和風建築のお庭。
先日の一人旅のとき、キヨスクで買った文庫。
「庭をつくる人」室生犀星 著
生誕120年だそうが、彼の随筆、短編小説、韻文などが収められている。
最初の、「庭をつくる人」の中に、
「石」「つくばい」「垣根」「石灯籠」など庭を構成する素材について
彼の趣味が書かれている。
何気ない庭の中にも、意図的に、石やつくばいなどが配置されていること。
確かに、京都の竜安寺など、
石庭の中に、宇宙だったり、無限の世界だったり、抽象的なものを
象徴している。
西洋の花壇式のお庭ではなく、日本式の庭は、
色のにぎやかさの追求ではなく、「静寂」「侘びさび」の追求などだろう。