Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

Nikkor S.C 50mm F1.5 インプレッション

2013年01月15日 22時50分15秒 | 写真・カメラ
斯の D.D. ダンカンが朝鮮戦争に持参し、LIFE誌を飾った写真を撮ったレンズ、Nikkor S.C 50mm F1.5。
これを少し使ってみました。コーティングは施されていますが、開放近辺の逆光では大きなゴースト、フレアが出ることがあります。ただ、F2.8以上に絞れば、小さなものも出ません。

さて、ダンカンが驚いたという解像力。
約 1m のこういう状況でテスト撮影した中心部を比較します(比較写真はトリミングのみで縮小無し)。


Nikkor F1.5 開放です。


同じく F2.0 と F5.6 です。
  

沈胴ズミクロンの F2.0 と F5.6。
  

ズミクロン(11826) の F2.0 と F5.6。
 

Nikkor はどうしてもフレアっぽくなってコントラストに欠けます。ただ、F5.6まで絞れば、コントラストも十分でしょう。F1.5 に持って行ったわけですから、もともと F2.0 にする積りのズミクロンとは同じ絞りの F2.0 で比べても可哀想ですが、しかも沈胴ズミクロンが 1956 年製であることを考えると、戦後 4 年で作られた Nikkor の素晴らしさが解ると思います。でも、この沈胴ズミクロン、廉かったのに、被写界深度が深いのかよく写りますね(笑)

続いて「得意分野」のボケ味(笑)
近所の公園のお花と背景を使いました。

Nikkor F1.5 開放。


同じく F2.0。


11826 の F2.0 解放です。


この 2 本の間には半世紀以上の歳月が流れておりますが、ズミクロンはどうしても二線ボケ傾向になるので、古い Nikkor の方が素直だと思います。また、こういう被写体で見れば、中心部も負けてはいないと思われます。開放でもコントラストも必要十分だと思えますし、Nikkor は良いレンズだと思います。
レンズの「進歩」って、結局はコントラストを上げることですかねぇ。

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