女性差別撤廃条約の批准を前に、滑り込みで成立した男女雇用機会均等法は、関係者にとっては少しも新しくなかった。結婚退職の禁止も、若年定年制の廃止も、それ以前に女性労働者が法廷で闘って勝ち取っていた。大卒女性の採用はそれ以前から始まっていたし、総合職扱いの女性幹部要員も一部の企業ではすでに生まれていた。職場の状況が変わったとしたら、それは法律のせいではない。それ以前に女性が変化していたからだ。法律の内容の多くは、すでに起きた変化を追認するものだった。均等法はそれに、女性がのぞまなかったものを付け加えた。保護の撤廃だ。保護抜き平等で、働けるだけ働いてもらう・・・ネオリベと男女共同参画フェミニズムの結託は、この頃からすでに始まっていたが、これでは少子化が進むのも無理はない。
 80年代には女性センター建設ラッシュと啓発事業ブームが起きたが、それだってすでに民間が先行していた動きに追随したものにほかならない。ハコモノ行政に利用したのは、首長たち。女性は大理石のバブリーな建物をのぞんだわけではなかった。草の根の女性団体が集会場所をつくりたいと、1円募金で建てた大阪市の婦人会館のように、もとはといえばローカルなニーズから始まったものだ。ようやく財団ができ、プロパーの職員が誕生し、女性運動の担い手の中から相談事業の相談員や専門的な職員が次々に生まれていったが、それというのも行政の側にノウハウも情報もなく、民間の力を借りなければならなかったからだ。社会教育事業ももとはといえば、手弁当で集まった民間のサークルから始まった。そしてそのなかから、自分の生活実感を理論化しようと女性学の担い手たちが育っていった。こういう水面下の動きが目に入らない人々は、法と行政の動きだけを見て、日本のフェミニズムを「行政主導型」と呼ぶ。
 今どきの若い女たちは、あたりまえのように大学へ進学し、卒業すれば企業に就職することを選択肢のひとつに入れ、セクハラに遭えば怒る。彼女たちがあたりまえだと思っている権利は、ほんの4半世紀前にはあたりまえではなかった。どれもこれも、年長の女たちが闘って獲得してきたものだ。恩に着せようというわけではない。
 闘って獲得したものでなく、与えられた権利はたやすく奪われる。闘って獲得した権利ですら、闘って守りつづけなければ、足元を掘り崩される。女の元気を喜ぶ人たちばかりではない。「女は黙っていろ」、「おとなしく台所にひっこんでいろ」、「生意気だ、でしゃばるな」という声は、潜在的にはいたるところにある。グローバリゼーションとネオリベのもたらした危機のもとで、保守派はすでに余裕を失っている。そして規格にはずれた女をターゲットにする反動の戦略は、昔も今もホモソーシャルな「男同士の連帯」をつくりだすには、いちばん安直だが有効な手段だ。バージニア・ウルフはナショナリズムを「強制された同胞愛」と呼んだ。「女ではない」ことだけを男性的主体化の核に置く脆弱なアイデンティティの持ち主たちが、「ジェンダーフリー」バッシングというミソジニーを、「よっ、ご同輩」と男同士の「同胞愛fraternity」のために利用するのはあまりにみえすいた構図だ。
 歴史には「一歩前進二歩後退」もあることを、過去の教訓は教えてくれる。未来は明るいばかりではない。というより、「明るい未来」はだまっていてもやってこない。ある朝起きてみたら、こんなはずではなかった・・・と思わないですむために、今、果たさなければならない責務がある。
『女性情報』2006年10月号より
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「ある朝起きてみたら、こんなはずではなかった・・・と思わないですむために」
おごらず、あせらず、あきらめず、
「いま・ここ」で、わたしにできることをやっていきたい。

(追伸)
福井ジェンダー図書排除事件の詳細については、
公的な手続きと手法を駆使して
「福井発・焚書坑儒事件」でたたかう/寺町みどり(12/7)

を併せてお読みください。

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