南斗屋のブログ

基本、月曜と木曜に更新します

専門家の姿勢

2007年11月14日 | 未分類
 交通事故の被害者や家族の方と話をしておりますと、
”医師から怒られたことがある”
というようなことがあります。

 確かに、私の乏しい人生経験からしても、愛想がよい医師にあった方が少なく、医師の何気ない言葉にも、「怒られた」と感じてしまうようなときがあります。
また、実際にドクターハラスメントというようなケースに当たる方もおられるのかもしれません。

 交通事故の被害者は、医師との関係で言えば、患者ということであり、
 医師=専門家ですし、
 患者=非専門家
ですから、自然と萎縮してしまうものだろうと思います。

 そのような中で、医師が本当に怒っていないとしても、患者さんないしその家族に「怒られた」ととらえられるような言葉を言ってしまうのは、相当の理由がない限り許されないでしょう。

 弁護士と依頼者も
  弁護士=専門家
  依頼者=非専門家
ですし、依頼者は、”弁護士とはこれまで1回もあったことがない、一体どういう人なんだろう”と医師以上に萎縮しやすい立場にあると思いますので、弁護士に発する言葉は、被害者の方にどうとらえられるか、この辺は常に気をつけるべきことだろうと思っております。
 
 今のところ、”弁護士ハラスメント”という言葉は、世情言われていないようですが、埋もれている可能性は大であり、このような問題が顕在化すれば、弁護士と依頼者との関係がどうあるべきかが真剣に論議されてくることでしょう。
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