Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

六月大歌舞伎 昼の部

2019年06月16日 19時05分52秒 | 歌舞伎
六月大歌舞伎の昼の部で芝居見物。今月はどうしようかと悩んでいたのですが、渡辺保さんが「石切」の播磨屋さんと「封印切」の松嶋屋さんを激賞されていたので、慌ててチケットをゲット。ただ、8日の劇評を見てから買えると云うのも嬉しいような悲しいような・・・
 
で、「寿式三番叟」ですが、松江と東蔵は年の功。松也は元気が良いだけ、幸四郎も松也に比べれば上手いですが、いま一つ。瞬間寝落ちを繰り返しました。

次に「女車引」。これは魁春、雀右衛門は達者なものですし、児太郎も上手くなりました。役の年齢差も手捌きで感じられます。厳しく言えば、この前の幕とは学芸会と歌舞伎座ほどの差がありましたか。

続いて、「梶原平三誉石切」。流石に吉右衛門丈は上手い。肚がありますね。歌六も良い演技です。2015 年 4 月に幸四郎(現 白鸚)で観ていますが、こちらでしょうね。
 
昼の部の最後は「恋飛脚大和往来」から「封印切」。これはもう仁左衛門丈の至芸を堪能するのみ。上方の和事は正に天下一品です。愛之助も関西弁は達者ですが、仁左衛門丈の相手は荷が重かったですね。秀太郎、孝太郎、彌十郎は手堅いです。お客さまも、この幕だけ観る人がいて、満席近くになりました。私たちの前の若い 3 人もそうで、18,000円で幕見か、と感心しました。

ともあれ、お目当ての二演目は渡辺保さんを信じて大正解!



【 本日の演目 】

一、寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)
三番叟 幸四郎
三番叟 松也
千歳  松江
翁   東蔵

二、女車引(おんなくるまびき)
千代 魁春
八重 児太郎
春  雀右衛門

三、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場

梶原平三景時 吉右衛門(幸四郎)
大庭三郎  又五郎(彦三郎)
俣野五郎  歌昇 (錦之助)
梢  米吉(壱太郎)
大名山口十郎 桂三 (由次郎)
同 川島八平 松江 (松江)
同 岡崎将監 種之助(廣太郎)
同 森村兵衛 鷹之資(松之助)
囚人剣菱呑助 吉之丞(桂三 )
奴萬平  錦之助(高麗蔵)
青貝師六郎太夫 歌六(錦吾)
( )内は2015年4月公演の配役。但し、大名は順不同。


四、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)
封印切

亀屋忠兵衛 仁左衛門
傾城梅川 孝太郎
丹波屋八右衛門 愛之助
阿波の大尽 由次郎
槌屋治右衛門 彌十郎
井筒屋おえん 秀太郎







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