Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

芸術祭 十月大歌舞伎 夜の部 その 1

2017年10月07日 22時49分58秒 | 歌舞伎
誤認衆の H 口怪鳥のご厚意で、歌舞伎座に芝居見物。「芸術祭 十月大歌舞伎」夜の部に参りました。お目当ては玉三郎丈の 2 演目。

幸か不幸か、前 2 列が不入りでしたので、よく見えました(爆)
 

先ずは「沓手鳥孤城落月」です。玉三郎丈は奥殿の詰め詰めのチョット嫌な女も、糒庫の狂乱した後も良いのですが、受け手が弱く芝居が盛り上がらないですね。児太郎、梅枝、鴈成、松也。七之助の豊臣秀頼もイマイチ。米吉の千姫は居ても居なくてもイイくらい。

続いて「漢人韓文手管始」です。芝翫がデレっとした処と嫌味な役と使い分けも上手く、良い敵役だと思いました。二枚目にはならないと元々思っている所為もありますけど、鴈治郎は役に合っていないと思います。七之助、松也は「沓手鳥孤城落月」よりはかなり良かったですね。それから、今日の芝居では筋が終わっていないでしょう。これも残念。

最後の「秋の色種」が本日の白眉でしょう。暗い舞台での玉三郎丈の一人舞はこの世のものとは思われぬ美の世界。明るくなって梅枝、児太郎が入るのも変化があって良かったと思います。舞踊は超素人ですが、扇の使い方を見ても玉三郎丈と若い二人の差は歴然としています。梅枝ら若い世代も頑張っていると思いましたけど。

お供は、家内が Diadem でした。私の方は Ultravid 8x20 の歌舞伎座デビューとなりました。Ultravid の鮮鋭な像は見ていて楽しいですね。2 階席で遠かったこともあり、玉三郎丈がちょうど良い感じに視野に入りましたので、双眼鏡をいつも以上に使いました(笑)



【本日の演目:夜の部】
一、沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)
大阪城内奥殿
城内二の丸
城内山里糒庫階上
玉三郎丈の淀の方、七之助の豊臣秀頼。万次郎の正栄尼、彦三郎の氏家内膳で、児太郎の常盤木、亀蔵の大住与左衛門、梅枝の饗庭の局,鴈成の大蔵卿の局、松也の大野修理、米吉の千姫など。

二、漢人韓文手管始(かんじんかんもんてくだのはじまり)
唐人話
鴈治郎の十木伝七、芝翫の幸才典蔵。傾城高尾を七之助で、傾城名山を米吉。高麗蔵の相良和泉之助、亀蔵の呉才官、橘太郎の珍花慶、友右衛門の千歳屋の女房、松也の奴光平で、福之助の下役須藤丹平など。

三、秋の色種(あきのいろくさ)
女 3 人を玉三郎丈、梅枝、児太郎で。