一昨日 電話をもらって 夜会って 食事して その夜は 母の家に泊めてもらった。
たくさん 語り合った。
昨年 もはや遠い昔に思われるが わたしは北海道をたずね ひとりで車を駆って 荒れ野 北の海を見た。
そこで蝦夷のまぼろしを見た。山が呼ぶのを聴いた。なにか恐ろしいモノの呼び声も聴いた。
わたしは恐れおののきながら かろうじて立っていった。
とても 応えられないと思った。
でも それは 8月 奈良さんとのコラボ 日高見国記 アテルイ王の宝に結実したのだと
今 わかった。
北海道を旅した終わりにコタンの絵美ちゃんのアトリエに泊まった。
連れて行ってもらったオンネトウは美しかった。
絵美さんは 高木さんと「山笑み」のコラボのあと .....新国立の舞台に立ち
今秋 スペイン公演に行った。
なにか おおきな ものが 絵美さんを呼んでいる。呼ぶ声に 絵美さんも こたえているのだと思う。
ただ それには いくつもの障がい 鍛えを 絵美さんは 乗り越えなくてはならない。
鍛えは 乗り越えられる魂にあたえられる。
そうわかってはいても 親子ほど 年のちがう絵美ちゃんに おとずれるであろう津波
を思うと 駅で別れのとき 涙をおさえかねた。