いつでもどこでも美味しいのがルーマニアのスープ、チョルバ(Corba)。具材をよく煮込み、「ボルシ(Borsi)」という穀物を発酵させた液体を加えるので穏やかな酸味があり、具沢山で食べ応え満点、チョルバとパンでお昼を済ますことも出来るほど。
具材によってチョルバ・デ・レグメ(野菜)、チョルバ・デ・プイ(鶏肉)、チョルバ・デ・ヴィタ(牛肉)、チョルバ・デ・ポルク(豚肉)、チョルバ・デ・ファッソーレ(豆)、チョルバ・デ・ペリショアーレ(肉団子)、ここらあたりはトマト系なので、赤い色をしています。チョルバ・デ・ツァラネスカとくると、田舎風チョルバ、いろんな具材が盛り沢山。
レストランでいただくと、たいていサワークリームもいっしょに供されます(別オーダーで別料金のときもあるのでご注意)。チョルバのお勧めの食べ方~最初はこのサワークリームを入れないで、チョルバそのものを味わいます。
少し食べ進んだところで、サワークリーム投入。するとまったく味が変わって、別のチョルバを食べているみたい。とろりとしたサワークリームでコクが出てまったりとするのです。好みによって赤いスープが白濁するほど入れても大丈夫。
レストランによっては、一人前を頼んでも大きなボウルで供されることがあります。個別のスープ皿に取り分けて食べるほどの量があるとき、「チョルバそのもの」→「サワークリーム入り」と、完全に二人前を楽しむことができます(それでも一人前なので、普通の一人前の料金)。
この大きな正方形ボウル、これで一人前。ここのレストランはボウルサービスであることを知っていたので、一人前を頼んで二人で取り分けていただきました。
このチョルバは白系、チョルバ・デ・ブルタ(牛の胃袋)。胃袋が煮込んであるからと言って驚くことなかれ、日本でもホルモン焼きで牛の臓物を食べる習慣があります。もともとまったりしているこのチョルバには、酢が合います~味が引き締まる感じ。少しずつ食べ進みながら酢を足していくのが正解。
これらのチョルバはルーマニア人の食生活にとって無くてはならないもの。酸味のもと、ボルシは発酵物質なので身体にも良し。どこのお宅やレストランで食べてもハズレがなく、日本のどんなスープにも無い味を出しています。
ただし、スーパーで売っているインスタント・チョルバ(顆粒をお湯で溶くだけ)とボルシ・マジック(顆粒になったボルシ)、これを加えるとチョルバの味になる、というけれど、これらだけはゴメンこうむります。化学製品の味がありあり。
日本の友人は「手作りのチョルバが食べた~い」と3度もルーマニア旅行に来てくれるほど。毎日食べても食べ飽きず、いつも食べたくなるルーマニアのチョルバ。ぜひルーマニアに来てご試食を。
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