Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

鳳凰祭四月大歌舞伎 夜の部

2023年04月02日 23時14分28秒 | 歌舞伎
誤認衆の H 口さんのご厚意で、歌舞伎座新開場十周年 鳳凰祭四月大歌舞伎 夜の部の初日に芝居見物。これで 5 日連続で上京したことになります。定期券を買っとけば良かった(笑)
お目当ては素よりニザタマの「切られ与三」です。昨年の 6 月公演の処、仁左衛門丈の「帯状疱疹」により中止になった演目だけに猶更です。実は、11 日にも見物に参ります。はっきり言って、入れ込んでます(自爆)
 
席は復た 2 階の 1 列目。東山魁夷の「朝明けの潮」が第四緞帳として公開されました。
 

で、先ず「切られ与三」ですが、源氏店だけでなく見染と赤間別荘が前にあり、更に「そんならおぬしは、私の兄さん…!!」で終わらせず(大いに端折って)与三郎とお富が仲良くなる処で幕としたので、終わった感があります。
で、お芝居ですが、それはもう貴方、ニザタマですから、完璧です。って、仁左衛門丈は流石です(贔屓ですし)。でも、玉三郎丈が滑舌・動きともにキレがなくイマイチでした。初日だから、かも。ですが、まぁ、このコンビに勝てる組があるとは思えません。蝙蝠安が軽くて残念。お笑いの役の様で、意外と凄みとかろみが大事な名脇役の役者が要ると思いました。多左衛門も(代役なので仕方ないのですが)権十郎では荷が重い。松之助の藤八は長年の経験で見せますね。欠かせぬ名脇役。

さて、次の「連獅子」は、多くを期待していなかった所為もありますが、なかなか良かったです。殊に左近クンの踊りのキレが素晴らしい。連獅子も久し振りに壮年の父と青年の子を見た所為もありますが、揃っていてしかも激しく速い毛振りで見事でした(この間見物した連獅子で、千之助クンは左近クンくらいは出来たと思いますけど、祖父の仁左衛門丈のことを考えて速く振っちゃイカンと思ったのか大人しかったですから)。

帰りの東海道線の車窓から。



【 本日の演目 】

三世瀬川如皐 作
一、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
木更津海岸見染の場
赤間別荘の場
源氏店の場
与三郎     仁左衛門
お富      玉三郎
蝙蝠安     市蔵
番頭藤八    松之助
五行亭相生   橘太郎
海松杭の松五郎 吉之丞
お針女お岸   歌女之丞
赤間源左衛門  片岡亀蔵
鳶頭金五郎   坂東亀蔵
和泉屋多左衛門 権十郎


二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精  松緑
狂言師左近後に仔獅子の精  左近
僧蓮念           坂東亀蔵
僧遍念           権十郎




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。