Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

三月大歌舞伎

2016年03月05日 23時58分00秒 | 歌舞伎
本日も、誤認衆の H 口怪鳥のご厚意で家内と歌舞伎座に芝居見物。「中村芝雀改め 五代目中村雀右衛門襲名披露 三月大歌舞伎」の夜の部です。
お目当ては松嶋屋さんの此下東吉ではなくて、雀右衛門さん襲名の口上ですね(笑)

 
「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」から「角力場」。
橋之助の濡髪長五郎はなかなか関取らしい貫禄がありましたが、放駒長吉の菊之助は気風の良い米屋の倅には見えますが、相撲が強いようには見え難い。一方で、ダメな若旦那の山崎屋与五郎は決まっています。松江の平岡郷左衛門も悪ではなし。まぁ、脚本が元々イマイチだからでしょうか。

「五代目中村雀右衛門襲名披露 口上」。
幹部俳優出演と云うだけに豪華でした。初めて、生で襲名口上を見ましたが、なかなか良いものですね。
 
右の図は 2F ロビーに掛けてありました。メガバンクやら清水建設、日比谷花壇は解り易いですが、スキヤカメラ。もしかして雀右衛門さんはカメラ好き?

で、メインの「祇園祭礼信仰記」金閣寺。
いつもは顔の幅が広いと思ってしまう芝雀改め雀右衛門ですが、雪姫を好演。気合が違うのか、情感、色気ともに素晴らしく、赤姫を堪能しました。幸四郎の松永大膳は台詞の不分明なことは毎度のことですが、国崩しの巨悪のスケール感は流石です。仁左衛門の此下東吉は格好良い役を格好イイ人が演じるのですから、文句無し!
慶寿院尼の藤十郎はイマイチ。寧ろ、梅玉が狩野之介直信の縄目に掛けられた情けない男の哀感をよく出していました。

〆は「関三奴」で、舞踊はよく判りませんが、勘九郎が良かったように思いました。でも、鴈治郎、松緑は口上に出ているのに、勘九郎一人、口上には出られなかったのよね。まだまだ若手?

って、ことで、今夜も歌舞伎を堪能しました。ご馳走さま。
因みに今日のお供は、Zeiss 4x12 でした。

 

【本日の演目:夜の部】
「双蝶々曲輪日記」角力場
橋之助の濡髪長五郎、菊之助の山崎屋与五郎/放駒長吉、高麗蔵の藤屋吾妻など。

「五代目中村雀右衛門襲名披露 口上」
芝雀改め雀右衛門、藤十郎、仁左衛門、幸四郎、吉右衛門などなど。

「祇園祭礼信仰記」金閣寺
芝雀改め雀右衛門の雪姫、幸四郎の松永大膳、仁左衛門の此下東吉、歌六の十河軍平実は佐藤正清で、慶寿院尼が藤十郎など。

「関三奴」
鴈治郎、勘九郎、松緑。