南斗屋のブログ

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裁判官の金銭感覚

2009年02月19日 | 未分類
 交通事故の民事の損害賠償請求の額は、最終的には裁判官が決めます。

 ですから、いくら損害賠償額が基準化されているからといっても、最終的には裁判官の金銭感覚により決まるところもあるのではないかと思っています。

 銀座のマチ弁(tamagoのブログ)(元裁判官の方のようです)には、
「裁判官の生活は地味で,特に男性裁判官は,どなたも質素で,自分が裁判官になってから驚いたことの一つでした。」
と感想が述べられています。

 同ブログは、裁判官の小遣いの額としては
「小遣いの額は,昼のお弁当代なども含めて,多い人で7万円,少ない人は2万円,平均は3万円から5万円程度のようでした。」
としており、
 「全くの個人的な見解ですが,」
と断りつつも、
 「離婚訴訟などの判決で慰謝料の額が低かったり,国選弁護人や成年後見人の報酬の額が少ないのは,その額を決める裁判官がこのような質素な暮らしをしているので,その金銭感覚で多い少ないの判断をしてしまうせいではないかと考えております」
との見解を述べています。

 交通事故では、基準化されている部分が多いことから、裁判官の金銭感覚がダイレクトに入ることは考えにくいのですが、損害の算定に当たっては微妙な問題が絡む場合もあり、そのようなときに、裁判官の金銭感覚は影響してくることがあるかもしれません。




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